和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2574話 】
2020年 09月 03日 談

朝顔も少しずつ 秋の気配

「若いときゃ2度ない どんとやれ男なら 人のやれないことをやれ」とは歌手・水前寺清子さんの歌詞の中に有りますが、まさしく人生は一度きりだからこそ、ぐずぐずしていては埒があきません。そもそも若い時には何事も思いっきり挑戦できるのも「若きエネルギー」が漲っているからこそなのですが、残念ながら加齢とともに自分の歳を思う昨今です。

桂岩寺様とともに

人生にとって一番の宝物とは「若さ」すなわち「若さ力」で、『気力・体力・決断力の“三つの力”を「若さの魅力(三力)」と言う』とは和尚の口癖でした。そこで年寄りの「魅力 (三力) 」を考えてみますと、「見ざる」「言わざる」「聞かざる」力を養うことだと最近思うようになりました。いわゆる「何にも思わざる」境地がこそが「加齢力」を養うことだと合点するこの頃です。友峰和尚より

何にも思わざる  達磨図

友峰和尚のちょっといい話 【 第2573話 】
2020年 09月 02日 談

少林寺にて 達磨を描きました

金沢市は猛暑日の一日となりましたが、福井地方は36℃と金沢市よりも更に気温が高かったそうで熱中症にはくれぐれも気を付けて頂きたいと思います。今日から野町・少林寺に住居を移し、大安禅寺諸堂修復工事勧募浄財奉謝品としての墨蹟制作を開始しました。今後、達磨や姫観音など色々な禅画を描いていきたいと思っています。

本日は主に達磨図を描きましたが、寺を訪れる人もなく静まり返った本堂横の執務室で黙々と筆を運ぶことが出来ました。本当に久しぶりに筆を持った感じでしたが、思ったよりスムーズに描けて安心しました。昔取った杵柄ではありませんが、指先の神経はきちんと筆使いを覚えていてくれたようです。

中国禅宗の祖師・達磨大師といえば、嵩山(すうざん)少林寺の洞窟にあって面壁(めんぺき)9年、坐禅三昧の日々を過ごした後、洞窟を出でて中国全土に禅宗を広めた高僧です。金沢に御法縁を得て、同じ寺名の嵩岳山(すうがくさん)少林寺に兼務住職していますが、今後は少林寺に於いて大いに「七転八起の達磨図」を描いていきたいと不退転の気持ちを新たにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2572話 】
2020年 09月 01日 談

「 風清くして 月 楼に満つ 」 大安友峰 書

今日より9月、長月(ながつき)を迎えてなお相変わらず外気は30℃を超えているものの、気持ちは幾分涼しさを感じ始めています。午前中にお檀家様の月参りに出かけましたが、仏間の設えも床の間の掛軸もお庭も、すでの初秋の趣が感じられました。今年も残すところあと4か月ですが、愚図愚図しているとあっという間に過ぎ去ってしまいそうですから、いちど仕切り直しをして心機一転「行動力」を重視し、法務遂行に集中して参りましょう。

少林寺檀信徒 宮崎様とともに

卑山に於いて9月から11月に掛けては年忌法要が予定されており、感染防止に配慮するためにもお檀家様には寺院本堂での法要修業を推奨していきたいと考えています。時代の価値観の変遷とともに寺院の活用が減少し、それと共に寺離れも深刻化するなか、歴史を有する寺院の広い空間の活用を願っています。本日も多くの方々にご来寺頂き、感謝申し上げます。友峰和尚より

福邦銀行の内田氏・舟橋氏とともに

ヨシダ宣伝㈱ 吉田氏と 看板修繕の打ち合わせ中です

友峰和尚のちょっといい話 【 第2571話 】
2020年 08月 31日 談

除草剤散布の効果が発揮されています / 少林寺墓地にて

テレビの番組は一斉に自民党総裁選びの話題で持ちきりですが、新型コロナウイルス感染は以前収まるどころか拡大を続けています。今後総裁選挙が全国的に行われることになれば三密は避けられない状況が懸念される中、明日には総裁選びの方法が決定されるそうですから静かに見守りたいと思います。

先般除草剤を散布しておいた野町・少林寺墓地の現在の状況を確認したところ、写真の如く見事に効果が表れ、長雨が続いていたにも関わらず雑草はすっかり枯れていました。

背丈ほどあった雑草も すっかり枯れました

そこに追い打ちを掛けるべく、本日はさらに除草剤を徹底して散布し、秋の長雨に備えました。何を行うにしても「タイミング」が決め手となるわけですが、今回は実に上手くいったようでした。

少林寺 本堂にて

「和尚さんの宗旨と寺名は何ですか?」とよく問われますが、即座に「人材宗(臨済宗)掃除寺」と答えています。仏教の教えとは掃除そのもので、人間もとより清浄無垢なる心を有しており、常に 心と自分の周りの掃除を徹底すれば自然に合点がいきます。

エアコンが無いにもかかわらず ひんやりとした堂内

コロナウイルス禍の中にあって、いちど余暇を利用して家の中の掃除を徹底してみてはいかがでしょうか!きっと悟れること必定です。さて少林寺でもいよいよ9月より坐禅会を始めたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしています。友峰和尚より

寳勝寺檀信徒 の 北條様とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2570話 】
2020年 08月 30日 談

午前10時より 厄除開運祈願のご祈祷を修業しました

いやはや、あっという間に8月も残すところあと一日となりました。9月の声を聴くとなんとなく気忙しさを感じてしまいます。もっとダイナミックにアクションを起こしたいのですが、自粛生活が続く中では如何ともし難いですね。

本日はご来寺くださり まことに有難うございました

さてさて、自分の気持ちを奮い立たせて頑張ってまいりましょう!9月は「お中日」即ち「お彼岸会法要」が控えています。年中行事のなかで最後の祖霊供養となりますが、今年は色々な行事が中止を余儀なくされているだけに、催行する際には感染予防の更なる配慮が必要です。今後ウイルスと全く無縁な環境など期待できないため、寺院も「ウイズコロナ」の為の感染防止環境を整える必要があるようです。

さて、猛烈な暑さの中をミンミン蝉がしきりに鳴いていますが、蝉の鳴き声が夏の終わりを知らせ、夜ともなれば秋の虫が台頭して季節の移り替わりを告げているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2569話 】
2020年 08月 29日 談

コロナウイルス禍にあって人それぞれに日々の過ごし方は違うものの、感染予防には極めて細心の注意を払いながら緊張感の中で過ごされている事と察します。最近のニュースの中で、コロナウイルス・クラスターが発生する場所として「昼カラ」すなわち「昼からカラオケ」を楽しむカラオケ喫茶がニュース等で大きく取り上げられています。

桂岩寺様 が 先代住職様大練忌修業のご挨拶に来寺されました

防犯カメラ拡充の打ち合わせをしました

年明けからのウイルス拡散で自粛生活が長引き、高齢者の方々も若い方々もストレスは最早ピークに達しカラオケに走るのも十分理解できますが、三密防止を考えるとやはりカラオケは要注意ですね。

霊苑奥の院にて 除草剤を散布中

今は困難時期にある中、お寺には多くの方々が来寺下さっており、感染防止に十分気を配りながらの懇親となっています。積るばかりのストレス解消方法を模索しつつ、新しい生活スタイルが求められていくようです。

残暑きびしい晩夏 美しく咲く「日中友好の朝顔」

さて、相変わらず夏草が我が物顔に伸びていきます。炎天下では除草剤を散布するのも一苦労の作業となっていますが、くれぐれも熱中症には気を付けたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2568話 】
2020年 08月 28日 談

約13時間の時差がありますが、アメリカ・ニューヨーク州在住のサラ・ローレンス大学教授、グリフィス・フォーク氏より国際電話があり、ZOOM(オンライン)を利用して久しぶりに歓談しました。つい先日パソコンにZOOMを導入したばかりでしたが、さっそく役に立ちましたこれまではスカイプを使っていましたが、やはりZOOMも大変便利な通信手段だと合点しました。

サラ・ローレンス大学にて グリフィス教授と

サラ・ローレンス大学にて開催された 文房流晴心会御茶会

2014年の10月22日から28日まで、グリフィス教授が勤務するサラ・ローレンス大学の構内で「墨蹟禅画展」を開催した折、大変お世話になりましたが、グリフィス教授とは約50年来の友人でもあり、海清寺専門道場で出会ったのが最初でした。当時の国際電話代金は目が飛び出るほど高いものでしたが、今では本当に安価で便利になったものです。

サラ・ローレンス大学での墨蹟展の様子は、こちらからご覧下さい

グリフィス教授の講義を受講する学生たちと

現在コロナウイルス禍で国外に出るのは極めて難しい状況ですが、いつの日か再びニューヨークで個展を開催したいと念じています。さて光陰矢の如し、時人を待たず!です。なにもかもが遠い昔の出来事となっていくようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2567話 】
2020年 08月 27日 談

本日の「日刊県民福井」に大安禅寺が掲載されました

今までは修理保存工事中の現場には入れませんでしたが、現在は従来の本堂と枯木堂(坐禅修練道場)を繋ぐローカより見学できるようになり希望される拝観者の方にはヘルメット並びにマスクを着用して貰い現場見学して頂いています。普段は絶対見ることができない解体中の大屋根ですから皆様には是非約350年前創建当時の姿を観て頂きたいと思います。

藤田通麿総代様とともに

午前中に藤田通麿総代様が現場視察を兼ね来寺下さり、和尚お気に入りのマスクをプレゼントしてくださいました。もちろん手作りマスクで、以前に頂いた物と同じ柄のマスクをもう一枚作成し本日届けてくださいました。着用した際には皆様から大変好評を頂いており、有難く拝受いたしました。

自坊での法務を終え、午後には宝勝寺に入り、さっそく㈱ココ・プランニングの川面専務と打ち合わせをしました。

寳勝寺にて ㈱ココ・プランニング川面専務とともに

8月も残すところあとわずかとなりましたが、今年の前半を振り返りながら9月「長月(ながつき)」を迎えたいと思います。さて長月はその名が示す通り秋の夜長とともに人生を哲学する月でもあります。人生とは何ぞや!己とは何者ぞや!生きるとは何ぞや!と、自分とゆっくり対面してみたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2566話 】
2020年 08月 26日 談

連日の猛暑日ですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか!大安禅寺は海抜約70メートル程の小高い山中に位置している為、街よりは幾分気温は低めですがそれでも35℃を越える猛暑となっています。夕刻になると一気に気温も下がり、谷間から吹き抜けて来る冷気は値千金です。昔は窓を開放して蚊帳を吊って寝たものですが、近年は亜熱帯気候のようで窓を開けての就寝は出来無くなって来ています。

さて、昨日は終日会議だったので頭が疲れてしまい、気分転換のため本日は以前から依頼されていた色紙書きに専念しました。久しぶりに自坊アトリエでの仕事でしたが、のんびりと気分よく過ごすことが出来ました。

住み慣れた部屋の匂いが心を充分に癒してくれます。まるで子供が自分の布団に顔をうずめ、その匂いに安心しているような気持ちでしょうか?喧噪を離れしばし自分一人だけで過ごすのも贅沢な時間です。テレビも電話も遮断してしまえば、そこは極楽浄土の無事なる世界なのかも知れませんね。暑さにめげずに頑張って参りましょう!!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2565話 】
2020年 08月 25日 談

「白雲 自ずから 去来す」 谷耕月老大師猊下 真筆

なんと日中気温が37℃の猛暑日となった北陸地方ですが、30℃と37℃では天と地ほどの体感温度差が有り、さすがに熱中症になりそうな一日でした。

滋賀北陸教区・特別寺班調査委員会議 / 大安禅寺 松雲の間にて

午前11時より松雲の間に於いて「滋賀北陸教区・特別寺班調査委員会議」が開催され、ZOOMを使ってのリモート会議の素晴らしさを体感した会議となりました。

これまでにも何度かオンラインによる会議を経験しましたが、新命副住職が昨日から念入りにパソコン調整をして準備していたため、滋賀県東近江市からリモート参加をされた興福寺住職委員とも実にリアルタイムでスムーズな交信となりました。コロナウイルス禍の中、これからの全体会議はリモートでの会議が主流になっていくと実感しました。

会議はお互いに顔を突き合わせての意見交換が一番だと思いますが、今後3Dによるバーチャルリアリティ化が進めばその点も解消できるものと思われます。

茶室 愈好亭の庭にて

さて、長い間ウイルス感染拡大で延期されていた会議でしたが、午後3時半には無事に終了する事が出来ました。何もかもが中止や延期を余儀なくされている現状ですが、なんとか感染防止に留意しながらお互いの交流を進めていきたいと願っています。友峰和尚より

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