和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1258話 】
2017年 01月 27日 談

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誕生日プレゼント

美しくおしゃれなブリザーブドフラワーを和尚の誕生日に御恵送下さいました。応接間のテーブルに飾りましたが、冬の暗く重いイメージを一掃するかのように輝いて見えます。ご縁を頂いている方々からの心のこもった贈り物には本当に感謝申し上げます。いつまでも大切にしたいと思っています。大安禅寺の応接間に飾られている多くの品物は全てが頂いたものですが、どの品も思い出深いものばかりで、中には約五十年間飾られている物も有ります。お客様が居ないときも飾られた品物同士がおしゃべりをしているように思うくらいで、どんな品物にも心が通っているようです。

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午前中には、はるばる栃木県鹿沼市より金沢寶勝寺の北條総代様が出産のお祝いに来て下さいました。おかげさまで和尚も北條様と久しぶりにゆっくりした時間を過ごすことが出来、それはまるで時間が止まっているような感じでした。金沢でお会いするのと福井でお会いするのとではやはり時間の使い方が変わって来るのを感じ取ったものです。所が変わると何もかもが違ってくるのかも知れませんね。

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北條総代様とともに  大安禅寺 愈好亭にて

本日のビックイベント!稀勢の里が明治神宮で雲竜型、横綱土俵入りを奉納されました。実に十九年ぶりの日本出身横綱誕生です!苦節三十年、稀勢の里横綱の立派な土俵入りでした。あっぱれ!あっぱれ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1257話 】
2017年 01月 26日 談

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来る2月3日(金)の午後6時半より「節分会大祭」が大安禅寺で開催されますが、行事を前にして既にお申し込み頂いた方々や御縁を頂いている関係企業各社の祈願札書きを今日より始めました。かれこれ約四十年間続けられて来た、和尚の大切な法務の一つとなっています。一枚一枚、手書きで御祈願札(ごきがんふだ)を書いていますが、この時より祈願文を唱えながらの作業となっています。

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この御札は2月3日の合同祈願祭の中で御祈祷されますが、本年厄年に当たる方々や、各祈祷をご希望の方はどうぞお申し出ください。今日は臨界消防署始め地元の消防団による防火訓練が午前中におこなわれました。1月26日は「文化財防火デー」となっており、これまでも防火訓練が行なわれて来ましたが、卑山建造物が2008年(平成20年6月9日)に国指定重要文化財になってからは毎年本格的な防火訓練が行われています。

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大安禅寺 防火訓練の様子

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大安禅寺職員による文化財持ち出し訓練・消火器取り扱い訓練のようす

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境内から渓谷に向かっての放水訓練

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訓練終了後、住職の御挨拶

写真の如く徹底した訓練でしたが、訓練に参加する度に火災の恐ろしさを実感するものです。御祈願札を書きながら、心の中で防火に対する心構えを新たにしています。「平穏無事、無病息災、家内安全、交通安全、身体健全」どの祈願も大切ですね。人生に於いては誰しもが本当に色々な難事に遭遇しますが、須らく何事も謙虚な姿勢で心の平安を願い、神仏に感謝を表していく事が難事の解決につながる事と思います。 さてさて節分会は鬼やらいでも有ります。果たしてうまく鬼を退治できるか出来ないかは、やっぱり自分の心の有り様がキーワードのようです。福は内!鬼は外! 皆様ぜひ節分会にご参加ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1256話 】
2017年 01月 25日 談

1月25日は初天神様の日、そして和尚の誕生日。まだまだ69歳だ! しかしながら本年は同級生も続々と古稀を迎える歳です。「人間五十年、下天(げてん)の内を比ぶれば 夢幻の如くなり」とは平安時代後期の武将、平敦盛の有名な言葉ですが、和尚はもうとっくに過ぎ去りました。このブログは黄泉の国からのメッセージという事でしょうか? 昨晩は新命副住職夫婦にお祝いしてもらいましたが、孫達からもお祝いの手紙をもらい、親子三代が無事過ごせている事に感謝したものでした。

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同世代の銀幕スターが次々と逝去されるニュースを見聞きしていますと、和尚も余命を実感するこの頃です。「終活」という言葉も定着し始めた今日では、和尚もそろそろ準備を始めなければとの思いが有ります。孫からの言葉は「ジイジ いつまでも元気でいてね!」とのお祝いメッセージですが、とっても嬉しい言葉ですね。

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今朝方には外孫や友人からもお祝いのメッセージが届きました。さあさあ百歳を目指して頑張らなくっちゃ! 金さん百歳!銀さん百歳!和尚は繊細(千歳)!って言っていた頃が懐かしいですね。久しぶりにこの言葉、「長生きは 只働くの他は無し 流るる水の 腐らぬを見よ」。皆様のお元気と共に、孫の為にも健康で有りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1255話 】
2017年 01月 24日 談

久しぶりにまとまった雪となっていますが、大安禅寺は雪ですっぽりと包まれました。最近は本当に降雪が少ないように思います。子供の頃は毎日が雪、雪、雪でしたから、この時期の日課は雪かきでした。今日は花園流御詠歌女性部の年賀会で、冒頭ご挨拶させて頂きました。新年の練習はすでに先日開始されたそうですが、和尚が帰山しているということで本日が年賀会となりました。

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昨晩から雪模様で欠席者もおられた為、会員揃っての新年の記念撮影は後日改めて撮ることとなっています。御詠歌の会が結成されて二十年ほど経つと思いますが、一年を通しての会員皆様の熱心な練習のおかげで、年中行事では常に花を添えて下さっています。

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「御詠歌(ごえいか)」と聞きますと今どきの若い方々にはピンと来ないと思いますが、わかりやすく言い換えれば「ゴスペル」であり、仏教の聖楽でも有ります。皆様にも是非一度聞いてみて頂きたいものです。日常、真剣に声を出す機会はそう多くはないと思います。腹の底から発声することが健康的に極めて効果があるそうですから、日頃のストレス解消にも役に立つかも知れませんね。ごめんなさい!ごめんなさい!御詠歌は法悦を感じますから、こころが穏やかになります。唱える人も聴く人も、共に安らぎを得ることが出来るから素晴らしいと思います。挨拶後、さっそく練習が始まりました! 雪景色の庭に吸い込まれるように美しい声が浸みわたっていきましたよ。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1254話 】
2017年 01月 23日 談

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毎日楽しみにしていた大相撲初場所も終わってしまい、真に残念! しかしながら大関稀勢の里の優勝にはさすがにもらい泣きしたものでした。決して高齢による涙腺が弱くなったのではありません。あまりに待ちに待った優勝だったからでした。長年の精進努力が実った瞬間でも有りました。日本人横綱が19年ぶりに誕生するそうですが、30歳での綱取りは見事でした! 和尚も心からお祝い申し上げたいと思います。また中学卒業の時の彼の言葉が胸を打ちました。「天才は生まれつきです、僕はもうなれません、努力して天才に勝ちます」 素晴らしい卒業時の彼の言葉です。「努力で勝つ」多くの若者よ大志を抱け!そして叫べ!努力で勝つと。さて興奮冷めやらぬ朝を迎え、銀世界の風景が待っていました。アトリエからの風景です。

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「銀椀裡に雪を盛る」という禅語が有りますが、全くに絶景です!銀椀か雪か見分けがつかない「平等の心」の世界を表す言葉ですが、理屈のいらない平安の世界です。以後は今日もせっせと干支色紙を描きました。そろそろニワトリさんが鳴く頃だと期待しながら描いています。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1253話 】
2017年 01月 22日 談

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日曜日の今日は、久しぶりに孫達とのタイム。内孫三人に囲まれて、のんびりタイム?を過ごしました。いいですね!孫達の賑わいこそ宝物です。寳勝寺・ふれあいパーク霊苑改葬工事で平日は「寺カフェ」をお休みしている為、現在、大安禅寺での法務に入っています。節分会が2月3日に開催されますが、御祈祷札の準備など明日から本格的に始めて行こうと思っています。

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毎年恒例の行事ながら、「節分会」は祈願祭でも有るので特に力を入れて来た行事です。今年「厄年」に当たる方は是非ご祈祷会にご参加頂きたいものです。毎日のように色々な事件事故が報道されていますが、よくよく記事を注視して当事者の年齢をチェックして行くと、その多くが41歳、42歳、43歳であることがクローズアップされていきます。厄年は人間の精神的、肉体的成長過程での節目でも有ると思われるので、一度歩みを止めて、自分の心身の養生を計る事が肝心ですね。厄年は10年、10年が節目に当たるので、31歳・32歳・33歳、また51歳・52歳・53歳の方も健康祈願厄除けご祈祷を受けると良いかと思います。勿論、日々神仏また御先祖への感謝の念を表す事が大切であるのは言うまでも有りません。 一月もあと1週間ほど余り、日々の過ぎゆく時間の速さが加齢と共に早く感じて行くような気がします。皆様はどのように感じておられるのでしょうか?光陰矢の如し、時人を待たず!クワバラ!クワバラ! 友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1252話 】
2017年 01月 21日 談

皆様! 心穏やかにお過ごしでしょうか? 「悩み」とひと口に言っても、人それぞれに悩みの中身は色々で、その内容は大きく三つに分けられるかと思います。一つは物質的悩み、例えば自分の身体の事に対して、またお金や住居についての悩み。二つ目は「外境」と言って、自分以外の様々な環境に対しての悩み。もう一つは根本的な心の問題だと思います。

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仏教では、それらの悩みは108の自我煩悩より引き起こされると説かれていますが、中々どうして108ぐらいでは足らないようです。何かを思った瞬間に新たな悩みが発生するといった感じですから、その解決方法としてはまず「なんにも思わない」という自己コントロール法から始める事が大切かと思います。「なんにも思わぬは仏の稽古也」という言葉や、道元禅師の「仏道を習うとは、自己を習う事なり。自己を習うとは、己を忘るる事なり」の言葉が有るように、「心の初期化」が問題解決に不可欠の要素です。

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初参加の方に、坐禅指導中のようす

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白隠禅師坐禅和讃 唱和

一昨日、寳勝寺で今年初めての坐禅会が開催されましたが、坐禅は「おのれ無き者に安らぎ有り」の心境を確実に自分のものとするための心の鍛錬だと思います。「無心」、たった二文字の言葉ですが、常に「無心」を自己の根本心と体得しながら次々と生じる諸問題に対応できれば幸いです。さて和尚も多くの悩みを抱えての毎日ですが、坐禅という有り難い修練方法を実践しながら問題解決に当たっています。今再び色々なジャンルに於いて「禅ブーム」が起きています。禅とは「穏やかな心」を意味しています。本当に穏やかな心で一日一日を過ごして行きたいと願っています。皆様!坐禅は素晴らしい心の自己瞑想法です!お歳は関係ありません!「静かに坐って、身体と、呼吸と、心を整えましょう」今からでも遅くはありません、坐禅会へのご参加を願っています。友峰和尚より

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「 心 今日無事 」

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1251話 】
2017年 01月 20日 談

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大安禅寺事務局職員より「和尚さん、干支色紙が不足しています!」との電話。すわ一大事!っていうほどの驚きではありませんが、既に200枚は描いたかと思っていましたから安心していたのですが、ここに来て再び干支色紙描きを開始! どうやらあと50枚ほどが不足しているようですので頑張って描きましょう。

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描いていて感じるのは、少しずつですが絵の線が少なくなっている事です。最初はどうしても多くの線を用いて描いてしまいますが、描き込んでくると無駄な線が無くなっていきます。職員様、二月の節分までには宿題を完了させたいと思っていますので、何卒暫らくの猶予を頂きとうございます。本当に沢山の方々にお分けしたいのですが、やはり描く事に身体の限界を感じています。何度も何度も目薬を差し眼のマッサージをしながらの作業ですが、現在はアシスタントもおらず孤軍奮闘の状態です。来年の干支は「戌(犬)」なので、今年こそは夏ごろから早めに描いていこうと決意を新たにしています。

DSC01876 (401x500)今年最初の 木曜坐禅会 にて

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雷とみぞれの中の 霊苑改葬工事

さて今日はぐんと寒くなりました。「寳勝寺ふれあいパーク改葬工事」はこの寒さの中も懸命に作業が続けられていますが、今夜から雪模様になるとか。作業員の皆様には心から御慰労申し上げます。工事作業の音を聞きながら合掌しています。多くの方々のおかげさまで、今日一日が無事に過ぎて行くようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1250話 】
2017年 01月 19日 談

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金沢市東方に位置する瑞応山傳燈寺は、西暦1308年(延慶元年)に恭翁運良禅師(佛林恵日禅師)によって開山された約七百年の歴史を有する法燈派の禅寺で、戦国時代には勅願寺となり隆盛を極めました。江戸時代には加賀藩第三代前田利常公によって寳勝寺開山千岳宗仭禅師を招請し、今に至っています。昨年の十一月に住職の恭黄和尚が遷化され、此の度、大本山妙心寺からの辞令で兼務住職を拝命する事になりました。現在、本多町の瑞光寺、野町の少林寺、寺町の寳勝寺を兼務と代務していますが、新たに傳燈寺が加わり、一気に多忙さを増して来ました。今日は新年のお参りを兼ねて傳燈寺に参じましたが、閑静な山中に建ち、歴史を十分に感じさせる古刹でも有ります。

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西川区長様とともに 加賀守護 富樫氏 の御墓所を臨む

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傳燈寺町の西川区長様と建設業を営む宮本様とともに、今後の寺院復興について色々協議しました。前住職は活発に寺の復興に尽力され、なかでも「弁財天奉賛会」を結成して全国に多くの信者を有し、行事を通して今日まで交流されて来たようです。傳燈寺は「日本昔話~不思議な狛犬~」としてYouTube動画でも公開されておりますので是非ご覧ください。その他にも「身代わり地蔵尊」や「洞窟弁財天」など、御利益の祈願所としても多くの信者を有しているようです。今後は、地元の奉賛会の方々とも協議しながら少しずつ復興に当たって行きたいと思っています。

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本堂にて 傳燈五十二世恭黄良和尚禅師御供養ならびに新年の御祈祷

さて今晩は今年最初の坐禅会が開催されます。禅寺は何といっても「坐禅宗」です! 坐禅が基本ですから今年もしっかり坐っていきたいと思っています。「無心無我なれば、やってやれない事は一つも無い!」そう信じて前進して参りましょう! 坐った後は皆で楽しく新年会を致しましょう!さあさあ!坐禅に来たれ!!坐禅に来たれ!坐禅に来たれ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1249話 】
2017年 01月 18日 談

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久しぶりに晴れ間の見える穏やかな一日となりました。皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 先日、野町少林寺のお檀家様で、加賀藩御用達の釜師として有名な御家を継ぐ第十四代・宮崎寒雉師より自作の半鐘の寄贈がありました。本日さっそく少林寺に出向き奥様と共に鑑賞しましたが、宮崎家は約350年に渡る釜師の名家で特に茶釜が有名です。和尚も毎月、宮崎家へ諷経に行っていますが、少林寺堂内の半鐘が無いという事でこの度御寄進頂きました。写真の如く、形といい色合いといい、堂々たる風格のある素晴らしい半鐘です。

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寳勝寺に出入りされている岩内大工師に来て頂き、堂内に吊り下げるための打ち合わせをしましたが、その際、初めて鐘の音色を聴いてみました。その音を皆様にお届け出来ないのが甚だ残念です。現在少林寺境内に有る鐘楼の梵鐘は初代寒雉の作品で、これまた素晴らしい音色の大鐘です。最近では梵鐘の音さえも騒音だとか。なんとも殺伐とした時代になったものですが、流石に少林寺の梵鐘の音色を聞いたら騒音とは誰も言わないと思います。今年の盂蘭盆会の行事の際に、お檀家様に宮崎氏自作の半鐘を披露したいと思います。御先祖の御霊もさぞかしお喜びになられる事必定です。

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さて、今年に入ってからの「チョットいい話」ですが、和尚にとっては毎日がいい話ばかりの中に過ごさせてもらっています。明日は寳勝寺で新年の初坐禅会が午後6時半より開催されます。また新しい方が参禅されるとの事でこれまたいい話を皆様にお届け出来そうです。どうぞ皆様も坐禅に参加ください。穏やかな心こそ「いい話」なのですね。ピコ! 友峰和尚より

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