和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第899話 】
2016年 02月 03日 談

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今日は節分会! 厄年を迎えられている方々は是非ともご参加いただきたいと思います。節分会の「節」は、一年を二十四節気とし春夏秋冬の最初の節気である「立春」を迎える前日を特に重視して、古来より「追儺(鬼やらい)」としての行事が今日まで続けられて来ました。

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厄年に於ける厄払い祈祷などは迷信のように思われがちですが、一年を二十四節気に分けたように人間の身体もまた自然界と同じく十年毎に節目を迎えるようですから、厄年には前厄・後厄を含め三年間は日々の精進が大切のようです。まずは厄払いの御祈祷を受けて頂き、「無心無我の大安心」の御利益とともに「報恩謝徳」の念を自覚して頂きたいと願っています。

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皆様もお気づきかと思いますが、新聞やテレビのニュースで見るかぎり、どうも厄年の方々が圧倒的に多く事件事故に遭遇されてるように思われます。それは偶然の出来事なのでしょうか? 人間の身体はあくまで大宇宙からお借りしている借り物ですから、当然、自己管理が求められています。厄年は自己の身体の節目でも有ると考えて、心身共々、いつもより慎重に日々の生活を規則正しく過ごして行くことが大切かと思います。今日を元気に暮らしていることに対して、感謝と真の心を念じるのが「節分会」だと思います。和尚も全身全霊で「節分大祈祷会」に臨みたいと思います。福は内!福は内!福は内! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第898話 】
2016年 02月 02日 談

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大安禅寺の渓谷一帯を包み込む空気の中に春の匂いが漂っていて、心がウキウキするものです。それは実にデリケートな感覚で、山々に雪の残るまだ肌寒い環境ながら、春はもうすぐそこまでやって来ています。こんな贅沢な気持ちを味わえるのも、悠久の歴史を経た霊地の佇まいの中に有っての感覚なのかも知れません。和尚は今「街中の寺と山中の寺」を行き来する生活を送っていますが、今までに味わったことのない味わい深い禅風を感じ取っています。どちらも四百年の歴史を有した禅寺ながらその禅風は全く違った形で、人それぞれに個性が違うように、建物も又それぞれの特質を有しているようです。さて、愈々明日は節分会です。本日の午後からは和尚も心を込めてご祈祷を致しました。御祈祷の意味合いとは総じて「感謝の真」を捧げるものです。人々は様々な願いごとをして、それが成就することを期待するものですが、一番大切なのは「今まさに健康でいる自分に感謝」することです。「健康で有れば何でもできる!」「自分に出来ないことは無い」、ご祈祷とは静かに自分を見つめ、神仏の御加護によって「本来の自己に戻る」という事でしょうか。 和尚の読経と参詣者のこころが一体となり「無心無碍」の世界に導かれる時、願い事が感謝の心へと変わり、やがてその思いが成就の道へと誘われていきます。ご祈祷はまさに、全宇宙の法力をもって人々の難事を救済していくものです。

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昨年の節分会 ご祈祷のようす

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明日の大祈祷会に是非ともご参加ください。がらりと気持ちを入れ替えて立春を迎えましょう!「鬼は外!!」「福はうち!!」皆さんのご参加をお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第897話 】
2016年 02月 01日 談

小雪の舞い散る寒い寒い朝を迎えましたが、雪が降る朝は流石に寝床の中にいても肌に冷たさが伝わって来るものです。暦の上ではまもなく立春を迎えますから、大雪の心配もなくなり何となくホッとしています。大安禅寺では2月3日の夜に行われる「節分会」の準備に追われているとか、一年の干支も立春を迎えて替わりますから、今はまだ年末ということになります。実に昔の人々は、日々のより良き生活の仕方について暦を中心に深く考え、知恵を絞って過ごして来ました。現代社会のようなスピードと効率を追い求める生活になると、一日一日の大切さが疎かになってしまう危険性が有ります。所謂心の整理がつかないまま、惰性の如く日々を過ごしてしまうという感覚です。

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古来からの祭事は、一年365日を人間の一生と心得て、十二ヶ月間をどのような心構えで過ごしていけば良いかを暦に添って教えてくれています。新年の「お正月」は「心を正す」という意味。一月は「睦月」で「仲睦まじく」の意味。節分は春夏秋冬の四節期をいい、特に2月3日は立春を迎える前日ということで「鬼やらい」として厄年を迎える方々の「厄払い祈祷祭」が古来より行われて来ました。このように、大晦日に始まり除夜の鐘-新年参賀-左義長祭り-大般若祈祷祭-節分会というふうに気分を一新させながら、新たな人生を歩む為の心の準備がなされていきます。禅語に「日々新たなり」と有りますように、「一期一会」の理(ことわり)を自覚する事の大事さを教えています。

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さて、かかる意味からも、今年は寶勝寺でも坐禅会を是非発足させたいと思い、卑山檀信徒で花園会長の北條直敬様と坐禅会立ち上げの相談をさせて頂きました。4月頃から開始したいと思っていますので、皆様是非ご参加ください。日時などはホームページでお知らせしたいと思っています。「坐禅に来たれ!!」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第896話 】
2016年 01月 31日 談

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一月晦日、快晴の日曜日です

昨晩から本日深夜にかけて戦われたサッカーアジアカップU23決勝・韓国戦は、見ごたえのあるすごい戦いでした。前半戦は韓国が1点をリードして後半戦を待ったわけですが、前半を見るかぎり韓国選手のスピード感あふれる力強い戦いであった為に、後半戦はあまり期待できない状況にも思われました。和尚も応援のためにせっかく深夜まで起きていたのだから、後半も更に最後まで応援パワーを送ろうとテレビ観戦を続けましたが、終盤の逆転劇はまさに値千金の見事な勝利であったと感動しました。

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境内の白梅の木

選手の活躍もさることながら、手倉森監督の采配が勝利に導いたわけで、監督采配の力を見せつけられた試合でも有りました。監督の期待に応えた浅野、矢島、豊川選手の活躍も素晴らしかったと思います。それにしても、監督より指名を受け、その期待に応えようとしている選手は、顔つきが違いますね。浅野選手の顔がクローズアップされた時には、「浅野はやってくれる!」という気迫を映像からも感じ取ったほどです。案の定、後半の残り少ない時間の中で2点ものゴールを決めるとはまさしく「天晴れ!天晴れ!」でした。まもなく「リオデジャネイロ五輪」が開催されますが、またひとつ観戦の楽しみが増えました。日本のアジアカップ優勝は、日本全国民に大きな喜びと希望を与えてくれた「若人達の力」でした。

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大満足の中で久しぶりにぐっすりと眠ることが出来た日曜日深夜の出来事でした。皆様はどのようにお過ごしでしたでしょうか? 深夜の2時!夢の又夢の中におられましたか? さて、明日より二月を迎え、まもなく立春です。もうすぐそこまで春がやってきているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第895話 】
2016年 01月 30日 談

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「 心外無法(しんげむほう)」

寒の戻りで今日から再び荒れ模様という予報でしたが、終日穏やかな良いお天気となりました。天気が良いとなんだか心まで穏やかになるもので、特に今日は重要な会議が行われた為、たまには良いほうに予報が外れるのもいいものです。いつもでしたらこの時期は猛烈な寒波に襲われるだけに、一日でも穏やかな天気に恵まれれば極楽!極楽!です。

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立春を目前にして、和尚的には今年一年の計画を今いちど吟味している毎日ながら、伝え聞くニュースのバリエーションの多さに驚くと同時に自分の気持ちを引き締めています。お寺にいると実に相談事も色々ですから、世の中の出来事となるとより難題が多発するのもうなずけます。またそれらの事象を一つ一つ吟味してみれば、やはりそこには人間の計り知れぬ煩悩が渦巻いて生じる因果の結果のようです。この事を仏教では「因果応報」と説いていますが、この世の出来事は一つとして因果の法を離れては存在しない事が良く理解できます。昔より「何にも思わぬは仏の稽古也」とは申せ、自分の心を滅するもまた難しい事ですね。このようなお話をするのも、今日の午後に行われた「寶勝寺ふれあい霊苑パーク会議」を通して思ったことです。

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「十人十色」と言われるように、人みなそれぞれに考えも意見も違いますが、唯一「仏縁」だけが皆の意見を同じ方向へと誘(いざな)っていきます。実に摩訶不思議です。心の計らいを止めて「不昧因果(ふまいいんが)」、因果をくらまさずの心境で有ることの大切さでも有ります。「心は萬境に隋って転ず 転処実によく幽なり」という禅語が有りますが、相手の心とひとつになって行くとき、すべての事柄が良き方向に向かっていくことを思うものです。一月は「睦月」です。皆んな仲睦まじく過ごして参りたいものですね。会議に参加された皆様には大変ご苦労様でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第894話 】
2016年 01月 29日 談

「見ざる 言わざる 聞かざる」で有名な三猿の彫り物が栃木県・日光東照宮の建物に飾られており、いま観光客の人気を呼んでいるそうです。勿論、今年が申年ということもあっての注目度だと思いますが、あの有名な彫刻師「左甚五郎」の作なれば尚更の事だと思います。それにしましても年明けより今日までの間、次から次へと大きなニュースが報道されているわけですが、どれも「見ざる 言わざる 聞かざる」で済まされない事件事故、それも政治・経済・スポーツ・芸能・一般に渡る広範囲での問題だけに、これから何が起こるか心配されます。

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ゥキーッ

そもそも申年の「申」の意味は前にも言いましたが「伸ばす」また「稲妻」を表し、樹木の果実が熟して行く状態の時期で、十二支の中でもとりわけ運気の強い干支でも有るわけですが、この一年で最も影響するのが7月、また「丙(ひのえ)の申」ということで稲妻の力も大きく、今年の7月は要注意の鬼門の月となりそうです。今年の7月と言えば国政選挙で、8月にはオリンピックが予定されており、一体何が起ころうとしているのでしょうか? 心配していても仕方ありませんね。キーワードは「金(申)」と「火(丙)」と「光(稲妻)」ですから、お互いに相克を意味し、結果「争いの年」と出ます。このような年回りを乗り切るための知恵としては、「お互いに辛抱しながら争い事を避ける」が肝要かと思います。ブログをご覧いただいている皆様!「君子、危うきに近寄らず」です。

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やれやれ・・・

さて、明日からまた北陸地方は寒くなり雪模様の毎日とか。何もかもが真っ白に覆い尽くされた雪景色の大地を見るのも心が落ち着くものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第893話 】
2016年 01月 28日 談

今年の大安禅寺の節分会は2月3日(水)の午後5時半に受付が開始され、6時半からの「厄除け開運大祈祷祭」に引き続いて「福引大会」が開催される予定となっています。年々、盛大になって来たこの「節分会」ですが、40年ほど前までは寺族だけで行われていました。今年は地獄・極楽の紙芝居も登場するとか。先日、本堂で関係者のリハーサルが行われていましたが、なかなかに工夫された面白くまた怖~い演技でした。

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毎年趣向を凝らした内容で盛り上げていますが、近年演出がリアルであまりにも鬼さんが怖く、子供たちが参加を拒否するとか。副住職さんにお願いして「怖~い演出はやめて~」と言ってはみたものの聞き入れてもらえず、今年はどんな鬼さんが登場するやら。参加者の皆様!乞うご期待!です。なるほど、子供達にとって今や鬼の存在など信ずることも無いのかと思いきや、「ママゴン」なる得体のしれない怪物には恐れをなしているとか。紙芝居に登場する地獄の鬼は、果たして「ママゴン」なのでしょうか? それはさておき、最近の頻発する幼児虐待のニュースには深い憤りと悲しみと情けなさを感じます。「三つ子の魂百まで」の言葉の如く、三歳までに受けた親の愛情ほど大切なものは有りません。節分会に参加頂き、この世の鬼とはいったい何処に住んでいるのか、現場で確認頂きたいと思います。「恐ろしき 地獄の底の 鬼とても おのが噴き出す ものと知らずや」。自分の心に潜む「鬼退治」こそ、節分会の大祈祷「厄除け開運祈願修行」です。厄年を迎える方のみならず、参加者皆様の招福祈願会です。是非ご参加ください!!おお~い鬼は何処だ~、出て来~い! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第892話 】
2016年 01月 27日 談

2011/01/18 12:03

「最近の若いもんは辛抱が足らん!」とは長老の口からよく聞く苦言ながら、何を持って若い者に辛抱が足らんと言われているのかは、長老の意見をお伺いするしかないわけですが、兎に角、最近よく耳にします。長老にとってはどうにも腹の虫が治まらないような雰囲気ですが、この事を苦言で終わらせることが出来ないのも事実で、まもなく新入社員を迎える季節、せっかく入社してもすぐに辞めてしまう方が多いとか、会社の幹部の方もあの手この手で対応しているそうです。昔なら「石の上にも三年」で、まず入社して三年ぐらいはその会社に籍を置いたものでしたが、今では三カ月が持たないそうで、その原因が何なのか頭を痛めているそうです。和尚が思いますに、「辛抱する」というのは色々な経験を経て身体で覚えていく世界ゆえに、やはり幼少期よりの「経験不足」が辛抱につながらないのだと思います。では何を「経験不足」かと聞かれれば、それは「農作業経験」だと思います。色々な分野で機械化が進み、日本の農業もまた昔と比べればずいぶんと重労働から解放されています。今、長老と呼ばれている方々は戦前のお生まれで、当然のことながら労働力は人力が多く「辛抱」の世界に育った世代! 若年層世代に辛抱の世界を体験させたいのなら「農業の復活」が一番だと思います。全国の学校に田畑を提供して農作業を必須科目に導入すれば、きっと辛抱強い精神が培われていくと思います。農業からますます遠ざかっていく現代社会、「ノ(農)ータッチ」世代の増加と共に、「辛抱」の言葉も風化して行くようです。若き人々よ!刻苦光明必ず盛大なり!苦労は買ってでもせよ! 師匠の言葉が身に染みる昨今です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第891話 】
2016年 01月 26日 談

増田アキラ病気見舞

「心 閑坐して松風を聴く」

一昨日の爆弾低気圧通過から一変して快晴の清々しいお天気となりました本日。午前6時の暁鐘を衝いた時には、満天のお星様が輝いていました。休息する間も無く、副住職とともに境内に設置してある融雪装置の点検と補修にあたりました。まだまだ油断はできません、次の寒波襲来に備えての準備です。新年も明けてまもなく一カ月が経とうとしていますが、ニュースはすでにこの一年を総括させるような、大きな出来事を伝えています。古来より「申年は荒れる」の言い伝えが本当なら、尚更の事、日々の精進が求められているように思います。世の中のざわめきは自己のこころのざわめきと捉えて、油断しないように前進して参りましょう。さて、今年は寳勝寺でも坐禅会を開催したいと思っています。申年が「見ざる、言わざる、聞かざる」と言われた所以はやはり申年は荒れるとの言い伝えからかも知れませんね。黙々と座りましょうか!皆さん坐禅にきたれ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第890話 】
2016年 01月 25日 談

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新命副住職  早朝より境内の除雪に追われました

今日、1月25日は和尚の誕生日で、家族や職員の皆様からお祝いをして頂きましたが、いくつになっても嬉しいものですね。また自分の誕生日は在りし日の両親を思い出す日でも有り、朝一番に御霊にお参りし、日々元気でいる事への感謝を報告しました。昨日来より全国的に厳しい寒さと大雪に見舞われましたが、それだけに身の引き締まる思いの中での誕生日となり、両親の思いが直に伝わって来るような、厳しくもまた温かい気分を味わったものでした。まもなく節分を迎えますが、お参り後は終日、常日頃お世話になっている多くの会社や個人様の節分祈祷札書きに専念しました。しんしんと雪の降り続く中で、こちらもまた一字一句、心を込めての作業となりました。

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この時季、毎年繰り返される御札書きですが、長年にわたって御縁を頂いている多くの支援者の方々ゆえに、御札を書いた後には御名前を見つめながら感謝の言葉を述べています。本当に有り難うございます。ブログをご覧の皆様も、節分会に御祈祷を希望される方は是非お申し込みください。御札は皆様と御仏との御法縁を結び、一年間の無事を祈願するものです。御釈迦様のおさとしは、「今を大切に生きよ!」の一言につきます。「今が無事であるならば感謝の心をもって事にあたるべし」と。御札(おふだ)祈願は皆様の今の無事を祈願し、その無事なる心を継続させていく事に有ります。どうぞ御札と共に一年を安寧にお過ごしいただきたいものです。さてさて、今日は初天神のお祭り日でも有ります。北陸地方では天神様の掛け軸を掛けて「学問向上」を祈願しますが、加賀の前田利家公が菅原道真公の縁者というところから来ているそうですから、受験を控えている皆様は是非菅原神社にお参りして、合格祈願をしてみては如何でしょうか?「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」友峰和尚より

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