和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3663話 】
2023年 08月 28日 談

 

「 放下著 (ほうげじゃく) 」 渓仙 書

 

8月も残り少なくなってきましたが、皆様に於かれましてはご健勝にてお過ごしのことと思います。もはや日々の暑さを語るには忍びない気がしますが、1ヶ月間も30℃を超える猛暑の夏を過ごした経験は過去には有りません。本年は記録的酷暑の夏として記憶される事と思いますが、朝夕は幾分秋の気配を感じるようになって来たのがせめてもの救いかも知れません。

 

山門前の“日中友好の朝顔”が見頃を迎えています

 

金沢市内はいまだに観光客の姿が途絶える事は有りませんが、少し歩いただけでも汗が噴き出てきますから和尚も最近ではめっきりウオーキングの日課が途絶えたままです。一日にいちどは出来るだけ外に出るように心掛けているものの、やはりエアコンの効いた室内での滞在時間が圧倒的に多いが故に体調管理が大変です。75歳にもなればめまいや頭痛など日常茶飯事の症状ながら、高齢者にとっては至難の夏場となったように思います。

 

 

まもなく9月長月(ながつき)を迎えますが、今度は台風や秋雨前線の影響から一転して長雨による豪雨が心配されます。近年の気象状況は両極端なだけに日頃から防災には十分な配慮が必要のようで、なかでも突然の停電により電化製品やトイレが使えなくなるため飲用水の保存や簡易トイレの常備が求められているように思います。

 

 

「災難は忘れた頃にやって来る」とは昔の話で、今では「備えあれば憂いなし」で最小限度の防災用具設置は必須課題なのかもしれません。先般自坊に帰参した際、寺の廊下に緊急用の防災用具始め救急用AEDなどが設置されておりましたが、使用される事がないよう祈るばかりですね。皆様の日々無事なる事を只管祈念する毎日です。くれぐれもご自愛ください。

寝苦しき 猛暑の日々や 醒め起きし 友峰

暁鐘の 何処まで響く 夏の風 友峰

外国語 飛び交う寺や カフェの夏 友峰

朝顔の 色鮮やかに 古寺の夏 友峰

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