和尚のちょっといい話
![]() |
高倉家 健康祈願の御祈祷のようす
三連休の中日(なかび)は、終日寺カフェの厨房を担当しました。朝方から雨模様でしたが、秋の観光シーズンとあって雨宿りを兼ねてのカフェ利用のお客様が多く来られました。先般和尚が主体となって始めた「加賀棒茶焼きおにぎり茶漬け」もなかなか好評で、老若男女を問わず卑山の人気メニューとなりつつあるようです。台所方の合間をぬって来訪者の接客にも応じましたが、お寺が多くの人で賑わいを見せる事は嬉しい限りです。
檀信徒様と墓所移転の面談
持病の椎間板ヘルニアが再発しかねない程、ハードな一日でした。リオ・パラリンピックも間もなく閉幕を迎えようとしていますが、アスリート達の試合に臨む姿を見ていますと、自分が情けなく思えてきます。山頭火が極寒の中で一夜野宿をした時に読んだ一句に「指五本ある嬉しいな」というのが有りますが、真にその通りだと思います。五体健全で有る自分への感動の一句だったと思います。人生、自己を活かさずしては、今日という日を虚しく過ごすだけであろうと思います。明日も頑張ります。友峰和尚より
シルバーウィーク三連休となりました初日の今日は、久しぶりに「楽く楽く法話」を10時半より行いました。大安禅寺よりお付き合いのある愛知県の旅行会社「トラベルプラザメイナン」の高山様がお連れ下さった団体様で、会社の創立50周年を記念して金沢観光を企画されたそうです。高山様とは約30年以上の御縁を頂いていますが、本当に有り難い事です。久しぶりの法話でしたが、若き社員の皆様を前にしてのお話しでいつもより力の入った、内容の濃い話となりました。
さて昨日に引き続き午後より野町・少林寺にて年忌法要が営まれ、こちらも又初めてお会いする方ばかりでしたが、皆様と共にあげるお経には御先祖様もさぞかしお喜びになった事と思います。最近はお経の本を参詣者に配って一緒に唱えて頂く事にしています。
ご子孫の方の立会いのもと 本日も御骨上げの御供養が行われました
「ふれあいパーク霊苑改葬工事」も順調に進められています。本当に一日があっという間に過ぎて行きます。連休初日の寳勝寺は終日賑わいを見せていました。皆様も時間が有りましたら是非寺カフェにいらしてください。心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
昨晩の寳勝寺坐禅会にて
「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」とは有名な一句です。昨日は十五夜でしたが、お月様が真ん丸になるのは明日だそうです。残念ながら昨日はおぼろ月でしたので、今日こそはと意気込んだものの本日も曇り空!ならば満月の自分の心を拝みましょう。もう一句「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」、足早に月日が過ぎ去って行くのもこの時期です。今日は野町・少林寺でお檀家様の法要に出向きましたが、年忌を問う法要も今後は増えていきます。秋の風情は人々の心と共に祖先を想う気持ちも強くなっていくものです。午前中に引き続き午後からも墳墓改葬のお骨上げ供養をしましたが、十五夜お月様のように無事円成を願いながらの法務となっています。
明日から三連休となりますが、休息を返上して法務に専心して参りたいと思っています。友峰和尚より
早朝、御骨上げの最終確認のようす
爽やかな秋風の吹き抜ける中、卑山墳墓改葬工事の為、今日よりお骨上げが始まりました。約三年間に渡った準備作業でしたが、今日は和尚にとって忘れる事の出来ない特別な一日となりました。
御骨上げを始める前の、御供養のようす
墓石の移動を開始
霊苑入口付近のお墓の御骨上げが進みました
すべての御骨は本堂奥位牌壇に安置されています。
檀信徒皆様には、先日、盂蘭盆会大施餓鬼法要後の霊苑改葬工事全体会議の報告資料を御送付いたしましたが、明日からしばらくの間は霊苑内での法務が続きます。来年の6月に完成予定ですので、工事と並行して完成後の法務活動コンセプトも計画して行きたく思っています。寺内では庫裡(台所)の整備も進められています。人の出入りが多くなっていく様相の中で使い勝手の良い厨房が求められています。
片岡経営会計事務所 平馬様とともに
さてどのような事業も同じことが言えますが、正確な経理がその基本を成しています。今日は福井より片岡経営会計事務所職員による会計監査が有りました。色々な方とのご縁を得ながら霊苑事業計画が進められて行きます。夕刻6時半からは月例の坐禅会が行われますが、和尚にとって坐禅会は心の創造発展の為の大事な法務となっている事には違いないようです。皆様も是非ご参加ください!友峰和尚より
彼岸会を目前に控え、早朝より中庭の整理に入りました。常に綺麗にしておきたいのですが、金沢との行き来が続いている為に法務の合間をぬっての作業となっています。最近では新命和尚が外回りの掃除を担当していますが、なにしろ広い広い境内だけに、この時期は落ち葉も多く和尚の加担が必須の状況です。
大安禅寺四百年の大計でも有ります諸堂全面解体修復工事計画が本年度より開始され、現在、文建協による建物の調査が行われています。三日間に渡って今年二度目の調査が行われるわけですが、福井県並びに福井市文化課の方々と卑山責任役員総代様との打ち合わせと、文建協の佐藤調査官による今後の計画についての説明を受けました。大安禅寺は重要文化財ということもあって長期間の修復工事が予定されており、今後も念入りな調査が行われ来年度末に結果が出る予定となっています。
さて日々仕事もハードになって来ています。金沢と福井間を行き来する毎日が続きますが、精進努力あるのみです。掃除の行き届いた庭を眺めていると、心も穏やかになっていくこの頃です。友峰和尚より
曹洞宗・静岡県第三宗務所・第50回檀信徒本山研修会の御一行様が午前中に卑山にご参拝くださいました。卑山名物の「生き生き法話」は新命副住職が行いましたが、大本山永平寺での一泊研修会後の御参拝で檀信徒皆様はお元気そのもの、やはり本山研修によって大法力の御利益を得たようです。中には90歳近い方もおられたように思います。
まもなく敬老の日を迎えますが、日本社会では65歳以上の方が3500万人に達したと言いますから、今後も本山研修は益々参加者が増えていくと思います。老後の心の拠り所として御四国88か所巡礼やお寺参りまたお伊勢さんなど、有名神社参拝が今人気を博しているようです。高齢者の方々にとって、観光旅行を兼ね備えた神社仏閣めぐりは本当に心地よいものだと和尚も思います。加齢と共に楽しみもだんだん少なくなりがちですが、信仰は大切な心の拠り所となっていきます。本日は約300名近い檀信徒皆様にご参拝を頂き、静岡県第三宗務所各寺院住職皆様方には心より厚く御礼申し上げます。和尚も金沢から戻り、受付にて「御朱印」書きのお手伝いをさせて頂きました。今日も多くの方々とのご縁を頂き心休まる一日となりました。南無観世音菩薩
朝などは布団無しでは寝ていれないほど随分と涼しくなりました。そこで思い出すのが「秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」古今和歌集の中の一句。なんともデリケートな歌です。確かにこの時期の風は、何処からともなく強く吹きつけてきます。時にはひゅるひゅると唸りを上げながら障子の隙間から堂内に吹き込んで来ます。季節の移り変わりでも有りますが、そのような音を聞いているうちに秋の到来を感じ始めていくものです。
金沢・寺町の月曜日の朝は実に穏やかそのもので、道行く人の姿もまたのんびりとした感が有ります。昨日とは打って変わって静かな佇まいの寳勝寺の一日となりました。時折、卑山霊苑改葬工事関係者の方が来られるくらいでしたが、午後からは片町・柿木畠にあるフレンチレストラン「アンサンブル」のマスターがお友達と来られました。
福井では「モンシェルトントン・カトー」の加藤シェフ、フレンチレストラン「ジャルダン」の黒味シェフそしてシェ・サカイの阪井シェフと、どういうものかフランス料理の方々との御付き合いが有ります。金沢でもまたフレンチレストラン「ル・マルス」の野口シェフ、「アンサンブル」の中川シェフとお友達になりました。仏の料理は仏(フランス)料理!!でしょうか? 皆さんの一番の共通点は、実に料理が素晴らしいの一言に尽きます。「アンサンブル」の中川シェフの料理も見事なものです! 是非皆様もお店を訪ねて頂きたいと思います。盛り付けよし!味付けよし!マスターよし! 三拍子の揃ったお店です。
本当に人とのご縁ほど有り難く不思議なものは有りません。色々な方々との出会いが自分の人生にも大きな刺激を与えてくれます。 ゆっくりとした月曜日、お友達との時間がもっと欲しいと思った一日となりました。友峰和尚より
道行く観光客の姿には此れまでの猛暑から解放された伸び伸び感が漂っていました。思わずステップを踏みたくなるような爽やかな初秋の一日でした。当然の事乍ら和尚は昨日に引き続きカフェの新しいメニュー作りに専念したわけですが、今日は「焼きおにぎり茶漬け」をセットしました。写真の如しです。
数量限定 焼きおにぎり茶漬け
おしゃれな器を使っての、少し上品さの漂う雰囲気の「茶漬け」。勿論!焼きおにぎりも加賀地産コシヒカリの新米を使って焼いたもの。食材は、三つ葉、白ごま、花かつお、焼き海苔、ワサビ、加賀棒茶に胡瓜の浅漬けです。最後に焼きおにぎりの上に金粉をまぶして完成!さあ皆様、和尚手作りの「焼きおにぎり茶漬け」は如何でしょうか? お客様には中々好評だったとか。めでたしめでたし!でした。
不思議なもので僧堂時代に培った「典座 (てんぞ・食事係)」での感覚が再び蘇えって来たようです。修行時代の雲水の仕事は職人に近いほど徹底したものでした。総じて「作務(さむ)」と言いますが、畑仕事に始まって、大工・造園・剪定そして料理・掃除などプロ顔負けの作業でした。本当に有り難い経験でした。この歳になっても尚、自分が活かされていく事を嬉しく思うものです。
チョコレートソースのパフェ
さて、次はどのようなメニューに挑戦しましょうか? 今度は卵と野菜のサンドイッチを作ってみたいと思っています。名付けて「ボンサンド」ってどうでしょうか? 近日発表したいと思います。お楽しみに! 友峰和尚より
皆様とくとご覧あれ!黄金の輝きとはこういうことを言うのでしょうか! 本日、㈱ココ・プランニング会長の中本様より北海道産地直送の「とうきび」が届きました。今が旬の「とうきび」ですが、初秋の北海道の匂いと共にやってきました。早速に湯がいて寳勝寺本尊佛真前にお供え申し上げた次第です。
子供の頃より和尚が大好物として食して来たとうきび、父親が寺の畑でよく作ってくれた時の事を思い出していました。和尚が幼少期には「とうもろこし」と上手く言えず「とうもころし」と言っていたそうで、何とも物騒な食べ物だったのですね。中本会長様、御心遣い本当に有り難うございました。お供えした後は皆で美味しく頂きたく思います。
今日は本当に穏やかな気候の一日となりました。お寺の中で仕事をしているのがもったいないくらい爽やかなお天気でした。でも寺カフェ利用の方々がお寺でゆっくりされている姿を見ていますと、ついつい頑張ってしまいました。今までは裏方に徹していましたが、そろそろ和尚の出番がやって来たようです。今日は初めて和尚手作りの「バナナジュース」と「チョコレートパフェ」をメニューとして出しました。こちらも和尚の大好物ですから美味しく作れました。お客様も大変喜んでくださったとか。やはり住職は「マスター」ですから何か貢献しないといけません。明日は「焼きおにぎり茶漬け」に挑戦してみます。禅寺に持って来いのメニューです。いつの日か皆様にも喜んで頂ける「食」を考えて見たいと願っています。友峰和尚より
秋明菊 / 寳勝寺にて
寳勝寺寺カフェも最近では地元の方々が利用してくださるようになってきました。和尚の願っていた事でも有るので本当に嬉しく思います。お寺の存在が薄れていく今日に於いて何が原因なのか?と問われれば、その答えの一因は「仏教を難しく説きすぎるところ」に有ると思います。今やスマホやアイフォンの時代、僧侶とて片手にはタブレットが必需品となっています。特に我が禅宗に於いては、今もなおここ一番の行事には漢詩の偈や漢文が用いられています。そもそも仏教はインドが発祥の地ですから、本来ならば梵語(サンスクリット語)が使われなければなりません。勿論、お経の中には今でもサンスクリット語を用いているものもあります。しかしながら仏教の根本真理は「無心」に有り、言い換えれば「自分も世界も一つです」という事ですから、もっともっと平易に真理を語るべき時が来ていると感じています。
ヨシダ宣伝㈱の須貝様とともに
霊苑工事 打ち合わせ中
和尚自身も今日まで随分と色々な工夫を重ねて仏教の教えを平易に説いてきたつもりですが、その究極の実践法が現在の「寺カフェ」となっています。その理由は、「ただあるがままの休息」に尽きるからです。人間の脳は「考える」事に有りますが、考えれば考えるほど真理から遠ざかるのもまた事実です。インドにおける寺院を「ビハーラ」と言うように、心の一番の休息場所がいつの時代に有っても「寺院」であってほしいと念じて止みません。「なんにも思わぬが仏の稽古なり」です。言い換えれば「おのれ無きものに安らぎ有り」、そのような場所が「寳勝寺寺カフェ」でありたいと思っています。友峰和尚より