和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第477話 】
2014年 12月 08日 談

突然の大雪で融雪装置の対応に追われた一日となりました。なにしろお寺から100メートルも登ったところにある谷川の取水口から融雪用の水を引いているのですが、肝心の水道パイプがイノシシによって数か所打ち砕かれており、その補修に手間取ってしまいまいました。世話方の堀江さんと共に補修工事を進めつつ、午前中の拝観者向け法話に挑みました。‏

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暖かい本堂での「生き生き法話」/ 大安禅寺にて

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兵庫県と富山県から来山された皆様

広い広いお寺の管理は本当に骨が折れます。大屋根から滑り落ちる雪も半端な量ではなく、次の雪に備えて融雪をしておかなければ建物の下野が折れてしまう為、油断は禁物です。昭和56年に北陸を襲った豪雪の時に考案した手作りの融雪装置ですが、今尚冬には欠かせない物となっています。

雪を解かすにはやはり水が一番効果が有り、特に山水は抜群です。法話を終えた後は早速に現場に戻り工事の続きをしましたが、工事が終わって融雪用の谷水が勢いよく雪を融かして行く様には安堵感を覚えるものです。このような感覚は、住んでいる者にしか味わえない喜びでもあります。数日後にはまた大雪になるとか、まずは今日の補修で一安心といったところでしょうか。‏それに致しましても、檀家様は本当に有り難いと思いました。急な話での融雪補修工事でしたが、世話方様がすぐに駆けつけて下さいました。‏補修に必要なパイプやソケットやノリを買って来てくださったお蔭で、スムーズに進めることが出来ました。世話方の堀江貞富様は70歳をとっくに越えられています。お寺を思ってくださっている心がひしひしと伝わってきた嬉しい出来事でした。友峰和尚より

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