和尚のちょっといい話
彼岸明けの大安禅寺は実に穏やかな朝を迎える事が出来ました。修復保存工事の進む本堂では、朝早くより境内一帯に機械の騒音が響き渡っていました。
土手刈りの作業中 / 大安禅寺花しょうぶ園にて
自坊に戻ればやらねばならない外作務が山程あり、限られた時間での作業に優先順を付けて取り掛かったものの、急激な重労働に身体も悲鳴を上げてしまいます。これまで外回りの整備は檀信徒の世話方さんにお願いしていましたが、高齢化と共にリタイアを余儀なくされ、現在は副住職頼りとなっています。
秋の外仕事は主に土手の刈込や境内掃除ですが、かなりの力を要する仕事だけに大変です。来年はコロナウイルス感染も収束して6月恒例の「花しょうぶ祭」を開催したいと念じて止みません。4連休は全国の観光地が家族連れで大変な賑わいを見せたとか、やはり人々にとって家族旅行ほど楽しいものは有りませんね。自粛生活が半年も続いたのですから、無理からぬ話です。今後も油断しないように、お互い感染防止に留意して「GOTOトラベルキャンペーン」が経済効果に役立つことを願うものです。
さて、本日は花菖蒲園の土手刈りや通路の掃除をしましたが、身体を動かすことの大切さをしみじみ感じた一日となりました。友峰和尚より
令和2年度 大安禅寺 秋季彼岸会並びに放生会
秋分の日の今日、午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会」が厳修されました。これ以上爽やかな日和はこれまで無かったと思うほど、暑くも無し寒くも無し、真に以って彼岸の意味で有る「中道」を思わせる気候の中での今年最後の行事となりました。
臨済宗妙心寺派無相教会花園流御詠歌 奉納
卑山花園流ご詠歌女性部の詠唱は日頃の練習成果が如実に表れ、コロナウイルス感染予防のため全ての窓を開放した中、境内一帯を清めるかのように美しい声が隅々にまで浸透していました。
放生会も引き続き修業され、檀信徒一同それぞれが本尊前にお祀りされた桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行いました。法要終了後には、今年一年間無事に全ての年中行事を終える事が出来、檀信徒皆様のご協力に対し謝意を述べました。コロナウイルス禍に有って、本当に心から感謝したものです。
桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行っている様子
法要終了後、住職法話
金沢各寺院の彼岸会諷経も、戻り次第修業したいと思っています。オンライン法要が全国的に主流となる中、今後の法要の進め方にも工夫が求められ、寳勝寺でもホームページを有効に利用して常にオンラインでお参り出来るシステムを導入したいと考えています。「窮して変じ 変じて通ず」の禅語の実践が仏法興隆のキーワードとなるよう、布教活動に集中して参りたいと念じています。友峰和尚より
法要前 藤田通麿総代様とともに / 愈好亭にて
秋の光 / 寳勝寺中庭にて
明日午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会(ほうじょうえ)」が厳修されます。今年は全国各寺院の年中行事がコロナウイルス禍の為、中止を余儀なくされるところが多く見受けられますが、卑山ではソーシャルディスタンスと消毒・マスク着用をお願いし、無事に遂行して参りました。明日の彼岸会が今年最後の行事となり、本日はその準備のため自坊に戻りました。
サクラタデ
ふじばかま
幸いなことに福井県はウイルス感染者がここ1週間近く発生しておらず、安堵しています。放生会は「生き物を野に放し、万物の生命をいつくしみ、殺生戒に基づき慈悲の行を実践する法要」で、参詣者が魚を入れた桶に水を注ぎ、ご供養後には魚を池に放す行事です。
少林寺檀信徒 桑島様とともに
さて、少しずつですがウイルス感染予防に対する心構えも浸透して参りました。明日の彼岸会放生会にはどうかご参詣くださいますよう心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
秋海棠 / 寳勝寺 中庭にて
4連休の2日目を迎えましたが、金沢市内を巡る観光客が一気に増加した感があります。ニュースでも報道されていましたが、昨日は全国の観光地が賑わいを見せたそうで、金沢寺町の有名観光寺院「忍者寺(妙立寺)」にも久しぶりに多くの観光客が訪れていました。
本堂にて 年忌法要が修業されました
本日は秋晴れの爽やかなお天気の中、終日法要が修業され、お彼岸会を目前にして供養日和の1日となりました。明後日の午前10時半からは自坊の大安禅寺で秋季彼岸会・放生会が厳修される予定となっています。
ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼納骨法要を修業致しました
明日は敬老の日ですが、100歳を迎えられた方がなんと約8万人を超えたそうです。ちなみに65歳以上の高齢者の方はもはや約3600万人おられるそうですから、敬老者としての対象者を85歳以上の方としても約600万人ということで、スーパーオールド社会日本と言えそうです。孫たちに「じいじ、おめでとう」と言われても後ろを振りむきたくなる心境ですね。「70、80は鼻たれ小僧」という言葉が現実味を帯びてきた現代日本社会の様相です。友峰和尚より
9月21日の「敬老の日」を前に、孫たちから一足早く嬉しい便りをもらい和尚感激!! 果てはピカソかシャガールか!?と、孫の描いた絵を見て2度感激!
それにしてもとうとう高齢者軍団に仲間入りとなり、嬉しいやら悔しいやらの心境で複雑至極。そういえば今期の免許証切り替えには実技を受けなさいとの当局からのお達し!もはや諦めるしかないようです。
さて老骨に鞭打って今日も色紙描きに集中しましたが、次第に姫観音のメーキャップにも力が入るようになってきました。お化粧の具合で優しくもなり、厳しくもなり、寂しい表情にもなりますから、その辺は姫様の気持ちになりきって出来るだけ優しい顔立ちを目指して描いています。まだまだ始まったばかりの姫観音描き、約100枚を目指して頑張って参りましょう!友峰和尚より
少林寺の御朱印を書きました
急激な気温の低下でうっかりすると風邪をひき、熱が出ればコロナウイルス感染を疑われそうですから体調管理には日頃から十分気を付けています。そういえば、最近は風邪を引いている方が少ないとか。やはりコロナウイルス禍では誰もが普段から緊張感の中で生活しているだけに、風邪も引きにくい状況にあるのかも知れません。
これからはインフルエンザの流行期に入るためますます油断できない日々が続きそうで、自分の机の周りを見ても、風邪薬、解熱剤、胃薬、サプリメント、目薬、湿布材などなど次第に薬が増えつつあり、体調管理に配慮しているのが自覚できます。
さて、冷たい雨模様の一日となりましたが、本日は野町・少林寺の御朱印書きをしました。10月1日からは東京都もGOTOトラベルキャンペーンが始まるとか、金沢の観光地も観光客で活気が戻ることを期待したいものです。友峰和尚より
アマビエ様です
羊毛フェルトの作品ですが、以前滋賀県に住む娘から「アマビエ」をコロナウイルス感染予防お守りにと貰いましたが、あまりに出来栄えが良いのでお寺の志納所にも置きたいといくつか注文したところ、さっそく作品と共に送付されて来ました。
髪の毛は 手紡ぎの毛糸 で作られています
一時ほどの話題性はなくなりましたが、なかなかユニークな作品なのできっと寺カフェ利用の方々に気に入ってもらえるものと思います。
そのほかの作品たち
現在寺カフェは休業していますが、「アマビエ」のご利益で一刻も早いコロナウイルス禍の状況が終息に向かうことを願って止みません。以前は多くのお客様で賑わいを見せていた寺カフェでしたが、今では遠い過去のようで懐かしくさえ思います。
しかしながら静かな佇まいの今の寳勝寺も大変気に入っています。アマビエの効果が表れるのはいつの事か分かりませんが、志納所に置かれた姿は生き生きとして存在感を感じます。アマビエ様!アマビエ様!どうかコロナウイルス禍の世の中を平和な方向にお導き下さい!「南無アマビエ大明神」友峰和尚より
終日アトリエに篭っての色紙描きでしたが、大安禅寺は海抜約70メートルの悠久の歴史を有する杉木立の中に建てられている為、今日あたりは随分涼しくて過ごしやすい一日でした。
引き続き「姫観音図」を描いており、少しずつながら本来の姿に戻りつつありますが、もうずいぶん昔に描いていた姫観音だけにずっかり筆使いを忘れてしまい当時を思い出しながらの作業で、一枚仕上げるのにかなり時間が掛かってしまう始末。
夢枕に観音様が現れるのを毎日期待しながら書いているのですが、加齢と共に見る夢も悲観的なものが多く、実に残念無念!!嗚呼!観音様!今日こそは夢枕に一刻も早く現れて下さい!南無観世音菩薩。一日費やして9枚仕上げました。
さて、枯木堂では玄峰副住職の法話が久しぶりに行われていました。コロナウイルス感染者も福井県はここ最近ゼロの日が続いており、ようやく参詣者が戻りつつ有るようです。ウイズコロナでは有りませんが、今後も感染防止対策を講じなが「出会い ふれ合い 和みあい」の元気寺を目指して頑張って参りましょう!頑張れ日本!負けるな和尚!友峰和尚より
本堂修復保存工事現場を視察 しました
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、今朝方は掛け布団が恋しくなるほど良く冷え込みました。日中気温はまだ30℃近くありましたが、それでも朝夕は随分涼しくなり、気分も幾分落ち着くものです。
さっそくに現在進行中の本堂修復保存工事現場を視察しましたが、暫らく留守をしている間に解体保存工事がかなり進んでいました。建物の骨組みが露わになっていく姿には寂しさを感じますが、創建当初の左官屋さんや大工師の手の後が見て取れるのは貴重な体験でも有ります。 解体する為の木槌の音が毎日境内に響き渡り、歴史の重さを感じさせます。
文化財建造物保存技術協会の高木氏 と 松浦建設㈱の東野氏とともに
庭師の斎藤氏と副住職とともに 花菖蒲園整備の打ち合わせ
視察後には花菖蒲園の株分け準備の為、副住職並びに庭師の斎藤さんと打ち合わせをしましたが、大変な作業になりそうです。大安禅寺のスケールには圧倒されますが、つくづく寺院を護持継承して行くことの困難さを覚えるものです。
姫観音図を描きました
「 一日清閑 一日福 」
久しくアトリエでの制作作業に入っていますが、「和尚お気に入り」の環境だけに、心を癒すことの出来る唯一の場所なのかも知れません。しばらくは静かな時間を過ごして参りたいと念じています。友峰和尚より
日本の今後の政治の舵取りを担う自民党総裁に菅義偉官房長官が選出され、コロナウイルス禍の中での新しい船出の記念すべき日となりました。「艱難 汝を玉にす」の格言の如くに国難の真っただ中に有って大いに奮闘して頂きたいと願って止みません。誰がやっても同じではなく、「俺がやらねば誰がやる」の気概を持って国民を守ってほしいものです。安倍総理大臣にはこれまでの精進努力に心から感謝申し上げたく、一国民として敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまでした。
昔から「口で言うは易く行うは難し」と言われるように、政治には強い判断力と決断力が求められていきます。色々な政党が名を連ねていきますが、和尚の願う党名は「ありがとう(党)」という党です。本当に心から感謝と思いやりのある総理こそが人々を導くことが出来るものと思います。菅義偉自民党総裁には御身お大切に大いに頑張って頂きたいと念じています。
髙橋様とともに / 大安禅寺 松雲の間にて
さて、本日もお客様と歓談しながらゆっくりとした時間を過ごす事が出来ました。無事なる時間ほど有り難く感じるものは他に無いようです。「南無観世音菩薩」友峰和尚より