和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1265話 】
2017年 02月 03日 談

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今日は2月3日、旧暦では大晦日にあたります。明日は四節気の最初「立春」ですが、北陸地方としてはこの時期本当に珍しく雪の少ない好天気となりました。過去を振り返っても「節分」にあって今日のような気候は初めてではないかと思います。午後6時半より卑山「節分会」が厳修されますが、例年ですと道路は凍りつき、駐車場などはパリパリに凍って歩くのが困難な状態ですが、今日だけはその心配はなさそうです。節分会は夜の行事で有る為、今日は境内の整備に集中しました。「災難消除」の御祈祷故に、いかなる事故もあってはなりません。念には念を入れての整備となりました。

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さて、御祈祷の意義とは?と問われたら「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま」と和尚は答えます。人生においてはそれぞれに色々な災難に遭遇しますが、その災難が大難ともなり小難ともなって人々の心を不安に貶めます。身体の成長過程では時折休息を求められていますが、ついつい無理をして頑張ってしまい、健康を害することが有ります。その無理をする年齢こそ「厄年」です。長い長い人生に有って十年に一度くらいは、自分の身体や健康について直指(じきし)することが肝要かと思います。自身の体であって本来自分のものでは無い! 所謂、身体は一生お借りしているものだと感じ、感謝の真を捧げる事がご祈祷の意義でも有ると思います。

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江戸時代、禅宗中興の祖に「白隠慧鶴禅師」という御方が出られ、わかりやすい和讃を作りました。その中に「無想の相を相として 往(ゆ)くも帰るも余所(よそ)ならず 無念の念を念として 謡うも舞うも法の声」と有りますように、「真実には本来決まった形が無いと感じ 心のこだわりを捨て穏やかに日々を過ごせば 行いがそのまま真実と成り 自分も含め周りの人も穏やかになって行きます」と説いています。ご祈祷は真理の姿そのままに、心を安心に導き感謝の真を捧げるものでもあります。今日は長いブログになってしまいましたが、最後まで読んで頂き感謝申し上げます。どうか皆様を色々な災難からお守り頂くよう、本日は全身全霊でご祈祷申し上げたいと思います。友峰和尚より

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