和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2153話 】
2019年 07月 11日 談

久しぶりのまとまった雨の一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? このところのブログは盂蘭盆祖霊供養の話題が多いのですが、地元・大安禅寺の町内では朝の勤行をきちんと励行する御檀家が昔は多く見受けられたものです。現在は世代交代も進み、お経を唱えることの出来る方も減ってきているのではと心配しています。

 

和尚が修行を終え帰山して間もなく「読経会」を結成し、檀信徒皆様にお経を教えましたから、お参りに行きますと必ず一緒に唱えたものです。昔は当たり前であった仏事が近年はどんどん減少傾向に有ります。お葬儀を始め御法要、毎月の命日諷経、お寺参りなど簡略化が進んで行きます。

 

その原因がどこに有るのか? 自問自答の毎日ですが、いつの世でも、永遠に栄える家も無くまた誰もが無病息災で長寿を全う出来るものでも有りません。幼少の時に両親と死別したり、兄弟を突然の不慮の事故で失ったり、大災害で家族全員が不幸な状況に遭遇したりと、まさに「無常」の世の中にあってこその霊供養だと思います。一寸先は闇である現実に「眼を覚まし」、思いやりの「気づき」こそが慈愛の霊供養で有ろうと思います。友峰和尚より

 

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