寶勝寺日誌
寳勝寺本堂前庭の小さな箱池に、スイレンが開花しました。昨年初秋、大安禅寺の奥様の庭から届けられた睡蓮。一年越しの雨上がりの朝、イキイキとした第一輪の開花です。
天蓋百合も咲き始めています。花の移り変わりを見ていますと、季節は本当に、駆け足で過ぎ去っていくことを感じます。
「一所懸命」
金沢市内にお住まいの方からのご依頼で揮毫された、
「一所懸命」の色紙です。御友人にプレゼントされるそうです。
昨年、沢山の大きな花々を咲かせた”日中友好の朝顔”。今年も、入口から前庭へ続く垣で朝顔が育てられており、のびのびと成長しています。
右へ左へとツルを伸ばしています。
毎朝、塀を超えて伸び出したツルを誘引しています。
また今夏は、山門前庭の建仁寺垣でも朝顔が育てられています。開花が待ち遠しいです!
昨年8月2日の写真です。
これまで御膳の席だったお茶室ですが、今日からは、”火鉢&ガラステーブル”の席に模様替えとなりました。まだまだ試験的なディスプレイで、これから少しづつ工夫していきたいと思いますが、お客様にもなかなかご好評です。
いかがでしょうか?
火鉢はすべて、宝勝寺で昔から使われてきた(と思われる)ものです。”昔の物”という雰囲気は全くなく、デザインも色も洗練されていて、片づけられたままになっているのはもったいないということでこの度、テーブルとして活用されることとなりました。
現在、火鉢の中には灰が入っていますが、これから、お客様に喜んでいただけるような飾りを設えていきたいと思います。
本堂正面に咲く”盆花”こと、ミソハギ
今、寺カフェのお客様から一番注目されているのが、この「ミソハギ」です。
周囲には、底紅むくげやアナベル(白アジサイ)など珍しい花も咲いているのですが、特に中高年の方々からは「あら~、盆花。懐かしい!」と大好評です。お話しを伺ったところ、子供のころ、お盆のお墓参りの花は決まって”ミソハギ”で、野に生えているものを摘みに行っていたそうで、”盆花”とか”精霊花”と呼んでいたそうです。今の時代は洋花が多いですが、盆花は日照りに強く切っても長持ちするので、お墓参りのお花であるのも納得です。
そうしてお客様とお話ししながら盆花をかき分けていたところ、葉の中から大きなブルーベリーが出て来ました!大成長した盆花に隠れてすっかり見えなくなっていましたが、ここには大安禅寺の奥様の庭から移植されたブルーベリーの苗木が有ります。幸い、隠れていたおかげで鳥にも食べられず、艶々した大きなブルーベリーを10粒、収穫することが出来ました。
白い底紅むくげの中に、2輪、ピンク色が咲きました。
今日はまた嬉しいことに、お客様から”グレープフルーツとお麩”を頂きました。宝勝寺カフェに来られる前に、不室屋さんの<麩の詰め放題>に寄って来られたそうです。ありがたく頂きました。やはり普通の喫茶処ではない、「寺カフェ」です。
盂蘭盆会の報告書を封入しています。
連休前のためでしょうか、今週は寺町通りに観光客も少ないようで、静かな日となっています。
このような日は寺務作業がはかどります。特に今の時期は、先日修行された盂蘭盆会の報告書や、ご供養のお申込みを頂いた檀家様への「先祖供養修了報告書」を発送するといったお仕事があるため、黙々と進めることができました。檀信徒の皆様には、明日、明後日中にはお家へお届けできることと存じます。
「宝勝寺カフェ」を利用される方のなかには、お寺をイメージした「コンセプトカフェ」だと思って入堂される皆様も多くおられ、寺内に入って拝観し「本物のお寺なんですね。」と驚かれていることもしばしば有ります。今後は、盂蘭盆会・彼岸会や本堂修復工事についてもご紹介し、お寺としての活動をしっかりとPRして行きたいと思っております。
満開の底紅むくげ / 寳勝寺本堂の正面に咲いています。
今年も、本堂正面にある「底紅むくげ」が満開を迎えています。その年々によって成長具合や開花も違いますが、今夏は、たくさんの大きな花を次から次へと咲かせています。奥様のお話しでは、昨年秋、むくげの根元に密生していた「龍のひげ」を減らして調整したことが良かったのではないかとのことでした。枝も上から下まで節々にツボミが付いて、切り花にするのがもったいないくらいです。
昨年秋に庭の植栽が行われ、初めての夏を迎えますが、どの植物も驚くほど大きく成長しました。最近特に感激しているのは、山門前庭の「酔芙蓉」です。昨年の写真と比較しても、一目瞭然です。
右側の苗木が、酔芙蓉です / 昨年、秋に撮影
酔芙蓉、こんなに大きくなりました! / 平成26年7月
大きくなるのは当たり前のことではありますが、いつもお庭を鑑賞して下さるご近所の方からも「桐の木ですか?」と言われるほどの成長ぶりで、開花が本当に楽しみに待たれます。
またたく間に塀を折り返しました! / 日中友好の朝顔
日々、勢いよく成長する”日中友好の朝顔”/ 寳勝寺 山門にて
昨日、無事に盂蘭盆会法要を修行し、平常の朝を迎えました本日です。
時折、お墓参りの皆様の車が境内へ来られ、中には寺カフェに立ち寄り休憩して下さる方々もおられました。そんななか、、、
車屋正昭様 と 横田茂美様
今日は福井より、車屋正昭様と横田茂美様が御来山下さいました! 車屋様は、日本を代表するプロの和太鼓奏者で世界的に活躍されています。また横田様は、車屋様が主催される”響太鼓”のメンバーとして活躍されています。住職と永年のご親交があり、以前に住職から寳勝寺のことを聞き、是非一度訪ねてみたかったとお話しして下さいました。車屋様は、お庭や寺カフェの設えなどをとても気に入って下さり、「必ずまた来ます。」と力強くおっしゃってくださいました。車屋様、横田様、本日の御来山、誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。 (車屋正昭太鼓道場のホームページを是非ご覧ください!)
定家かずらが満開です / 山門前庭にて
町内では終日、お線香の香りがし、お墓参りの鈴の音が響いています。お正月や節分とともに、お盆も大切な節目の時節であることを感じる昨今です。
早朝、遠方の檀信徒様からのご依頼で、きりこを供え御墓参りをされる住職
本日午前10時半より、寳勝寺にて盂蘭盆会法要が厳修されました。この三日間の中でも一番に涼しく爽やかな日となりました今日、檀信徒皆様12名様のご列席の下、静粛なる法要が営まれました。
法要には、金沢市伝灯寺町より伝燈寺様、富山県氷見市より宝光寺様が役僧として御加担下さり、檀信徒皆様も御一緒にお経を唱和され、境内や山門にまで清らかなお経の声が響きわたりました。
法要中、おひとりずつ御焼香をされているようす
【住職の法話より】
・・・「先日テレビを見ておりましたら、先祖代々のお墓を無くしてしまうという「墓じまい」というのをやっておりましたけれども、現代の若い人々が短絡的に”お墓”を無意味なものだと考えてしまうことに、非常に危機感を覚えます。お墓というものは確かに”形”だけれども、我々の心は”形”に寄り添うのです。形があって初めて合掌ができる。”石”に向かって、目に見えないものに合掌する姿こそ、親から子へ受け継がれていく心ですね。・・・今日はお墓参りをして、なんだか気持ちが良かった。先祖から話しかけられたような気がした。・・・、そういう「心の拠り所」が有ることが、人間同士の絆を深め、社会全体の安心につながっていくのだと思いますね・・・。
法要後の檀信徒会合では、昨年10月より2か月間に渡って行われた「第一期本堂修復工事」についての報告がなされ、その後、株式会社いせや 代表取締役社長・中本隆久様より、寳勝寺霊園改葬工事計画の進捗状況についてご報告がなされました。
「第一期本堂修復工事報告書」を配布、御高覧下さる皆様
株式会社いせや・中本社長様より、墓地改葬工事計画の進捗状況をご報告
法要終了後には、昼食懇親会が行われました。県内はもちろん、全国からお参り下さった檀信徒の皆様の和合と交流のひとときです。
芝寿しさんのお弁当を頂きながら、ゆっくりと懇親される皆様
お食事の後には、寺カフェのコーヒーをお召し上がり頂き、団欒のひとときです。
檀信徒の皆様、本日は大変お疲れ様でございました。今後とも相変わらぬご法縁を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。また、株式会社いせや様にはご遠方よりご列席を賜り、厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
霧雨にぬれるミソハギ、姫檜扇水仙 / 寳勝寺霊園近くのお庭で
本日は午前10時半より、住職が代務されている臨済宗妙心寺派寺院・少林寺様(金沢市野町)にて「盂蘭盆会法要」が行われました。檀信徒皆様約30名の方々がご列席下さり、厳粛なる法要が営まれました。
住職が「少林寺盂蘭盆会法要」のお勤めをされるのは、今年が初めてのことです。住職は、お経の意味や御焼香のことなどを丁寧に説明され、皆様ご一緒にお経を唱和されました。
住職とともにお経をお唱えされる皆様
おひとりずつ、御焼香をされているところです。
法要終了後の法話で住職は、お寺のことについてお話しされたのち「お盆」のお話しされました。小さなお子様を連れて御家族全員でお参り下さった方もあり、家族の絆の大切さを説かれ、皆様も深く聞き入っておられました。本日、ご列席の皆様には、大変お疲れ様でございました。
年忌の法要をされる檀信徒様との交流のひととき
盂蘭盆会法要が無事終了し皆様が帰られた後、年忌の法要が営まれました。
上の写真は、少林寺様のお庭につづく縁側です。 本日はカラリとした陽気で、開け放たれた扉から風が吹き抜け、爽やかな行事の日となりました。土間や井戸、釜戸が昔のまま残されており、趣のある堂内です。
縁側から見える少林寺の霊園。墓前にはたくさんのキリコがお供えされています。お墓の前に故人を偲ぶ人々が集い賑わっているような、金沢のお盆の情景です。
明日は、寳勝寺にて、盂蘭盆会法要が厳修されます。
瑞光寺本堂にて、法要の準備をされる住職
ご本尊・釈迦牟尼佛の御前に、霊供前と御饅頭、新鮮な野菜や果物を御供え
本日は午前10時半より、金沢市本多町の瑞光寺にて「盂蘭盆会法要」が厳修されました。小雨の降る涼しい朝となり、瑞光寺檀信徒7名の皆様のご列席の下、静粛なる法要が営まれました。
静かに手を合わせ、お参りされる檀信徒の皆様。
御焼香のようす
住職により、御先祖供養のお申込みを頂きました檀信徒様また瑞光寺檀信徒皆様のご先祖の御供養が成されました。
法要終了後、瑞光寺霊園にてお墓参りのようす
ご列席頂きました皆様御一緒に茶礼が行われました。檀信徒皆様との和合のひとときです。お寺のことやお家の近況などをお話しされ、親しく交流の場がもたれました。皆様には誠におつかれさまでございました。
明日は午前10時半より、住職が代務されている少林寺様(金沢市野町)にて「盂蘭盆会法要」が行われます。