和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2840話 】
2021年 05月 27日 談

着々と整備が進む 花しょうぶ園にて

このところ気温の差の激しい日々が続いていますが、くれぐれも健康管理には留意して頂きたいと願っています。昨日の日中気温は20℃を超えたにもかかわらず夕刻には14℃と下がり、今朝方などは随分と冷え込み布団から抜け出せない始末。体調管理に気を遣う毎日となっています。花菖蒲園の整備も順調に進められ、ずいぶん綺麗になりました。

御詠歌練習日のようす / 大安禅寺枯木堂にて 令和3年5月25日

さて大安禅寺には「大本山妙心寺花園流御詠歌・滋賀北陸教区第5部連合大安寺支部」が組織されており、約10数名の精鋭の御婦人方が妻の指導のもと日々練習に励んでおられます。花しょうぶ園で作業をしていると堂内から美しい唄声が漏れ聞こえてくるのですが、本当に心が癒されます。

臨済宗妙心寺派花園流無相教会 会長賞 令和元年10月22日

普段より声を出す練習をしていると自然に若さを保つことが出来るもので、その証拠に、卑山の御詠歌婦人部皆様は練習を始めて約20数年経つのに依然として声の衰えも無く、唱える姿も若々しく特に帰り際での和尚との挨拶などはすこぶる元気で、とてもウン十歳とは思えないほど疲れ知らずの御婦人方です。有難いことで卑山の年中行事には欠かせない不動の存在となっています。本当に心から感謝申し上げており、今後ともよろしくお願い申し上げます。

大安禅寺 秋季彼岸会 放生会にて / 令和2年9月22日

大本山妙心寺花園流御詠歌 滋賀北陸教区第5部連合の皆様

御礼のご挨拶

この度の卑山諸堂修理保存工事に際し多くの方々より温かいご支援を頂いていますが、日程を調整しながら御礼のご挨拶に回らせて頂いています。本日は卑山御檀家の小林良夫様のご自宅を訪ねましたが、ご夫婦でお迎えくださり久しく歓談することが出来ました。多くの御法縁に感謝する毎日です。友峰和尚より

小林良夫様御夫妻とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2839話 】
2021年 05月 26日 談

昨日に引き続き花しょうぶ園を整備しながら思うのですが、時々「定年退職をしたら、畑でも耕して色々な野菜を作りながらゆっくり余生を過ごしたい」とコメントされる御人を見かけますが、それはそれで意義のある言葉なれど農業はそうた易いものでは無く、そもそも御百姓仕事は「百回名前が変わるほど大変な仕事」だと聞いたことが有るほどで、にわか仕事で成せるものでは無いと思うものです。

園内の草取りをしました

御加担くださった 華蔵寺御住職 と 斎藤公一氏です

どのような作物も丹精込めて根気よく育てなければ良い作物は取れませんし、まして歳を取ればとるほど鍬仕事は重労働である事を知るべしです。とは言ってみましたが、定年退職後に実際に作物作りを経験されて農家家業の御苦労を体験するのも大切です。

「農業」とは別の漢字で「脳業」と和尚は表しています。すなわち頭を使って知恵を働かせて真心込めて育てていくところから「脳業」と言っています。理屈はどうあれ、農業が衰退することは国の力を弱めてしまいますから、定年退職後と言わず即今に農業に携わって頂きたいと切に願うものです。

さて和尚は花菖蒲を育てて約40年になりますが、本当に我が子を育てるかのように可愛いものです。子育ても作物の育成もやはり思いやりの心が大切のように思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2838話 】
2021年 05月 25日 談

自坊の大安禅寺に戻れば和尚宛ての郵便物が沢山届いています。本日は和尚が海清寺専門道場で修業中の頃に僧堂を訪ねて来た当時の若き青年・上田和之さんより、地元奈良県で掲載された新聞記事の切り抜きが同封されたお手紙が届いていました。

上田和之さんです

あれからもう約40年以上経ちましたでしょうか? 毎年年賀状でのご挨拶は続けてきましたが、本当に懐かしく読ませて頂き、さっそくに電話して本人と消息を確認し合った次第です。

花しょうぶ園の草引き

さて清々しい暖かい日和の中、午前中は菖蒲園の草引きをしました。午後には妻よりの招待を受け、文房流晴心会家元の姉崎先生はじめ野口先生、黒川先生と一緒に薔薇園での小茶席となりました。

バラ園にて

姉崎先生はじめ野口先生、黒川先生とともに

テラスでのティパーティ

文房流晴心会御家元 姉崎先生

松雲の間にて

歓談のひととき

いよいよ見頃となった薔薇園ですが、妻が日々手塩にかけて育てているだけに実に可憐で美しく、時折谷間から吹き抜ける初夏の風を受けながらのティーパーティの席となりました。正に「忙中に閑あり」で、日頃の疲れが癒された時間となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2837話 】
2021年 05月 24日 談

深緑の季節

気温が27℃と汗ばむような一日となりましたが、うっかりすると着るものを間違えそうになります。時期はまだ5月、北陸地方は梅雨入り宣言が未だ出されていない中での蒸し暑い気候で、やはり異常気象なのでしょうか?

テイカカズラが満開です

境内を散歩しながら幾種類もの草木を観賞するのですが、どの植物も生き生きとして成長を続けています。午前中に寺町の桂岩寺住職が来寺されましたが、話題はコロナ禍での葬送遂行に関することでした。昨日は東京の御檀家様の御自宅とLINEを繋いで年忌法要の様子をライブ中継しましたが、葬送の儀となると少し難しいように思います。いずれにせよウイルス感染拡大が続く現状はなかなか収まる気配がないだけに、各寺院に於いても更なる工夫が求められています。

桂岩寺ご住職とともに

さて午後からは地元テレビ局・HAB北陸朝日放送によるふれあいパーク霊苑パブリシティ収録が行われました。 放送は6月8日(火)の午前9時55分より、北陸朝日放送「 とくとくミィー5ch」ですが、今日はちょうど苑内の薔薇が満開になっており良いタイミングでの撮影となったようです。明日からは大安禅寺花しょうぶ園の整備に全力投球したいと意気込んでいます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2836話 】
2021年 05月 23日 談

久しぶりに時折薄日の差す暖かく穏やかなお天気となりましたが、日曜日の今日は終日ご供養の一日となりました。午前11時より本堂で修業された卑山御檀家様の年忌ご法要は、東京の御自宅と寳勝寺をスマートフォンのLINEで繋ぐ生中継での法要となり、今回で2回目の試みとなりました。

オンラインでの法要が修業されました

本堂での法要終了後、リモートでのお墓参り

現在がコロナ禍の中に有って感染を防止するために、おそらく今後は LINE やZOOMを使ってのオンライン法要が普及していくものと思われます。欲を言えばオンラインの為の設備機器をもう少し整えて遠隔地にお住まいの檀信徒皆様との交流を深めていきたいと考えています。

霊苑の薔薇をご覧頂きながら、画面越しに御挨拶している様子

それにしてもまるで新型コロナウイルスの発症を予測していたかのように、現代の電子社会の急激な発展が感染防止対策のあらゆる場面で貢献している事を不思議に思うものです。各社コロナワクチンについても言えることですが、コロナ禍を収束させる為にその開発に於いても人間の叡智を大いに期待したいと思います。

午後より 開眼供養を修業致しました

さてここ1週間は法務遂行に集中した日々を過ごしましたが、明日からは大安禅寺花しょうぶ園の整備にしっかり汗を流したいと今から楽しみにしています。「働かざる者食うべからず」ではなく、「一日作(な)さざれば一日食らわず」の百丈懐海禅師の言葉を以て精進して参りたく頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2835話 】
2021年 05月 22日 談

ユキノシタが開花しました

石川県に「石川緊急事態宣言」が出されてる状況からか人通りも少なく、土曜日とも思えないほど静かな一日となっています。通常ならふれあいパーク霊苑にも多くのお参りの方が来られているのですが、こちらも静まりかえった状態です。

寳勝寺檀信徒 北條英俊様・直敬様御兄弟 と ㈱河原市石材の河原市社長とともに

午前中には葬送儀の導師として出頭いたしましたが、最近は日頃より親しい方々が次々と他界され実に寂しいかぎりです。また現在はコロナ禍での葬送儀でもあり、多くの参列を望めない状況下では言葉では言い表せないほど切なく複雑な気持ちに駆られるものです。ワクチン接種によって一刻も早い収束の希望を託したいのですがそれとてまだまだ先の話です。

さて本日は卑山北條英俊総代様そして実弟の直敬様も来寺下さり久しく歓談しました。寺内にいると本当に穏やかでゆったりとした時間が流れていきます。卑山御用達の㈱河原市石材の社長も加わり墓標についての打ち合わせの席となりましたが、雨上がりの初夏の風情の中でいつまでも会話が弾んだ午後のひと時となったようです。友峰和尚より

金沢市議会議員 小林 誠 氏が ご挨拶に来寺くださいました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2834話 】
2021年 05月 21日 談

寳勝寺玄関にて

北陸地方は連日雨模様となっていますが未だ梅雨入り宣言が成されていません。気象庁によるとまもなく梅雨入りとの事ですが、全国的には昨年より約1ケ月ほど早い梅雨入り宣言が出されていますから、今日明日にも発表される可能性が有ります。

テイカカズラが咲き始めました

寳勝寺境内では早朝から庭師さんが竹林塀の手入れに余念が有りませんでしたが、このところの長雨で竹が大きく枝垂れ通行の障害になるため、竹林の補強をされていました。

竹林塀の補強

終日どんよりとしたお天気で外出するのも億劫になりがちですが、本日は自室での事務遂行に専念した一日となりました。緊急事態宣言が発出されてから流石に人の気配が消えた寺町界隈ですが返って事務仕事に集中出来、日頃遅れをとっていたぶんスムーズに遂行出来たようです。

73歳になった今尚少しも日常の仕事が減らず、相変わらず時間との闘いの中にいるのは如何なものかと自分でも呆れてしまいます。これも団塊の世代特有の「なぜか一所懸命精神」から来るものなのでしょうか?いずれにせよじっとしているのが苦手な世代なのかも知れませんね。「和尚さん!たまにはゆっくりされてはいかがですか?」って言われるのですが、耳の奥で「ゆ・ほ・さ~ん、頑張って!」って囁く人がいるのです。いったい誰なんでしょう?きっと宇宙人かも知れませんね。UFOさ~ん!UFOさ~ん! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2833話 】
2021年 05月 20日 談

本日午後 JR金沢駅にて

新緑の砌、ブログをご覧いただいている皆様におかれましては日々お健やかにお過ごしの事とお喜び申し上げます。最近は自坊で過ごす時間を大切にしていますが、スケジュールの合間を見て日頃よりお世話になっている方々に対し出来るだけ御挨拶にお伺いするようにしています。大安禅寺を離れて約10年になりますが、檀信徒の皆様とも接する機会が随分と少なくなっている為、自家用車で帰山したときなどは車を停めて檀信徒の方々とお話しするよう心掛けています。

今日は本来なら花しょうぶ園の整備に入る予定でしたが、急遽寳勝寺に戻ることになり電車で一路金沢に向かいました。現在は「コロナウイルスまん延防止緊急事態宣言」発令が影響してか金沢駅は御覧の如くに実に閑散としていました。もちろん電車の中も空席が目立ち、よりいっそう感染防止の為の緊張感が増してきているように思いました。

鼓 門(つづみもん) 周辺も閑散としていました

午前中に福井市内の歯医者さんに治療に行った際、先生からもワクチン接種について問われましたが、どの場所に於いてもコロナ感染予防には気を遣っている感じを受けたものです。PCR検査器具も色々な種類のものが販売されるようになって来ていますが、もっともっと安価で手軽に検査できる器具を配布して欲しいと願って止みません。自分で簡単に検査できれば感染者減少に繋がるものと思います。さて法務遂行のために金沢に入りましたが、感染予防には十分に気を付けながら行動して参りたいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2832話 】
2021年 05月 19日 談

禅語に「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」という厳しい言葉が有ります。要するに、人生は今しかなく「今の今来りゃ今の今去る」で須らく「今」に集中しなさい!という事だと思います。

もう少ししたら頑張りますと言うその「もう少し」が油断で、今しかないと自覚するところに人生の活路を見い出せます。和尚などの日々の行動もその今に全力を注ぎ、その日その日の今の縁に従って一心集中すれば自然に良い結果が出てくるものだと思っています。

花しょうぶ園の草取り

本堂内 修復工事現場にて

大工棟梁の前田氏と、松浦建設㈱現場監督 東野氏とともに

齋藤公一様ご家族とともに

大安禅寺 バラ園にて

さて今日もお・お・た・に・さ~んが第14号のでっかいホームランをかっ飛ばしました!!その並々ならぬ彼の「今」の努力の積み重ねが、大活躍できる大谷翔平選手の真骨頂なのだと思います。さあさあ頑張って参りましょう!今やらねばいつ出来る俺がやらねば誰がやる!和尚もホームランをかっ飛ばしたい気分です!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2831話 】
2021年 05月 18日 談

コロナウイルスワクチン接種の予約をインターネットで取ってみましたが初回分だけしか取れず、コールセンターに直接電話したところ運良く直ぐに繋がり丁寧な説明を受け、無事に2回分の摂取を予約することが出来ました。ニュースで報道されているように、高齢者が自分で予約するのは実に困難だと承知したものでした。

寳勝寺檀信徒 安田様とともに

スマートフォンもパソコンも使えない超高齢者にとって頼りはコールセンターですがそれもなかなか繋がらないのが現実で、途方に暮れる方も多くおられるのではと心配致しました。かかりつけの病院が既に満員で知らない病院を紹介された場合などは不安も生じる事と思います。ワクチンの接種がこれほど大変な作業であることを実感した記念すべき日となったようです。

さて早朝にふれあいパーク霊苑を散策しましたが、心の底から癒されました。薔薇を始めムンムンするような草花の甘く優しい香りが苑内に漂い、本当に今がコロナ禍にあることを忘れてしまいます。どうか一日も早くコロナウイルス感染問題が収束に向かうことを願って止まないものです。日々皆様のご健勝を心から祈念申し上げております。友峰和尚より

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