和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1356話 】
2017年 05月 05日 談

5月5日は子供の日、全国各地でわんぱくフェアイベントが開催され、どの会場も多くの親子連れで賑わった一日となりましたが、わが家では新命玄峰副住職夫婦の長男・永峰の初節句を家族で祝いました。このところ金沢と福井を行き来する日々が続いていたため孫と対面するのも久しぶりで、本日は日頃大変ご厚誼を頂いている割烹・吟樂さんで「お食い初めの儀」も合わせて行い、女将さんの息子さんでもある板長の心の篭った「お食い初めお祝い膳」を頂きました。女将さんには本当に色々と気配りをして頂き、心から感謝申し上げました。皆様もお祝いごとの会食には是非、吟樂さんをお勧めしたいと思います。永峰が成長した時にはきっと思い出の写真になると思いました。

お食い初めの儀 / 割烹 吟樂 にて 

食事後は一路金沢に向かいましたが、今はまだゴールデンウイーク中のため気が抜けません。明後日までは油断をしないようにお客様対応が続いていきます。それにしても大安禅寺修練道場「枯木堂(こぼくどう)」の前にそびえるポールに泳ぐ鯉の姿に感動しました! 息子の玄峰和尚が誕生した時、嬉しくて嬉しくてさっそく大きな鯉のぼりを買い求めたものの、鯉が大きすぎて竿の長さが足らず結局お蔵入りとなった事を思い出していました。鯉のぼりとは、親バカの姿が鯉そのものとなって泳いでいるのだとしみじみ感じた初節句の子供の日となりました。ピコ!ピコ! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1355話 】
2017年 05月 04日 談

大型連休中は好天気が続いていますが、今日もからりと晴れ渡った過ごしやすい休日となったようです。流石に午前中より寺カフェも賑わい、昨年のゴールデンウイークを思い出していました。今年は多くのスタッフを要しての連休対応で、和尚の担当場所にも余裕が有りました。朝一番には、久しぶりに須貝君が帰郷の挨拶に来てくれました。須貝君はこの4月より東京を拠点に頑張っているとの事。彼の未来と今後の活躍を大いに期待したいものです。

須貝君とともに / 朝の寺カフェ

金沢の観光名所は市の中心部から2キロ圏内に集中しているという最高のウォーキングコースですが、観光客にとって不可欠な休憩場所をどこに決めるかが旅を楽しくさせるポイントのようです。特に大型連休中は家族連れが多く見受けられる為、子供達には広々としたお寺での休息がお気に入りの環境のようです。寳勝寺近くの通称「忍者寺」は年少者は入れない為、卑山が子供の休息場所に利用されているようです。また疲れた体を休めるにはお寺が一番で、お香が漂う堂内は「アロマ寺ピー」としても人気が有ります。

左から 辰巳康之氏   林 勝一氏 です

夕刻には、これまた久しぶりに林勝一氏が友人を伴って和尚を訪ねてくれました。そのお友達とは、現在金沢市で活躍しておられる建築プロデューサーまた空間デザイナーの辰巳康之氏で、写真の冊子の如く「円の外に点を打つ」というコンセプトで全国的に作品を展開されています。和尚も金沢に来て7年目ですが、最前線で活躍されている多くのプロフェッショナルの方々と出会う事を楽しみにしている今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1354話 】
2017年 05月 03日 談

大型5連休の初日、朝一番に寺カフェで御手伝いを頂いている方の御子息夫妻が来寺され、昨年6月に生まれたお子さんの健康祈願と家内安全の御祈祷を修行しました。近年は地球の回転が昔より早くなったのではないかと思うほどに、子供さんの成長ぶりに驚きました。まもなく一歳の誕生日を迎えるわけですが、すくすくと元気に育っていることに心から嬉しく思いました。日頃から御両親には寳勝寺で大変お世話になっているだけに、御祈祷にも力が入りました。

午前中の寺カフェは、昨年とは打って変わってのんびりムードでしたが、午後からは一気に忙しくなりスタッフ総出のお客様対応となりました。連休の出方は毎年変化しているようで昨年のデータもまったく役に立たない状況でした。「旅は道づれ世は情け~」なんて浪曲では有りませんが、お客様への対応だけは万全を期さなければなりませんね。来る人も 又来る人も 福の神! いやいや観世音です。観光都市金沢! 今後はどのようなコンセプトを用意しているのでしょうか?「縁に随い 感に赴いて周からずという事無く しかも常にこの菩提の座に処したもう」です。 常にあるがままに、縁に随って前進して参りましょう! 皆様の御来寺お待ちしております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1353話 】
2017年 05月 02日 談

すずらん / 寳勝寺にて

明日からの5連休を前に、金沢市内では次第に観光客で賑わいを見せ始めているようです。連休中のお天気も穏やかな日々が続くそうですから皆様も大いにアウトドアでの家族団欒を楽しんで頂きたいものです。私事ながら、新命副住職夫婦の長男・永峰がこの5日に初節句を迎えるので、家族皆でお祝いしたいと思っています。最近は「鯉のぼり」もあまり見かけなくなって来ましたが、その理由を尋ねてみるとポールを立てるスペースが無いとか。またご近所に迷惑が掛かるといけないからだそうです。どのような迷惑が掛かるのかは分かりませんが、子供達の健康と育成を願う親の気持ちは共有したいものですね。このたび嫁の里の両親から長男誕生のお祝いにと鯉のぼりを送って下さったので、さっそくに松雲院前の広場に掲げる事にしました。初夏の風に乗って上手く鯉が泳ぐといいですね。

寳勝寺の鯉のぼり

寺カフェ 人気のクリームあんみつ

さて明日からは寳勝寺寺カフェもスタッフを揃えて皆様の御来寺をお待ち申し上げておりますので、是非お立ち寄り頂ければと思っています。金沢市内はウオーキングには最適な観光ルートでも有ります。古き歴史を訪ね、犀川の畔では人生を哲学し、寺町では祖先を奉じて頂きたいものです。おいででまっし~まっとるわ~! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1352話 】
2017年 05月 01日 談

 つつじまつり 満開の頃の様子 / 福井県観光写真素材集より引用しました

今日から5月! 皐月(さつき)に入りました。朝のトップニュースで福井県鯖江市西山公園の「つつじまつり」が報道されていましたが、5月3日から5日まで開催されるそうで、約5万株のつつじが咲き競う実に豪華絢爛な花のじゅうたん風景が観賞できるそうですので皆様も是非お出かけください。今年で58回目と言いますからあと2年で還暦を迎えます。エッ!そんなに経ったのかと、時の過ぎゆく速さに驚きました。それにしても今や鯖江のつつじまつりは全国ニュースになるほど有名になったという事ですね。鯖江市にとっては苦節60年に渡る努力の賜物です。

大安禅寺の花菖蒲 ぐんぐん成長しています

5月を昔の暦で「皐月」と言うのも、苗を植える「作月」からそう呼ばれるようになったと有ります。全国的にこの時期はお花のニュースが多いようです。大安禅寺の薔薇園も家内の日々の手入れが功を奏し、今までに無いほどの成長ぶりを見せています。6月に開催される恒例の「花菖蒲祭」に加え「薔薇園」「紫陽花園」が加わり、例年とは違った雰囲気のお祭り風景になりそうです。お花はいいですね!!無条件に心が解放されます。お寺よりお花の開花状況が伝えられるたびに和尚の心がザワツキ始めます。宿主のいない状態ではさぞかし花達ももどかしさを感じているに違い有りません。時間を作って少しでもお花の世話をしたい心境のこの頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1351話 】
2017年 04月 30日 談

愈々明日から五月「皐月(さつき)」に入りますが、ゴールデンウイークも二日目を迎え皆様ごゆっくりとお過ごしでしょうか? 今年は最大九連休ですから、思いきって遠出をするのもストレス解消には最適かも知れません。なになに?ストレスなど無い!? ならば家の中でゆっくり寛ぐのも良いかも知れませんね。

おだまき / 寳勝寺式台玄関にて

昨日はNHKの番組で大安禅寺が禅体験のスポットとして紹介されたこともあり、さっそく外国からの観光客が来られていました。福井で禅寺と言えば永平寺が有名ですが、近年は大安禅寺も禅寺として知られてきたようです。同じ禅寺でも永平寺は「曹洞宗」、大安禅寺は「臨済宗」と宗旨が違いますが、坐禅を主とする宗旨である事では同じです。最近ではお寺で宿泊したいと希望される外国人観光客が増えてきているそうですが、大安禅寺でも先日イタリアからの一泊禅体験参籠修練が行われたところです。金沢でも、兼務している寺を外国人観光客に利用して頂き禅体験をして頂けたらと考えています。民泊や寺泊が新しい観光宿泊スタイルとして全国的に普及していく気配をみせているようです。

金沢の学生団体の皆さんが来山されました

さて、金沢でのゴールデンウイーク初旬は昨年と違ってゆっくりとした流れを見せています。きっと五月三日からが本格的に混雑するのではないでしょうか。和尚にとって更にハードな連休となりそうです。皆様の御来寺を心からお待ちしております。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1350話 】
2017年 04月 29日 談

大安禅寺は旧福井藩第四代・松平光通公が福井藩歴代藩主の廟所として1658年(万治元年)に創建したものですが、本日は開基光通公の供養「御像祭」が厳修されました。今年で344年忌になり、6年後には350回忌の遠忌法要が予定されています。早朝より外掃除に出ましたが、新緑の青葉若葉が美しく爽やかな風が吹き抜ける中での作務となりました。

本来の御命日は3月24日の為、来年度は3月の彼岸会に法要日を変更したいと考えています。多くの檀信徒の御参詣の中、午前10時半より「御像祭」法要が営まれ、松平家から代参の三谷様と熊谷様が参列されました。卑山の年中行事の中で最も大切な法要で有り、一年に一度だけ、重要文化財でも有る霊屋が開帳され一般に公開されました。昔は寺から約300メートルほど登った松平家永代廟所に於いても法要が営まれたと伝えられています。四代藩主光通公の「報恩菩提」の精神は今もなお息づいています。法要後の法話では「祖霊供養」の大切さをお話しさせて頂きましたが、近年、葬儀や法要また墓参などが簡略化されていく傾向が如実に感じられるようになって来ました。いつの時代も「先祖の恩 父母の恩」だけは忘れないように、供養を通して継承して行きたいものです。

法要後の斎坐にて

さて一つの行事を遂行していくにも多くの裏方さんの協力が有っての事です。本日もお手伝い頂いた皆様方には心から感謝致したいと思います。本当にご苦労様でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1349話 】
2017年 04月 28日 談

愈々明日から最大9連休の大型ゴールデンウイークに入りますが、休日を目前にして寳勝寺では観光客を迎える為の準備が進んでいます。現在も山門前より霊苑に至るまで工事中の為、業者の皆様にお願いして境内整備のご協力を頂きました。寺内も初夏の設えに替える為に職員が朝からその準備に追われていました。最近では兼務寺院先檀家様の月参りも始まり、午前中に月諷経の法務を済ませましたが、明日は午前十時より大安禅寺の年中行事「春季御像祭」が厳修されるため、夕刻には帰山するという気忙しさが続いています。

とにかく皆さん! 人生にはタイムリミットが有ることだけは、常に心に留めておく必要があると思います。いつまでもいつまでも元気で生きれるなら何ら問題はないのですが、そんな簡単なものでは有りませんね。元気な時こそ、グズグズせずに即行動を起こすべきだと和尚は思っているのです。「あとからやる」なんていう言葉は和尚には無いのです! 「今やらねばいつ出来る 俺がやらねば誰がやる」って心境です。嗚呼、人生とは刻々と自分の命を削って行きます。待った無しの人生 !一回きりの人生! なにくそ! 負けてたまるか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1348話 】
2017年 04月 27日 談

傳燈寺 新緑の参道

傳燈寺(でんどうじ)は金沢市郊外の伝燈寺町に位置していますが、その歴史は古く約七百年の歴史を誇る禅刹です。建立当時は後醍醐天皇より三天皇の勅願寺として多くの信仰を集め、室町時代には十刹に准じられ、二十一ヶ寺の塔頭寺院と末寺五十ヶ寺を数えたといわれるほどの加賀の名刹寺院でしたが、元亀元年〈1570年〉 加賀一向一揆の紛争に巻き込まれ、兵火の為ことごとく焼失し現在に至っています。

由緒ある禅寺ながら檀家が一軒も無く、代々の住職が寺院運営の苦労を余儀なくされて来たようです。この度は無住寺院対策のため兼務する事になりましたが、先代恭黄住職の懸命なる寺院復興の努力の後を受けての拝命となっています。

本日は、先般お願いしていた工事が完了したとの事で、視察に行って来ました。爽やかな風とともにウグイスやキジ、そしてカエルの合唱で迎えられ、大変気分の良いものでした。本堂裏庭の池の泥を排除する工事も行なった為、池も再び蘇えった感じでした。池の横には大きな水芭蕉が植えられており、枯淡な雰囲気を漂わせていました。

伝燈寺町会長の西川氏とともに、工事後の確認

今後の寺院活動については難しい問題が山積みですが、先ずは「傳燈寺」の名前から「ともしび」をテーマに、寺院活性化に繋げていければと考えています。

寳勝寺 式台玄関前にて

寳勝寺では山門前と庫裡玄関前の敷石工事が㈱ココ・プランニング 宮崎デザイナーの指導のもと、㈱大島石材の職人の手によってデザイン通りの川の流れを想像したものが作られています。ふれあいパーク霊苑は、白山、犀川、浅ノ川、加賀伝統的文化がテーマとなっているだけに、その風景が霊苑に次々と現出していくようです。「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし庭の 生まれ来るとき」友峰和尚より

竹垣が出来上がりました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1347話 】
2017年 04月 26日 談

㈱ペット愛葬社 中村会長様とともに

”窮して変じ 変じて通ず”とは、岐阜県美濃加茂市伊深にある臨済宗妙心寺派寺院「正眼寺(しょうげんじ)の故・梶浦逸外老大師(住職)がよく言われていた言葉です。人生に於いては大なり小なり色々な難事が起きてきますが、受け止め方や対応の仕方によって幾重にも変化していくものです。大凡どのような出来事も自分の心と無関係には生じて来ないので、先ずは自己反省から始まり、閑(しずか)に自分の心と対面することが大切かと思います。

強雨の中、境内敷石施工の打ち合わせ

寳勝寺ふれあいパーク スタッフの皆様とともに

世界中の国々の政治や経済が大きく変動していますが、自分の周囲に於いても次々と不可解な問題が発生しています。それらをよくよく観察してみると、今、世界で起きている事象と本当によく似た点が浮かび上がってきます。「一即一切」の真理の立場から言えば「自分が変われば世界が変わる」という事ですから、和尚自身の心に問いかける時間が続いています。以前「なんでだろう? なんでだろう? なんでだ?なんでだろう?」という言葉が流行しましたが、まさにその「なんでだろう?」そのものです。「急いては事を仕損じる」という故事も念頭に、問題解決の道を模索中といったところでしょうか。さて今日も来客応対に集中しました。「来る人も又来る人も福の神!」っていう心境でした。久しぶりの雨で心も落ち着き、寳勝寺の敷石がどこまでも美しく感じた心安らぐ一日となったようです。友峰和尚より

「薫風 南より来る」 渓仙 書

 

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