和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2634話 】
2020年 11月 02日 談

最近は寒暖の差が激しく、昨日は実に暖かい一日でしたが今日はぐんと気温も下がり冷たい雨の降る一日となりました。高齢者の皆様には風邪などに十分気を付けてお過ごし頂きますよう切に願うところです。午前中にはお檀家の月諷経に出かけましたが、金沢市内も賑わいが戻ってきたようで、通称「忍者寺」として有名な寺町・妙立寺様にも大勢の観光客が訪れていました。秋雨もまた風流で、境内の木々も一斉に紅葉し雨に濡れた草木は被写体として絶好な風情を醸し出してくれます。

月諷経から寺に戻ると直ぐに、遠くは福岡県太宰府より来寺下さった株式会社飛鳥社寺 代表取締役・阿部直樹氏としばし歓談しましたが、休暇を利用して向学を兼ね金沢市内の有名建築物並びに現在諸堂保存修理工事中の大安禅寺を視察されるとの事で、長崎・禅林寺住職(和尚の兄)に紹介され来寺下さったそうです。

松浦建設㈱現場監督 東野氏のご案内で

 大安禅寺の修復工事現場を視察される阿部氏

阿部氏は社寺仏閣はもとより近代建築も専門に手掛けておられるとの事でした。後期高齢化を目前にして「一期一会」の仏縁に深く思いを馳せる昨今となっています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2633話 】
2020年 11月 01日 談

深まる秋の風景 / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて

今日より11月「霜月」を迎えましたが、昨日の朝方は霜が降りるほど冷え込み、まさしく暦通りの月を迎えたようです。飛び石連休を利用してGOTOトラベルを使っての観光客の方が多く見受けられる金沢市内ですが、卑山もカフェ利用のお客様で久しぶりに賑わいを見せていました。

ノジギクが咲き始めました

現在カフェは休日のみ開業していますが、平日は霊苑参詣者の休息場として利用されています。寺内は今がコロナウイルス禍にある事を忘れるくらいに穏やかで実にゆったりとした時間が流れ、寺院の持つ独特の枯淡な雰囲気がお客様には大変気に入られているようでした。霊苑参詣者の御家族皆様もご供養修業後、応接間にて故人を偲びつつ団欒される姿には、寺院の本分でもある和合の縁を思うものです。

墳墓開眼並びに納骨法要にて ご家族皆様と共に

「ちょっといい話」とは本当に「ちょっと」なのですが、その「ちょっと」が心をほっこりさせてくれるものです。毎日の生活の中でちょっとした思いやりの言葉が一日を幸せな気分にさせてくれるのも確かな事実のようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2632話 】
2020年 10月 31日 談

爽やかなお天気の中、午前中には寺町・桂岩寺御住職の車に乗せて頂き中陰忌法要に出向きましたが、それと言うのも昨日より突然椎間板ヘルニアが悪化し腰痛が激しくなったため、急遽桂岩寺御住職に侍者としての同行をお願いしたものでした。本当に久しぶりの激しい腰痛には自分でも驚きましたが、以前から法要のご依頼を頂いている御家にご迷惑を掛けては申し訳ないと、昨日は集中して養生に努めました。

フランス在住の画家 荒木芳栄さんの絵画作品

今朝方になって痛みも落ち着き、ご法要を無事に修業する事が出来、心から安堵しました。法要終了後にはとても美味しいお煎茶を頂き、お陰様で腰痛も治まり本当に有難く感謝いたしました。「何者の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」という道歌がありますが、本当に心の底から神仏のご加護を感じ取った一日となりました。今年一年の御題が「無事」であった事を自覚しながら、健康管理にも更に注意して参りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2631話 】
2020年 10月 30日 談

ノジギク

あっという間に今年もあと二ヶ月を残すのみとなってしまいました。一年を振り返る大切な月ですが、今年は新型コロナウィルス発生に始まりコロナウイルス感染予防に終始した一年となりそうで、世界中の人々にとってもこれまでに経験した事のない苦難を強いられた一年になりそうです。

ふれあいパーク霊苑 秋の薔薇


一時は収束に向かうかと期待したものの、現在再びヨーロッパ全土に凄まじい勢いで感染拡大が広がり、どうやら年を越しそうな気配で誠に残念としか言いようがありません。幸い北陸三県ではここ数ヶ月は感染者もゼロに近い状態で、感染予防に注意しながらこの二ヶ月間の法務遂行に当たって参りたいと願っています。


いつの間にかマスク姿が当たり前となり、マスクをしていない事が不自然とさえ感じる昨今ですが、やはりマスク着用が感染予防対策として一番効果があるとの事、マスクのデザインもお洒落でファッションの一つとなって来ているようです。

秋桜が咲き始めました


十一月は「霜月」とも言われるように、確かに最近になって朝夕の寒暖の差が激しくなってきたように思います。既に暖房器具をご使用の方も居られると思いますが、宝勝寺カフェにもストーブが設置されました。ストーブを見るにつけ冬の季節の到来を否応なく感じるものです。「光陰矢の如し、時人を待たず」、本当に新型コロナウイルスの収束を心から願う毎日です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2630話 】
2020年 10月 29日 談

本日、滋賀県在住の娘からアマビエの作品が送られて来ました。ツイッターやSNSで話題になった「アマビエ」ですが、現在も相変わらずその人気は衰え知らずです。

そもそも今年に入って、新型コロナウイルスの感染が広がるにつれSNSで発信されたのがきっかけとなって一気に全国に広がったそうですが、その妖怪アマビエは江戸時代のたった一枚の刷り物(瓦版)に端を発してるというから驚きです。

京都大学附属図書館所蔵 の アマビエに関する書物

『越前国主記』より「海彦(アマビコ)」(福井県立図書館蔵)

なんと福井県在住の長野栄俊氏がアマビエ研究の第一人者ということで二度驚きましたが、実は「越前国主記」(福井県立図書館蔵)に海彦(あまびこ)として3本足の妖怪図が記載されており、本来「アマビエ」ではなく「アマビコ」が正解だと記されています。なるほどアマビコとアマビエは一字違いで「海彦(あまびこ)」の方が資料が古いとなればアマビコが正解ですね。アマビエがコロナウイルス感染予防に絶大なる効果が有るか無いかは別として、ひとつのおまじないとして飾っておくのも良いかと思います。

さて和尚は午後から姫観音図描きに専念しましたが、こちらも飾っておくときっと皆様を幸せにしてくれる姫観音様です。頑張って描いて参りましょう!友峰和尚より

霊苑管理事務所スタッフの久保さんと 福邦銀行金沢支店の舟橋さんとともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2629話 】
2020年 10月 28日 談

金沢国立工芸館の広場

昨年の1年間は徹底した食事管理をして糖質制限に努めた結果、体重も6キログラム減量出来また尿糖も出なくなり大満足でしたが、ここに来て「食欲の秋」とばかりに食欲旺盛になり一気にリバウンドしつつあります。

体重が増えると、当然のことながら腰に重みが加わるため腰痛が発生し、なんとも反省しきりです。それにしてもよくぞ1年間の食事制限に耐えて来たものだと、自分ながらに感心しました。

実はそれと言うのも、現在工期約10年間という大掛かりな諸堂修復保存工事を抱え、重大な責任を負っていることが大きな要因です。してみると人生に於いて、目標を持つこと、また目標があることが健康を始めとする自己管理に繋がるとものと思います。

「為せば成る」「為さねば成らぬ」とは言うものの、「為す」ための強い精神力は健康が原動力であることを加齢と共に痛切に感じる今日この頃です。

さて休息を利用して、この度新たに開館した金沢国立工芸館を見学して来ました。深まりゆく秋!芸術の秋!文化の秋!皆様も是非お訪ねください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2628話 】
2020年 10月 27日 談

素晴らしい秋晴れの良いお天気になりましたが、皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 先般、花しょうぶの株分け作業を行ったときに痛めた腰が再び椎間板ヘルニアに移行し、昨日は掛かりつけの川北病院を訪ね治療を受けました。

以前の眼鏡です

その際、先生がいきなり「和尚さん、眼鏡が変わりましたね?」と言われ、思わず「先生、すごいチェックですね!?」「誰ひとり気づかなかったんですよ」「さすが先生ですね!」って返答しました。眼鏡が似合っていると思われたかどうかは知りませんが。「ありがとうございます」とお礼を言いました。問診とか触診とか色々な診察の方法があると思いますが、まずは患者の顔の表情から診断する先生の眼力を感じたものでした。

新しい眼鏡です

これまで使用していた眼鏡は耳のところが圧迫され痛かったので、今回は軽くて幅の広いものに変えました。最近では眼鏡はファッションの一つともなっている為、思い切ってデザインを変えてみるのも気分転換につながるように思います。

もっと以前の眼鏡です

今の眼鏡で15代目ぐらいになると思いますが、時々昔使っていた眼鏡を掛けてみて思わず吹き出してしまいます。その時はきっとお洒落でお気に入りの眼鏡だったように回顧しながら懐かしく思うものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2627話 】
2020年 10月 26日 談

石川県GOTOイートキャンペンのプレミア付き食事券の販売が今日よりスタートし、早速郵便局で購入して参りました。各県によって購入方法は異なるそうですが、一人12500円の食事券が1万円で購入できるとは大変お得です。卑山寺カフェでは既に県外観光客の多くの方がGOTOキャンペーンを利用されており、次第にその効果が現れて来るものと思われます。

㈱ココ・プランニングスタッフの皆様と 茶礼をしました

これまでは感染予防のため外出を控える方も多く、購買意欲を高めるため政府政策の一環として始まったGOTOイートキャンペンですが、金沢市内の観光地ではその効果が出ているように思います。

川面専務と 霊苑慰霊祭の打ち合わせ中

10月31日(土)より11月3日(火)までは飛び石連休となるため、GOTOトラベルと合わせて更に観光客が増加することを願っています。ただ施設によっては混雑からキャンペーン便乗値上げをしている所も多くなっていることがニュースで伝えられており、利用者にとっては悩ましい状況でもあります。いずれにしても大いなる経済効果を期待したいと思います。

ここ数日間は多忙な日々が続いた為、本日は休息日としました。東京よりココ・プランニングの川面専務が打ち合わせのため来寺下さり、職員皆様と一緒に和合のひとときを過ごしました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2626話 】
2020年 10月 25日 談

晴れたり曇ったりのお天気となった一日でしたが、深秋らしく澄み切った空気感を感じる日曜日となりました。午前も午後も墓前供養を修業しましたが、法要の始まる前には御参詣の皆様には応接間にて「供養」の意味や意義を話しています。

そもそも「供養」の語源ですが、「進供資養(しんぐしよう)」または「供給資養(きょうきゅうしよう)」の言葉を簡略化して「供養」と言うようになっています。

「進供」並びに「供給」とは「供物をすすめる」の意で、「資養」とは「心の元を養う」の意味です。また「法事」とは「仏の教えを学び、それを実践する大事」を意味し、法要後に出される食事を「斎(とき)」と呼ぶのは本来食べるという事ではなく、「精進して身を浄める」の意味と記されています。

新型コロナウイルス禍の中で年忌法要や月参り諷経が感染防止の理由から中止を余儀なくされていますが、困難な時世だからこそ法要や供養の本来の意義を丁寧に説きながら、祖霊供養の大切さを願うところです。

さて久しぶりに寺カフェにも賑わいが戻ってきました。現在は土曜日、日曜日のみ開業していますが、GOTOキャンペーンを利用して金沢市内の観光地にも多くの観光客が訪れた日曜日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2625話 】
2020年 10月 24日 談

沙羅双樹の落葉

中国唐時代の詩人杜牧(803年~853年)の詩に、「深秋簾幕千家の雨 落日楼台一笛の風(しんしゅうれんばくせんけのあめ らくじつろうだいいってきのかぜ)」という一句がありますが、実に今日のような風情を表している詩だと思ったものです。

午後1時からふれあいパーク霊苑墓前でのご供養があり、それまで雷や暴風を伴いしきりに降っていた冷たい雨も、お経が始まる頃には風も静まりまた小雨模様となるなか苑内が荘厳な雰囲気に包まれました。和尚の読経する声を笛に例えるなら、まさしく「落日楼台一笛の風」と言ったところでしょうか。さて、このところ日増しに寒さが厳しくなって来たようです。皆様におかれましてはくれぐれも御身お大切にお過ごしください。友峰和尚より

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