和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第757話 】
2015年 09月 14日 談

 yjimage8DZ8BDTQ今日のお話ですが、皆様もきっとお気づきのことと思いますが、高齢者の御方で先日まで早朝ウォーキングをされていた姿が急に見えなくなって、まもなく整形外科通いが始まっているという事実。そうなんですね!心は若く思っていても、どっこい身体の運動能力は反比例している現実を知るべしです。ならば今流行りのサプリメントを多用すれば若返るかと言えばそれとてどこにも保証なしですから、やはり何事も「ほどほど」が肝心のようです。

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 寳勝寺霊園にて

この「ほどほど」の言葉ですが、これはあらゆる方面で言える事かと思います。食べる事も、飲むことも、運動も、話すことも、人との交流も、睡眠も、等々。そういえば長生きの方がその秘訣として、「腹八分目」をよく言われます。これこそが「ほどほど」の意味だと思いますね。食べ過ぎ!飲みすぎ!運動しすぎ!寝すぎ!しゃべりしすぎ!嗚呼! 歳をとるというのは「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という事なんでしょうね。孔子の言葉の「中庸」(ちゅうよう)が日々の高齢者の必須科目のようです。「御達者でしたか?」の問いに、「嗚呼、口だけは達者です。」これがいかん!! 和尚も、暑さのため休止していた早朝ウォーキングを再開したいと思っています。年齢に合わせた歩き方が有ると思いますね。

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お掃除をしました

さて、寺町周辺はすっかり秋の様相を濃くして来た今日この頃、観光客の方もこの時期の旅行を楽しんでいる様子がうかがえます。寶勝寺寺カフェも開業二年目を迎え、金沢観光都市を目指す中で、旅行者の憩いの場所として定着してきているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第756話 】
2015年 09月 13日 談

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ほととぎす

秋の夜長を楽しむことの出来る好時節を迎えていますが、昨晩は何気なしにテレビのスイッチを入れた途端、和尚の大好きな浜田省吾さんが画面いっぱいに登場しており思わず最後まで聞き入ってしまいました。皆様もそれぞれの青春時代には、心をときめかせながら夢に向かって進むとき何らかの音楽が自分の心に大きな力と影響を与えてくれたことと思います。和尚の16歳から20歳頃は、世の中が高度成長期に有ってそれはそれは活気に満ち満ちていた時代でもありました。またその若者のエネルギーが学園紛争というイデオロギーの分野にまで及んでいった時代、当然の事ながら多くの個性派が登場したわけで、とりわけ音楽の世界では次々とスターが誕生した時期でもありました。

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秋海棠

今尚、当時のミュージシャンの多くが第一線で活躍していますが、どの方も実力派で強い個性派でも有ります。例えば井上陽水、玉置浩二、小田和正、稲垣潤一、さだまさし、山下達郎、桑田佳祐、布袋寅泰、そして大御所の矢沢永吉さん等々、本当に大勢いますが、どの方もその努力と実力、そして衰えを知らない歌唱力に敬意を表したくなります。昨晩は23時30分からのNHK深夜番組「SONGS 浜田省吾 ~旅するソングライター~]でしたが、新しいアルバムをリリースしたという事での放映でした。その番組の中で浜田省吾さんが,「ソングライター」が自分の本業であると言われた言葉が実に懐かしい響きで心に伝ってきました。やはり歌の命は「歌詞」に有ると思ったからです。青春時代を思い起こすに、歌詞の持つ力強さに共感しながら今日まで大きな夢を育て来たようにも思います。スローライフの時代、音楽のメロディに乗ってミュージシャンの力強いメッセージが今日の自分を支えてくれている意味からも、浜田省吾さんの衰える事のない音楽活動を嬉しく思ったものでした。音楽はまさに心のエネルギーでありますね。和尚も日々、音楽のリズムの中に有るようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第755話 】
2015年 09月 12日 談

爽やかな土曜日を迎えましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? このところずっとじめじめとしたお天気が続いていただけに、今日は秋風の吹く穏やかな一日となりました。不思議なもので人の心も気候と常に連動しているようで、久しぶりに筆を持つ気分になり、宿題の墨蹟に挑みました。

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「福 日々是好日」

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「温故知新」

寶勝寺には和尚専用のアトリエがない為、なにかと不自由を強いられるわけですが、今日だけは初秋の風情を味わいながらの楽しい墨蹟の時間となりました。依頼されている墨蹟が沢山ありますが、本当に気分が乗らないとなかなか書く気持ちになれないのも事実で、随分と長い時間が経ってしまいました。やはり文化の秋ですね! この時期は身も心もすんすんとして、どういうものか勉強したくなります。それにしても、墨蹟を押さえる重石代わりに朱塗りのお椀が使われていたのには驚きました。使えるものはなんでも生かして使えで、お椀さんもきっと「かなわんわ~」って悲鳴を上げそうですね。

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今日の墨蹟に「温故知新」の言葉を書きましたが、古きを温める時間も無いままに次へ次へと進んで行かなければならない現代社会なればこその言葉なのかも知れませんね。日本の良き文化や歴史を今いちど振り返って知ってみたいと思った墨蹟の一日でした。「福 日々是れ好日」、そんな毎日でありたいと願うばかりです。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第754話 】
2015年 09月 11日 談

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世にも不思議な湯のみ茶碗です。よくよく見ると茶碗の周りにぶつぶつの突起が有り、器を持った時に手の平を程良く指圧してくれるという優れものです。誰が作ったのかは知りませんが、たまたまお食事をしたお店で使用されていた物が売店にも並べられていたものですから思わず買い求めて、それ以後、日々愛用しています。そもそもこのような物を買い求めるのは、当然のことながら高齢者の方でしかありませんね。若い人なら湯呑み茶わんの周りにぶつぶつの突起が出ていても、デザインぐらいにしか思わないと思います。

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最近は和尚も色々な場所で「年寄用グッズ」を目ざとく見つけ、買い求めています。所謂、簡単に健康管理が出来る代物といったものでしょうか。他にも、「健康運動用マット」とか「健康まくら」とか、「健康」と名の付くものに何でも目が行くようになったのは、「年寄」になった証拠でもあります。昨日発表されましたが、日本全国で百歳になられた方がついに6万人を超えたそうです。その数、61568人です。また、その中での女性の比率は87パーセントですから、やはり女性の皆さんが日本の長寿界をリードしているようです。65歳以上の方が約3千万人を超える日本社会に於いて、今後も益々「老人向けグッズ」が人気を博すると思います。次に何が登場してくるのか? 楽しみな日々を過ごしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第753話 】
2015年 09月 10日 談

茨城県鬼怒川堤防決壊の現場中継がなされましたが、福井豪雨の際の足羽川堤防決壊の事を思い出しました。多くの方が次々と救助されていましたが、一瞬のうちに家屋が濁流に吞まれていく様には目を覆うばかりでした。近年の風雨災害は想像をはるかに超えたものですから、緊急避難情報が出た場合には速やかに指示に従って行動しなければなりませんね。最近では災害状況がテレビや携帯電話を通して生中継で映し出されますので、常に災害の現場情報を知る事が自分の命を守る事にもつながるかと思います。今日では日本の何処に住んでいても「安全」という言葉は無いようですから尚更、各地域での防災訓練がより一層大切になって来ているようです。地元では台風18号の無事通過を喜んでいた矢先の大水害のニュース、一刻も早い復興を願いたいと思います。「天災は 忘れたころに やって来る」などという諺は、現代社会には通用しないようです。「天災はいつでもやって来る」と承知して、日々の心構えが求められているようです。自坊の大安禅寺も今日まで多くの天地災害に見舞われて来ましたが、いずれの場合も地域の檀信徒皆様や自治体の俊敏な救援活動のおかげで今日を無事に迎えています。なんと言いましても「人海戦術」こそが災害復興の大きな原動力であることは、昔も今も変わらない事実であると思います。日頃から近隣皆様との交流を大切にしていきたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第752話 】
2015年 09月 09日 談

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承証寺様にて 寶勝寺霊園改葬工事説明のようす

台風18号の本州縦断のニュースに翻弄されながらの一日でしたが、今日は「寶勝寺霊園改葬工事」の説明のため、工事関係者と共に霊園と隣接している承証寺様そして極楽寺様を訪ねました。いずれの御住職様にも霊園改葬工事へ御理解を頂き、また大変丁寧に応対して下さり、深く感謝した次第です。

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極楽寺様にて

心配された台風の影響も無く、夕方にはお日様も指す穏やかな光景に心より安堵いたしましたが、「一難去ってまた一難」では有りませんが、工事車両の出入り口確保の件で夕方には再び松浦建設㈱の東野様が来寺され、現場立ち合いとなりました。「三人寄れば文殊の知恵」とはよく言ったもので、工事関係者皆様のそれぞれ得意分野での意見が出され、良い知恵が生まれて来る事に感心したものでした。やはり持つべきものは良きスタッフですね。これからも難しい局面が発生することと思いますが、知恵を出し合って進めて行きたいと思いました。「艱難汝を玉とす!」故事に倣っての毎日です。

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会議終了後、寳勝寺にて打ち合わせのようす

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それにしましても、東京から会議に出席された ㈱トムソーヤ・高田様から頂きましたお土産のクッキーの味には驚きました。一日が終わって早速にお土産を頂きましたが、さすが!世界の大都市・東京の味覚でした。皆様にお届けできないのが残念です。お口の中いっぱいに広がる絶妙な甘さに、一日の疲れも吹き飛んだものでした。さて明日からも元気で頑張って参りましょう! 友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第751話 】
2015年 09月 08日 談

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「地震 雷 火事 親父!」とは古来、恐ろしい物の例えの順番ですが、台風18号が今夜から明日にかけて本州を縦断するとか。金沢でも、兼六園の松の木が折れないようにと庭師さんが補強対策をしているニュースが流れました。もちろん福井県も例外でなく直撃の恐れがあるそうですから油断はできません。最近は風雨による被害が続出していますが、その被害がこれまでとは違って想定外の状況となっています。恐ろしい物の中に「台風」という言葉が見当たらないのはどうしてだろうかと? 疑問を感じて早速に調べてみましたら、この「親父」が台風のことを指すのだそうです。古来の例えですから、もちろん今どきの「親父」の姿ではありません。昔の親父で特に明治時代頃の親父の姿を想像するに、いかめしい面の口元にそれはそれは立派な口ひげが反り繰り返っている風貌は流石に恐ろしい感じが伝わって来るものです。一度言葉を発すれば威厳に満ちた貫禄十分な風格から、「親父」となったそうです。それはいいのですが、最近の突風は半端なものではなく所謂「竜巻」ですから、最早「親父」をはるかに超えた「暴れん坊」ゆえに「地震 竜巻 火事 雷」と詠み方を替えなければ今の時代にそぐわなくなってきているようですね。明日の3時ごろに福井県を通過する予定とか、本当に無事に過ぎ去ってくれることを祈るばかりです。嵐の前の静けさなんでしょうか、今日は穏やかな一日でした。どのような状況下にあっても心だけは安んじていたいものですね。クワバラクワバラ、なぜ「クワバラ」か? 菅原道真公のお住まいになった桑原という地名の所だけは、なぜか雷が落ちなかったそうです。そこから「クワバラクワバラ」と言うようになったそうです。ふ~ん 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第750話 】
2015年 09月 07日 談

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本日の「楽く楽く法話」のようす

最近、指先がしびれる感覚があるため、さっそくに地元の病院を訪ね首の検査をして頂きました。その折には体調もいまひとつで、問診をして頂き血液検査をすることになりましたが、本日、その検査結果が出ました。誰もが経験する結果報告の際の不安ですが、和尚の場合は腰の持病もあって随分と長い間、整形外科に通院し、長期間に渡って痛み止めのお薬を服用して来た為、不安というよりも諦めに近い心境で先生の言葉を待ちました。その結果は、「異状なし」でした。

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本来なれば大いに喜びたいところですが、兎も角も身体が不調であることには変わりない為、自分なりに診断すればやはり「老化現象」だと確信した次第です。実に情けなくも「老い」には勝てないようです。この、「どうにも避けられない老化現象」を遅らせるための健康管理が必要であることを自覚した一日となりました。病院には大勢のご高齢の方々が来られていましたが、皆それぞれに、老いと戦っているようです。とりあえず血液検査は無事にクリアしましたので、今後は現在の健康をキープしながら、法務に取り組んでいきたいと思います。

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午後からは、富山県から来られた御婦人方々へ「楽く楽く法話」をしましたが、各御寺院の奥様の集まりと聞き、いつもの法話とは少々リズムを変えてお話しいたしました。「タラソ、テラピー」ならぬ「話そう!寺ピー」という調子で語り掛けました。楽しいお話の時間の後は寺カフェを利用して下さり、感謝!感謝!でした。健康であるからこその「楽く楽く法話」ですね。皆様の御多幸を祈念しております。友峰和尚より

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夕方、須貝さんと看板の打ち合わせをしました。

友峰和尚のちょっといい話 【 第749話 】
2015年 09月 06日 談

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本当に久しぶりに「NHKのど自慢大会」の番組を見ましたが、最近の年少者の歌唱力アップのすごさを感じたひとときでも有りました。U-18野球ワールドカップでは清宮選手を始め若い精鋭が活躍しており、今やあらゆるジャンルに於いて世界を相手に日本人若者世代の活躍が目立つ毎日です。和尚の子供の頃などは、中学生ぐらいの世代の子供達が世界で活躍したなどというニュースを聞いた事も有りません。堂々として物怖じひとつしない態度には敬意を表したくなる程です。

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話は戻りますが、今日の「NHKのど自慢大会」に出場された北海道在住の高校1年生男子の方は、クラブ活動で放送部に所属されているとか。声といい、度胸といい、トークといい、抜群でした。この番組はNHKの長寿人気番組でも有りますが、出場の素人さん達が全力で歌う姿はいつ見ても新鮮で微笑ましいものです。合格してもしなくても心から拍手を送りたくなりますね。「最近のテレビ番組は面白くない」と言う会話をよく耳にしますが、この番組だけは例外のようです。誰もが参加でき、聞けて、笑えて、応援できる、そんな番組をもっと作ってほしいものですね。

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さて、終日20℃を下回る肌寒い一日となりましたが、この時期は健康管理が難しい季節でも有ります。くれぐれもお風邪など召さないように、皆様お元気にお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第748話 】
2015年 09月 05日 談

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お寺には、多くの檀信徒皆様から寄進された仏具を始めとした色々な調度品が有りますが、中には、創建当初から約三百年間に渡って年中行事などで使われて来た物もあります。このたび、北嶋千代子様が施餓鬼台前机用戸帳を寄進して下さることになり、㈱キタジマ会長の北嶋幹補様と共に卑山に来られました。お話によれば、千代子様が今年70歳の古稀を迎えられる記念に寄進を思い立たれたそうで、今日までの健康に感謝しての御心からだそうです。

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施餓鬼台前机の採寸

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戸帳を採寸されているようす

改めて今まで使われて来た施餓鬼台前机の戸帳を見ましたら、江戸時代中期頃のもので痛みが激しく何度も修理した跡がありました。千代子様は卑山の年中行事に参詣する度にこの戸帳のほころびが気に掛かっていて今回のご寄進を思い立ったとの事で、住職として本当に有り難く感謝申し上げました。まもなく秋季彼岸会・放生会を迎えますが、間に合えばその時までに寄進したいとの事でした。お寺をぐるりと見渡せば、それはそれは多くの方々から寄進されたものがお寺の荘厳を引き立たせています。仏語に「荘厳の浄土」という言葉が有りますように、やはり美しく飾られた堂内でのお参りは自然と心が落ち着くものですね。

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生地を選んでいるところ

それにしましても一番感心させられたのは、戸帳生地をいろいろ持参されての現場での色合わせでした。流石に㈱キタジマ様って和尚は思いました。和尚感激!! 冠婚葬祭のあらゆる備品を取り扱っている会社ゆえの計らいでした。北嶋様ご夫妻とは30年以上の御厚誼を頂いてきましたが、心より感謝申し上げました。まもなく彼岸会がやってきます。「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」 足早に時が過ぎて行く昨今です。友峰和尚より

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