和尚のちょっといい話
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明日は卑山「ふれあいパーク霊苑」が開苑して一周年を迎えます。本日も午前中に墓碑開眼納骨供養が修業され、未来霊苑としての理解を深め市民の皆様に次第に浸透して来たように思います。何と言っても一年中色々なお花に囲まれるのは本当に嬉しい事だと思います。特に5月には幾種類もの薔薇の花が咲き乱れ、苑内が一辺に華やかさを増し極楽浄土そのものですね。薔薇だけでは有りませんよ、日本古来の草花も沢山咲きますからとても素敵な匂いに包まれ、心も和みます。黄泉(よみ)の世界は暗く冷たいものではなく、明るく美しく楽しい世界であって欲しいものです。
お檀家様の 墳墓開眼納骨法要 / 奥の院にて
新たに御縁を頂いた御家族様の 墳墓開眼納骨法要にて
御親族皆様お揃いで お参りくださいました
さて、明日は開苑一周年記念法要が関係者のみで厳修されますが、本日の午後はその準備に入りました。幕を張りながら昨年の落慶法要を思い出していました。季節外れの大型台風が接近するギリギリの状況で、大安禅寺御詠歌婦人部の方々が奉詠する中での稚児行列並びに落慶法要を無事に円成し安堵したものでした。あれから一年が過ぎました。明日は感謝の気持ちを込めて一周年記念法要に臨みたいと思っています。友峰和尚より
10月度 寳勝寺木曜坐禅会
昨晩は月例の木曜坐禅会が開催され、5名の居士大姉が参加されました。この時期の坐禅は実に気持ちが落ち着き、坐禅後の和合の茶礼も楽しいものでした。皆様もいちど坐禅体験してみませんか?きっと世界が変わりますよ!
茶礼にて 和合のひととき
桂岩寺様 と 法要の打ち合わせ
さて一夜明けて、今日は地元マドンナの皆様が御来寺下さり、「楽く楽く法話」を致しました。先般、管理部の小村様、中川様より依頼を受けたPFUテクノコンサル株式会社 社員皆様の「オフサイトミーティング」が寳勝寺を会場に開催されたわけですが、日頃はコンピュータに関わるデスクワークの仕事の為、本日は「人と人との結びつきを強める為の自己改革」というテーマでの開催だったようです。
とっても生き生きとした女性の皆様でしたので、ついついお話の時間を超過してしまいました! 女性の活躍が期待されている現代社会ですから、大いに頑張って頂きたいと願っています。「気力・体力・決断力」この三つの力を「魅力」と言う!との和尚の持論ながら、今日のお客様はまさに魅了を具えたマドンナの皆様でした。また是非ご来寺下さい。心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
御来寺頂き、誠にありがとうございました
秋季定期宗務所長会を無事に終え、昨晩は自坊でゆっくり静養しました。夕食時には副住職が孫達を引き連れて会いに来てくれましたが、しばらく会わないうちにどんどん成長していく姿には驚きます。和尚の自室にはいまだに副住職の子供の頃の写真が飾ってあるのに、そこに孫達が合流すると実に隔世の感を覚えるものです。人生って本当に短いもんですね!
今日は寶勝寺で月例の木曜坐禅会が開かれるため午前中に金沢へ移動しました。その際、孫の永峰が見送りに来てくれたので写真を撮ろうとした所こっちを向いてくれず、別れの寂しさからか少々拗ね気味の行動がとても愛らしく何気ない素振りの中にも心の成長が伺えたものです。
さて、夕刻より坐禅会です。「心身一如」の静かなひと時でも有ります。人生には常にタイミングがあるようですね。動あり静ありの中で、心安らかに有りたいと願うばかりです。友峰和尚より
この時期としては汗ばむ気候となった京都ですが、盆地の影響からか早朝は爽やかそのもので、妙心寺開山堂拝塔諷経の際には堂内を冷んやりした秋風が吹き抜けて行きました。先般の台風では山内(さんない)のあちこちで建物被害を受けたそうで、開山堂も修復工事が行われていました。
拝塔後には小方丈で 小倉宗俊管長猊下 ご出席のもと総茶礼が行われ、引き続き微妙殿にて供養諷経があり、管長猊下のご垂訓のあと記念撮影となりました。
会議は午前9時半より宗務本所会議場で開催され 熱心な討議がなされたわけですが、長時間に渡る議事審議は和尚の持病 椎間板ヘルニアには最悪の状況です。日々の運動不足が歪めない最近の生活リズムに反省しきりでした。健康の秋!ですから、率先して体操運動を心掛けなければなりませんね。少しの運動でも随分と身体の筋肉がほぐれるものです。
各県では高齢者向けの健康体操を奨励して、寝たきりにならないよう実践指導されているそうですから、なんだか納得してしまいます。自分が高齢者で有るという自覚が足らないところにも問題が有るようです。さてさて、定期宗務所長会議も無事に終了し、ちょっと一服致しましょう! 友峰和尚より
妙心寺が経営する花園学園が2022年に創立150年を迎えるにあたり、教育の資質向上並びに環境整備を図るべく、各校舎の建て替えなど「記念事業募財」の説明が花園大学内校舎で総長の横田南嶺老大師ご出席のもと宗務所長各位に対して学園事務方より説明を受けました。
大学内各校舎を視察後は、バスで移動し花園高校校舎も見学して、今後の建替工事の説明を受けました。和尚も娘も副住職も花園大学で学んだ為、久しぶりの見学には万感の思いでした。
午後2時からは花園会館・伝道室に於いて「宗務所長会協議会」が開催され、午後4時半まで集中審議がなされました。終日視察と会議が続き、夕刻にはさすがにとっぷり疲れ、部屋に戻ってバタンキュウ!!それにしても各教区から出される色々な質問や意見は実に勉強になるものです。そこに組織が形成されている限り、次から次へと新たな問題が生じて来るものです。
そう言えば、本日の学園視察の最後に、花園高校3年生国際科の茶道部皆さんから頂いた一服の御抹茶ほど安らいだ瞬間は有りません。流暢な英語でのスピーチには頼もしく感じたものでした。宗教とは何ぞや?と問いかける時、子供達の立派な成長をサポートする精神の世界だと思いました。
花園高校では授業が始まる前に、必ず生徒の30分間坐禅を義務付けているとの事でした。学生の生き生きとした姿が印象に残った今日の一日でした。友峰和尚より
岐阜東教区第12部 青年僧の会の皆様と
本日は飛騨高山市から「岐阜東教区第12部 青年僧の会」の4名が来寺下さいました。金沢市内での研修会に出席されるそうで、その前に訪問されました。飛騨国府町・安国寺副住職 祥岳和尚のお父さんとは大学時代からの友人で、先般、高山市 宗猷寺(そうゆうじ)様の晋山式でお会いしました。最初にふれあいパーク霊苑を視察して頂き、その後は寺内で歓談しましたが、これからの宗教界を担う青年僧の皆さんだけに大いに期待したいものです。
午後には久しぶりに石川製麺㈱ 会長様ご夫妻がお見えになり、会長様は7月4日に88歳の米寿をお迎えになられたそうで、お話しも大いに盛り上がりました。米寿を迎えられたとは思えないほど、大変お元気でいつも仲の良いご夫妻の御姿には感心いたします。
石川製麺㈱ 会長様ご夫妻とともに
さて、日々法務内容が変化していきますが、明日からは京都妙心寺宗務所で「全国宗務所長会議」が開催されるため、午後より一路京都に向かいました。一年を通じ多くの会議に参加しますが、会議無くして進歩なし!で討議の大切さをしみじみ感じます。議論を戦わせる中で多くの活路が見えてきます。宗派の発展の為にも、微力ながら尽力して参りたく思います。友峰和尚より
「 一華開五葉 」 渓仙 書
縞薄 不如帰 藤袴 / 寳勝寺本堂
大安禅寺は秋の観光シーズンを迎え参拝者の方々も増え、玄峰和尚の生き生き法話も次第に広がりを見せているようです。寺院に於ける一番大切な法務は「説法」ですから、御釈迦様の教えを分かりやすく説き、一人でも多く仏縁を結んで頂ければと願っています。
ツワブキ / 寳勝寺 中庭にて
布教方法には他にも、坐禅体験や写経・読経・作務体験など色々ありますが、まずは法話を通して入法されるのが良いと思います。若者達を中心に「寺離れ」や「宗教離れ」が起きていますが、現代に合った布教方法や寺の活用が聖職者に問われています。誰も居なくなった寺院の建物空間を「伽藍(がらん)」と言いますが、いつも「ガラン」としていてはあまりに勿体ない話です。いまこそ大いに「でっかい」本堂を参詣者のために活用して欲しいものです。
さて、和尚は前々より自坊から依頼されていた色紙書きに専念した一日でした。ゆっくり休む間もないのは「嬉し!哀し!辛し!」の心境です。需要があるかぎり頑張って法務に励んでいかなければ「罰が当たります」。山頭火の句に「指五本有る 嬉しいな」とあるように、次第に衰えていく心身であっても精進努力は続けねばなりません! 指の動くこと、歩けることなどなど、当たり前のことは一つとして有りませんね。少しでも動ける間に頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より
毎日の気温が21℃前後としのぎやすいお天気になっていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 一年を通して本当に気持ちが良いと感じる日数には限りがあるだけに、気候変動には注意深く対応しなければなりません。今は衣替えの季節なのですが、まだまだ夏物、冬物を交互に使いながらの毎日です。薄着をして油断していると風邪を引きますから要注意ですね。和尚などは今だに風邪を引きずっている状況で、情けないかぎりです。
焼きおにぎり茶漬け の 下ごしらえ中
昨晩は自坊で休息し、今日は金沢に移動しての就業となりましたが、寺カフェメニューの中でも人気のある「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」を担当したものの、少々「お疲れ気味」だったため大事を取って休息、どうもこのところ休息の回数が増えてきた感が有ります。「一進一退」という言葉がありますが、人生は常に一進一退がベストで、「押してダメなら引いてみな」とか、「一日一歩・三日で三歩・三歩進んで二歩さがる」なんて歌もありますから、気にしない!気にしない!って。それは別として、和尚手作りのお茶漬けは本当に美味しいですよ! 皆様も一度ご賞味あれ! 友峰和尚より
雑華院新命副住職 晋山の祝宴 / 大本山妙心寺 微妙殿にて
昨晩は京都・妙心寺花園会館に宿泊し、早めの就寝となりました。体調不良が続いていたため夜8時には床に就き、今日の祝宴に備えました。おかげで爽やかな朝を迎えることが出来ました。京都は北陸地方と違ってまだ暖かく、衣替えの季節ながら半袖姿の観光客が多く見受けられました。午前11時から大本山妙心寺 微妙殿で、雑華院新命副住職晋山の祝宴が開催され、大本山妙心寺管長様、妙心寺塔頭各ご寺院様、妙心寺宗務総長様、宗務所役員様、また全国より法縁関係の各ご寺院様始め雑華院檀信徒役員の方々が出席されました。
茶礼のようす
和尚は副住職と出席させて頂きました。雑華院新命副住職様は玄峰和尚の後輩で、妙心寺専門道場の修行仲間でも有り、不思議な法縁を感じるものです。祝宴後は副住職と共に帰福しました。
京都駅にて
この世の中は何もかもが縁によって育まれていきますが、特に仏法に於ける法縁の繋がりには感謝あまりあるものを感じます。祝宴の席では、50年ぶりに大学時代の同級生に会いました。これも有難い御法縁でした。ジッとしていては、なんの縁も生じないのがこの世の理のようですね。さて、縁にも色々ありますから、良縁を成就して参りたいと念じています。友峰和尚より
秋明菊 / 寳勝寺玄関前にて
「秋深き 隣は何を する人ぞ」とは江戸時代の俳人 松尾芭蕉末後の一句です。身体の不調から最後の句会に出席できず、病床で詠んだ辞世の一句とも言われています。真にもって和尚などもそのような心境に有ります。身体の不調は実に歯がゆく、寂しさが伴うものです。一雨(ひとさめ)ごとに秋を深めていくこの時季はなんともデリケートな気分になるものですね。
本日の 楽く楽く法話 のようす
さて午前中に「楽く楽く法話」を催行しましたが、こちらは元気印の富山県からお越しの「山室ふるさと探訪会」の皆様! ㈱立山観光様は、大安禅寺で本当にお世話になっている旅行会社さんです。寳勝寺には今回初めて来られましたが、添乗員様とは長いお付き合いがあり懐かしく歓談しました。
御参拝頂き 誠にありがとうございました
来年は「楽く楽く法話」をもっともっと多くの方々に聞いて頂きたいと願っており、法話の新しい話題作りにチャレンジしたいと思っています。宝勝和尚の楽く楽く法話、乞うご期待下さい! 友峰和尚より