和尚のちょっといい話
ホテルの窓から 三上山“近江富士”を望む
滋賀北陸教区住職研修会2日目を迎えましたが、朝靄の懸かるなか美しい琵琶湖の景色を眺めることができました。昨日の研修内容は、第1講が「臨済宗の開祖・中国唐時代の臨済義玄禅師の禅風“臨済禅”とは何か」「臨済義玄禅師の教えは正しく伝わっているか」で教学研究所室長・廣田宗玄師が講義をされ、また第2講は蓮華寺住職・羽賀浩規師による「花園禅塾について」でしたが、とても分かりやすく丁寧なお話でした。学生時代に学んだ時より、人生経験を経た今日改めて拝聴する講義は実に新鮮でよく理解できます。「死ぬまで勉強!死ぬまで修行!」とはこの事なのかも知れません。
妙心寺法務部長 慧照院住職・吹田良忠師
さて本日も引き続き午前9時より妙心寺法務部長、慧照院住職・吹田良忠師による人権学習がなされ2日間に渡る研修会を無事に終えました。今回は21名の参加者でしたが、コロナ禍にあって当初予定した人数より多くの御参加を得て皆様には本当に心より感謝申し上げました。
住職研修会 修了式にて
さて一路大安禅寺に戻りましたが、自坊では“お寺で遊ぼう「寺パーク」”が新命副住職指導で開催されていました。久しぶりに賑わいを見せる堂内でしたが、コロナ感染の問題が今年中には収束することを願うばかりです。「おおたにさ~ん」の掛け声とともにアメリカ大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手の大活躍のニュースが連日報道されていますが、日本国民にとっても大いに元気の出る話題です。「ゆうほうさ~ん」も引き続き頑張って参りましょう! 友峰和尚より
大安禅寺 境内の紫陽花
琵琶湖湖畔にて
今日は滋賀県長浜市に来ています。午後1時より北ビワコホテルGRAZIEを会場に「令和3年度 滋賀北陸教区住職研修会」が1泊2日の予定で開催されるため、昨日は前泊して本日に備えました。
「令和3年度 滋賀北陸教区住職研修会」
滋賀北陸教区 宗務所長挨拶
昨年はコロナ感染拡大で緊急事態宣言が発令されていた事から研修会は中止となり、1年ぶりの開催となりました。教区宗務所長に就任して9年目となりましたが、ずいぶんと世代交代も進み今では参加者の最古参となっています。実に光陰矢の如しで隔世の感が有りますが、思えば住職研修会に初めて出席したのは今から46年前で、先代住職(父)と一緒でした。
順心寺住職 廣田宗玄師
当たり前と言えば当たり前の事ながら、研修会カリキュラムも今では以前より随分と充実しています。近年、青年僧の修行する期間が短くなっている現状を鑑みると、学僧としての見分を大いに高めて頂きたいと願っています。「学も又修行なり」です。なにかと社会の複雑化が加速する今日にあって、青年僧の皆様には大いなる活躍を期待したいと思います。友峰和尚より
額紫陽花がひときわ美しい好時節! いま寳勝寺玄関前に見事な花弁を広げている紫陽花「隅田の花火」ですが、今年は例年になく優雅でしかも大輪の花を咲かせています。本堂前の沙羅双樹や中庭の柏葉紫陽花、ノウゼンカズラなども満開で、ぜひ皆様には卑山にお立ち寄り頂き数々の季節の花を愛でて頂きたいと思うものです。
※動画には音楽が流れます
午前中には霊前供養が営まれましたが、苑内では幾種類もの夏の花が植樹されていました。宝勝寺「ふれあいパーク霊苑」と銘打っているように沢山の花達に囲まれながら、故人との思い出に心を通わす霊苑でも有ります。
夏の花々の植栽
7月も 次々とバラが咲き続けます
さて、明後日からは滋賀県長浜市に於いて「滋賀北陸教区・住職研修会」が予定されていますが、自坊に帰る支度をしながら研修カリキュラムに目を通し、その準備に入りました。世代交代の進む昨今ですが、仏教講座の講義を聴くことは幾つになっても勉強になるものです。更に参ぜよ30年!の禅語の如く、「人生の気づき」は終わりが無いように自覚する毎日です。友峰和尚より
少林寺 境内の樹木剪定
7月10日土曜日、午前10時半より野町・少林寺盂蘭盆会が修業される予定となっていますが、行事を前に境内樹木の剪定作業が行われました。当初自分で剪定する予定をしていましたが剪定機具が大安禅寺に有るため、急きょ造園業者さんにお願いしました。相変わらず気温も高く蒸し暑い天気で熱中症を危惧しての判断でした。
少林寺 奥様とともに
造園業者さんとの打ち合わせ後には少林寺の奥様と縁側でしばし世間話となりましたが、和尚より約20歳年長者でもあり俄然話題は「断捨離」に集中しました。いまだに両親の遺品が整理されておらず自坊に戻るたびに気にかかる事項となっていて、寳勝寺は綺麗に整理されましたが少林寺は三代前からの遺品が残されており、その整理に苦慮しているところです。
「断捨離」が整理整頓のキーワードですが、自分の事となると想い出深い品物ばかりで捨てがたく実に困った問題です。金沢は伝統的文化芸術を推奨保存する町として全国的にも有名なだけに、「断捨離」とは言うものの寺院の歴史を後世に伝える意味でも出来る限り整理して保存しておきたいと思います。なぜか古いものほど新しく大切に感じる今日この頃です。友峰和尚より
沙羅双樹が咲き始めました
石川県内に出されていた「まん延防止等重点措置」が昨日1ヶ月ぶりに解除となり、飲食店街にも活気が戻って来たとの報道がなされていましたが、一刻も早い市民へのワクチン接種拡大が感染防止のキーワードとなって来ているようです。今日も日中気温が約30℃近くになり屋外に出ると真夏日のような陽射しで、買い物に出かけるのも億劫になるほどでした。
おだまき の 種
日々のニュースの関心事は東京オリンピック開催に関する入場者制限と感染防止対策ですが、あと1ヶ月後に迫ったオリンピックとはいうものの国民全体を見て今ひとつ盛り上がりの欠ける状況が続いているようです。その原因は、しっかりとしたオリンピック開催に対する運行説明が不足しているように感じます。どこかでいちど国民に向かって、東京オリンピックをどのように安全安心に運営するのか、大会組織委員会会長の具体的な説明が求められているように思います。4年間頑張って来たスポーツアスリートの皆さんの為にも、無事に開催できる運びになる事を切に願う毎日です。
日中友好の朝顔 成長しています
さて6月19日(土)、20日(日)と2日間に渡って「滋賀北陸教区・住職研修会」が長浜で開催予定となっていますが、昨年は中止されただけに本年は内容の充実した研修会となるよう教区所長として努めて参りたいと念じています。友峰和尚より
ノウゼンカズラ / 寳勝寺中庭にて
本日は、和尚が住職に就任して以来永らく懇意にさせて頂いている関東在住のお檀家様がこの十日にご逝去され、寳勝寺にて午前九時より葬送の諷経を修業しました。ここに謹んで心より故人の御冥福をお祈りいたします。
新型コロナ感染拡大が始まって以来今日まで色々な面で法務遂行が制限され、葬送の儀はもとより年中行事や法要なども中止や延期を余儀なくされています。この度のお檀家様の葬送の儀も、緊急事態宣言にともなう移動制限とコロナ感染防止の立場から出頭を断念せざるを得ない状況となり、お住まいの区内の臨済宗妙心寺派寺院の御住職に導師を依頼しました。
桔梗草 / 寳勝寺境内にて
多くの面で法務遂行の変革が求められている今日、御寺院間の相互協力システムの構築も急務のように思います。なにもかもがこれまでとは違った生活リズムになっていますが、これも人生の試練でもあるので更に努力して参りましょう。「刻苦光明必ず盛大なり!」頑張ります! 友峰和尚より
沙羅双樹 / 寳勝寺玄関
「伝統加賀友禅工芸展」 / 石川県立美術館にて
梅雨入りしたような蒸し暑く時々小雨降る一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 石川県に出されていたまん延防止等重点措置も今日までで明日からは一斉に解除になりますが、引き続き感染防止には気を付けていきたいと思います。
加賀友禅技術保存会会長 中町博志氏とともに
先般、シャンソン歌手の薔薇美子さんが来寺下さった際、現在石川県立美術館で開催中の「伝統加賀友禅工芸展」の入場チケットを頂き期限が今日までということでしたので、昨日さっそくに鑑賞に出掛けました。昨年末に薔薇さんのご縁で寳勝寺に於いて「川のほとり芸術サロン」会員の方々が集まり「楽く楽く法話」をしましたが、その際、加賀友禅作家の中町博志先生をご紹介下さいました。今回の工芸展では保存会会員として出品されているとの事でしたが、会場では訪問着や振袖、羽織などの数々の素晴らしい作品を見学する事が出来、改めて加賀友禅の伝統的技術に接することが出来ました。
中町博志氏の作品 訪問着「春めく」
作品を仕上げる工程や モチーフとなった花のお話などを伺いました
中町博志氏の作品 訪問着「 檜 扇 」
加賀友禅保存会会長の中町氏の説明を頂きながら、着物を着る機会がもっともっと増える事を願ったものでした。我々も僧侶として日々着物を着ることが多いのですが、着物の着心地の良さを多くの方々に知って頂きたいと思うものです。さて、皆様は日頃着物をお召しになりますでしょうか? 日本の伝統的着物を日常に普及させるために何か良い方法はないものでしょうか? 皆様のアイデアを待ちたいと思います。友峰和尚より
大安禅寺花しょうぶ園
連日良いお天気の夏日が続いている金沢市ですが、日々ワクチン接種者が増えていく昨今、少しずつコロナウイルス感染の心配から解放されつつあります。もっと若い方にもどしどし接種を願いたいのですが、政府のワクチン確保が難しいのでしょうか? ワクチンの安全安心を優先しての接種ゆえに止むを得ない事情も多々あると思いますが、コロナウイルス感染の早期収束を願うばかりの毎日です。
さて大安禅寺の花菖蒲も満開に近くなっているようで、薔薇や紫陽花も含め境内は花一色となっているようです。皆様には是非ご観賞いただければと思います。金沢各寺院での法務遂行のため自坊になかなか戻れないジレンマを抱えての日々ですが、心の中では満開の花園の姿が映し出されています。
「人生心の花を咲かせましょう」と言い続けて半世紀が過ぎて行きました。普通の花ならとっくに散って枯れ枝になっているかも知れませんが、心の世界はエンドレスですから永遠ですね。今が幸せと感じ取る心が大切で、その事が日々を幸せに導いてくれること間違いなしです。さて明日は久しぶりに雨模様となるとか、愈々梅雨入り宣言も間近に迫っているようです。友峰和尚より
寳勝寺玄関にて
東京オリンピック開催が約1ヶ月後に迫る中、ワクチン接種全国拡大のニュースと並行して毎日報じられています。菅総理大臣は今年の11月までには全ての国民の接種を終えると宣言しましたが、何故に東京オリンピック開催日までに我が国のワクチン接種を終えることが出来なかったか大変悔やまれるところです。「ワクチンとラクチン」は一体のものですから少しでも早く接種スピードを上げて頂き、国民を安心させて頂きたいと願っています。
薔薇美子様 と 米田志津子様とともに
既に2回の接種を終えた方にお会いすると、「本当に安心した」との言葉が返ってきます。最近の挨拶も「ワクチン接種しましたか?」で一日が始まり、いつもの気候の挨拶は後回しとなっているようです。それにしても不思議としか言いようが有りません! 世界中の人々がマスクをしている姿です。誰が誰だかわからない?まさに混沌とした世界の様相となっていますが、今が踏ん張りどころ「忍の一字は一生安寧の護符なり」と心得て感染防止に日々努めて参りましょう!
さて本日もシャンソン歌手・薔薇美子様が来寺され、お友達を紹介してくださいました。出会い・ふれあい・和みあいの御法縁が広がりを見せていく今日この頃です。友峰和尚より
薔薇さんが出演される 東京 2021「パリ祭 ~シャンソンの祭典~ 」のリーフレットです