和尚のちょっといい話
お彼岸明けの清々しい朝を迎えました! 昨日とはまるで別世界の大安禅寺の風景が境内に広がり、愈々本格的な秋の到来を感じたものです。不思議ですね? 一日違うだけでこうも自然環境から受ける感じ方が変わります。人間の心は実に自然の営みと一体化し、常に影響を受けていくのかも知れませんね。街なかにあっては得難き感情でも有ります。年中行事の遂行はある意味、季節ごとの心の「けじめ」なのかも知れません。「日々これ新たなり」の禅語の如く、年中行事遂行後の心は爽やかそのもので、参詣された皆様も和尚と同じく安らかな心で今日の日を迎えられた事と察します。
さて、今年の全ての年中行事を円成し、昨日の秋季彼岸会法話でも檀信徒皆様にご協力のお願いを申し上げましたが、これよりは来年度から着手される卑山重要文化財・伽藍全面修復工事計画に集中して取り組んで行きたいと思っています。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」と肝に銘じて頑張って参ります。なにくそ!負けてたまるか!喝!! 友峰和尚より
皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 本当に気持ちの良い爽やかな朝を迎えることが出来ました。天気よし!気温よし!このお天気も今日でおしまいとか。秋季彼岸会法要に相応し日和となった本日、午前10時半より卑山花園流御詠歌婦人部の奉詠より法要が開始され、放生会(ほうじょうえ)も合わせて厳修されました。「年年歳歳」という言葉が有りますように連綿として引き継がれていく年中行事ですが、法要を遂行するたびに 報恩謝徳 の念でいっぱいになります。参列されている檀信徒皆様に於かれましてもきっと同じ気持ちだと思います。
彼岸(ひがん)は サンスクリット(梵語) でパーラミターと言いますが、仏教経典で有名な「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」の「波羅蜜多(はらみた)」を指し、その意味は「彼岸すなわち、お悟りの岸」と訳されています。この波羅蜜多を通常「六波羅蜜」として知られ、「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」の日々の実践が悟りの岸への道であると説かれています。
施餓鬼棚の下に設けられた池の鯉に 水を注いで御供養しているところ
仏教の教えは兎も角も法要に列席し、僧侶の唱える読経を聴いているだけでも安心(あんじん)御利益を得ることが出来るというものです。こと「布施」に於いては、菩提寺への護持祠堂金もそうですが、近年多発する自然災害に於いて被災された方々への義援金なども大切な布施の行為です。助け合いの心が「持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」であると思います。祖霊供養を通して、檀信徒皆様ご家庭の平穏無事を切に願って止みません。友峰和尚より
秋季彼岸会 放生会終了後、お供えのお餅をお配りしているところ
明日の秋季彼岸会を前にお庭の整備をしましたが、ここは大安禅寺では無く寳勝寺の庭です! この時期の草の伸びる勢いには閉口してしまいます。先日には卑山ふれあいパーク霊苑の川面さんがお庭の草引きをして下さったおかげで、比較的にスムーズに仕事が進んだものです。何事も「先手必勝!」で、草が伸びきってしまうと手のつけようが有りません。一に掃除、二に笑顔・・・という和尚の法話キャッチフレーズも、自分自身の加齢とともに実行力が失われていく不甲斐なさに我ながら失望しています。
本堂裏側の 草刈りをしました
満開の花の重さで 倒れかかった白萩
竹の支柱を立てて針金でくくり 根元を起こしました
萩の根元の ふじばかま
さて、明日の大安禅寺での彼岸会は放生会(ほうじょうえ)も同時に厳修されます。生きとし生けるすべての動物達に感謝し、法要後には供養された魚が放生池に放されます。今年最後の行事でも有りますので、檀信徒皆様には万障お繰り合わせのうえ是非ご家族でお参りください。「暑さ寒さも彼岸まで」、 お中日は仏教では「中道」の日です。穏やかな心で一日を過ごしましょう。南無観世音菩薩 友峰和尚より
昨晩は月例の木曜坐禅会が午後6時半より、9名の居士大姉(こじだいし)の参禅のもと開催されました。坐禅をするには最適の好時節! 実に爽快な気分の1時間半でした。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますように、本当に朝夕がめっきり涼しくなり夏布団では寒いくらいです。
今回の坐禅会にも、女子大学生2名が参加され感心したものです。インスタント時代の今日、坐禅は極めて遅効性の修養ゆえに現代の若い方々に受け入れられるのはなかなか難しい事でもあります。和尚の修行時代、師匠からよく言われた「刻苦光明必ず盛大なり」や「朝打三千 暮打八百」などの言葉などは、もはや通用しなくなって来たようです。和尚の坐禅歴も半世紀を超えましたが、「坐禅のほかに 勝るものなし」と実感するものです。
本日は 同級生の金子氏が 和尚に会いに来てくれました
さて、兼務寺院の野町・少林寺が地元テレビ局の番組「2時はドキドキ」で生中継されました。お寺では現在、東アジア文化都市2018金沢「変容する家」展覧会が開催されています。本日は作品見学の為、にし茶屋街周辺の展示会場を視察してきました。歴史ある古民家や町屋を利用しての作品展示となっており、とても見ごたえのあるものでした。
各会場で 多様な現代アートに触れることができます
金沢市 にし茶屋街の風景
文化の秋を迎え、金沢市内の各所で色々な催事が行われています。皆様も明日からの3連休には是非御来寺下さるようお待ち申し上げております。友峰和尚より
本日は午後6時半より月例の木曜坐禅会が開催されるため、寳勝寺に入りました。到着すると机の上に北海道のお土産が置かれていました。時間と共に先日大きな被害を受けた北海道地震のことが記憶から遠ざかってしまいがちでしたが、お土産を見てハッとしたものでした。卑山総代様が先般所用で北海道へ行かれていた時に地震に遭ったそうで、その際には交通インフラが全面遮断され帰宅がずいぶん遅れたようでした。総代様は御無事で何よりでしたが、未だに多くの被災された方々が困難な日々を過ごしおられると聞いて本当に心が痛みます。お土産は函館の銘菓でしたから今回の震源地からは離れていました。次々に襲って来る自然災害ですが、一刻も早い復旧を願いたいものです。
午後からは、先般お会いしたイラストレーターの小村真由美さんと㈱PFUの中川久栄さんが来寺され、この10月に寳勝寺で開催予定の「オフサイトミーティング」についての打ち合わせが有りました。約20名の女性の集まりだそうですが、「楽く楽く法話とカフェ」さらに「フリーディスカッション」との事、頑張って楽しいお話を心掛けたいと今から楽しみにしています。
夕刻より再びしとしとと秋雨となりました。坐禅するにはとっても良い条件です! 雨の音と心臓の鼓動が融合しあう時は最高です! トントントン~、トントントン~、人生はリズムです! 雨の音を聴いているだけで元気が出て来ます!坐禅に来たれ! 友峰和尚より
境内の金木犀 / 大安禅寺 副司寮の渡り廊下
金木犀、銀木犀のほのかな甘い香りが、清々しい秋風に乗って境内に漂う心安らぐ一日となりました。一年にいちど有るか無いかの心地よい気分に包まれました。久しぶりの故郷の自然には圧倒されるものがあり、歴史の重さを感じさせてくれます。
午前中には文房流晴心会 野口翠智先生とお弟子さんが来寺され、来年四月に開催が予定されているフランス・サンリス市「アート・サクレ」展覧会タイムスケジュールの打ち合わせをしました。今回の展覧会には日本禅宗画僧として招待されており、期間中は墨蹟パフォーマンスに続き坐禅指導と法話なども予定されています。今や欧州では、「禅」は「ZEN(ぜん)」すなわち’癒し’の意味でそのまま使われる言葉となっていて、市民の生活の中にも深く溶けこんでいます。
大安禅寺 裏山の秋空
銀木犀 / 大安禅寺 境内にて
今度の会場はこれまでと違い 聖ピエール教会 と大変神聖な場所でも有るので、墨蹟パフォーマンスにも工夫が求められています。以前パリで個展を開催した時は、ギャラリー・メタノイアを使用したため書画の展示もスムーズに運びましたが、今回は広大な区間での作品展示のため、頭を悩ませているところです。和尚の年齢的にも海外で個展を開催出来るのは今回がラストチャンスと心得て、頑張ってみたいと思っています。打ち合わせを重ねる毎に、作品創作への想像が大きく膨らんでいくようです! 和尚の人生はすべてが自己へのチャレンジ以外のなにものでも有りません。「我がなす事は 我のみぞ知る」とは坂本龍馬の言葉なれど、「我がなす事は 我をも知らず」が和尚の心境かも?「字を書いて書くを知らず 絵を描いて描くを知らず」 知らぬが仏なりや! 友峰和尚より
秋雨と 睡蓮が開花 / 寳勝寺山門にて
寳勝寺での法務をすべて円成して、久しぶりに故郷に戻りました。振り返ってみるにここ2週間ばかりは毎日が体力との戦いであったように思います。昨日は「敬老の日」でしたが、いかに健康をキープしながら上手に「老い」をコントロール出来るかがキーワードのようです。
高齢化社会を迎える中で65歳以上の方が遂に約3,500万人を超え、となればますます健康への自己管理が求められています。年金の支給年齢も近未来には70歳にまで引き上げられると聞いて、いよいよ100歳時代が到来したと実感したものでした。
白萩が咲き始めました / 寳勝寺中庭にて
石川県だけを見ても100歳以上の方が約700人おられるそうですが、今年の敬老の日に発表された全国の100歳以上の方は、69,875人で、昨年より約2,000人増えたという事になります。20年前の約7倍になったと言いますからスーパーオールド社会到来!ということでしょうか?
大きな種がたくさん実っています
和尚とて70歳を超えた今、ひしひしと今後の生き方について真剣に考えているところです。100歳到達の方々からすると、あと30年は生きられることになりますが、到底及ぶものでは有りません! 一日でも健康で働ける事に感謝しつつ、一歩一歩前進あるのみです。ゆっくり養生して、しっかり健康管理をしながら頑張って参りましょう。健康第一です! けんこう法師を目指しましょう! 友峰和尚より
秋海棠 (しゅうかいどう) と 万両の実 / 宝勝寺庫裡玄関にて
時折涼しい秋風がそよぐ三連休最終日となりましたが、金沢市内観光を楽しむ旅行客の休憩所として宝勝寺カフェは人気を博しているようです。昨日は中日(なかび)とあってカフェも終日賑わいを見せたため、和尚の夕飯は外食となりました。街なかでは「金沢ジャズストリート2018」開催中で、どこもかしも人・人・人の波、外国人観光客の姿も目立ち、楽しい雰囲気に包まれていました。
華々しく咲き続ける 日中友好の朝顔
観光都市を目指す金沢ですが、あまりのイベントの多さに困惑してしまいます。兼六園やひがし茶屋街など有名観光地も依然人気が有りますが、今では「金沢21世紀美術館」が観光客の人気の的になって来ているようです。寺町と言えば忍者寺!と言われるほど「妙立寺」が有名ながら、我が「宝勝寺カフェ」も最近ではかなり知名度が増して来たようで有り難く思っています。
霊苑での 御供養のようす
爽やかな秋風とみどりのなかで
本日は「ふれあいパーク霊苑」での開眼供養諷経が集中しましたが、和尚自身、全身全霊での法務遂行が続いています。これこそを「全身全霊」と言うのだと思います。まもなく秋のお彼岸会を迎えますが、引き続き全身全霊で御供養申し上げたいと思っています。友峰和尚より
三連休の中日(なかび)と有って寺町界隈は終日賑わいを見せていました。と言うのも、金沢市内は色々な場所でイベントが開催されています。観光客とともに地元の方々も多く参加されており、特にジャズストリートに人気があるようです。
ふれあいパーク霊苑にて 中陰法要が修業されました
夏から 秋の色に移りはじめた 霊苑の花樹
昨日に引き続き、ふれあいパーク霊苑「宙(そら)」での中陰法要が午前中に営まれ、その後は訪問者方々の対応に終始した一日でした。「千客万来」とは今日のような日を言うのでしょうか! 初めてお目にかかる方、久しぶりにお会いする方、長いお付き合いを頂いている方、お仕事の用事で来寺下さった方。お寺を訪ねて来られる方々の目的は違えども、すべてが仏縁のなせることゆえ本当に有り難く感謝しています。
寳勝寺檀信徒 北條様と 御親戚様とともに
㈱ココ・プランニング 中本会長 と 御友人方々とともに
イラストレーターの小村様が 即興の似顔絵を描いてくれました
和尚の似顔絵
前美川町長 竹内様ご夫妻 と 林 様とともに
そもそも、仏教の教えそのものが「縁」すなわち「因果一如、無二無三の理(ことわり)」でありますから、自然体にして有るがままに法縁の広がりを見せて行くのであろうと思うものです。「光陰矢の如し、時 人を待たず」 一所懸命に一日一日を過ごして参りましょう! 出会い、ふれあい、和み合いの毎日を心掛けて参りましょう! 明日は三連休最終日ですが、ブログをご覧頂いている皆様の無事を心から御祈念申し上げたいと思います。友峰和尚より
紋黄揚羽蝶 / 小雨模様の霊苑にて
秋雨前線の本土停滞の影響で愚図ついたお天気となっていますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 今年の7月8月は記録的猛暑が続いたため、今頃になって身体に変調をきたし和尚の体調がどうも落ち着きません。この三連休は法務予定が目白押しで、ここんところは踏ん張って遂行せねばなりません。本日は午前午後とも年忌法要と墳墓開眼納骨諷経が挙行されましたが、いづれも無事に遂行出来た事を嬉しく思ったものです。
本日の御供養にて / ご親族皆様お揃いで お参りくださいました
加齢というのは本当に辛いもので、若い時のようにスムーズに身体が動かないぶん、時間をみてはストレッチ体操を試みるものの長続きはしません。明後日は敬老の日! 一にも二にも健康でなければ褒められたものでは有りませんね。「敬老の日」を前に、テレビでは次々と百歳近いスーパー老人方々の元気なお姿が紹介され、そのシーンを見るにつけ自分の不甲斐なさを感じるものです。妻からは「健康体操教室」をしきりに進められるのですが、教室に通う時間も無く自室にあって軽めの運動をしています。
広島県福山市より 佐藤様とともに / 日中友好の朝顔の御縁です
さて、今日より東アジア文化都市2018金沢「変容する家」の展覧会が始まりました。また毎年恒例の「金沢ジャズストリート2018」も始まり、秋の観光シーズンに向けて色々なイベントが行われているようです。朝一番に少林寺に出向き、展覧会の無事円成のご祈祷を致しました。野町・少林寺! 多くの方々に御来寺頂けることを願っています。友峰和尚より