和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第459話 】
2014年 11月 22日 談

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屋根瓦の解体がはじまりました / 寳勝寺本堂

今日から三連休ですが、早朝より寳勝寺の屋根瓦外しの工事が始まっています。これから来年の3月まで本堂屋根の修復工事が続きますが、今回はトイレ並びに玄関式台復元工事も加わり完成が楽しみに待たれます。アメリカ・ニューヨークでの学生との色々な出会いの縁が今後、寳勝寺や大安禅寺につながっていくことを願っています。国際間の交流は今日のグローバル社会の中で最も望まれることで、日本の若き学生たちにもどんどん海外の学生と交流を図ってほしいと思います。

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10月22日 「第1回 書道教室」にて

単に観光目的のみでなく、実際に海外で生活することは色々な意味で自分の持っている世界観を大きく変えていきますし、何より国々の文化や生活習慣の違いを体験することはお互いの価値観の違いなどを理解し尊重し合うことが出来る様になり、おおらかな精神を育んで行くものと思います。和尚の66歳でのチャレンジも更なる自己発見の手段でもありますね。10月25日と28日の2回にわたって実施された墨蹟パフォーマンスは、今回の個展開催に当たり和尚がもっとも重要視した催事で、これまでの数々の個展の集大成と位置付けてのデモンストレーションとなりました。

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「喝」 ( 撮影:加賀 好 さん )

「全身全霊」という言葉がありますが、禅の端的を示す好機でもあり、「喝」一文字になりきった瞬間でもあります。グリフィス教授の同時通訳と禅語の解説を伴ってのパフォーマンス。ぜひ皆様にはユーチューブ動画をご覧いただきたいと思います。”燃え尽き症候群”という言葉がありますが全く逆で、まさに着火寸前、今尚スパーク状態が続いている感じですね。

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本当に、今回の個展開催にはグリフィス教授の並々ならぬ思い入れがあったことと察しました。教授は永年、大学で宗教学を教えて来られ、特に「禅」については現在も道元禅師の書いた「正法眼蔵」の翻訳を続けられています。禅の精神の究極は言葉のみでは伝わりにくいものです。今回の墨蹟パフォーマンスは教授の希望でもありました。学生達や一般市民の方々がどのように感じとられたかは別として、少なからず禅僧の姿に直に接し書を介して「無心の当体」の一端を披露できたことと思っています。大学側からは副学長様はじめ多くの学生さん、グリフィス教授の奥様サラさんと御息女のハナさん、またメアリーさんもコネチカット州からお母様と共に見に来て下さり、なんとも嬉しい限りでした。つづく

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「龍」( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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「紅葉秋風に舞う」( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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「紅葉秋風に舞う」( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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サラさんとハナさん ( 撮影:加賀 好 さん )

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ビデオ撮影をしてくれたメアリーさんと、お母様 ( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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 ( 撮影:Gene Foulk 氏 )

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