和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1732話 】
2018年 05月 16日 談

渓仙舎  /  大安禅寺境内

とうとう30℃を超え真夏日となった本日、午前中から職員総出で「渓仙舎」の大掃除に取り掛かったのですが、和尚は後ろ髪を引かれる?思いで法務のため一路金沢に向かいました。この「溪仙舎」は数年前にギャラリーとして改装し現在に至っており、6月に開催される「花菖蒲祭」には参拝者休憩所並びにお食事処として使用されます。名前の由来は、和尚の道号「溪仙」をとって名付けたもので、8月末にはパリで活躍されている荒木芳栄画伯が個展を開催する予定となっています。

渓仙舎内 お食事処のようす

茶室「無心亭」も隣接して建てられており、今後の活用が期待されます。花菖蒲園では、卑山世話方三人衆が園内整備に当たっており、平均年齢はなんと80歳!! 本当にご苦労様です。お祭り中は色々なイベントが行われる予定ですので是非ご来寺下さい。

大安禅寺世話方の宮田さん・堀江さん と 小森庭園の末政さんです

金沢駅では外国からの観光客でごった返しており、特にスターバックスコーヒーは外国人客で満員御礼状態でした。ゴールデンウイーク明けの寳勝寺は実に爽やかそのもので、明日の夕刻開催される木曜坐禅会の準備をしました。最近では全国のどの坐禅場も女性の参禅者が増えており、卑山もその傾向に有るようです。「坐るたびにより美しくなるあなた」をモットーに、いちど坐禅に挑戦してみては如何でしょうか! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1731話 】
2018年 05月 15日 談

日中気温が30度に達しようとする、まるで真夏のような暑さとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?こうも毎日気温の変化が有っては、身体がついて行けない感じですね。昨晩は急用で自坊の大安禅寺に戻り、さっそく卑山諸堂大修復工事に関する会議に集中でした。何事も徹底した討議こそが更なるステージアップに繋がっていく事実を何度も経験してきた上での会議となりました。

大安禅寺花菖蒲園 現在のようす

一夜あけて気温は一気に上昇! いっそう熱気が上がる一方の中で、いつもご厚誼を頂いている地元銀行の支店長さんが「第35回花菖蒲祭」開催のお祝いに来寺下さり、しばし客寮での歓談となりました。午前中の古書院では卑山御詠歌婦人部の花園流御詠歌の練習が有り、境内で鳴く鶯と蓮池で鳴くモリアオガエルの声が同調して素晴らしい和音と成って初夏の本堂内に清々しく流れていました。

福邦銀行堀の宮支店 支店長様とともに

渡辺社寺建築 社長様と

久しぶりに花菖蒲園の見回りに行きましたが、今年は順調に生育しており安堵したものでした。この21日から和尚も本格的な園内整備に入りたいと意気込んでいます。いや~、本当に初夏の園内散策は実に気持ちの良いものでした。見学には今が一番だと思いますよ!是非来て下さい!本当に「今でしょう!」「今しかない!」「今なんだ!」「今」 友峰和尚より

満開の頃 の 花菖蒲園 (例年6月中旬が見ごろです)

友峰和尚のちょっといい話 【 第1730話 】
2018年 05月 14日 談

 

雨を受けて花菖蒲の苗が一気に成長していきます。今年は例年より早い開花が予想されますが、雨と共に害虫もつきますから油断はできません。綺麗な花を咲かせようと思うと、日々の点検が欠かせなくなっています。開園して約40年近くなりますが、いまだに開園まで神経を使うものです。どのような花もそうですが、しっかり管理育成してやらねば見事な花など無縁の話しですね。日々、我が子のように可愛がりながら面倒をみるのですが、時々反抗する時が有ります。全くに人間と同じで、最終的には「思いやり」が大切で辛抱強く花達と会話しながらの作業となります。

「花菖蒲祭」は花が咲かなければ話になりませんが、以前、全く花が咲かず慌てて緊急に苗を購入して植えた苦い経験があります。花菖蒲は連作を嫌う植物だけに全ての園内の土を入れ替えて開園した時も有り、また深夜に消毒にした事も。最近になって、昔々の色々な想い出が蘇えってきます。歳ですね? 歳ですか? 色々な経験が次への活力を生む事には違いなさそうです。6月2日開園ですので、皆様のご来園を今から心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

「 花 無 心 」 友峰書

友峰和尚のちょっといい話 【 第1729話 】
2018年 05月 13日 談

山門水鉢の 睡蓮 が咲きました

雨の日曜日となりましたが、皆様お元気にしてますか? この時期の雨は本当に気持ちが和むものです。ただし大雨は別ですが。日曜日の寺カフェはゆったりとした時間が流れ、雨にしっとりと濡れた苔庭は最高です。

カフェお手伝いの学生さんに、「昨日の御法事の時の和尚さんの唱えるお経に感動しました!」って朝一番にコメントをもらったので、お褒めを頂いたついでに住職の仕事の説明をしました。「実はね~、住職と言うのは10の職を持っているから住職と言うんだよ。」「エッどんな仕事ですか?」「それはね、一に読経、二に掃除、三に説法、四に農林業、五に書画、六に大工、七に裁縫、八に庭師、九にカウンセラー、十に坐禅、まだまだあるかも?」「えっ!お坊さんって大変なんですね!」 振り返れば先代実道住職(父)は、8反の田畑を耕し植林に炭焼きをしていましたから、私など父から比べれば足元にも及ばないと思います。共通点はと言えば、なんでも出来るように努力をする事なのかも知れません。

武藤様ご夫妻とともに

さて、岐阜市より和尚の特別なお客様、武藤様ご夫妻が来寺下さり久しぶりにゆっくり歓談することが出来ました。日曜日の寺カフェは普段とは違った雰囲気を醸し出していました。皆様も是非休養に御来寺下さい。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1728話 】
2018年 05月 12日 談

お檀家様の年忌法要にて / 寳勝寺本堂

本日の午後2時よりお檀家様の年忌法要が卑山本堂で営まれました。近年では寺院での年忌法要が増えて来たように思います。以前はそのほとんどが故人の自宅仏前で営まれていましたが、時代の変化とともに法要の仕方も変化して行くようです。どちらで法要を営むのが良いですか?と問われれば、どちらにもそれぞれに利点があり、お寺で営む場合には菩提寺の住職と相談されて決められたら良いかと思います。

寺院での法要修業の利点は、歴史ある本堂は荘厳な雰囲気があり、また、高齢参詣者の方々に椅子席が用いられることなどが挙げられますが、されど故人にとっては自宅での法要を望まれるかもしれませんね? 何れにしましても、法要に参列くださる皆様への心配りが大切かと思います。交通の便や法要終了後の食事場所なども考慮して決められることを望みます。

さて、家族揃っての年忌法要でしたが、場所云々よりも「年忌法要修業」の大切さを思います。先祖の恩!父母の恩!妻の恩!夫の恩! ご供養を通して家族はじめ親戚一同が語られる姿には、なんとも有り難く安堵するものです。仏教の教えの姿とは合掌の姿だと自覚する法要と成りました。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1727話 】
2018年 05月 11日 談

寳勝寺 中庭にて

 

6月2日より開催される「大安禅寺 花菖蒲祭」を目前に今日も色紙書きをしましたが、苗の生育状況や害虫駆除また園内整備など心配な事ばかりで、金沢に居てはヤキモキするばかりです。色紙を書きながらも頭の中では苗の無事成長を只管念じています。

 

 

 

花菖蒲祭も今年で35年目を迎えようとしています。新命副住職が生まれた昭和57年の頃を思い出しますが、苗を植えてちょうど1年目に見事な花を咲かせ、息子を肩車して園内で記念撮影した時の事が昨日の出来事のように思い出されます。

 

本堂南側 の 作庭

さて、じっとしていると身体が鈍ってしまう為、午後からは寳勝寺南側の庭造りに入りました。今後は庭石など配置して少しずつ庭整備をしていこうと思っています。頭の中で描く枯山水の設計図、新たなチャレンジですが、ふれあいパーク霊苑を背景にモダンなデザインを考えています。和洋折衷の庭園とは? 少し面白くなって来たようです。

友峰和尚のちょっといい話 【 第1726話 】
2018年 05月 10日 談

 

福井駅にある「今庄そば」のお店

急に寒くなりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 寒い時には温かいお蕎麦が一番と、寳勝寺に向かう途中、福井駅で一杯の掛け蕎麦を頂きました。「福井と言えば蕎麦」と言われるほど有名で、特に今庄蕎麦は人気があります。和尚は普段なら「越前おろし蕎麦」を注文するのですが、本日は寒さも手伝って「あったか~い掛け蕎麦」にしました。小腹を満たした後は、サンダーバードに乗車してひと眠り! 終着駅は金沢ですからまったく安心です。昨晩、急遽自坊に戻り、本日は無事に法務を遂行したあと再び金沢に戻りました。最近では往復を繰り返す状況にもずいぶん慣れて来たものだと自分でも感心しています。寳勝寺に到着するとあいなく桂岩寺様が来寺され、しばし歓談しました。寳勝寺の来客者も以前とは随分と増え、人の輪が広がりを見せています。

桂岩寺様 寺町台の歴史の本を持参してくださいました

さて、道中、薬屋さんで御代金を支払う時にお金を落としてしまい、薬棚の底深くに隠れてしまった為「お賽銭として寄付します」と言ったところ、店主が「それなら花の種を差し上げましょう」と言ってマツバボタンの種を頂きました。落としたお金は確か一円玉だったと思いますが、その一円玉がお花に成長して大きな花の輪を広げてくれることを祈りたいと思います。一円が一縁を結んでくれました。お花が咲いたらブログで紹介したいと思います。ちょっといい話でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1725話 】
2018年 05月 09日 談

夕方4時からのテレビ金沢の人気番組「となりのテレ金ちゃん~ユニークなお寺めぐり~」で寳勝寺カフェが紹介され、和尚手作りの「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」をお笑いタレントぶんぶんボウルが体験しました。「お味は如何?」と気になるところですが、茶漬けですから基本的に「美味しい!」に決まっています。観光客皆様にはなかなか好評をいただいているようです。

休息明けの午前中には、ふれあいパーク霊苑奥の院の草むしりとお掃除をしました。気持ちが良いのってなんのって最高の気分でした。和尚が卑山に就任した7年前、霊苑は落ち葉と草むしりで掃除が大変だったことを思い出していました。

午後からは、片岡経営会計事務所職員によって会計監査が行われましたが、卑山職員の綿密な日頃からの事務処理で無事に終了。こちらも有り難し! 最近のブログには「有り難し」の言葉が増えてきたようで、一回増えるごとに心から感謝の念が深まっていく毎日となっています。本当に「おかげさま」ですね。今日は遥々福井から監査に来て頂き、ご苦労様でした! 会計監査は経営の命だとつくづく自覚するものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1724話 】
2018年 05月 08日 談

 

大型連休の疲れが今になってドッと出てきた感じで、今日は大休息をとりました? 連休とは? 国民にとっての休息日なのに、和尚にとっては大ハードな一週間でした。昨年は、霊苑をはじめ卑山境内も工事中で連休中はそれほど混み合うことも無かったのですが、今年は金沢観光人気も手伝って結構賑わいを見せたものでした。禅宗寺院という立場もあって、お手伝いのバイトさんにはお客様に対する礼儀作法についても卑山職員がその都度指導しながらの、大変気を遣う毎日だったようで、お客様からの苦情も無く安堵したものです。

 

 

当然の事乍ら台所は日々てんやわんやの騒然とした状況が続いた事は言うまでも有りません。朝一番の玄関・トイレ掃除に始まり、気温の上昇と共に食器消毒と手洗の徹底なども大切な事でした。今日は心身を癒すための休寺日でしたが、静まり返った堂内がまたどっしりと歴史の重みを感じさせていました。

 

さて、夕刻にはお客様が御来寺下さいました。岐阜県郡上八幡市の臨済宗妙心寺派 慈恩寺様が、明日から福井第五部各寺院御詠歌指導をされるということで、前日に金沢に寄ってくださいました。

霊苑を視察されているところ

奥の院にて

本当に久しぶりの対面となり、時間の許すかぎり歓談することが出来ました。友遠方より来るまた楽しからずや!更に尽くせ一杯の酒じゃ!有り難し! 友峰和尚より

慈恩寺様のホームページ こちらからどうぞ

友峰和尚のちょっといい話 【 第1723話 】
2018年 05月 07日 談

ゴールデンウイークを過ぎた小雨の一日、卑山「ふれあいパーク霊苑」が見事なシチュエーションを見せています。まさに御仏の慈悲の雨を受けた霊苑は言葉も無いほど清々としています。

これは、霊苑をデザインした宮崎邦英デザイナーの真骨頂の反映でも有ります。どの部分を切り取って撮影しても額縁にしっかりとした作品として収まるほど、デザインに力を感じたものです。

 

 

山門入口より霊苑に至るまでの植栽のひとつひとつにも真心を感じます。久しぶりに休息日となった「太白山 寳勝寺」は、国選定金沢寺町伝統的建造物寺院群にふさわしい古刹禅寺としての風格を今、前面に出現しているようです。

ふれあいパーク霊苑が昨年七月に完成しまもなく一年目のお盆を迎えようとしていますが、霊苑には少しずつながら墓標も増え、たくさん植えられている草花や樹々も自分の立ち位置を自覚しながら見事に開花を始めています。このところ「終活」と称してテレビや雑誌で新しい企画の墓地や納骨堂の話題が多く取り上げられていますが、寳勝寺ふれあいパーク霊苑は、まさにそれらのすべてを網羅した未来霊苑であると確信するものです。我々の黄泉の国を彷彿とする花園が小雨を受けていっそう美しく感じた休息日のひと時となりました。皆様、是非いちど見学に来てみませんか? きっと黄泉の国を現実のものとして捉えることが出来る事を願っています。友峰和尚より

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