寶勝寺日誌
2月22日、月曜日の寺カフェです。平日、寺町の朝は本当に静かです。お寺が軒を連ねるという独特の光景がまた、緊張感を漂わせているように思います。寺カフェに来られるお客様もほとんどの方が、「入っても、よろしいのでしょうか・・・」と緊張しておられる様子で、今日のBGMの箏曲がいっそう、寺の雰囲気を静粛にしているのかも知れません。一方で、旅行中の学生さんが純粋に「寺カフェ」との出会いを喜び、賑やかに寺内へ入ってこられる姿も、本当に嬉しく感じます。今日は夕方、全員お揃いの白くまトレーナーで旅行中という皆様が御来山くださいました。春風が吹き込んで来たようにとっても楽しそうで、スタッフも元気を頂きました! 御来山、まことに有難うございました。
立春を迎え日に日に陽も長くなってきましたが、今日は午後からみるみると気温が下がり、再び雪となりました。寳勝寺を訪ねて下さった皆様には一日も早い春を感じて頂こうと、桃色や黄色のお花を飾ってお迎えしています。
今年はどうしたことか白椿のつぼみが少なく、残念であります。昨シーズン、造園業者の方にお願いし剪定したためかもしれません。今季は充分に鋭気を養っていただき、来年に期待したいと思います。
降り積もる雪と南天落葉のあいだに、隣のお家から飛んできたと思われる節分豆が落ちていました。微笑ましい光景です。
一月も二十日を過ぎ朝夕は氷点下の冷え込みですが、この寒さが季節どおりで嬉しくも感じられます。寺内ではこのお正月に住職の墨蹟作品も少しずつ展示替えをしました。なかでも「 五猿図 ~一家和楽~ 」は本年申年の縁起の良い掛軸です。
老松にぶら下がる「五匹の猿」が、水面に映った満月を取ろうと力をあわせている姿が描かれていますが、このモチーフは「ツキがござる(月が五猿)」の福運をもたらす絵図として古来より描かれているそうです。
「雪深くして百福兆す」
今回の予報で懸念されたほども積もりませんでしたが、やはり冬の北陸に雪は無くてはならないものだと思います。
寺カフェのお花も、お正月飾り満載です!
連日賑わっております、お正月の寺カフェです。お抹茶や善哉、甘酒など、お正月にぴったりのメニューを満喫され、「今、お正月が来た!という気持ちになりました。」と言われるお客様もおられました。カフェのBGMは、お琴の「春の海、六段、高砂、、、」と目出たづくしで、背筋も伸びる厳かな雰囲気です。
和洋折衷、浄土のような?不思議な雰囲気
今日は、年末に玄関屋根雪よけの三角屋根を作って下さった大工師の岩内様ご家族が、寺カフェにお越しくださいました。いつも大変お世話になり、誠に有難うございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
迎春のお正月飾り、見ているだけで幸せな気分になりますね! 一月はお正月気分満載の寺カフェで、皆様をお迎えしたいと思っております。
新年あけましておめでとうございます
穏やかな好天気のお正月を迎えました。寺カフェは1月2日より、多くの観光客や地元のご家族の皆様にご利用いただき、賑やかな三賀日となっております。今年も一年間、何卒宜しくお願い申し上げます。
これまでに経験したことがないほど、暖かな年の瀬を迎えています。雪がない方が日常生活も楽ではありますが、北陸育ちにとって微妙に調子が狂うような、不思議な季節となっています。調子が狂うのは樹々も同じようで、例年3月ごろに咲き始める「うぐいす神楽」がちらほらと咲き始めました。調べたところ”12月から開花することもある”とありましたので狂い咲きではないようですが、やや違和感を持ってしまい、これまた調子が狂います。
梅のつぼみもどんどん膨らんで・・・
「利休梅」も、葉が見え始めています。
しかし暖冬とはいえ、来週あたりから1℃や0℃の数字が出ていました。広がり始めた新芽ひとつひとつに、霜よけの袋を着せたい思いです…。
この度、平成27年12月13日(日)、寳勝寺に於きまして「寳勝寺檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」が厳修されました。ここにその詳細をご報告させて頂きます。
当日は、時折穏やかな青空の臨まれる好天気のもと、檀信徒各家皆様、東京より㈱いせや会長・中本隆久様はじめ関係者の皆様、地元より松浦建設㈱代表取締役社長・松浦弥様はじめ工事関係者の皆様、そして、福井市より㈱ペット愛葬社代表・中村修二様のご列席の下、午前11時より法要が始まりました。
法要では、大安禅寺副住職が維納をされ、また、傳燈寺ご住職(金沢市伝灯寺町)ならびに桂岩寺ご住職(金沢市寺町)がご出頭下さいました。
はじめに、当山開基・加賀藩三代藩主前田利常公ならびに前田家先祖代々の御供養、当山開山・千岳宗仭禅師ならびに歴代住職の御供養が行われ、引き続き、創建当初よりの祖霊・檀信徒各家先祖代々ならびにご参列の関係者様各家先祖代々の御供養が行われました。
檀信徒様による御焼香のようす
㈱いせや様 並びに ㈱トムソーヤ様、㈱ココ・プランニング様による御焼香のようす
寺内での法要の後、寳勝寺霊苑にて「檀信徒墳墓祖霊抜魂祭」が行われました。歴代の住職をお祀りした「歴世塔」の墓前にて、寳勝寺創建当初からの祖霊供養が行われ、その後、墳墓の抜魂が行われました。
「歴世塔」に供えられた沢山のご供物並びに、工事関係者皆様からお供えされた献酒
㈱いせや会長・中本隆久様による御焼香のようす
㈱ココ・プランニング代表取締役社長 中本大資様による御焼香のようす
㈱いせや代表取締役社長・田中教夫様による御焼香のようす
松浦建設㈱様、ならびに 工事関係会社の皆様による御焼香のようす
総供養慰霊祭の後には、法要にご参列下さいました方々全員の御出席の下、本堂にて「改葬工事説明会」が開催されました。
㈱いせや 中本会長様、田中社長様のご挨拶のようす
㈱悠 デザイナー・宮崎邦英様より、寳勝寺境内ならびに霊苑内、顕彰碑のデザイン説明のようす
寳勝寺檀信徒総代・北條英俊様より 御挨拶のようす
住職より、これまでの経緯や現在の状況、そして墓地移転及び管理等々に関する説明があり、質疑応答後、各家皆様との個別のご相談会の場が持たれました。また説明会の最後には、寳勝寺檀信徒総代・北條英俊様より、ご挨拶を頂きました。
説明会終了後 昼食懇親会のようす
御昼食後、ご希望頂きました御家のお墓所にて、個別の抜魂式が厳修されました。
津 田 家
高 畠 家
清 田 家
天 野 家
抜魂式の後、収骨をされているようす
また先日、12月8日には、ご都合によりこの度御出席頂けなかった御家の方が、個別抜魂式を修行されました。今後、霊苑内のすべての墳墓につきまして、住職による丁寧な抜魂式が行われることとなっております。
この度の「寳勝寺檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」にご列席を賜りました皆々様には、たいへんおつかれ様でございました。心より厚く御礼申し上げます。沢山の御供物ならびに御供養を賜り、誠に有難うございました。また当日御参列頂けなかった皆様より、ご供物御供養等御恵送賜りましたこと、重ねて厚く御礼申し上げます。
金沢マラソンの朝です。近所のお茶屋さんまで棒茶を買いに来ましたが、大通りが交通規制され、嵐の前の静けさのような・・・
沿道には、少しずつ人が集まっていました。ヘリコプターの音が近づいてきて・・・
先導車とともに、一番のランナーが駆け抜けて行かれました。外国人の方のようです。
「私らがバスに乗って移動するより、よっぽど早い!」と、近くで応援されていたご高齢の女性が言われています。その後、3分ほどして、第2集団のランナーの皆様も通過していかれました。
沢山のランナーが駆け抜けていきます、 雨が止んで、晩秋の良い日です!
さて、寺カフェの準備に戻ります。
門前は、きわめて静かです・・・
今日も一日、頑張って参ります! 画像は昨夕のようすです。
11月に入り、暖房無くては過ごせない毎日です。寺カフェに来られるお客様は特に、徒歩観光中の方が多く、皆様、体をすぼめてお見えになります。境内やお庭の木々も色づき、草花も良い色に紅葉し始めました。
中庭では、石垣の隅になんとも美しい色の小菊が咲き始めています。その横では十両が赤い実をつけており、いよいよ年末が迫っていることを感じます。
また昨日は福井市より、文房流晴心会野口社中の中出裕美子さまが、御友人の皆様と共に「寺カフェ」にお越しくださいました。皆様、ご来寺誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。