寶勝寺日誌
秋のお彼岸を過ぎ、夕暮れも本当に早くなって参りました。つい先日まで、メニューに「かき氷」が並んでいたのが夢だったような冷え込みです。境内には白萩や孔雀草が咲き、本格的な中秋の到来を感じます。
シルバーウィーク中には沢山の方々にお参り頂き、また「寺カフェ」をご利用頂きました。寺内には爽やかな風が吹き込み、とても過ごしやすく、皆様ゆっくりと過ごされていました。
忙しいなかにも、嬉しくなるようなお客様との交流もあり、思い出に残る連休となりました。ご来寺頂きました皆様に、心より厚く御礼申し上げます。
今年名残の「日中友好の朝顔」が咲く、寳勝寺・式台玄関です。ほとんどの花が終わり充実した種を作り始めている中、いちばん最後に苗付けした鉢が今ようやく開花しました。秋の朝顔は昼過ぎまで美しく、カフェに立ち寄られたお客様にも良い姿を見て頂くことができます。
そしてこちらが、最近の寺カフェの内装です。右側に見える行燈は越前和紙工芸師・長田和也氏が製作されたもので、春夏秋冬を問わず一年じゅう寺内に飾られていますが、夏は幽玄で涼やかに、そして秋になると、温かく穏やかな燈火へと変化しているかのように見え、とても趣があります。(「癒し」をテーマとする寺カフェの空間において、日々重要な役割を果たされています…。) また、ランチョンマットを新しくし、季節の雰囲気をより楽しんで頂けるようになっています。
本日は午前中、寺カフェをお休みし、承証寺様と極楽寺様にて行われた「寳勝寺霊園改葬工事説明会」に同行させて頂きました。その折、極楽寺の御奥様より、御本尊・阿弥陀如来さまのお話しをお伺いいたしましたので、ご紹介させて頂きます。
極楽寺本堂に安置された、大きな阿弥陀如来坐像。今から約六百年ほどまえに造られた仏様で、背丈は一丈六尺、「丈六(じょうろく)」の阿弥陀様だそうです。
昔からの逸話に、お釈迦様は身長が「一丈六尺=4メートル85センチ」であったという言い伝えがあり、大きな仏様を造る際のサイズの基準としてこの「丈六」が用いられるようになったそうです。数年前、金箔を貼りなおされたとのことで、歴史深い御内陣の暗さのなかに、荘厳に鎮座しておられました。御本尊の後ろへ回ると、法然上人の像や開基様、歴代住職の御位牌などがお祀りされており、現在の住職は第25世でいらっしゃるとお話しして下さいました。寳勝寺のお隣りの御寺院ですがなかなかゆっくり参拝させて頂くこともできず、今日は本当によい機会を頂きました。また、この寺町寺院群の七十余寺に、大切に守られている仏様が沢山たくさん有ることに思いを馳せますと、改めて、金沢市寺町の独特な清浄感に納得する日となりました…。
8月も終わりに近づき、今日の金沢は久しぶりの大雨模様となりました。気温もぐんと低くなり、寺カフェのお客様が「寒い、寒い。」と言いながら入って来られたほどです。今日はなぜか、ほとんど女性の方ばかり。まだまだ夏休みの続く学生さん達のグループも多く来られました。
上の写真は昨朝の朝顔ですが、涼しくなったとたんに花々が元気になり、いよいよ満開です。葉は少しづつ黄色味を帯び、夏の終わりを感じさせます。
寺内のあちこちに、日中友好の朝顔を飾っています。
また今日は、お手伝いに来て下さっている高倉さんからブラックベリー(木苺)の大きな房を頂き、テーブルに飾りました。この夏さいごの、名残の果実だそうです。
お客様にも好評で、話に花が咲きます。
つやつやとした果実、金魚が泳いでいるようです…
式台前庭からは、リーリー…と秋の虫の声がしています
毎朝、たくさんの花を咲かせている日中友好の朝顔。つぼみの数からすると、これでもまだ五分咲きくらいではないかと思います。
美しい朝顔、ツルには、びっしりとツボミがついています。
まだまだ夏休み、寺カフェもにぎわっております。下の画像は、緑陰濃く森のようになっている中庭ですが、ふと見ると、信楽焼の夫婦鶴の頭に、花が咲いているような・・・
今年も、大きな一輪のモミジアオイが開花しました。 一年一度、たった一輪ですが、今、中庭でひときわ存在感を放っています!
お盆休み最終日、16日の朝を迎えました。今日も早朝から観光客が往来し、まだまだ賑わいが続いている門前の通りです。
寳勝寺の山門前庭ではいま、酔芙蓉が成長しています。今年で3回目の夏を迎え、いよいよ大きくなって参りました。そして今朝、今季第一輪目となる開花です。
直径10センチをゆうに超える大きな花が咲きました!
根元では、初雪かずらがこぼれんばかりに育っています。
朝顔も、たくさん咲くようになりました。四~五分咲きです。
ほととぎすのつぼみ
お盆休みに入り、寺カフェもこの数日は大いににぎわっております。ご家族連れやカップル、熟年のご夫婦、お友達同士、あらゆる国からの外国人の皆様、ご近所の常連の方、そしてお墓参りの檀信徒皆様、、、朝のオープンから午後5時の閉門まで、本当にたくさんの方々が寳勝寺を訪ねられ、お参りをされ休憩して行かれます。連日の喫茶業務の疲労を感じつつも、とても感慨深い思いです。
そんななか、今日は、日頃大変お世話になっております文房流晴心会・野口社中の楠さまと武曽さまが、接客のお手伝いに来てくださいました。
お席へのご案内からお運び・片付けまですべてをエレガントにこなして下さり、本当に心強く有り難いことでした。台所も和気あいあいと明るく、マンバワーなるものを感じる一日となりました。楠さま、武曽さま、本日は誠にありがとうございました。
ゆったりくつろぐ、御香の漂う寺カフェです・・・
7月31日、「日中友好の朝顔」2015年の第1輪目が開花いたしました!今年で3年目を迎え、すっかり宝勝寺・夏のメインフラワーとなりました朝顔です。
すでに垣根の1.5倍くらいにまで伸びたツル。毎朝、誘引しながらツボミの成長を楽しませていただいております。
今年は庫裡側の入り口にも…
発芽したばかりの苗もあり、これから長らく楽しむことができそうです。いよいよ八月です!
台風が近いためか、静まり返る寺町・寺カフェです。今日は山門前に出している看板を洗い、夏イメージに書き直しをしました。今夏より新たにソフトクリームが加わりましたので、さっそく看板に登場です。
寺カフェ2年を経て、徐々にレパートリーが増えています。
美しいうず巻きのソフトクリームを目指して、練習中です!
法要の最初に、ご真前にお供えする霊供膳を空じられる住職
本日は午前10時半より、寳勝寺に於きまして「盂蘭盆会法要」が執り行われました。法要には、県内外から約30名の檀信徒皆様がご参列くださり、寳勝寺歴代住職ならびに檀信徒各家先祖代々の御供養がなされました。
傳燈寺様
この度の法要では金沢市伝燈寺町・傳燈寺様、富山県氷見市・宝光寺様がご加担下さり、無事に法要を厳修することが出来ました。心より厚く御礼申し上げます。
宝光寺様
平成27年度盂蘭盆会法要の「偈」を唱えられる住職
寳勝寺檀信徒総代様を始め、檀信徒皆様がおひとりずつ御焼香をされました。
宝光寺様のご説明のもと、お手元に配布された経本に準じ、参列者全員でお経を唱和されました。奥位牌壇やお内陣には黙々とお線香が焚きしめられ、皆様のお経の声によりお寺のすみずみまで響き浄められていくような、厳粛な盂蘭盆会法要となりました。
法要後 住職法話の様子
法要終了後には、住職が法話をされました。法話の詳細につきましては現在、文章に起こしております。近日中に「年中行事」の項目にて法要報告と共にご紹介させて頂きます。
法話終了後の午前11時からは「墓地改葬工事説明会」が開催され、㈱いせや様の関連会社である㈱トムソーヤ顧問・高田様、ココ・プランニング・宮崎様よりご説明を頂きました。
資料を見ながら、熱心にお話を聴かれる皆様
住職より、ご挨拶をされているところ
全行事が終わりました後、昼食懇親会となりました。檀信徒皆様には、お食事とコーヒーなどをお召し上がりいただき、住職をはじめ檀信徒様同士の御交流のひとときとなりました。この度ご参列賜りました檀信徒様には、心より厚く御礼申し上げます。また、今回御参詣頂けなかった檀信徒皆様より、御供養ならびにご供物等、御恵送賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。