和尚のちょっといい話
「Yoshie ARAKI 荒木芳栄 個展」 / 大安禅寺 渓仙舎にて
台風が過ぎるといつもなら涼しくなるはずなのですが、相変わらず気温は36℃を超える猛暑日となっています。現在、卑山境内にあるギャラリー「渓仙舎」でパリから一時帰国されている荒木芳栄さんが個展を開催しており、お魚をモチーフにした作品が展示されています。荒木さんは、かつて大安禅寺職員として長く勤められ、今から約10年ほど前に渡欧しパリを中心に画家としての活動をしておられる方で、今回は2度目の「渓仙舎個展」開催となっています。
以前よりずいぶん作風が進化して、モダンで斬新な作品が多く見受けられ来場された方々の目を引いていました。昨晩は御主人も同席されての歓迎会となったわけですが、来年4月20日より開催予定のフランス・サンリス 「第1回アート・サクレ」 に参加される野口翠智先生と御弟子さんも出席下さり、さっそく楽しいお話しに花が咲いたものでした。和尚も当日は「墨蹟パフォーマンス」と約15点の作品展示が決まっているだけに、今後のスケジュール調整に入っているところです。フランスでの墨蹟パフォーマンスは今回2回目となり、ダイナミックな字を書いてみたいですね。
渓仙舎にて 荒木さんとともに
来年4月 フランス サンリス市で開催される「第1回 アートサクレ」展覧会の打ち合わせ
予定表を御覧になっている 野口翠智先生 と 御弟子さん
福井市商工会議所の方々も 打ち合わせに参加されました
懇親会 にて
午前中は依頼されていた色紙書きに専念し、午後は一路宝勝寺に向かいましたが、久しぶりの高速道路走行に懐かしさを感じながらのドライブでした。最近は電車での行き来がほとんどでしたから、ずいぶん緊張もしました。行ったり来たりの不規則な生活リズムに、ギリギリ頑張っているところです。友峰和尚より (今日の「ちょっといい話」背景画は 荒木さんの作品から お借りしました)
北陸地方は無事に台風が通過したようです。それにしましても昨晩は物凄い風の音に時々目を覚ます始末! 本当に最近の台風も異常な状況で、今年に入ってからもブログで何度も台風一過の言葉が綴られて来ました。地震・雷・火事・台風と古来より恐ろしいものの例えが揃い踏みしている今日の様相です。
奥能登名産 いも菓子
さて話は替わりますが、最近のお土産の御菓子も随分と親切になったものです。朝一番にカフェサポートの職員さんからお土産に頂いた能登半島・珠洲市飯田町の御菓子処「泉谷」の「いも菓子」ですが、裏面の賞味期限に「お菓子は生きています」と太文字で記されており感心いたしました。
賞味期限も実に短く今月30日までとか。それならきっと「美味しい!」に違い有りませんね。本当に親切で新鮮そのものの御菓子です。さっそく賞味したかったのですが、本日は大安禅寺に戻る為そのお土産に致した次第です。お味の方はのちほどのお楽しみですが、きっと美味しいと確信します。金沢には五郎島金時という有名なサツマイモがありますが、菓子箱に「いも菓子の泉谷」と書かれているように、お芋に相当自信を持っているものと思われます。
八月度 木曜坐禅会
昨晩は月例の木曜坐禅会が開催されましたが、38℃の酷暑日となった金沢市、さすがに参加者も4名と激減でした。猛暑にめげず坐禅三昧に徹した一時間半、空調がフル回転するも背中には幾筋もの汗が滴り落ちていきました。坐禅後は気分爽快!で茶礼時も楽しい会話が弾みました。刻苦光明必ず盛大なり! 負けてたまるか! さらに参ぜよ三十年! 友峰和尚より
平成参拾年八月二十三日 第二十七回
台風20号の本土上陸予報を受けて気温はうなぎ上りで、金沢市は遂に38℃に達しました。「何も言えねぇ!」と息苦しさを感じるほどの酷暑地獄! 家の中に有っても頭がフラフラする始末、一体どうなってしまったのでしょうか? 扇風機の風も熱風となっているため最早効果なし! 今日は夕刻より月例の木曜坐禅会が開催されるため本堂内の準備をしましたが、肝心のクーラーも焼け石に水といった状態。無いよりは幾分ましかも知れません。エイ! 愚痴を言っていたのでは坐禅になりませんよ。ここがインドネシアのバリだと思って心身共々無に成り切れば好し! 素っ裸で坐禅するもよし! 坐禅してひと汗もふた汗も流せば快適そのものです。思いっ切りが大切です! 兎に角、台風の無事通過を願って止みません。
木曜坐禅会 この度 参禅者芳名帳が二冊目に入りました
昨晩は日頃お世話になっている寺町の御寺院方々と久しぶりに懇親会を開きましたが、皆若き御住職ゆえ色々な意見交換の場ともなったようです。今後も引き続き寺町御寺院方々との懇親を深め、情報交換をして参りたいものです。
さて、本日の坐禅会にいったい何人参加されるでしょうか? 刻苦光明必ず盛大なり! このような言葉は風化しつつある現代社会に有って、少しでも楽をして実を得ようとする所謂「要領人間」の出現に頭を悩ませている企業体幹部がおられるのも確かな事実です。はたしてどちらを優先するかは皆様の心次第で有ります。艱難汝を玉にす! 和尚にはこれしか生きる術が無いようです。友峰和尚より
酔芙蓉 / 寳勝寺にて ( 見頃:9月下旬 )
気温が一気に37℃を超えました! 恐ろしや! 恐ろしや! あな恐ろしや! 午前中からアイフォンには熱中症注意喚起表示が出ずっぱりでした。熱中症対策としては「クーラーの良く効いた部屋に篭る」のが一番だと思いますが、されど部屋に篭っているわけにもいかず、午前中には酷暑の中を金沢市保健所に出向き「寺カフェ営業許可証」の更新申請をしました。時間の隙間を待ちかねていたかのように次から次へと新たな仕事が出てくるものだと、つくづく感心します。寺に戻った時には流石に「熱中症」になっていました。ニュースでは、貴乃花親方が突然倒れて意識不明となりけいれんを起こしたとか! まさにに熱中症の症状です! 和尚も急に頭痛が走り、目眩が生じて意識が遠ざかりました。どうかゆっくり静養されて元気になって欲しいものです。
「 直指人心 じきしにんしん 」 友峰 書
明日は月例の木曜坐禅会が夕刻6時半より開催されますが、「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」の心境を身をもって体験して頂きたいと思います。これだけの酷暑ですから、本堂内はしっかり空調を効かせて皆様の御来寺をお待ち申し上げております。「坐禅坐禅と言わしゃるけれど 腰の根太が痛うござんす」と、和尚の坐禅歴もかれこれ50年になりますが、たとえ坐骨神経痛が悪化しようとも坐禅ほど素晴らしい精神統一の手段は他に見当たりませんね。何事も「継続は力なり」です。しっかり坐禅をして、この猛暑を乗り切りたいと思います。友峰和尚より
「席正しからざれば坐せず 席不正不坐 論語」 中川健造
「席正しからざれば坐せず」とは「論語」孔子の言葉ですが、昨日の「日中友好の朝顔の会」の席上で福山市からメインゲストとして出席された中川美術館館長・中川健造氏より開催記念にと直筆の色紙を頂きました。一年ぶりの開催でしたが、晩餐会は実に楽しいひと時と成りました。その席上にて中川健造氏が直筆の色紙を手に取って説明されたわけですが、日常の礼儀作法が希薄になって来た今日の社会に於いて、最早この言葉を理解する人も少なくなってきているのではと感じます。
御自ら「席不正不坐」の言葉の説明をされる 中川様
福永嫮生様と中川様とともに
寺院の「相見の間(応接室)」に於いても時々感じますが、家族で入られた場合、子供さんが上座に座るケースが多く見受けられ、親が子に注意することもなく両親が下座に座るということが多々あります。本来は父親が上座に座り、その横に妻、そして子供の年長者から順に座ったものです。何が故に位置が決まっていたのかと言えば、家長制度に有ってその家の権限を持つ者が上座に座るということでした。今では家長制度などは有りませんが、目上の方を尊重する意味では大切な事だと思います。
日々 新たな大輪の花が咲き・・・
大きな種が 実り始めています / 寳勝寺にて
「席正しからざれば坐せず」の言葉の意味には実に深いものが有ります。人間、常に謙虚に立ち居振舞うことの大切さでも有ろうかと思います。昨晩の宴席は、皆様ご夫婦で出席されたものの男性群と女性群に分かれての極めて盛り上がりを見せた晩餐会でした。それぞれにキチンと自分の坐る場所を知っての宴席だったのでしょうか? いづれにしても、本当に心ゆくまで語り合った充実した「日中友好の朝顔の会」でした。友峰和尚より
「日中友好の朝顔の会」が開催されました
台風19号の影響からか再び気温が上昇しましたが、それでも30℃とずいぶん過ごし易くなって来ました。朝夕はめっきり涼しくなり、ようやく猛暑から解放されたようです。時折初秋を感じさせる爽やかな風が吹き抜けるなか、午後1時半より「日中友好の朝顔の会」が開催されました。
まるで時期を察したかのように寳勝寺境内各所に配置した朝顔が本日満開と成り、見事な大輪の花を咲かせました。本当に不思議としか言いようがありませんね。週明けにもかかわらず観光客の方が次々に寺カフェを訪れ、一応に満開の朝顔と共に記念写真を撮っていました。
「日中友好の朝顔」に関する新聞記事やこれまでのお写真を振り返り・・
兵庫県で育てられている「日中友好の朝顔」の記事
中川様ご夫妻とともに
福永嫮生様にお会いした折のお写真と
この「日中友好の朝顔」の種は、福山市にお住まいの中川美術館館長・中川健造氏より今から約6年前に分けて頂いたもので、本日のメインゲストととして御夫妻で参加くださいました。会員一同到着茶礼の後は、盂蘭盆会中ということも有って本堂で祖霊供養に臨み、供養後は「日中友好祈願」のご祈祷を致しました。今年も沢山の種子が採れる事と思いますので多くの方々にお分けしてご縁を頂きたいと願っています。
本堂にて 会員各家御先祖供養並びに日中友好祈願を修行しました
記念の品としてお分けした 日中友好の朝顔の種が入った巾着袋
懇親会の御席にて 中川様のご挨拶
論語「席不正不坐」のお言葉について、お話し下さいました
夏休みも残り少なくなって来ましたが、是非この機会に満開の朝顔を観賞して頂けたら幸いです。「朝顔に 釣瓶とられて もらい水」とは加賀千代女の詠ですが、一句詠んでみたくなる程の可憐な朝顔。毎朝、観賞するのを楽しみにしている今日この頃です。友峰和尚より
昨日からユーターンラッシュが始まっていますが、流石に本日はお盆が明けたと実感したものでした。宝勝寺カフェも午前中は慌しい雰囲気でしたが、午後からは一変していつもの静かな雰囲気に戻っていました。夏休みも終盤を迎え子供たちの姿もめっきり少なくなり、その事がまた夏の終わりをも告げているかのようです。
「日中友好の朝顔を愛でる会」を明日に控え、午後からは部屋の設えやお客様をお迎えする為の「おもてなし」の準備をしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。主役の「朝顔」はと言えば、爽やかな秋風を受けながら気持ちよさそうに揺らいでいました。休息するまもなく8月下旬から開催される予定の「東アジア文化都市2018金沢・変容する家」の会場整備のため野町・少林寺に出向き、寺宝や仏具の整理を午前中より始めましたが、今後3ヵ月間に及ぶ日中韓現代アート作家の作品展だけに何かと気持ちを込めての作業となっています。少林寺を会場に作品を展示される芸術家のソン・ドン氏は1966年北京生まれ。1989年、首都師範大学美術学部を卒業し、今日まで数多くの国際展で作品を発表されてきた有名な現代アート芸術家だそうです。開催中は無料とのことですから、皆様には大いにご鑑賞頂けたらと思います。芸術の秋!和尚も墨蹟禅画の創作に入りたいと楽しみにしています。友峰和尚より
ソン・ドン SONG Dong
1966年北京(中国)生まれ、同地在住。1989年首都師範大学美術学部を卒業。パフォーマンス、ビデオから写真、演劇、彫刻と多岐にわたる制作を通じて、人間の努力の非永続性や儚さを明らかにする。2009年にMoMA(ニューヨーク)で個展開催。モスクワビエンナーレ、ドクメンタ、ヴェネチアビエンナーレ、リバプールビエンナーレ、光州ビエンナーレ、サンパウロビエンナーレ、イスタンブールビエンナーレ、アジア太平洋現代美術トリエンナーレ、広州トリエンナーレ、台北ビエンナーレを含む、数多くの国際展で作品を発表している。(ご本人の画像およびプロフィールは金沢21世紀美術館ホームページよりお借りしました)
はや 秋を思わせる 白雲
朝方の気温が18℃と思わず寒さに目が覚めました。本当に油断していると身体がおかしくなりそうです。日中の気温が29度と幾分過ごし易くなったものの、再び上昇の気配を見せています。お盆明けの最初の土曜日もまだまだ金沢市内は観光客で賑わっています。寳勝寺カフェも子供連れの家族が多く見受けられ、終盤の夏休みを楽しんでいる風景を微笑ましく感じたものです。
和尚は法務に集中で、午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼納骨供養と少林寺檀家様の年忌法要を営みました。久しぶりに初秋を感じさせる爽やかな気温のもとでの墓前法要となり、お参りされるご家族にとっても暑さから解放されホッとされているようでした。
秋の薔薇が咲き始めました / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて
明後日は「日中友好の朝顔を愛でる会」が午後より開催されるため、その準備に入りましたが、時期を合わせたように今のところ順調に次々と赤紫の大輪の花を咲かせており安堵しています。
お盆が明けても法務遂行は以前続いており、なかなか休息を取れないのが現状で、こんな時には思い切って温泉にでも出掛けてみたいという願望に駆られます。なんと言っても金沢は全国屈指の温泉郷なのに、毎日指をくわえて観光客の旅行を楽しんでいる姿を横目で見つめ「忍の一字」です。忍、忍、忍、卑山のお隣が「忍者寺」とは皮肉な話です。卑山こそ「忍僧寺」だと思うのですが。
寺町一丁目 桂岩寺様 とともに
さて今日の「チョットいい話」は「日中友好の朝顔」が見事な開花を見せているという事です。猛暑続きの中を懸命にお水をやり優しく見守って来た結果です。どの様な物「思いやり」の心が大切だという事です。日中もお互いに思いやり外交を続けて欲しいものです。友峰和尚より
山口県周防大島町で帰省中に行方不明となり、三日ぶりに尾畠春夫さんによって発見保護された藤本理稀ちゃん2歳ですが、いまや尾畠さんは時の人となってマスコミに引っ張りダコの状況だとか。それにしてもこれまでの経歴が明るみになればなるほど「近年稀に見る頼りがいのある素晴らしい人物である」と誰もが賞賛の言葉を述べています。仏教に「無財の七施(むざいのしちせ)」という教えがありますが、真にもってその言葉通りに日々実践されている大変奇特なる高徳の人物であると思います。それにしても尾畠春夫さんの行動力もさることながら、幼児の生命力の強さと強運を感じ取った事件でも有りました。
まだまだつづく 寺カフェ 夏休みの賑わい
今回の事件は、現代社会に欠け始めている「経験智」の大切さを思い知ったものでした。78歳という御高齢にもかかわらず、インタビューに答える尾畠さんの顔相は生き生きとして眼光は穏やか、身体はガッチリとして、とても78歳には見えませんでした。何よりも、インタビューに対しての返す言葉の軽快さには圧倒されました。真に素晴らしい!の一言でした。未だ余韻が残る幼児行方不明事件でしたが、本当にとっても良い話の結末となりました。子供達にとって楽しい夏休み、ただただ子供達の無事を祈るばかりです。
須貝 遼さんが 帰省の御挨拶に来てくれました
金沢大学付属中学校3年の池田くんから 寺院についての取材を受けました
寺ガールたちと
さて今日も、東京在住の須貝 遼さん始め訪問客で賑わいました。来る人も又来る人も福の神!です。皆様が元気に頑張っている姿に安堵した一日となりました。ピコ!友峰和尚より
金沢市内に突然ゲリラ豪雨が襲ったお盆明けの一日となりました。気温は一気に22℃まで下がり、久しぶりに猛暑から解放されたようです。このところの雨の降り方は局地的に突然ゲリラ豪雨となる為、観光客の方々もずぶぬれ状態で寺カフェに駆け込んで来るといった状況でした。
「 寿 福 」 渓仙
例年お盆明けも多くの観光客がカフェを利用される為、台所の裏方として加担に入ったものの連日続いた法務遂行の疲れからか身体が思うように動かず、豪雨という事もあって午後からは休養しました。ニュースでは、昨日閉幕した徳島市 夏の風物詩「阿波おどり」が徳島市と阿波踊り振興協会との間で抗争問題になっているとかで取り上げられていましたが、旧盆中の市民あげてのお祭りだけに一刻も早い解決を願いたいものです。
和尚も人生で一度は見学してみたい「阿波おどり」ですが、日本を代表する伝統的お祭りだけに「お互いに阿呆に成りきって」笑顔で問題解決して頂きたいと願っています。それにしても繰り返し「総踊り」の映像が流れていましたが、約千人が踊る姿は「圧巻」としか言いようが有りません! 今回の事件をきっかけに、是非来年は一度見学してみたい気持ちに駆られました。祭りっていいですね! 本当に「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々」とは素晴らしいリズムです。さて、皆様はお盆明けをいかがお過ごしでしょうか? 子供達の夏休みも愈々後半に入りましたが、事故の無いように皆が無事に過ごしてほしいと願っています。友峰和尚より
龍潭寺むくげ