和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1018話 】
2016年 06月 01日 談

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しばらく寳勝寺を留守している間に、境内はじめ霊苑内の雑草が一気に伸びてしまいました。草引きが間に合わないという事で今日は除草剤を撒きましたが、この時期の草の成長には驚きます。一見雑草に見えても可憐な小さな花を咲かせていると、除草剤を撒くのも気が引けるというものです。これから霊苑改葬工事が始まろうとしているので、雑草が生えていてもそのままで良いようなものなのですが、そこはそれ御先祖様の霊魂がお怒りになってはいけないとの配慮です。寺院護持の為には本当に色々な仕事が有ります。住職は日々お経を読む事だけが仕事だと思っている方が多いように見受けられますが、どっこい和尚が思うに「住職」とは「十の職」すなわち十の仕事をこなす達人だと思って頑張っています。十の職とは、読経に大工に左官に農作業に庭師に園芸、音楽、説法、カウンセラー、料理、清掃、まだまだありますが、本当に身を粉にして心身を活かしていく事が大切です。

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午前中には檀家様の月参りに行きましたが、御霊の御供養も大切ですがお家の方々との読経後の歓談も重要な法務となっています。和尚のもう一つの兼務寺院・瑞光寺では「歩こう会」の皆様に法話をしましたが、総じて住職の仕事は「心のお掃除」だと思いました。そう言えばお庭のつつじの刈込をした時、「まあるく、まあるく」刈り込んでいく様は毎日行う「剃髪(ていはつ)」だと思ったものでした。やっぱりお掃除ですね。さて皆様、頑張ってお掃除しましょうか。頑張りましょう、頑張りましょう。友峰和尚より

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