和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3121話 】
2022年 03月 04日 談

3回目のモデルナワクチン接種を終え一夜明けましたが、妻の症状と同じく体温が37.6℃と微熱が有り終日静養する羽目となりました。普段の平熱は36.5℃ぐらいで、体温が約1℃上がっただけで全身が言いようの無い懈怠感に襲われるのですから、人間の身体は実にデリケートなものだと思いました。「弱り目に祟り目」とか「踏んだり蹴ったり」とかあまり宜しくない言葉が有りますがまさにそれで、メニエール症候群のめまいと腰痛治療で現在通院している所に3回目のワクチン接種で、それに加え昨晩は胃痛も発生して十分な睡眠をとることが出来ず寝ながら瞑想を朝方まで続けたものです。日頃から健康には自信を持っていましたが、流石に74歳を迎えあちこちに不具合を生じて来たようです。

 

 

先日お檀家様の月参りに参上したおり、お檀家様に「和尚さんは厳しい修行を積まれたお方ですから心身ともに大丈夫ですよ。」と言われましたが、即座に「いやいや身体は皆平等ですよ! 歳を取ればあちこち壊れていくのは仕方の無い事ですね、まさに身心分離の境地です! とは言え最近は両親に本当に感謝しています。74歳まで健康体で元気に来れたのも、両親からの有難い授かりものですからね」と。本来なら「身心一如」と答えるのが禅宗坊主の言葉でしょうが、それは若い時の話です。一昨日、これまで和尚と公私共に本当に長きに渡り御厚誼を頂いて来た大切な方が他界され、弔問諷経を修業し御冥福をお祈り申し上げました。「一期一会」の言葉がずっしりと身に染みる今日この頃です。友峰和尚より

 

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