和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3485話 】
2023年 03月 03日 談

今日は桃の節句、子供達の健やかな成長と健康を祈念したいと思います。和尚の子供の頃を思い出しますが、母が手作りでアラレ菓子を作ってくれました。昭和20年代は終戦後まもなく食材も乏しかった時代、当然砂糖などは特に貴重でしたから、砂糖醤油で煎ったアラレ菓子は子供にとってこの上なく嬉しく思ったものです。また甘酒も白米を焚いて生麹を使っての自家製で、子供心にとても美味しかったことを思いだします。

 

今年最終の 干支色紙描きをしました

 

思い出すのは食べ物のことばかりかと言えばそうでは有りません。両親の子供達への深い愛情を加齢と共に感じ取っているのです。当時は当たり前に思っていたことが、今思えば決して当たり前では無かったことへの両親への感謝の気持ちでも有ります。

 

寺カフェお手伝いの大学生・野中くんのご両親が来寺くださいました

 

「三つ子の魂百まで」と昔から言いますが、三つ子どころか成長する過程において幾つになっても両親から受けてきた愛情は自分の大きな精神的支えになっています。75歳になった今でも黄泉の国から両親の温かいメッセージを感じ取る毎日です。さて気温も上がりずいぶんと過ごしやすくなって来ましたがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

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