和尚のちょっといい話
嵐の前の静けさなんでしょうか? 台風18号の北陸地方通過が心配されましたが、今日は穏やかな一日となりました。本日の深夜には日本海沖を通過するとか、只管に無事の通過を願うばかりです。
午後からは東京より御来寺下さった津田家先祖墳墓のお骨上げ諷経を修行しましたが、穏やかなお天気の元での読経となりました。終了後は津田様ご夫妻と久しくお話をさせて頂きました。津田様の御先祖も永く加賀藩前田家に仕えた武家一族であり、墳墓も大変立派なものです。此の度の卑山霊苑改葬工事に伴い御骨上げをしたわけですが、霊苑が完成した折には再び「奥の院」に祀られることになっています。
和尚のブログもこのところずっと霊苑改葬の話が続きますが、それほど集中して祖先の墳墓の霊と対面している毎日です。卑山に隣接する承証寺様とも立ち木伐採の件で本日お話しさせて頂きました。皆様にとっては、お墓とは無縁の現在なのかも知れませんね。和尚も間もなく70歳を迎えようとしていますが、他人事ではなくひしひしと身に迫るものを感じる今日この頃です。「今までは 人の事だと思うたが 俺が死ぬとは こいつぁたまらん」とは大田南畝(おおたなんぽ)の歌ながら納得の一句です。本当にクワバラ、クワバラ!! 友峰和尚より
お隣りの承証寺様と、垣根越しに立木伐採のお話し合い
昨晩より連続で報じられている、今年のノーベル医学生理学賞に決まった大隅良典教授のニュースですが、本当に日本人にとってこれほど素晴らしく、嬉しいニュースは有りませんね。日本が世界トップの長寿大国であるという事がこのようなニュースからも伺うことが出来るというものです。研究内容が「オートファジー」という人間の生命起源に関するものですが、このところ毎年のようにノーベル賞を受賞する日本の科学・物理学分野には称賛の拍手を送りたいと思います。近未来にはIPS細胞始めゲノムの分野の研究の進化によって不老不死の妙薬が開発されるのも夢ではなくなってきているような気がします。さて和尚も違った意味での「再生慰霊部門」に於いて毎日努力を続けています。今日もお檀家の額様の御祖先墳墓お骨上げを始め多くの墳墓の諷経に専念しました。
生命には始まりと終わりが有りますが、大切なことは「人類霊魂不滅」の尊重で有りその継承でも有ります。「温故知新」が和尚の今年のテーマになっていますが、いつの世にあっても祖先を奉じる事の大切さを後世に伝えて行きたいと思っています。 友峰和尚より
台風18号の影響からか、北陸地方は再び蒸し暑くどんよりとしたお天気となりました。午前中にはお檀家様の月参りと、北條責任役員総代様先祖墳墓お骨上げの諷経に従事しましたが、午後からも引き続き卑山責任役員総代・須貝様の先祖墳墓お骨上げが行われました。
墓地改葬の作業は現在順調に進んでいますが、それに伴い次第に和尚の緊張感も増して来ています。㈱ココ・プランニング デザイナーの宮崎様からは「ふれあいパーク霊苑 完成予想図」をもとにその都度説明を受けていますが、現地での法務に当たりながら一層想像を逞しくしています。
須貝家 御骨上げ諷経にて
お参り後 応接室にて
㈱ココ・プランニング 宮崎邦英デザイナーによる 完成イメージ画
本日は野町の希翁院様がご来寺下さいましたが、来年6月の完成を待ちながら今後は寺町・野町各寺院の住職様との交流も大切な事柄となって来ています。最近では霊苑に関しての問い合わせも少しずつ増えて来ました。そろそろ寺内にも「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の完成図などを展示して、これからの先祖墳墓の祀り方や祖霊供養の意義などを提案していこうと思っています。皆様も是非、未来志向型の卑山霊苑視察に御来寺頂きたいと思います。友峰和尚より
昨日は京都・大本山妙心寺団体参拝でしたが、大方丈(本堂)での本格的な「能の舞」には感動したものでした。台風の影響からか蒸し暑い気候でしたが、堂内は更に熱気に包まれた見事な能舞台でした。一夜明けて休む間もなく金沢に移動しました。寳勝寺の霊苑事業も本格的に始動し、日々、目が離せない状況となっています。午後からはお檀家様の法要が有りましたが、初秋の金沢は本当に爽やかな風が寺内に吹き込んで、実に法悦を感じさせてくれるに十分でした。
法要にて
応接室にて 墓地移転の打ち合わせもなされました
秋の爽やかな風が吹く式台玄関にて
今日は全国的にマラソン大会が行われており、金沢でもハーフマラソン大会が開催されていました。近年のマラソンブームからか予想を超えるほどの参加申込数となっているそうです。特に金沢マラソンの場合は、金沢城公園を横目に歴史的に由緒ある場所を通り抜けながらの素晴らしいコースとなっており、年々参加申込数が増え続けて大変な人気との事。大会関係者皆様にとっては「嬉しい悲鳴」といった処でしょうか。いいですね!健康の季節です!大いに身体作りに専念して頂きたいものです。和尚はと言いますと、もっぱら家の中で筋トレ中です。日々、背筋、腹筋を鍛えています。そのうちにポパイのような筋肉になるかもね。友峰和尚より
今日から10月、神無月に入りました。神様が出雲にお集まりになられるこの月に、滋賀北陸教区・大本山妙心寺団体参拝が挙行されました。参加者は三百名を超える盛大なもので、午前中には無事に花園会員物故者先亡供養を終え、午後からは今回初めて、妙心寺大方丈を舞台に「能」が奉納されました。
始めに、河村能舞台の関係者による、能に関する大変ユーモアを交えた説明がなされ、参詣者の方々も参加しての楽しい時間となりました。説明の後は実際に能が演じられ、幽玄な世界へと引き込まれました。六百年の歴史ある大方丈での能劇は見事なものでした。本当に充実した参拝と成りました。
能の名残りを惜しみながら、帰路につきました。本山団体参拝も毎年開催されますが、今回も思い出に残る有意義な参拝となりました。大安寺檀信徒の皆様、お疲れ様でした。友峰和尚より
和尚の住職地、萬松山 大安禅寺はその山号が示すように全山がアカ松で覆われた山中に有る禅寺という事ですが、今日は裏山に建設される予定の砂防堰堤工事・山地地境・境界線確認のため、福井県土木課担当者の方と川上測量の職員の方々と共に、久しぶりに山に登りました。本当に何年ぶりだったでしょうか? 子供の頃はよく松茸狩りに登ったものでしたが、最近では全くご無沙汰でした。
写真の如く、いまだに当時の山道が残っており、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。今回の事業は大掛かりなもので、近年多発する災害に備えての大事業でも有ります。卑山は国指定重要文化財のため砂防堰堤は必須の課題になっていました。それは別として、久しぶりの山歩きは快適そのものでした。昔の方々は秋山を人生の休息場所として十二分に堪能されていたことと思いました。それにしましても広大な寺の山地、何か利用方法がないものかと思案しながらの現地立ち合いとなりました。
酔芙蓉が咲いています / 大安禅寺 正面玄関にて
蓮池の掃除 / 中庭にて
午後からは境内地の掃除と整備に入りましたが、今日は本当にいい汗を流した一日となったものです。山登りをしながらまだまだいける足腰に驚き、いつの日か富士山に登ってみたいと希望を新たにしました。友峰和尚より
寳勝寺檀信徒責任役員総代の北條様の御先祖墳墓お骨上げ諷経が、御本人並びに御親族の立会いのもと午前9時より執り行われました。昨日は霊苑改葬工事関係者会議が行われましたが、現場視察に引き続き、工事の進め方について㈱ココ・プランニングの中本社長様始めデザイナーの宮崎様と工事関係者皆様とともに更に入念な打ち合わせがなされました。我々が人生の最後に眠る「未来への家」でも有るが故に「素敵」で「おしゃれ」で「理想的」な未来志向型の霊苑づくりを念じ、現世と来世を結ぶための新しい試みに挑戦しています。
金沢市役所担当者の方による視察
応接室にて 北條様とともに
さて、現世での幸せを未来に繋ぐ為のお墓とはどのようなものかと言えば、一言では、今「ワクワク」させてくれるようなデザインのお墓と言うことが出来るかと思います。時代の変遷と共に人間の価値観が変化を続けていくように、当然の事乍ら先祖に対しての思いを伝える形や行動も変化していきます。「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の構想は、その名前が示しているように「祖先の霊との触れ合い」を重視した公園化をコンセプトに掲げています。和尚は現在、これまで卑山を支えられて来た多くの祖先の方々と日々語り合っていますが、先人の方々に喜んで頂けるような「顕彰墓」を完成させていきたいと願っています。友峰和尚より
9月も残すところあと2日間となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 台風の影響もあってか最近は雨模様のお天気となっていますが、一雨毎に秋色を深めていくようです。街なかに住んでいますと季節の移り変わりがはっきりしないように思えがちですが、和尚には降りしきる雨の音の中に深まりつつある秋の到来を感じるものです。
さて、本日は久しぶりに午後から工事関係者による卑山「ふれあいパーク霊苑会議」となりました。雨上がりの清々しい空気の中での会議で、これまでの緊張感漂う話し合いとは違って和やかな雰囲気に包まれたものとなりました。季節の移り変わりのように、工事計画も内容を変化させながら徐々に進化していくようです。また寺カフェ利用のお客様も心からひと時の休息を楽しんでいるようでした。電子情報化社会と言われる今日、伝統的建造物でも有る枯淡な禅寺にあって、都会の喧騒から離れてレトロな時間を過ごすのも「おしゃれ」な過ごし方だと思います。大いにリフレッシュして頂きたいものですね。友峰和尚より
㈱ココ・プランニング 中本社長様、㈱河原市石材 河原市社長様とともに 現地確認のようす
㈱豊蔵組様はじめ工事関係者皆様の現場打ち合わせ
今日は火曜日ということでお寺は休息日。お寺に休息日が有るのも不思議な話ですが、自分の人生を振り返ってみると、本当に休む間も無く只管今日まで走り続けてきた感が有ります。最近では休息日の時間を大事にしています。加齢から来る疲労感も有りますが、老若男女を問わず休息日は心身共々に健康回復には必要不可欠の時間だと漸く納得しました。
間もなく十月に入りますが、十月は体力づくりの月でもあるので大いに健康増進の為の運動に力を入れていきたいと思っています。先日購入した自転車「寳勝号」ですが、爽やかな秋風を受けながらの犀川沿いサイクリングはとても気分の良いものです。また少しづづ乍ら毎日筋トレも開始しています。健康の秋!運動の秋!そして食欲の秋!です。元気に参りたいと思います。頑張ろう!! 友峰和尚より
寳勝寺式台玄関にて 丸葉萩が満開です
九月の事を昔の暦では「長月(ながつき)」と言いますが、この月は小の月で30日で終わり。何が故に「長月」と言ったかと調べてみれば「秋の夜長」を指して付けたそうで、長~い月ではありませんでした。今月も本当に矢の如く過ぎ去った感が有ります。間もなく10月「神無月」を迎えますが、全国の神々が出雲に集結する月でも有ります。所謂、神様たちの「サミット」でも有りますね。この一年を振り返り、来年の神事を決める為に出雲にお集まりになるそうですから、出雲では「神あり月」と言うそうです。昔の方々がいかにその月々を暦の名称とともに楽しんで過ごしていたか、こういった事からも伺えるものです。なんとも優雅で風流ですね。
本日も御骨上げ諷経が続きました
さて、和尚もそろそろ今年を振り返る大切な時期に入って来ています。大安禅寺と金沢を行き来する毎日ですが、交通インフラの発達した時代だからこそ成しえる事だとつくづく文明社会に感謝するものです。今後も益々あらゆるものが進化して行く様相ですから実に楽しみです。健康の源は働く事に有りますので、更に精進して行きたいものです。「長生きは 只働くの 他は無し 流るる水の 腐らぬを見よ」なかなか好い歌です。さあ皆様!頑張って参りましょうか! 友峰和尚より