和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2089話 】
2019年 05月 08日 談

滋賀北陸教区 公職者会議にて / 大安禅寺 松雲の間

久しぶりに芦原温泉「まつや千千」での懇親会でした。滋賀北陸教区は滋賀県・福井県・石川県の三県で構成されており寺院所在も広範囲に渡るため、年に一度の役職者会議後の懇親は重要な情報交換と住職懇親の場となっています。

昨晩は旅館の大女将である伊藤様が御挨拶に来られましたが、和尚も8年前に金沢寺院に赴任してからは随分とご無沙汰になり、久しぶりに大女将とお会いしました。以前と少しも変わらぬお元気で若々しいお姿に感心いたしました! やはり日々お客様と接しておられる為か生き生きとお話しされ、和やかな雰囲気の懇親会となりました。和尚が50代の頃に書いた大額「夢・いろはにほへと」を今でも館内の渡り廊下に掛けて下さっており、本当に嬉しく思いました。大女将さんの計らいでとても素敵な洋室を用意して頂き、また大変美味しいお料理のおもてなしを頂きました事重ねて厚く御礼申し上げます。

まつや千千 大女将の伊藤様と

寺に戻れば現実の世界が待っていました。6月恒例の花菖蒲祭の園内整備並びに諸堂修理工事の真っ最中で、新命副住職が懸命に働いていました。いつもなら直ぐに園内整備に入るのですが、流石に年齢を感じる年頃になっています。ジレンマを抱えながらの自坊での立ち位置です。どなたかが言っていましたが、歳を取ると口だけが達者になると!言わじ!言わじ! まさしく「老いては子に従え」です。新命和尚のうしろ姿を見ながら合掌!礼拝!感謝!感謝!南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2088話 】
2019年 05月 07日 談

滋賀北陸教区公職者会議 会計監査にて / 大安禅寺 松雲の間にて 

昨晩は一変して大荒れの天気となりましたが、一夜明け雨上がりの爽やかな初夏の風情となりました。本日は定例の滋賀北陸教区公職者会議が午後1時より卑山を会場に開催され、教区に於ける本年度行事はじめ色々な協議が成されました。午後からの会議に先立ち午前中には幹事によって教区会計監査も行われました。

 

 

臨済宗妙心寺派滋賀北陸教区 公職者会議

卑山本堂が修理工事のため立ち入り禁止となっており、花菖蒲園入口が仮の通用門となっています。6月には恒例の「花菖蒲祭」が開催予定ながら、今年は園内整備が遅れており一刻も早い整備が求められています。妻が担当するバラ園は着々と日々整備が行われており、既に沢山の蕾を付けていました。

 

花菖蒲園は昭和56年に和尚が手掛けた園だけにその責任は重く開園38年目を迎えた今年、なんとしてでも50周年記念を迎える2031年(令和12年)までは頑張って続けていきたいと奮起しています。因みに令和12年は和尚83歳!! 存命かどうかも危ぶまれますが? 元気!根気!やる気!が一番! なにくそ人生です! 皆さん頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2087話 】
2019年 05月 06日 談

大型10連休最終日の本日、福井市内の霊泉寺様に於いて午前11時より開山河南禅師四百年遠忌並びに先代住職寿山和尚50回忌法要が厳修され、教区宗務所長として出席致しました。流石に街なかの様子は静まり返り、大ハードな連休最後を御家で過ごされているようです。霊泉寺様は日新小学校近くに有り、花園幼稚園を運営され新命和尚の長男もお世話になっています。午前11時から開始された法要でしたが、爽やかなお天気に恵まれ厳粛な法要が営まれました。法要終了後には住職の挨拶があり、開山河南和尚の頂相(ちんそう)の縁起や先代住職の思い出話しなどを語られ、参列者皆様が涙されていました。法要終了後には大本山妙心寺御用達「あじろ」の精進料理の斎座となり、午後2時ごろ散会しました。

明日は午後から滋賀北陸教区公職者会議が卑山で開催されるためその準備に入ったものの、身体が釈然とせず、ここに来て渡欧の疲れがどっと出て来たように思います。自坊での法務遂行は本当に久しぶりで、金沢と違ってゆっくりと時間が過ぎて行く感が有ります。大安禅寺を取り巻く自然の環境は値千金で否応なく癒されます。何処までも澄み切った空気!清々しい風!心地よい鳥たちのさえずり!谷川のせせらぎの音!新緑のまぶしさ! 街では味わうことの出来ない感覚です。暫らく休息して再び金沢寳勝寺に戻りたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2086話 】
2019年 05月 05日 談

大安禅寺本堂前は写真の如くこれまでの風景とは一変して、350年前創建当初の趣を醸し出しているようです。連休中ということで工事はストップしているだけに、不気味なほどの静けさの中に重文建造物群がその威容を見せつけています。

 

長き年月の間に建物よりも遥かに大きく成長した松や紅葉の木がこの度の修理工事の為ことごとく伐採され建物だけが残されている為、創建当初の様子が伺えます。連休明けから一斉に準備工事が始まるとの事で、今の風景も見納めなのかもしれません。休日を利用して孫達が遊びに来ていましたので、記念写真を撮りました。和尚の記憶の中から、つい先日までの境内風景が過去のものとなって行くようです。

さて、今日は午後より今回のサンリス・アートサクレ芸術祭に参加した野口翠智先生始め社中皆様との帰国打ち上げ会が開催され、それぞれに持ち寄った写真を見ながら時間の過ぎ行くのも忘れ午後4時ごろまで歓談しました。

 

こちらの思い出は日々膨らむ一方で、鮮明な記憶と共に感動が蘇って来ます。人々の脳の働きは実に不可思議な作用をするもので、感情を言葉で言い表す事へのジレンマさえ覚えます。人間個々それぞれに経験の受け止め方も表現方法も、すべてが違うことを懇親会の中で感じたものでした。

 

楽しい時間は瞬く間に過ぎ去って行きます。それだけ充実した時間を過ごしていたのだと自覚します。思い出は尽きませんが、次なるステージアップを目指して頑張って参りたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2085話 】
2019年 05月 04日 談

くさんの 薔薇のつぼみ / ふれあいパーク霊苑にて

これ以上望むべきも無いほどの爽やかな好天気に恵まれた一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか! 10連休という大型の休みも愈々終盤に入り、カフェを楽しむ観光客の皆様も滞在時間が長くなっているようです。明日は子供の日、所謂「端午の節句」です。気温も上昇し初夏を思わせる天候ですから、思いっきりアウトドアを楽しむのも良いかと思います。

 

和尚もアウトドアといきたいのですが、今のところ望むべきも有りません! 只管仕事に打ち込んでいます! 明日はサンリス・アートサクレ芸術祭参加の野口翠智先生始め同行された社中皆様との打ち上げ会が予定されており、記念品として「令和」の色紙を書きました。今日は新しき天皇陛下の一般参賀が皇居で行われましたが、和尚も金沢から東京に向けて合掌し御代の弥栄をご祈念申し上げました。

 

寳勝寺カフェご利用の方の中にも和尚直筆の「令和」の色紙を求められるお客様も多くおられ、お祝いムード一色でした。いまだに芸術祭の感動が忘れられない今日ですが、そろそろ気分を一新して重文大安禅寺諸堂修理工事浄財勧募に全力を挙げて取り組んでいきたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2084話 】
2019年 05月 03日 談

昨晩はサンリス在住で今回の「アート・サクレ芸術祭」事務局、荒木芳栄さんより連絡が有り、無事に終了したとのこと。フランスはじめ地元の新聞やテレビで大きく報道され、その記事をメールで送って来てくれました。和尚の名前がなぜか「タカハシユウコ」となっている記事もあり気になるところでした。また墨蹟大書の写真が大きく掲載されており、フェイスブックの動画でも多数紹介され坐禅中の写真も掲載されており本当に有り難く思っています。後日には芸術祭の全てのシーンを編集して送付してくれるとの事で、今から楽しみにしています。

大型連休は天候に恵まれ、依然観光客の流れは留まることなく続いており、今日も多くの方が寺カフェでの休憩を楽しんでいたようです。午後には須貝遼さんが東京より一時帰郷されたということで寺に寄ってくれました。会うたびごとに成長を見せる須貝君を頼もしく感じたものです。

ご来寺 誠にありがとうございました

 

少林寺 応接室の設え

寺カフェの手伝いの合間には野町・少林寺の設えに出掛け、今回の芸術祭に出展した「禅 ○△□」の掛軸を床の間にかけてみました。掛軸をじっと見ていると、アートサクレ芸術祭で墨蹟大書をした時の事が思い出され感慨無量の気分に浸ったものです。時期を見て、少林寺本堂で墨蹟回顧展を開催したいと願っています。

 

さて、本日のサプライズですが、滋賀県在住の長女よりこの度の芸術祭成功祝いの手紙を添えた手編みの帽子を送ってくれました。本当に有り難く嬉しく思ったものです。今日は急激に気温が上がったものの、さっそく帽子を着用して「令和」の色紙を沢山書きました! とっても良く書けました。きっと娘の思いやりが「令和」の字に伝わった事と思います。新しい元号を迎え、気持ちも一層爽やかな一日となったようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2083話 】
2019年 05月 02日 談

清々しいお天気の休日となりました。大型連休の中盤ということで、観光客の方々も中休みといった感じでゆっくりとした流れでした。午前中には、県外の大学生からの寺カフェインタビューが有り、久しぶりにこれまでの寺院再建の経過などお話ししました。午後からは寳勝寺お檀家の北條直敬様が来寺され、サンリス市「アート・サクレ芸術祭」招待でのエピソードなどお話しさせて頂きました。

北條さまとともに

 

光陰矢の如しで、芸術祭参加がどんどん過去の出来事のように遠ざかっていきます。法務の合間を見て野町・少林寺の応接間の工事を視察に行きましたが、渡欧している間に修理工事も進み、本日は空調機取付工事が行われていました。お部屋の壁は漆喰工事で真っ白に塗られ、見違えるほどでした!

少林寺 空調工事のようす

応接室 漆喰の修復

まだまだ本堂や下間の間の壁面修復工事が残っていますが、第二期工事に委ねたいと思います。大型連休が終了次第、少林寺に入り、事務整理や寺院内の整備を進めたいと計画しているところです。今回の渡欧では多くの外国人並びにフランス在住の日本人方々との交流を深めたわけですが、皆様が来日を希望されている為、その受け入れ体制も視野に入れての普請となっています。

サンリスにて あやめさん(中央)とご友人とともに

生け花ワークショップを体験されているところ

さて、この度サンリスへ同行された野口社中の皆様から丁寧な御礼のお葉書やメールまたお土産が届いています。本当にご苦労様でした。日を増すごとに感謝の念でいっぱいになります。本当に有り難うございました! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2082話 】
2019年 05月 01日 談

昨晩は午前0時に新しき「令和」の年を迎え、御代の弥栄と日本国の平和を祈願致しました。午前中より多くの観光客の方々が新元号になった本日を記念するかのように御朱印を求められ、堂内の空気も何処となしか清々しい感じがしたものでした。仏前のローソクと香は終日焚かれ、参詣者が次々に合掌祈願していました。

清々しい気持ちで 令和と揮毫しました

 

午前中に天皇陛下即位式がライブで放映されましたが、本当に厳粛な儀式と天皇陛下のお言葉には心から慶賀を表しました。昭和、平成に続き令和の時代を迎えることが出来た事に、感慨無量の気持ちを覚えるものです。つい先日までのフランス・サンリス市での芸術祭参加が遠い昔の出来事に感じるほど日々変化していき、諸行無常で有る世事を実感する毎日です。

 

新緑のまぶしい 雨の寺カフェとなりました

さて10連休も中日に入りました。午後からは、高倉さん前田さんご両人の飛び入りサポートで台所方も大助かり! 寺カフェを開業した頃の、スタッフ不足で夕刻には疲労と腰痛に悩まされていた当時が懐かしく感じます。「寺カフェ!凄い!やっぱりお寺や!おしゃれ!素敵!」 色々な声が飛び交う寳勝寺カフェ、今では金沢観光客の憩いの場所として定着してきているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2081話 】
2019年 04月 30日 談

大安禅寺に一旦帰山して驚きました! 野町・少林寺お檀家の堀光子様よりお便りが届いており、その中には心温まるお手製の品々とお手紙が添えられていました。お写真の如くですが、御年91歳を越えられても尚、いつも矍鑠(かくしゃく)としておられ、少林寺でのご法要の時は楽しく歓談させていただいています。この度の渡欧に際し、はなむけの言葉とお祝いの金子をご恵送下さったわけですが、大安禅寺の花「花菖蒲」の自作の絵に手作りの花のブローチという真心のこもった贈り物でした。芸術祭は終了しましたが、さっそく絡子(らくす)に付けてみました。出来れば墨蹟大書の際に付けておればと真に残念に思いました。堀様、本当に有り難うございました!

 

最後の文に、「平成を締めくくる快挙と存じます」と御言葉が添えられていました。その平成は今日が最終日! 愈々明日から新しい元号「令和」になります。この31年間は和尚にとって怒涛の日々でした。先代住職が遷化したのが昭和63年11月23日でした。その翌年が平成で、住職に就任して31年になり、平成の元号と共に今日まで布教活動に邁進してきました。明日からは「令和」です、心機一転して新たな人生にトライしていきたいと強く念じています。友峰和尚より

桜由乃ちゃん と 「令和」の色紙と共に 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2080話 】
2019年 04月 29日 談

寳勝寺式台玄関にて オダマキのつぼみ

大型10連休の3日目を迎えました。まだまだ時差ボケが残っているものの、少しずつ解消に向かっています。幸運にも、今回の渡欧では往路も復路も飛行機に空席が有り、しかも和尚の後ろの席3列が空席というめったにない事でした。おかげさまで長時間、横になることが出来、ずいぶんと腰の負担が軽減したものでした。しかしながら時差だけはどうにもならず、帰国して3日目ですが夜中に目が覚めるなどまだ身体が重く感じます。

 

今日は朝一番にお檀家様の月諷経があり、本格的に法務遂行に入りました。また午後からもふれあいパーク霊苑での供養諷経が行われ、サンリス芸術祭の余韻を残す間もなく次の法務へ集中が必要のようです。

 

サンリスの街角にて 美しい風露草

さすがに本日は一日中観光客で賑わいを見せた寳勝寺カフェでしたが、和尚も御朱印を書き続けました。いよいよ明後日、新しい元号「令和」を迎える為、御朱印書きの合間に記念の「令和」の色紙を書き、職員皆様に差し上げました。どこかしら気持ちが高揚して行くように覚える一日となったようです。友峰和尚より

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