和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2832話 】
2021年 05月 19日 談

禅語に「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」という厳しい言葉が有ります。要するに、人生は今しかなく「今の今来りゃ今の今去る」で須らく「今」に集中しなさい!という事だと思います。

もう少ししたら頑張りますと言うその「もう少し」が油断で、今しかないと自覚するところに人生の活路を見い出せます。和尚などの日々の行動もその今に全力を注ぎ、その日その日の今の縁に従って一心集中すれば自然に良い結果が出てくるものだと思っています。

花しょうぶ園の草取り

本堂内 修復工事現場にて

大工棟梁の前田氏と、松浦建設㈱現場監督 東野氏とともに

齋藤公一様ご家族とともに

大安禅寺 バラ園にて

さて今日もお・お・た・に・さ~んが第14号のでっかいホームランをかっ飛ばしました!!その並々ならぬ彼の「今」の努力の積み重ねが、大活躍できる大谷翔平選手の真骨頂なのだと思います。さあさあ頑張って参りましょう!今やらねばいつ出来る俺がやらねば誰がやる!和尚もホームランをかっ飛ばしたい気分です!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2831話 】
2021年 05月 18日 談

コロナウイルスワクチン接種の予約をインターネットで取ってみましたが初回分だけしか取れず、コールセンターに直接電話したところ運良く直ぐに繋がり丁寧な説明を受け、無事に2回分の摂取を予約することが出来ました。ニュースで報道されているように、高齢者が自分で予約するのは実に困難だと承知したものでした。

寳勝寺檀信徒 安田様とともに

スマートフォンもパソコンも使えない超高齢者にとって頼りはコールセンターですがそれもなかなか繋がらないのが現実で、途方に暮れる方も多くおられるのではと心配致しました。かかりつけの病院が既に満員で知らない病院を紹介された場合などは不安も生じる事と思います。ワクチンの接種がこれほど大変な作業であることを実感した記念すべき日となったようです。

さて早朝にふれあいパーク霊苑を散策しましたが、心の底から癒されました。薔薇を始めムンムンするような草花の甘く優しい香りが苑内に漂い、本当に今がコロナ禍にあることを忘れてしまいます。どうか一日も早くコロナウイルス感染問題が収束に向かうことを願って止まないものです。日々皆様のご健勝を心から祈念申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2830話 】
2021年 05月 17日 談

雨の中の少林寺庭園です! どこからか素敵な音楽が聞こえて来そうなほど神秘的で幽玄です。果たして誰か訪ねて来ないものかと客待ちしても、人っ子ひとり来ません! 実に静寂で、一人で住んで居るのがもったいなく思うほどです。

昨日に引き続き午後からは少林寺での事務遂行となりましたが、何度訪ねても禅寺の風格を感じます。と言うのも、人の気配を感じさせない事がそう思わせるのかも知れません。午前中はふれあいパーク霊苑での開眼供養を営みましたが、五月雨の中での読経三昧となり、満開の薔薇や四季折々の草花が生き生きとして惜しみなく鮮やかな色彩を見せつけるかのように見事でした。

そうそう、今日も「お・お・た・に・さ~ん」が12号の逆転ホームランを打ちましたね!素晴らしい!の一言です。さて大谷さんに負けずに和尚も更に頑張って参りましょう!ゆ・ほ・さ~ん、頑張って~! 「独坐する 禅寺の庭 梅雨入りて」友峰

友峰和尚のちょっといい話 【 第2829話 】
2021年 05月 16日 談

寳勝寺 山門前庭

暖かい雨の一日となりましたが今年はずいぶんと早い梅雨入り宣言が出されそうな気配です。昨日に引き続き野町・少林寺に籠って浄財寄進御礼の手紙書きなど事務遂行に徹しましたが、この時期の雨もまた初夏の風情を醸し出します。特に寺内にいると雨だれの音が実に小気味よく、仕事をしていても音楽のリズムを聴きながらのBGMのようです。

睡蓮の水鉢

会社にお勤めの方も同じかと思いますが、仕事場所を変えると集中力も俄然増すような気がします。現在はコロナ禍に有り、感染防止のために自宅でのテレワークやリモート会議が定着しつつありますが、やはり環境を変えた方が仕事効率は上がる気がしますがどうでしょうか?

シラン

キキョウ草

さて、このところ急激な感染拡大が続いていますが、和尚もワクチン接種の予約を急がねばなりません。接種による今後の薬害も心配されており、ワクチンについての明確な説明がなされないだけに不安を抱えての接種推進となっているようです。願わくばワクチンでラクチンと行けばよいのですが?まだまだ慎重に過ごさねばなりませんね。本堂で坐禅をしていると今がコロナ禍にあることを忘れてしまう心境です。「雨音に 故人を偲ぶ 初夏の寺」友峰

友峰和尚のちょっといい話 【 第2828話 】
2021年 05月 15日 談

今朝方、ふれあいパーク霊苑にて

金沢市は32℃の真夏日となりました! 今日は終日野町の少林寺で法務関係の事務をしましたが、寺の中は涼しくまた静かで随分仕事がはかどったものでした。ニュースではエンゼルスの大谷翔平選手が11号の特大ホームランを打ったと速報で伝えていましたが、和尚は大谷さんが御活躍の時はすこぶるテンションも上がり自分のことのように嬉しく思います。未来の日本を思う時、若き世代の活躍と奮起を切に願って止みません。

境内通路に 除草剤を散布しました

“寸暇を惜しんで自分と戦え!”とは師匠の言葉なれど、最近では戦いたくても体の自由が儘ならず地団駄を踏む始末。若者よ!若さとはまさに得難き宝なりぞ! 今その若さを使わずしていつ使うぞ! 「今という、今こそ今が大事なり、大事の今が生涯の今」なる世語ほど有難い言葉はありません。

今日もその「今」を大切に、寳勝寺境内の除草剤散布にいざ出陣! 雑草との戦い故に、「今という、今こそ今がチャンスなり、除草の為の、今が散布だ!」なんてどうですか? 何事もすぐ行動するところに「ご利益」が生じると承知する毎日です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

アジサイ 隅田の花火 / 寳勝寺玄関にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2827話 】
2021年 05月 14日 談

沙羅双樹が大きく生長 / 寳勝寺玄関

なんと日中気温が27℃と一気に上昇しましたが、明日はさらに暑くなるとの予報でさっそく少林寺に出向き先般に引き続き墓地の除草剤散布をしました。今年はこれで3回目となる散布ですが明後日から約1週間は雨模様とのことで、北陸地方にも例年よりずいぶん早い梅雨入り宣言が出されそうです。長雨になれば当然の如く雑草天国となるため、急遽予定を変更しての散布でした。

猫に倒された小鶴

とにかく除草剤散布は先手必勝で、後手に回れば悲惨な重労働が待ち受けています。本日は気温が高かったため薬の効果も十分に期待できそうです。散布を終えて寳勝寺に戻ったものの熱中症気味となり、しばし休憩のために仮眠したらそのまま爆睡してしまいました。嗚呼!なんたるこっちゃ!

小鶴を起こし 中庭の草取り掃除

さて5月も中盤に入ってきました。ぐずぐずしているとあっという間に師走を迎えてしまいます。大安禅寺の花しょうぶ園の整備が遅れを取らないように、週末には自坊に戻って手入れをしたいと思います。人生、心の花を咲かせましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2826話 】
2021年 05月 13日 談

「ゆ・ほ・さ~ん、お元気ですか~!」の掛け声が何処からか聞こえてきそうな爽やかな朝を迎えました! 連日のハードスケジュールで身体が鉛のような感じでしたが、昨晩爆睡したおかげでどうやら元気を回復したようです。

澄み渡る晴天のもと 開眼供養を修業致しました

正に神仏のご加護を感じながら法務遂行に当たっていますが、本日も午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼供養が修業され素晴らしいお天気を受けて苑内の薔薇も一斉に開花したようです。幾種類もの薔薇が植樹されているので、皆様も是非御来寺頂きたいと思います。しばし薔薇の可憐な美しさを動画でご観賞下さい。

大安禅寺の薔薇園の開花は今月末頃からになるとの妻からの連絡を受け、今から楽しみにしています。これまでの人生を振り返ると本当に駆け足の日々を過ごして来たように思います。何処かでゆっくり休養することも大切な修行の一つなのかも知れません。

華道、茶道、仏道、香道など、どれも心の安息を自覚する為の行だと感じる今日この頃です。「ゆ・ほ・さ~ん!頑張ってください!」また何処からか聞こえてきます!頑張りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2825話 】
2021年 05月 12日 談

「養心(ようしん)」とは心を養うことですが、そもそも心を養うためには「飲食」「起居」と合わせて三点が重要で、我が禅門に於いては精進料理と作務と坐禅によって心が養われていきます。

この「養心」の字はずいぶん昔に和尚が書いたものですが、今でも枯木堂の廊下を通る時には必ず字の意味をかみしめつつ開基堂並びに開山堂を拝塔してから自室に入るようにしています。加齢に伴い自分の住まいでもある大安禅寺の歴史の重厚さを感じますが、卑山を約四百年間に渡っての多くの祖師方(住職)が今日まで法灯を守り続けて来た精進努力に「養心」の思いを馳せるものです。

大安禅寺 開基堂

大安禅寺 開山堂

「人生、生きるとは何ぞや?」の問答に於いて、生きるとはまさに日々の「養心」であると言えます。しかしながら目に見えない、捉えどころのない心の世界。果たしていったい自分のどの心を養うというのか? さあ言え!さあ言え! 養心とは言葉では言いあら表すことの出来ない「以心伝心」の世界であるが故に「養心」なのです。さて再び金沢に入って只管養心、養心、の日々が続いていきます。友峰和尚より

ヤグルマソウ / 寳勝寺中庭

友峰和尚のちょっといい話 【 第2824話 】
2021年 05月 11日 談

青葉若葉の初々しい香りが初夏の風情をいっそう深めていくような大安禅寺の朝を迎えました。境内は実に静かで、「音」といえば時折吹く南風が竹林をすり抜けていくときのヒュヒュ~と言うぐらいです。

無心亭 / 大安禅寺 参道

所用で急遽自坊に戻りましたが法務は目白押しで、休む間もなく修業するものの気持ちはどこまでも穏やかで故郷の有難さを思います。どういうわけかいつもより鳥の鳴き声が少ないのが気にかかるのですが、何か理由が有るのでしょうか?この時期ウグイスは勿論のこと、ホトトギスや三光鳥、アカショウビンなどがよく啼いているのですが? これもコロナウイルス禍と関係が有るのでしょうか?

アカショウビン

三光鳥(さんこうちょう)

ほととぎす

観音道 の 木漏れ日

境内を一周しながら五感を働かせて未来を感じるのですが、現在進行中の諸堂保存修理工事が完成する約10年後の姿を思い浮かべています。時間的余裕は金沢に在寺している時より遥かにゆっくりと時が流れて行くような感じがするものです。思い切ってもっともっと人里離れた深い山中に居住すれば、さらにスローライフが望めるのかも知れませんね。「ポツンと一軒家」なる番組が人気を博しているようですが、忙しい現代社会の人々にとってはきっとその生活環境が羨ましく思うのが人気の原因だと思います。さて寳勝寺の薔薇も見ごろを迎えているようですが、花の季節の5月。大いに初夏の花を愛でたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2823話 】
2021年 05月 10日 談

山法師 / 大安禅寺 境内にて

所用で大安禅寺に戻りましたが、境内一帯はうっそうとした濃い緑に包まれ正に「新緑の砌」の季語そのものです。所変われば品変わると言いますが、当然の事ながら所変われば気分も変わります。中国の聖人・孔子の親も息子の学問向上のために居住区を何度も替えたといいますからうなずける話です。

山法師の花 (6月~7月)

人間の精神は自分の住まい環境からずいぶんと影響を受けるものだと思うもので、現在コロナウイルス禍にあって多くの国民が自粛生活の苦難を強いられる中での更なる緊急事態発令は、感染防止対策とは言え本当に辛抱の限界を感じますから時々は寺院や神社の境内を散策することをお勧めしたいと思います。

龍潭寺むくげ / 大安禅寺 庫裡中庭

少しでも生活環境を変えることがストレス解消に繋がると期待したいものです。さてしばしの自坊での法務遂行ですが、それでも気持ちは和みます。故郷はいいですね!文句なしです!心機一転してパワー全開!負けてたまるか!友峰和尚より

龍潭寺むくげの花 / 大安禅寺にて 2020年7月21日撮影

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