和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3128話 】
2022年 03月 11日 談

 

「一寸先は闇」という諺が有りますが、2週間前まで平穏な暮らしをしていたウクライナ国民が隣国の侵攻によって約250万人の難民となって国外に脱出する姿をニュース等で見聞きするたびに、言いようの無い感情に襲われます。本日3月11日は今から11年前に東日本大震災が発生した日であり、突然の地震と津波によって約2万人にも及ぶ方が犠牲となりそして今なお多くの方が避難生活を余儀なくされているとの事で、本当に心痛の思いでいっぱいになります。ここに慎んで犠牲になられた物故者の御霊に哀悼の意を表します。

 

「 般若心経 ~津波図~ 」 / 生花 文房流晴心会野口支部

 

新型コロナウイルス感染も今だ収束に至らずなかなか明るい未来を見通すことが出来ない社会状況が続いていますが、いつの時代に有っても困難に遭遇した時はお互いの助け合いの心と救済行動が唯一の救いとなっていくだけに、寺院に於いても有事の際の被災者の避難場所として受け入れる体制を整えていきたいと思うものです。禅語に「窮して変じ 変じて通ず」とあるように、如何なる困難な状況に遭遇しても不退転、不屈の精神で打破していきたいと念じています。友峰和尚より

 

 

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