和尚のちょっといい話
碗蓮 / 宝勝寺玄関にて
午前11時より金沢国際ホテルの一室を会場に少林寺お檀家・桑島家御母堂様13回忌年忌法要が営まれましたが、ホテルに到着すると見知らぬご高齢の御婦人が和尚の衣姿を見て深々と挨拶と会釈をされました。禅語に「威儀即仏法(いぎそくぶっぽう)」と有りますように、僧侶としての威儀をきちんと整えているだけでご挨拶を頂けることに仏法の尊さを感じたものです。
次々と墓参のご家族が来られています / ふれあいパーク霊苑 集合墓「 宙 そら 」
同じような出来事がタイの寺院に参詣した際にも生じ、真前でお経を唱えていると現地の方が思わず和尚の足元に跪いて礼拝されたことを思い出します。その時は普段着でしたが、お経の持つ法力を感じ取ったものでした。国内において剃髪をしていてもTシャツ姿では誰も挨拶などしてはくれないと思います。如何に僧侶としての法衣の姿が大切であるかを再認識した1日となりました。
高倉さんご家族と職員、娘家族とともに茶礼をいたしました
年忌法要を終えて宝勝寺に帰山したあとは暫し休息しましたが、滋賀県より娘家族が来寺しており孫達ともゆっくり過ごすことが出来ました。今が旧盆の真っ只中ということで寺カフェ利用の観光客の御家族連れの方が次々に来られ終日賑わいを見せていましたが、いつもお手伝いくださっている大学生とその友達も夏休み休暇でカフェに来てくださり更に賑やかさを増していきました。
寺カフェ いちご練乳のかき氷
「先客万来」に「万民和楽」の宝勝寺カフェでしたが先日の新聞でもカフェが記事として掲載されました。寺院布教活動の一端を担う卑山寺カフェですが、満面の笑顔の御家族の姿もこれ仏の姿なりや。和尚にとっては家族団欒の姿を見るのは本当に嬉しく思うものです。里帰り中の御家族皆様が平穏無事で過ごされますことを祈念いたします。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
大混雑 の イオンモール白山
滋賀県に住む孫達と
明日は金沢でのお檀家の年忌法要が予定されているため一路寳勝寺に向かいましたが、北陸自動車道は工事中で小松あたりから大渋滞が続き、途中で高速道路を降りてイオンモール白山へ行くことにしました。滋賀県より娘家族も合流して寳勝寺に来ることになり、久しぶりに賑やかなお盆休暇となったようです。
金沢に入る途中でイオンモール白山に寄りましたが、夏休み中とあって店内は大混雑の様相で活気に溢れ、子供達のはしゃぐ甲高い声がモール内に響き渡っていました。新幹線の乗り物は親子連れの満席状態でモール内を走り抜けて行きましたが、色々な遊び場が設けられておりいつもの風景とはずいぶんと違う雰囲気で子供達にとっては楽しさいっぱいの夏休み風景を見せていました。
モール内を走り抜ける 子供たちの新幹線
時折涼風の吹き抜ける曇り空のもと 夕刻も咲き続ける日中友好の朝顔
旧盆中の宝勝寺カフェは連日稼働中で、旧盆を金沢旅行で過ごす多くの観光客や墓参のご家族で賑わいを見せコロナ禍以前のカフェ風景を思い出します。それにしましても今年もハードな法務遂行となっており、お盆明けの長期休暇を期待しながらの頑張りとなっています。8月15日午前10時半からの「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会並びに永峰禅士得度式」を目前に控え、更に緊張感をもって法務に精進して参りたく思います。暑さが厳しさを増しています、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。友峰和尚より
龍潭寺むくげ / 宝勝寺境内
起床すれば今日も日本選手の金メダル獲得のニュースが流れていましたが、金メダルは18個で世界第3位と絶好調で如何に日本選手が努力をされているか知るところです。先進国の中でも小国でありながら世界第3位とは本当に誇らしく、また日本の未来を占う上で力強さを感じ頼もしくも感じます。少なからず日本の若者達に大きな影響を及ぼすことと期待するものです。
地元田ノ谷町の盂蘭盆棚経諷経 第2日目
昨日に引き続き本日も地元町内の盂蘭盆棚経諷経に早朝より出向きましたが、諷経後に久しぶりにご家族の皆様と歓談するのは本当に楽しい時間でした。ここ数年でこれまで長きに渡り和尚を支えてくださった檀信徒の方々が多くご逝去され寂しいかぎりでも有ります。お位牌や遺影を見ながら心からご冥福をお祈りいたしました。
帰省中の御家族もご一緒に 棚経諷経に参詣されました
棚経終了後には総代各位のおもてなしで点心を受けましたが、その席でも世代交代を感じながらの会食の場となったようです。卑山檀信徒以外のお家も棚経に回り本日で全ての棚経を円成し、愈々15日盂蘭盆大施餓鬼会の準備に入りたいと思います。暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
地元 田ノ谷町の盂蘭盆棚経を修業致しました
午前中は曇り空でしかも朝方の気温が26℃と比較的に涼しく、午前7時から開始した地元御檀家お盆棚経も本当に助かりました。事前に各家には連絡がなされているため、御仏壇にはお花やお供物が設えてあり祖霊をお迎えする準備がすっかり整っていて気持ちよく回ることが出来たものでした。
読経後、お茶を頂きながらの懇親のひととき
新命副住職 藤田責任役員総代の御家にて
和尚の幼少の頃、父(先代・實道和尚)と一緒に棚経に回りましたが、昔の家は薄暗く読経中にやぶ蚊がブンブン飛んできてお経に集中できなかった時の事を思い出します。現在ではどのお家も近代的になり、室内には空調機もあるため有難く思います。
「 萬古清風 」
総代の先導で一軒一軒、宗派を超えての棚経ゆえに丁寧に回っています。明日も引き続き町内の棚経に出向きますが、お檀家の方々との懇親を楽しみにしています。
「永峰禅士得度式」のリハーサル
午後からは8月15日盂蘭盆会厳修後に予定されている「永峰禅士得度式」のリハーサルを枯木堂で行いましたが、当日は永峰の友達も見に来てくれるとの事でした。帰山した際は出来るだけ孫と過ごす時間を作っています。日々成長していく孫の姿を見るのは微笑ましくも可愛らしくも思います。
さてパリ2024オリンピックもまもなく千秋楽を迎えようとしていますが、日本選手も大活躍で金メダルを含め37個と本当に素晴らしい活躍です。現在世界第4位ということで未来を担う日本の若者達を誇らしく思う今日この頃です。友峰和尚より
北嶋家にて 盂蘭盆棚経を修業いたしました
8月旧盆棚経のお参りが続いていますが、本日は午前中に新命和尚と一緒に(株)キタジマ会長・北嶋家の棚経に出向きました。金沢の7月お盆行事を全て終了しているにも関わらず8月旧盆に御檀家各家でのお盆棚経を修するとなぜか本格的な盂蘭盆到来を実感するのは、長い長い慣習から来るものなのでしょうか?
床の間に飾られた きゅうりの馬 と なすの牛
明日と明後日は早朝より地元町内すべてのお檀家棚経に出向きますが、久しぶりの里帰りでご家族が多く参詣されるのを楽しみにしています。コロナ禍の状況が4年間続いたこともあってここしばらくはお盆棚経もご家族少人数でのお参りでしたが、最近になって元の姿に戻りつつ有るようです。和尚の娘夫婦や孫達も今年は盂蘭盆会の祖霊供養に参詣する予定で、こちらも今から楽しみにしています。
北嶋会長 と 千代子様とともに
皆様のご家庭はどのような旧盆の過ごし方を予定されていますでしょうか? 核家族化が進む現代社会情勢であるが故に、「里帰り」は祖霊供養と共に家族間の消息とお互いの無事を喜び合う古来よりの大切な慣習だと思います。仏教の教えの原点は「無我」にありますが、「無我」なるがゆえに故人の追善供養の重要性を思う今日この頃となっています。友峰和尚より
このところ真夏日が続いていますが、皆様にはお健やかにお過ごしの事とお喜び申し上げます。近年は暑中お見舞い状が減少傾向に有るとか、と言うよりまったく消滅してしまった感がありそれに替わってラインでの暑中見舞い動画が送信されて来ます。
大安禅寺 真夏の風景
なんとも時代の移り変わりを感じ取るわけですが、時折暑中お見舞い状が来ると俄然懐かしく見入ってしまいます。その葉書の返信にはやはりラインメールに頼ることが多く、便利さとスピードが優先される現代社会ゆえの対応なのかも知れません。約2年後には生成AIが通信手段の主流になるという予想ですからますますバーチャルリアリティの世界となり、和尚などは最早これまで!といった諦めの境地です。
すっかりスケルトンになった 庫裡の静けさ
自坊に帰山すれば環境は全くにレトロで所謂“アナログ世界”ですから気持ちも随分と落ち着きます。自坊での仕事の大半は掃除に始まり掃除に終わる感じで、身体を使い汗をかく仕事ほど楽しいものはありませんね。一応掃除はされていますが、さらに綺麗に隅々まで徹底すると建物自体が喜びを隠せえないのが伝わって来ます。人間の身体も建物も同じで、人間が風呂に入ると気持ちが良いのと同じで掃除は大切です。
保存修理工事を目前に 庫裡の最終大掃除をしました
さて11日から本堂保存修理工事関係者の盂蘭盆休暇に入るというので、文建協・高木主任ならびに松浦建設(株)・中島現場監督と謝労茶礼をしました。お盆明けからは愈々第3期工事の庫裡保存修理工事の準備が始まろうとしています。
高木主任さん毎日毎日おつかれ様でした!有り難き幸せに存じます!
宮大工師さんの大工道具もおつかれ様です
また15日盂蘭盆会の際には内孫・永峰禅士の得度式を控え、愈好亭床の間の掛軸を掛け替えました。掛軸の字は「寿山万丈高し(じゅざんばんじょうたかし)」、名古屋・徳源寺 元妙心寺管長 松山萬密老大師猊下の真筆です。後継者育成が一番の使命だけに仏法興隆を切に願って止まない今日この頃です。友峰和尚より
中村家 盂蘭盆棚経を修業いたしました
旧盆15日の盂蘭盆大施餓鬼会が近づいて参りましたが、本日も福井市内へ中村家お盆棚経に出向きました。(株)アイソウシャの中村会長とは約40年のご厚誼を頂いており、本日は御子息の社長御家族も一緒に参詣され読経と共に祖霊を偲びました。諷経後は食事を介しながら会長、社長と歓談しゆっくり寛ぐことが出来感謝申し上げました。お盆の棚経は祖霊追善供養は勿論ですが、御家族との交流を深めることにも大きな意義があります。近年に於いて1年間の仏事を遂行されるご家庭が減少傾向に有るのも事実ですから、仏事を若い世代に継承して頂く為にも棚経や年頭回礼、月参り諷経、年忌法要に於いてご家族との交流を大切にしています。
本堂修理工事現場視察
さて自坊に戻れば必ず工事現場の視察をしますが、本日も午前中に本堂修理現場を見て回りました。来年の年末には本堂が完成するそうで工事も現在かなりスピードアップして来たように感じたものです。堂内の壁の修復はほとんど終了して敷居などの細かい作業が行われていました。
まもなく一般見学会が行われるそうで、明日は庫裡(くり)の掃除を徹底しようと思っています。実に微速前進ながら確実に修理保存工事が進んでいるようで嬉しく思いました。ブログをご覧頂いている皆様には退屈な話の内容かと心苦しく思いますが、和尚にとっては「いい話」なのでちょっと御辛抱くださいね。
さて猛暑が続いていますがパリ2024オリンピックも後半戦に入って来ました。金メダルを目指してブレイキンやレスリング、卓球、女子ゴルフなど日本選手の活躍が今後も期待されます。暑さにめげず応援して参りたく思います。若人の祭典オリンピックに栄光あれ!! 友峰和尚より
上田家 盂蘭盆棚経
蝉しぐれの中、目が覚めました。鬱蒼とした山中に建つ悠久の歴史を有した大安禅寺の早朝の雰囲気は格別なるものを感じます。開山堂と開基堂を掃除したあとお水を供え朝の勤行を修しますと気分が一新します。
上田総代とともに
午前11時より卑山上田総代の御家に新命和尚と盂蘭盆棚経に出向きましたが、本日が上田家初代の祥月命日忌に当たるということで合わせて追善供養諷経を修しました。読経後は御当主手打ちの越前蕎麦と奥様手作りのお料理を頂きながら久しく歓談いたしました。いつもながらの変わらぬ大変丁寧なおもてなしに感謝申し上げております。
午後より 修理委員会が行われました
吉岡修理委員長
午後1時からは松雲の間にて修理委員会が開催され、行政関係者、工事関係者、卑山総代ならびに吉岡修理委員長が出席のもと午後3時まで会議が行われ、今後の修理保存工事に関する説明もなされました。
吉岡氏より 開基堂修復について説明を受けているところ
開山堂にて
会議終了後に開基堂、開山堂の工事説明を吉岡修理委員長より受け、引き続き庫裡に移動しました。
長年住み慣れた庫裡の居住空間は現在3期工事準備のためスケルトン状態にあり、なんとも不思議な感覚に襲われます。和尚の幼少の頃から住み慣れた庫裡環境であっただけに、修復工事が進むにつれて感傷的になるのも仕方のないことなのかも知れません。
修理委員会関係者の皆様と現場視察をしながら感慨無量の気持ちに浸ったものです。さて自坊に帰山すれば日々の法務のすべてが宝勝寺とは異なるため慎重にしかも丁寧に遂行しているところです。本日は大変な猛暑の中、御多忙中にもかかわらず修理委員会に御出席頂きましたこと厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご支援ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。髙橋友峰
「一般社団法人 全日本司厨士協会北陸地方本部 第29回 物故者追悼法要」
早朝に一路北陸自動車道を走って自坊に帰山しました。午前11時より(一般社団法人)全日本司厨士協会北陸地方本部主催の「第29回物故者追悼法要」が卑山枯木堂(こぼくどう)に於いて厳修されました。卑山花園霊苑の一角に今から29年前に司厨士協会物故者慰霊塔が建立されて以来今日まで物故者の追善供養が行われてきたわけですが、ここしばらくは新命副住職に導師をお願いしており本日は3年ぶりの出頭となりました。
加藤終身名誉顧問(モンシェルトントンカトー社長)
昨日のブログでも紹介させて頂きましたが、法要会場となった枯木堂の108畳の畳がこのたび新調され、本日が初めての使用となりました。「光陰矢の如し 時人を待たず」で慰霊塔が建立された当初の協会会員の方々も随分と多くの方が御逝去されましたが、現在も慰霊塔発起人の加藤終身名誉顧問(モンシェルトントンカトー社長)が大変ご健勝にて参詣され本当に嬉しく思いました。同じく発起人の黒味傳シェフが体調を崩し御欠席され、御挨拶できず誠に残念でした。来年は30周年を迎えるだけに、和尚も健康に留意して出頭したいと願っています。
慰霊塔の方角に向かって祀られた祭壇
加藤様はじめ御参列の協会会員皆様が御焼香をされました
法要終了後の「住職法話」にて
大谷由紀子さんから「日中友好の朝顔」の便りが届きました
松浦建設(株) 松浦社長と中島現場監督、文建協 高木主任との打ち合わせ
岐阜県在住の妹夫婦家族が 盂蘭盆墓参のため来寺いたしました
海貝家ご家族の皆様
午後から来客者対応となりましたが、自坊での接客も懐かしさを感じながらの遂行となっています。明日からは福井市内の檀信徒棚経(お盆のお参り)と地元町内の棚経が始まりますが、8月15日の「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会」厳修まで祖霊供養の諷経三昧の日々が続きます。皆様と共にご先祖の尊霊をお迎えする準備に入りましょう。友峰和尚より
大安禅寺枯木堂 藤田通麿総代御寄贈の108畳の畳替えが完了しました
厳しい暑さが続いていますが皆様には恙なくお過ごしの事とお喜び申し上げます。本日大安禅寺枯木堂108畳の畳入れ替え作業が行われ、平成8年(1996)以来28年ぶりの普請となりました。8月15日(木)午前10時半より盂蘭盆会が厳修予定となっており、行事終了後に引き続き小学2年生の孫・永峰禅士の得度式が行われます。
7月18日、27日に分け 玉木畳店さん(福井県あわら市)により古い畳が順次運び出されているところ
このたび卑山藤田通麿総代が得度式並びに令和8年月に予定されている新命玄峰和尚晋山式に合わせてご寄贈くださり、今般2回に分けて入れ替え作業が行われ本日108畳の全てが整いました。写真の如く本当に美しい畳で、藤田総代のお話ではこれまでより丈夫で長持ちする品物だそうで大変有難く感謝申し上げました。
新しい畳が並べられていくようす
玉木畳店さんとお話しされる 藤田通麿総代
あわら市 四代続く玉木畳店 (tamakitatami.com)
諸堂保存修理工事が現在滞りなく進められていますが、令和7年末には第1期工事の本堂が竣工を迎え、また第2期の庫裡修復工事の準備も進められており少しずつ修復の全体像が見えて来たようです。
宝勝寺にて午後1時半より 福田家納骨法要儀が修業されました
さて午後からは宝勝寺本堂にて福田家納骨法要儀が営まれましたが、空調機の使い過ぎからブレイカーが落ち停電する始末!ここしばらくは猛暑が続くそうですから室内に於いても熱中症には気をつけたいところです。昨日は少林寺墓域の除草剤散布をしましたが、作業の途中で頭がチクチクと痛くなり急激に身体に怠さを覚えたため作業を一時中止してしばらく寺内で休息し難を逃れることが出来ました。本当に注意一秒怪我一生ですから油断は出来ませんね。お互いにご用心ご用心!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より