和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1048話 】
2016年 07月 01日 談

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寺町・西方寺様が来山くださいました。

今日から7月!昔の暦で文月(ふみづき)に入った途端に気温が午前中から33度まで上がり真夏日となりました。愈々夏本番を迎えたようです。9時半にお檀家様の月参りに出掛けましたが、汗が容赦なく背中を滴り落ちて夏本番を肌身で感じ取ったものでした。読経の声が家じゅうに響き渡る時にはお盆の季節到来をも同時に感じたものでした。供養の専門家が言うのもなんですが、月参りほど敬虔な気持ちを感じさせてくれるものは有りません。お檀家様のお仏壇の前に座りますと、言葉では言い表せないような安らぎを覚えるものです。ましてこの時期はお盆月でも有るので尚更の事、普段のお参りとは格別な心境を味わうわけです。これからは墓前での諷経も始まりますが、故人との霊交流でも有るので心を込めて精進して参りたいと思います。

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皆様もどうかこの月はお仏壇を掃除して故人の好物やお花などをしっかりお供え頂き、菩提寺の和尚様に御先祖供養をお願い頂きたいと念じて止みません。「無相の相を相として 行くも帰るも余所ならず 無念の念を念として うたうも舞うも法の声」ですね。これを読み取るのは難しいですか? 目に見えないものを見、耳に聞こえない音を聞く事の大切さです。心の世界は無念無想にて初めて仏法に触れることが出来ます。仏法とは限りない心の安らぎである事は言うまでも有りません。御先祖のお参りを通して大いに心の安らぎを味わいたいものですね。友峰和尚より

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