和尚のちょっといい話
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でっかい筍を頂きました! 大安禅寺ならそれほどビックリもしませんが、寺町の大工師・岩内さんが先日に引き続き持参してくれ、大変驚きました。どれほど大きいかは写真ではわかりづらいので、五月節句という事で兜の代わりに皮を被ってみました。如何でしょうか? 僧侶が儀式のときに被る「烏帽子(もうす)」に似ていませんか?
自撮りしました
大型連休も終盤を迎えているものの観光客の流れは一向に衰えず、相変わらず金沢市内は混雑状態だそうです。特に二十一世紀美術館が人気の的で、長い長い列を作っての入場待ちだとか。他にもあちこちでいろんなイベントが開催されており、明日も同じような光景が広がることと予想されます。和尚は台所を離れ、終日宿題の色紙書きに専念したおかげでどうやら明日には自坊に送付することが出来そうです。
終日 色紙を書きました
久保さんとともに
夕刻にはふれあいパーク霊苑スタッフの久保さんが、結婚内祝の御品を持参くださいましたが、なんと和尚の似顔絵入りワインで驚きました! 「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」の法話フレーズまで刻まれていました。最近の贈答品もずいぶんと進化しているようですね! 飲むのはもったいなくて、部屋に飾っておく事にしましょう。久保さん、有り難うございました。明日は子供の日、端午の節句です。子供は国家の宝ですね。和尚も孫達の無事成長を祈念したいと思います。友峰和尚より
昨晩は久しぶりに内孫外孫が揃い踏みとなり、実に賑々しい晩餐会となりました。孫達は食事より遊ぶことのほうが優先で、お蔭で親達も思うように御馳走が頂けない有り様でした。子育て終了のじいじ・ばあばは、ちゃっかりその隙を利用して黙々と馳走になった次第です。もう孫のことをかまっている場合では有りません! それにしても、娘や息子の子育て中の姿を見ているのは嬉しい限りです。
さて、再び今日より三連休、孫達との別れを惜しみつつ寳勝寺に向かいました。北陸自動車道は今まで見たこともないほどのラッシュ状態で交通事故が心配されましたが、無事に到着。さっそく典座(台所)の裏方に入ったものの、大型連休初日の状況とは全く違って寺カフェ利用のお客様もスムーズに流れていく状態でした。ならば孫達を連れて子供の日サービスをしたいと思いもしましたが、最早体力も気力も限界で親達に委ねた次第です。
皆様はこの連休中はいかがお過ごしですか? ゆっくり休息できましたか? この連休が終わり次第、和尚は休息したいと今から楽しみにしています。休みは休みでも「万事休す」ではいけませんね。ほどほどに心身疲労の回復を図りたいと念じています。寳勝寺境内も、初夏を迎え一段と草木の美しさと清楚さを増して来たように思う今日この頃です。友峰和尚より
渡辺社寺建築様と 雪害修復工事完了の確認
久しぶりに雨の一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 故郷で過ごす休息の時間は最高です。特に和尚は春の雨が大好きですから、雨音を聴いているだけで心が和むものです。しばらく留守をすると、アトリエや書斎がいっぺんに汚く感じるのは何故でしょうか? 綺麗に掃除をして金沢に出向くのに、少し留守をしただけで部屋が廃墟のように感じてしまいます。まるで親の帰りを待っている子供かのような気分を感じます。そこはそれ、お掃除大好きの和尚ですから早速「お掃除!お掃除!ホイサッサ!あっち掃く掃くホイサッサ!こっち拭く拭くホイサッサ!」ってなわけで、午後からは徹底して部屋の大掃除をして大満足!どういうわけか炬燵がそのまま、和尚も歳と共に冷え性気味で、六月は「梅雨寒(つゆざむ)」という事も有るので、もうしばらくそのままにしておきましょう。
さて、一か月前から始まった豪雪被害諸堂修復工事も今日で遂に完了したとの報告を受け、渡辺社寺建築の社長とともに修復後の点検をしました。実に社長の息子さんと共に立派な仕事をして頂き、感謝申し上げました。修復工事を終わってみて今年の豪雪被害を残念に思いました。これまでに随分長きに渡って諸堂の修復保存工事を繰り返し行なって来ましたが、今回は別の場所が無残にも大きな被害を受けたものでした。来年から始まろうとしている約13年間に渡る文化庁指導の卑山諸堂大修復全面工事が、和尚の苦悩を唯一解放してくれるものと全力で取り組みたいと念じています。どうか重要文化財保存に対して皆様方の深い御理解とご支援を切に願うものです。友峰和尚より
本日の人気民放番組「ミヤネ屋」で、「世界に誇れる日本の宝」の第1位に羽生結弦選手が選ばれました。つい先日、羽生選手の地元仙台市で行われたピョンチャン冬季オリンピック金メダル受賞パレードには約11万人の県民が参加したと言いますから、まったくに凄いのひと言です。1万人の方にアンケートを取って上位100人が紹介されましたが、イチロー選手やノーベル物理学賞受賞の山中伸弥教授、ジブリの宮崎駿監督が上位に名を連ねていました。皆様にもきっと「この方こそ日本の宝である」と言いたい方が多くおられると思います。音楽の世界では、グループのXJAPANや指揮者の小澤征爾さんなどが選ばれており、和尚もなるほどと共感しました。
和尚的には、ノーベル賞各部門を毎年のように受賞する日本の科学者、物理学者、文芸人皆様の頭脳の底力を称賛したいと思います。敗戦後の混乱期を乗り越え、高度成長期と共に急激な経済発展を遂げて来た日本丸。世代交代の大きな転換期を迎え、 団塊の世代から超新人類世代へとすべての分野でのバトンタッチが急速に進んでいるようです。世界に誇れる宝物として、今こそ新たな人材の登場を願っているのかも知れませんね。どこかの講演で、「人材の字もいろいろある」と?「人在」「人罪」「人材」「人財」だそうで、果たして自分はどの漢字が当てはまるかは皆様のご想像にお任せします。
大安禅寺開山堂 渡り廊下の雪害修復
さて、本日は急遽自坊大安禅寺に戻りました。急ピッチで諸堂雪害復旧工事が進められ、まもなく完了するとの事。こちらは腕利きの大工さんのおかげで見事に復元されたようです。有り難し有り難し! 友峰和尚より
四月も今日で終わり、明日から五月皐月(さつき)に入ります。大型連休中、多くの観光客で賑わいを見せている金沢市内。卑山にも旅疲れの休息を求めて午前中からカフェ利用者が次々に訪れていました。穏やかでほんのり暖かくしのぎやすい気候の本日は、お檀家様の中陰忌ご法要に出掛けました。法要を無事に済ませての帰り際にご当主に呼び止められ、「和尚さんにきっと喜んで頂けるものと思って取っておきました。」と、良寛和尚の肖像画に自作の漢詩が書かれた額を頂きました。今日もまた「有り難し」の始まりでした。
漢詩は良寛和尚の詩で「青山前与後(せいざんまえとうしろ)白雲西又東(はくうんにしまたひがしす)縦有経過客(たといけいかのきゃくありとも)消息応難通(しょうそくつうじがたかるべし)」と書かれています。その意味は、「私がいる所は前後に山が有り、白雲が西から東へ悠々と流れている。たとえ草庵に立ち寄る客が有っても、私のことなど知る由もないであろう」というもの。実に良寛和尚の「安閑無事」の心境を現わすもので、大変気に入っています。さっそく寺内に飾ってお披露目したいと思っています。ちなみに作者は「粛粲寳(しゅくさんほう)」の石版画です。この作品の他にも、「良寛さまの春夏秋冬」という石版画も頂きました。今日は和尚にとっての「たいへん嬉しい話」でした。
寺カフェスタッフ 作品鑑賞中のようす
明日から五月を迎えますが、暦の「皐月」名の如く旬の色鮮やかな作物が次々に登場し、食を預かる和尚にとって有り難い月に入ります、新鮮な食材を使って美味しいお料理を作ってみたいと思います。友峰和尚より
茶道裏千家 淡交会 石川青年部教養委員会 坐禅研修のようす / 少林寺にて
大型連休2日目、今日は「昭和の日」で、朝一番に国旗を掲揚し柏手を打って祝日を祝いました。連休とは言え法務は通常通り遂行され、午前中には少林寺お檀家様の月諷経、引き続き霊苑での法要、午後からは少林寺での坐禅修練指導と休息の間もなく一日を終了しました。有り難し!有り難し!「一期一会」の禅語の如く、一所懸命にひとつひとつの法務を丁寧に実行しましたが、多くの出会いがまた多くの法縁を結んでいくようです。有り難し!
初夏のふれあいパーク霊苑にて 御供養のようす
昨日は所用で外出しましたが、タクシーで寺に戻る車中、行き先の寳勝寺を告げると運転手さんが申すのに「寶勝寺には福井の大安禅寺から住職が来られているそうですね?。私は大安禅寺が好きで、和尚さんの法話を何度も聞きました。参拝記念に、和尚さんの達磨色紙も持っています!」との事。思わず「私がその大安禅寺の住職です。」と言ったところ、「声を聴いて、そうだと思いました。」 つくづく、縁の不可思議さを感じ取ったものでした。「今度は是非、寺カフェに休息に来て下さい。」「はい、有り難うございます!」・・・出会い ふれあい 和み合い ゆくゆくお互い 拝み合い の和尚の法話キャッチフレーズそのままに、所が変わっても人々との法縁は限りなく結ばれていくようです。さて、寳勝寺 寺カフェは終日お客様の笑顔で賑わいを見せましたが、大型連休はまだ始まったばかり。どうか皆様ごゆっくりと休息ください。友峰和尚より
四月度 木曜坐禅会にて / 寳勝寺 御内陣
寳勝寺で坐禅会を立ち上げて丸三年になり、毎月第三木曜日の夕刻六時半より始まり、九時に終わります。一昨日は八名が参加されましたが、この時期の坐禅は実に気持ちが良くゆったりした気分になるものです。なぜかと言えば、木々の若芽の成長に似て人間もどうやら同じリズムで気持ちをリフレッシュさせるような気がします。
現在は毎月一回のペースで開催されていますが、和尚自身はほとんど毎日坐るよう心がけています。「ヨガ」がブームのようですが、ヨガはいわゆる坐禅の前のストレッチ的役目を持っているように思います。ひとたび坐を組めば動くことは許されず、不動心、不退転の心境で黙々と坐禅三昧の禅定の境地を目指します。
作法などを 指導しているところ
坐禅後の茶礼にて / 曹洞宗寺院でも参禅されている方から お話を伺っているようす
古来より「何にも思わぬは仏の稽古なり」と言い伝えられるが如く、坐禅は「無心無我」の境地を体得するところにその目的を有します。ひとたび無心の境地を体得すれば、それで無事円成となります。どっこい、そう簡単には手に入れることが難しい境地だからこその日々の坐禅修練が必須となりますね。
本日午後 中本社長様 大竹社長様とともに
さて、「無心」の境地をいったい何に使うのか? 言わずと知れた日々の仕事の中に活かされてこその坐禅です。「いらっしやいませ!」「有り難うございました!」「お気を付けて!」 寺カフェスタッフの丁寧で元気な声が飛び交う清々しい一日となったようです。友峰和尚より
今日もお客様から言われてしまいました。石川県の谷本知事さんに和尚がよく似ているのだそうで、これまでにも何度も何度も地元の方から言われましたから最近では「知事とは親戚です。」と言っています。以前、谷本知事にお会いしてお話させて頂いたことがありますが、この世には自分のそっくりさんが三人いるそうですから大変親しみを感じたものでした。
霊苑の緑
さて、明日からは大型連休に入りますが、嵐の前の静けさとは今日のような状況を言うのであろうと感じました。忙しいでも暇でもない、実に中途半端な人の流れでした。明日からはきっと人の波がどっと押し寄せて来るに違いありません。油断は禁物です!早朝より台所や執務室の整理整頓に取り掛かりましたが、午前中にはふれあいパーク霊苑での法要も予定されていたため結局午後にずれ込み、おまけに重い荷物ばかり持ったためいっぺんに腰を痛めてダウン! これでは明日からの台所加担もままならない様相になってしまいました。腰の養生をするやら来客者に対応するやらで一日があっという間に過ぎてしまいました。
本日の御供養のようす
たくさんの薔薇のつぼみ
夕刻には石川県観光戦略推進部の方々が寺カフェの視察に来寺され、石川県の県外観光客誘致「やる気度」を感じ取ったものでした。公共機関をはじめ多くの各種観光関係団体の支援には本当に感謝しています。少しでもお手伝いできれば幸いです。さあ、明日からは元気いっぱい頑張って働きたいと気を引き締めています。皆様も是非ご来寺ください! 友峰和尚より
やまつつじ / ふれあいパーク霊苑にて
28日より始まる大型連休を目前にして、本日は連休中のカフェ用必需品の買い出しに行きました。和尚にとって買い物は大の苦手で、出来ることならインターネットで注文したい気持ちに駆られるものです。残念ながら、今時の若者のようにネット通販を自由自在にこなすことが出来ませんから、最早あきらめの境地で出発しました。
ふたりしずか / 寳勝寺 山門
とにかく物が増えていきますから整理棚の設置が重要で、台所の徹底した整理整頓が連休中の慌ただしさから解放される唯一の方策です。大安禅寺の台所と違って寳勝寺の台所は実に狭く、ひと工夫もふた工夫もしなければ寺カフェの混雑時には職員がお互いにガチンコしそうなほどです。金沢市内の観光名所は依然として国内外からの観光客で賑わっており一向に減少するような気配が無いだけに、しっかりとした前準備が連休中をスムーズに運営するキーワードとなっています。和尚も裏方でお手伝いに入る予定をしていますが、最近は訪問客も多い為どこまでお手伝いできるか心配です。
傳燈寺 山の筍
さて、本日は傳燈寺に出向き、寺内のお掃除をしました。帰り際に西川町会長様の御宅へ御挨拶に寄ったところ、さっそく立派な筍を掘って来て下さり、故郷を一辺に感じさせてくれました。明日の夕飯には筍の煮物を作ってみたいと思います。傳燈寺の筍の味は如何! 友峰和尚より
やぶでまり / 傳燈寺にて
定家かずら の つぼみ / 寳勝寺 式台玄関にて
四月も矢の如く過ぎて行き、まもなく五月「皐月」を迎えます。「光陰矢の如し 時人を待たず」で、加齢と共に月日の過ぎゆく速さも加速しているかのように錯覚するものです。尚更の事、一日一日を大切に無駄なく過ごさねばなりません。今日は来客応対に終始した一日となりましたが、不思議なもので人とのご縁とはどうやら集中してくるようです。どのお客様も長年ご厚誼を頂いている方ばかりで、金沢に居を変えても法縁はずっと繋がっているようです。
福井窯業株式会社 近藤社長様とともに
午前中のお客様は福井窯業㈱の近藤社長様で、この度新しく「㈱ふくいブルー」という会社を設立されたとのことで御挨拶に来られました。この会社は福井の名石「笏谷石(しゃくだにいし)」を装飾品として開発した会社だそうで、和尚もこれまでにその作品を頂きました。笏谷石独特の淡いブルーの色合いが特徴で大変気に入っています。作品は大安禅寺に有る為、またの機会に紹介したいと思います。午後からもお客様が続き、まさに「広長舌(こうちょうぜつ)」の一日でした。
寳勝寺檀信徒の北條様と 杉本様とともに
楽しい事、悲しい事、嬉しい事、辛い事、歓談の話題は様々でしたが、皆様が元気にお過ごしである事が共通点だったように思います。元気でいれば、なんでもできる! 猪木さんの言葉ながら全くその通りで、皆様それぞれの元気なお姿を拝見して和尚も元気づけられました。お互いに日々元気に頑張りましょうの言葉を交わしお開きとなりました。ブログをお読み頂いている皆様! 元気にお過ごしくださいね。友峰和尚より
ふくいブルー 笏谷石(しゃくだにいし)の水盤 茶器
画像は福井窯業㈱様のホームページからお借りしました