和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4121話 】
2024年 11月 28日 談

真っ赤に紅葉した 宝勝寺山門のモミジ

 

11月26日火曜日、午後10時47分に石川県西方沖で発生した震度5弱の地震の影響を受けてか金沢市内の観光地はピタリと客足が止まり、寺町界隈も人通りも無く時折強く吹く北風の音だけがピュウピュウ鳴り響く一日となりました。気温もグンと下がり日中でも7℃と一遍に寒さが戻り、室内にいても足元から冷え込んで来る感じでなんとも体調管理に気を使います。

 

昨日に引き続き 干支色紙描き

 

午前午後とも昨日に引き続きアルバイトの学生さんに手伝ってもらい干支色紙描きに専念し、自坊に送付する年内分、約100枚を仕上げました。毎年干支の色紙を描きながら感じるのは絵柄の上達で、どうしてどうしてまだまだ腕は衰えていないようで日々進化していきます。

 

 

 

一見同じように見えても、筆使いなど微妙に変化し蛇が生き生きとして動きを見せる時が圧巻です。墨絵であっても動物に動きが無くては良い絵とは言えません。ほんの僅かな筆使いが巳の図に生命を吹き込む起点となりますから描いていて面白いのです。自画自賛してもせん無い話ですが、今後も引き続き頑張って描いて参りましょう!

 

 

さて筆を止めて窓の外を眺めればすっかり木々も紅葉し風に舞い散る様が寒々とした感じです。室内を暖かくしているだけに余計に景色に寒さを感じるものです。11月もあと2日を残すのみとなりましたが、12月に向けての心構えに加え大掃除の準備に入りたいと思います。今年も残り1ヶ月!皆様元気に過ごして参りましょう!! 友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4120話 】
2024年 11月 27日 談

本格的に 来年の干支色紙描きを始めました

 

昨晩は就寝してまもなく携帯電話の地震警報がけたたましく鳴り響くと同時にグラグラと建物全体が地響きと共に揺れ、今年1月元旦地震以来の大きな揺れを感じました。すぐに新命和尚と滋賀県に住む娘から無事確認のメールが入りその後もお見舞いのラインメッセージを頂きましたが、本当に一晩じゅう揺れていた感じで能登半島地震は未だ終わっていないことを実感しました。今回は震度4程度ということでしたが、震源地が次第に金沢方面に近寄って来たような感覚があります。今後も油断しないように防災に関する準備をしておきたいと思います。

 

 

 

書き終えた色紙に 落款を捺しているところ

 

 

 

 

本日は午後より恒例の来年度干支色紙描きを大学生アルバイトにお手伝い願い描き進めました。今年中には約200枚は完成させたいと頑張っています。和尚の干支色紙もこれまでに約3周くらいしたかと思いますので今年で最後にしたいと願っているのですが、皆様から強い御要望があればそれに応えたいと思うものの「来年の話をすると鬼が笑う」と言いますから如何なものでしょうか。兎に角今年は精進して今後500枚達成に向け精進あるのみです。

 

華蔵寺(福井市足羽)の御住職が来寺くださいました

 

来年は「巳(み)」年で「平安長久(へいあんちょうきゅう)」が法話のお題ですので、本当に1年間皆様が平安で無事長久なる事を念じながら描いて参りたいと思います。頑張って参りましょう!友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4119話 】
2024年 11月 26日 談

 

この時期としては異常なほど暖かい朝を迎えました。日中気温も17℃と少し汗ばむような感じでなんとも着る服に気を使います。昨晩は卑山須貝総代ご夫妻のご招待で夕食を御一緒しましたが、思いがけずも食事の最後にこの度の「ちょっといい話第4000話」ブログ達成のお祝いデザートのサプライズに本当に驚き心より有難く感謝申し上げました。ブログ訪問者100万人を達成した時も直ぐにラインで教えてくださいましたが、毎日閲覧くださっているとのことで大変嬉しく思っています。

 

金沢21世紀美術館「金沢美術工芸大学客員研究発表展2024 美大のしごと」

 

本日は午後より、金沢21世紀美術館で開催されている金沢美術工芸大学の教授並びに学生の作品展「金沢美術工芸大学客員研究発表展2024 美大のしごと」の見学に出向き、いつも宝勝寺カフェでお手伝いを願っている栗原さんの作品を鑑賞しました。

 

 

 

 

 

 

今回は椅子をテーマに制作されたそうでさっそく栗原さんの制作した椅子に座ってみましたが、デザインと言い座り心地といい素晴らしい出来栄えでした。他にも教授の方や学生さん達の作品が多数展示されており、写真の如く大変見応えのある展示会で皆様にも是非ご覧頂ければと思うものです。

 

金沢美術工芸大学 新校舎の模型

 

 

教授の方々の作品が展示されています

 

 

 

 

 

 

さて容赦なく月日が過ぎていき12月を目前にして気忙しさが増す一方です。今年1年間の締めくくりとなるこの時季にあって悔いの残さないようにひとつひとつ丁寧に仕事を進めて参りたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4118話 】
2024年 11月 25日 談

宝勝寺 中庭のカリンの木

 

昨日は福井市足羽の華蔵寺(けぞうじ)様を会場に花園大会が開催され、布教師で静岡県富士市の明善寺住職・長島宗深師による御法話の前に第5部御詠歌講員並びに卑山御詠歌講員皆様による御詠歌が奉詠され本当に有難く感謝申し上げます。また明日火曜日の午前中に今年最後の御詠歌練習と奉詠納めをされるとの事で、重ねてこの1年間の講員皆様のご活躍とご奉仕に感謝したいと思います。本当におつかれ様でした。

 

明善寺(静岡県富士市) 住職  長島宗深 師

福井市足羽  華蔵寺(けぞうじ)様にて 花園大会が開催されました

 

本日は好天気に恵まれ、ずいぶんと遅れていた中庭の雪囲い作業に取り掛かり併せて中庭の椅子やパラソルなども倉庫に収納しました。庭がすっきりしましたが明日からは冷たい雨模様が続くとの予報で、いよいよ冬将軍の季節が到来するようです。

 

好天気のもと 雪囲い作業

 

 

午後3時からは、先般御逝去された卑山須貝総代の弟様の満中陰忌法要に引き続き霊苑〈奥の院〉に於いて納骨之儀が執り行われました。法要終了後には応接間にて故人を偲びながら懇談しましたが、先般和尚の姉も他界し高齢になったとはいえ兄弟姉妹が亡くなるのは本当に寂しいものです。

 

寳勝寺総代 須貝家亡き弟様の満中陰忌法要

 

 

ふれあいパーク霊苑 奥の院にて 納骨之儀を修業いたしました

 

「有りとみて 無きこそ元の 姿なれ とは言うものの 濡るる袖かな」とは太田道灌の妻の詠みし歌なれど、やはり別れは辛いものです。さて11月も残り少なくなって参りましたが「無事是貴人(ぶじこれきにん)」で日々ご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4117話 】
2024年 11月 24日 談

乙女椿 / 宝勝寺境内

 

気温が低いとテンションも低くなり、何をするにも動作も俄然遅くなるのは加齢が原因なのでしょうか? 日曜日ということもあっていつもより早めに起きて本日の法務の準備に入りましたが、急激な気温の低下には翻弄されます。

 

岩住家 三回忌祥月命日忌法要を修業いたしました

 

午前10時半より本堂に於いて岩住家三回忌祥月命日忌法要が修業され、和尚と同年代の方々の追善供養がこのところ続いており自分が如何に高齢者であるかを自覚する日々です。「いつまでも 有ると思うな 親と金」なんて言葉を聞いたことがありますがこの言葉は江戸時代からの格言だそうで、その意味は“いつまでも親や他人を頼らないで努力しお金も倹約をしなければ直ぐに使い果たしてしまう”という戒めの言葉であることは誰もが承知するところながら、昔から子供を持つ親の苦労は変わらないようです。親が他界すると気づくことが沢山あり、やはり一番に思うのは子育ての苦労とお金の苦労だったに違いないと今更ながらに自省の念に駆られます。

 

夕方 霊苑にて御縁を頂いているパトリックさんと、御息女とともに


日本経済成長の鈍化と支払給与の横ばいが長く続く社会に於いて若者世代の未来が心配される今、超長寿社会を迎え高齢者を支える面でも負担が増加していきますから心が痛みます。子供達や孫達の成長を常に祈りながら、今は亡き両親に感謝する毎日です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4116話 】
2024年 11月 23日 談

大安禅寺先代實道和尚の祥月命日忌

 

並びに 亡き母〈二三枝〉微妙院、亡き姉〈日出子〉拈華院の追善供養法要

 

昨日は時々カミナリが轟きいよいよ冬将軍の訪れかと心配しましたが、本日は比較的に穏やかな日和となり午前9時より宝勝寺本堂に於いて大安禅寺先代實道和尚の祥月命日忌並びに亡き母〈二三枝〉微妙院、亡き姉〈日出子〉拈華院の追善供養法要を自坊より新命和尚が出頭して厳修されました。また自坊からは孫達が、滋賀県からは娘と孫達も勤労感謝の日の祝日ということで休みを利用しての久しぶりの再会で終日楽しんでいました。

 

娘 と 孫達

 

 

 

 

本日は日頃寺カフェでお手伝いをお願いしている大学生の皆さんに堂内の掃除と各部屋の整理整頓作業をして頂き、作業終了後には孫達も含め応接間にて和合の茶礼をしながら和やかな歓談の席となったようです。孫同士がお互いに会うのは8月のお盆以来だったようで、短い月日の経過ながら日々成長を遂げていく孫達の姿には驚きの眼を持って見守っています。自分の若い時には全くに気づくことの無かった成長の過程なども、孫達を注視していると手に取るように見えて来るのも不思議な感覚です。

 

大学生のスタッフ達と 和合茶礼をしました

孫たちを交えて 懇親のひととき

 

さて明日からは年末大掃除の準備に入りたいと思っており、法務遂行と合わせ滞ることのないよう進めて参りましょう。えっ!もう年末大掃除ですか?と思われるかも知れませんが、12月は臨時の仕事が多く入る月でもあるので少しずつ丁寧に進めて参りたく念じています。本当に掃除ほど気持ちの良いものは有りませんね。頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

「 平安長久 」 令和乙巳 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第4115話 】
2024年 11月 22日 談

宝勝寺境内 冷たい霙雨の風景

 

気候が一変して霙(みぞれ)混じりの冷たい土曜日の朝を迎えましたが、皆様にはお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。北陸地方のこの時期の気候は急変しますから要注意です! 昨年は庭の雪囲いを済ませていましたが今年は暖冬で油断をしていました。天気が回復次第、作業に入りたいと思います。

 

玄関 屋根からの落雪除けの三角屋根

 

土曜日の宝勝寺はいつもですと寺カフェを開業するのですが、今月初めより電柱地中下工事が山門前道路で行われているため臨時休業しています。電柱が道路から見えなくなるのは大変嬉しい事で、宝勝寺より六斗の広見までの道路がすっきりした感じになり寺町界隈が金沢市内の新たな観光地を目指して道路の整備が進んで行くようで竣工を楽しみにしています。

 

中 庭

 

さてあと約1週間ほどで12月、師走月に入るとは本当に驚くばかりで今朝方の冷たい雨とともに愈々本格的な冬入り宣言ということでしょうか。明日は天気も回復するとの予報で、午前9時より先代實道和尚祥月命日忌並びに亡き母・微妙院月命日忌追善法要修業を卑山で予定しており、自坊から新命和尚と孫達をはじめ滋賀県からも娘と孫達が来寺予定となっておりこちらも楽しみにしています。

 

雨の中に時折太陽が差し込む 北陸の晩秋らしい日和

 

12月の「師走」の意味は駆け込みの法要が続き僧侶が忙しく走り回る姿から「師が走る」で師走となったそうです。もちろん大掃除も始まり誰もが忙しくなる月でも有りますから、「師」は全ての人を指しているのかも知れませんね。本当に1日1日を大切に過ごして参りたいと願っています。寒さには十分にお気をつけてお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4114話 】
2024年 11月 21日 談

この度の兵庫県知事選挙ではSNSを使った空中戦ということが言われ情報を拡散する手段として大きな役割を果たしたようですが、いまや電子社会に於いて避けては通れない必要不可欠の必需品となっています。AIすなわち人工知能を持つコンピュータの性能が大きく向上したことで“機械が学ぶ時代”に突入し、AI技術の進歩はあらゆる分野で活躍の場を広めていますが、今後は選挙すらも選挙期間無くして立候補した時点でAIが当落を判断する日が来るのかも知れませんね。いずれにしましてもSNSで拡散される生成AIを使って作られた動画での真偽不明の情報を如何に正しく判断するのか、悩ましい問題提起ともなって来ているようです。

さてAIの進化とともに半導体の日進月歩の発展で情報処理のスピードが益々アップしていきます。和尚が常に心掛けている「気力、体力、決断力」の鍛錬も「生きた化石化」しないように、日々精進努力あるのみです。AI以上に人間が持つ最大の宝物は「思いやり」と「慈悲心」であることを自覚する今日この頃です。寒さが一段と厳しくなって参りました。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4113話 】
2024年 11月 20日 談

 

すっかり落葉した枝垂桜と、赤く色づいた柿の葉

 

今朝方も気温4℃と冷え込みましたが、和尚はどちらかと言えば寒いほうが過ぎしやすく感じます。昔は11月に入ると初雪が降ったものですが、年々暖冬のせいか遅くなっているようです。午前中に墳墓開眼供養が修業され、読経中に筋状の雲が幾重にも風に流されていく様は晩秋の風情を思わせるに十分でした。ふれあいパーク霊苑内の木々はすっかり紅葉し、薔薇の花も名残の花を咲かせています。

 

 

午前10時半より 墳墓開眼供養諷経を修業いたしました

 

 

11月23日(土)は大安禅寺先代住職・實道和尚(父)の祥月命日忌に当たり、今年は新命和尚はじめ家族全員が宝勝寺での法要に参詣することになっているため午後より本堂はじめ各部屋の徹底した大掃除をしました。また令和8年5月16日の新命玄峰和尚晋山式の際には實道和尚37回忌追善法要を合わせて執り行う予定をしています。

 

 

さて昨日の午後に宝勝寺に法務遂行のため移動しましたが、山中の大安禅寺も街なかの宝勝寺も悠久の歴史を経た禅刹としての風格を感じるものです。創建当初からの禅寺としての佇まいに深い安すらぎを覚えるものです。毎日楽しみにテレビ観戦している大相撲11月場所も早や11日目、日々全力で闘っているお相撲さんの姿にも長い歴史を感じる今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4112話 】
2024年 11月 19日 談

大安禅寺 境内の掲示板

大安禅寺の境内から

 

思わず身震いするような気温4℃と随分と冷え込んだ朝を迎えました。午前中に卑山藤田通麿総代が来寺くださり、現在進行中の本堂工事現場を文建協高木主任並びに松浦建設(株)の中島現場監督の案内のもと視察されました。

 

 

藤田通麿総代とともに 本堂修復工事現場を視察いたしました

「御成り(おなり)の間」

 

和尚も久しぶりの見学でしたので本堂の内部を具に見て回りましたが、「御成り(おなり)の間」(福井藩主が来寺された際に座る部屋)では長年墨蹟などの表具でお世話になっている表具店「春陽堂」の斎藤公一さんが下地の段取りをしているところでした。

 

「春陽堂」の斎藤公一さんと

 

 

本堂の土間はすっかり完成しており見事なまでに復元され、本堂内陣の間も欅の縁板も復元されており見事な光沢を見せていました。建築に興味のない方でもきっと感動されること間違いなしで、約350年の歴史を充分に感じさせてくれる、歪みのない木目の素晴らしい欅の縁板です。皆様には是非いちど現場を観て頂きたいと願うものです。

 

 

本日は京都から来寺された重要文化財記録写真専門のカメラマンさんが早朝から庫裡(台所建物)内部を始め外郭の撮影をされており、第4期修復工事となる庫裡修復工事の準備が進められていました。工事関係者の話として、すべてのお堂が竣工を見るのにあと約10年の歳月を要するとの事でした。

 

藤田総代と 愈好亭にて

 

 

松雲院の玄関

 

さて境内を取り巻く山々はすっかり紅葉して晩秋の風情を醸し出し、松雲院の前庭は枯蓮が冬の到来を告げるかのようでした。短い滞在時間でしたが久方ぶりに工事現場を視察することが出来、修復工事も順調に進んでいるようで大満足でした。これも偏に皆様からの多くの御支援のおかげと深く感謝申し上げます。和尚も更に精進努力して参りたく念じております。友峰和尚より

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