和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1292話 】
2017年 03月 02日 談

三月三日は「桃の節句」 雛祭りですが、皆様は何かお祝いの予定をされていますでしょうか?「うちには女の子がいないから」なんておっしゃらないで、大いに春の到来を家族皆でお祝いして欲しいものです。文明の発展とともに伝統的慣習やしきたりが薄らいでいく現代社会ですが、日本における人間の「絆」と「安定」は伝統的慣習によって支えられて来たといっても過言ではありません。ある意味での、人間が生きて行くための生活の知恵でも有ります。我が国の「伝統的慣習」の源は中国五千年の歴史から学ぶものが多いわけですが、ひと口に迷信と片付けずに、慣習の中身を吟味してみる事も大切かと思います。

流し雛

そもそも暦の上で「陽」が重なる日を「凶の日」と捉え、お祝い事によって「吉」を呼ぶ意味合いが深まれます。古来、お雛様は子供の成長を願い、流し雛をして色々な災難から子供の心身を守ってもらう為の化身でも有りました。また「桃」の木は魔除けとも言われています。菱餅、白酒、アラレなども厄払いの為のお供物でもあります。お祝い事は子供達と大人達との心を繋ぐ大切な行事だと思います。核家族化、独居老人、少子化社会の進む中で、伝統的慣習を今いちど振り返り、辛抱強く家族の絆を大切にしてきた日本社会の伝統的行事の大切さを強く思うものです。友峰和尚より

須貝さんが 和尚に会いに来てくれました

 

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