和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第3881話 】
2024年 04月 02日 談

境内の沙羅双樹

 

日中には18℃となり実に清々しく過ごしやすい一日となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。今日は休寺日で1日をのんびり過ごすことが出来ました。昨日は久しぶりに約1万歩を超えるウオーキングとなり足の筋肉の養生のためにも終日休息しましたが、若い時とは違って1日で弱った筋肉を回復する事など望むべくもなく、高齢者にとっては運動後の筋肉痛を極力避ける必要が有ります。

 

やつで、テイカカズラ、あじさい墨田の花火

 

境内を散歩するだけでも軽めの運動になり筋肉を静かにほぐすことが出来ますから、お寺は本当に有難い環境にあると心から感謝するものです。あまりに暖かいので、緊張感から解放され身も心も全くにリフレッシュして春の到来を満喫しました。

 

枝垂れ桜のつぼみ

 

「莫妄想」(まくもうぞう)

 

禅語に「莫妄想」(まくもうぞう)と有るように、世相を離れひとりきりになって静かに瞑想するのもなかなか風流です。「莫妄想」とはあれこれと考える事をやめ、全ての思いを捨て去ることを意味しますが、今日はまさに「莫妄想」の心境で過ごすことが出来ました。

 

 

寳勝寺の書院には「禅 △□〇」の掛軸が掛けてありますが、時々お客様からその意味を聞かれ「あるがままの己の心を形に表わすと〇△□になります」と答えています。人生は迷いあり争いあり平穏あり故に、心の形は〇△□なのです。こんな道語がありました「四角で有っても生まれは丸い、豆腐の親たちゃ豆だもの」、もうひとつ「丸い卵も切りよで四角、ものは云いよで角が立つ」、要するに「気にしない!気にしない!」が「莫妄想」です。ちょっと難しいかな? さて大安禅寺重文本堂の上棟式が4月14日(日)午前10時より挙行予定となっています。約13年に渡る令和の大修理だけに、今後も精進努力して頑張って参りましょう!莫妄想!!友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870