寶勝寺日誌
この度、去る7月10日、平成28年度「寳勝寺盂蘭盆会」を無事厳修致しましたことをここに御報告申し上げます。今年も多くの檀信徒皆様がご来山くださり、また寳勝寺霊苑改葬工事関係者皆様のご列席のもと、厳粛なる法要を円成出来ましたこと、厚く御礼申し上げます。
当日は、盂蘭盆会法要に先立ち、檀信徒総代・北條英俊様よりご挨拶を頂きました。またこの度のご法要では、寺町1丁目の桂岩寺ご住職様が役僧としてご加担下さり、盛大なる御式を厳修することが出来ました。
桂岩寺 ご住職様
法要中には、御一人ずつ順に御焼香をされ静かに合掌される中、住職がお申込み頂きました御法名を読み上げられ、御先祖供養並びに檀信徒各家先祖代々の御供養が成されました。
法要終了後、住職の法話より
・・三日前の本多町瑞光寺を最初に、昨日は野町少林寺、そして本日の寳勝寺と、私が兼務している金沢市三か寺の今年の盂蘭盆会施餓鬼法要も無事に円成することが出来まして、本当にホッとしております。今回、約四百年に渡って築かれて来た寳勝寺霊苑の改葬工事を行う事を決定したわけでありますが、先ほどの法要でもご供養申し上げました、加賀藩第三代藩主・前田利常公が京都妙心寺より千岳宗仭禅師を迎えて、このお寺が創建されたと言われております。今日ここに御参席の檀信徒皆様の御先祖の多くは武家であり、この金沢を守る為に加賀藩に命を捧げて来た、そういう家柄で有ります。この度の霊苑改葬工事では一番奥に「奥の院」を設け、加賀藩前田家始め檀信徒各家先祖代々の顕彰碑を祀り、永代に供養されるようにしたいと思っています。・・・つい先日、NHK教育テレビ「美の壺」を見ていましたら、「縁側」という題目で放映されていました。日本家屋になぜ縁側が有ったかと言いますと、家族が団欒できる場所として、またいつでもお隣さんとの交流が出来る場所として用いられて来ました。最近の建築ではこの縁側が無くなりつつあり、お隣さんとの交流も疎遠になっていく傾向にあります。御釈迦様の法は「縁起の法」です。多くの方々とのご縁を結びながら多くの事を学んでいきますが、一番大切な事は「御先祖様とのご縁」を結んでいく事だと思います。昔から「親の背中を見て子は育つ」と言われます。その背中とは、お仏壇にお参りして合掌をされている親の姿だと思います。眼に見えない世界にこそ深い「縁起の法」が実感されるものです。・・・先般7月5日に卑山霊苑改葬工事の最終合意契約がなされました。愈々本格的な工事が始まるわけですが、私も金沢との法縁を頂いて六年になり、この間ずっと自分自身に問いかけて来た事が有ります。「なぜ私は福井を離れ、金沢の寺院にご縁を得たのか?」という問答です。その答えが、今回の霊苑改葬工事計画に有りました。御釈迦様の「縁起の法」と承知して、今後も檀信徒皆様方と共に「報恩菩提」の心をもって精進して参りたいと思っております。本日は卑山盂蘭盆会施餓鬼法要にお参り頂き心より感謝申し上げます。 (事務局編集)
法要終了後には、「檀信徒会議・寳勝寺霊苑改葬工事説明会」が行われました。(※「寳勝寺霊苑改葬工事説明会」の会議内容ならびに寳勝寺霊苑に墓地を所有されている檀信徒各御家への御連絡事項等、現在、報告書を作成しているところでございます。書類の準備が整い次第、関係者の皆様へ詳細をご報告申し上げます。何卒宜しくお願い申し上げます。)
会議終了後、昼食懇親会にて
この度の盂蘭盆会ならびに「寳勝寺墓地改葬工事説明会」にご参列賜りました皆様に、心より厚く御礼申し上げます。また、当日ご参詣頂けなかった檀信徒皆様より御供養ならびにご供物等、御恵送賜りましたことまたお届け下さいましたこと、厚く御礼申し上げます。合掌
夏の空です! / 寳勝寺の中庭から承証寺さまの屋根を臨む
爽やかな初夏の一日となりました。寺内は肌寒いほどの冷風がそよぎ、寺カフェのお客様ものんびりとくつろいでおられます。お席のあちこちから、御家族の話や旅行中の話や、はたまた英国EU離脱について討論する声などなど、さまざまな会話が聴こえてきます。なんと平和な時間なのだろうと感動するほど穏やかです。
ノウゼンカズラが咲き始めました。
アガパンサス 初夏の涼やかな青紫色
式台玄関にて 新しいお花を育て始めています。 こちらは赤色、サンパラソルと鶏頭です。
境内の周辺にひっそりと咲くカタバミ。どこにでも咲いている花ですが、寳勝寺にとって縁の深い植物ではないかと思われます。
御内陣に並ぶ、片喰(かたばみ)紋の御位牌
こちらも片喰紋です。
こちらは「オキザリス」。大安禅寺の奥様のお庭から寳勝寺へ株分けされたお花です。よく似ているのでカタバミと同じ種類だと思っていたところ、カタバミのことを英語で「オキザリス」というようです。まさにカタバミでした。今日は本当に涼しい一日でしたが、花々が夏の到来を告げてくれています。
街なかの寳勝寺、小さくも緑豊かな中庭の情景
今日は10時より「楽く楽く法話」の団体様をお迎えするため、準備に奔走する朝です。一昨日、奥様が伸びた枝葉を剪定され、ますます美しい中庭。すだれの間からふと覗くと、右斜め下に、朝から黄昏るように佇む影が・・・。
※ 寺の猫ではありません。
縁台にゆったりと腰を下ろし、すだれの隙間から初夏の庭の風情を楽しんでいるかのような、近所の猫であります。
写真を撮っても、ガラス越しに顔を近づけても、まるで気にしない様子。すっかり馴染んでいます。寺カフェのお客様が近くでお茶を飲んでいても、まったく動じず、そのたびに「寺の猫ではありません。」と、ひとこと説明しております。ご近所を色々と見廻って、一番良い場所を選んでくれているのかもしれません。
鈴がついています。
本日は午後より、地元テレビ局・テレビ金沢のミニ番組「五木寛之の新金沢小景」の撮影が行われました。宝勝寺の本堂・ご本尊様をはじめ、外観や風景、寺カフェの様子などを撮影して下さり、カフェ利用のお客様にも多大なご協力を頂きつつ、無事撮影が終了致しました。撮影を快く承諾してくださったお客様皆々様、テレビ金沢様ならびにスタッフの皆様、本日は誠にありがとうございました。放送は、6月17日金曜日、テレビ金沢「花のテレ金ちゃん」で夕方6時25分頃からだそうです。(再放送は22日水曜日、お昼の11時40分頃より) ぜひご覧になってください。
中庭のクチナシが満開です
先日、「花菖蒲祭」開催中の大安禅寺へお参りさせて頂きました。奥様にご案内頂きまして、薔薇園内をゆっくりと散策して参りましたので、その様子を写真にてご紹介させて頂きます!
薔薇園の入り口です。大きな真紅のバラがお出迎えしてくれています。
奥の方にもたくさん咲いているのが見えるのですが、さっそくこの淡桃のバラのとりこになって離れられません。
上から下まで、まるで大きなブーケのようです。
園内には、バラを始めクレマチスやハーブ、季節の花々がたくさん植えられています。この大きな庭園を、奥様と女性スタッフ数名の皆様だけで通年管理育成されているというのが、驚きです!
バラとともに、多品種のクレマチスが咲いています。
濃い紫色にときめきます…
いつまでも眺めていたいですね…。
大安禅寺花菖蒲園そして薔薇園の魅力は、なんといってもお山そしてお寺の中にあることだと思います!竹林から降りてくる風。ウグイス、ホトトギス、三光鳥やアカショウビンの鳴声を聞き、森林浴をしながらお花を観賞するのは本当に夢心地です。
お花のかたちが、実に多様です。
園内では、すでに来年にむけての準備が始まっていました。
赤系だけでなく、白や黄色、紫のバラも…
この紫はクレマチスです。
まだまだご紹介しきれませんが、園内のバラは沢山の新芽が伸び、蕾をつけていました。これからますます綺麗に開花し見頃を迎えることと思いますので、花の祭典「花菖蒲祭」の大安禅寺へぜひお参りくださいませ!
五月も下旬となり、梅雨のようなじっとりとしたお天気です。寳勝寺の境内では初夏の花が次々と開き、寺カフェのお客様にも大変喜んで頂いています。一重の薔薇は爽やかな芳香を放っていますが、今日はご近所の建物がペンキの塗り替えをしているらしく、あいにく化学的な香りが・・・。街の景色も日々変化しているようすです。
境内に一歩入ると、緑もずいぶんと深くなりました。これから、白いホタルブクロが咲き始めます。今年の一番花を、式台玄関に頂きました。下野、紫陽花も例年以上に元気に開花しています。
この季節、庫裏側の土手に咲く八重の毒だみ草です。寺内に飾ることはありませんが、秘かに?観賞して楽しんでいます。
そして今日は、寺カフェのお手伝いスタッフさんのお母様からということで、お昼ご飯に「朴葉飯」を頂きました! 朴葉の爽やかな香りが移った黄粉御飯がとても美味しく、昔ながらの自然の食べ物を頂くことが本当に贅沢だと感じました。
お米ぎっしりの朴葉飯、2個頂いて、午後からも溌剌とお仕事に励むことが出来ました。誠にありがとうございました!
緑が本当に美しい季節となりました。毎日楽しく眺めているお庭ですが、突然の睡蓮の登場に喜び、撮影会のように何枚も写真を撮ってしまいました。明日の朝、美しく開いたようすをまた撮影したいと思っています!
すずらんの後には、庭藤が咲き始めています。
山門前庭から移動し、一時鉢植え中の「定家かずら」が、たくさんの花を咲かせています。風がそよぐたび芳香が漂い、特に外国人の旅行者の方から「ジャスミンのような香りがしますね!」とのコメントを頂いています。ご近所のお茶屋さんから香る、茶葉を煎る香りとブレンドされて、なんとも爽やかです。
蜜柑の花が咲き始めました!
昨日のHAB北陸朝日放送「2時はドキドキ!」寺カフェ生中継から明けて本日、寺カフェには、「テレビを見ました。」という地元からのお客様が来られ、お抹茶やアイスコーヒー、テレビでも紹介して頂いた「三種盛り合わせ」をご注文下さっています。「こんな場所が有ったなんて、、、」と喜んで下さっている様子で、くつろいだ時間を過ごされているようでした。5月も中旬となり、寺カフェもとても良い季節を迎えております。お近くへお越しの折には、ぜひお立ち寄りくださいませ。心よりお待ち申し上げております。
お客様のお帰り後には、こんなアート(!?)が施されていました
御菓子の飾り葉やぜんざいの箸袋を使って、舟漕ぐアヒルのような・・・
季節のお花が次々と咲いています。
4月30日、ゴールデンウィークの寺カフェです。山門入口の通路が広くなり、仮舗装中ではありますが門構えの雰囲気も広々とワイドになりました。
たなびく仏旗と鯉のぼりの下には、もともとのお庭から移動した鉢植えを持ってきました。春の花がいっぱいです。
お寺のなかも、設えを少し変更しました。皆様がよりゆっくりとお過ごしいただけるように、席あたりの人数を減らし、席数を増やしています。ゴールデンウィーク期間中のみの特別仕様です。
いつもは大テーブルの応接室、ただいま、こんな風になっています。
応接室から見える中庭。小雨が降って緑葉が一段と光っています。
立浪草、擬宝珠の葉、えびね蘭など
鉢植えしたオダマキが咲きました!
寺カフェをご利用いただきました皆様、お参りにお立ち寄りくださいました皆様、誠に有難うございました。「心が安らぐ、本当に落ち着く」との御感想を頂き、連休中の忙しさも吹き飛ぶ喜びを感じています。ゴールデンウィーク中、金沢へお越しの方は是非いちどご来寺下さいませ。心よりお待ち申し上げております。
4月18日、早朝の寳勝寺です。今日はいよいよ、「寳勝寺霊苑改葬工事」の第一歩とも言える山門前庭の工事が始まります。庭の木々を移動し、いったん石垣を取り外し、山門へのスロープ道幅を広げるかたちで再度、石垣を復元することになっています。
2013年 秋 住職と奥様によって植栽が施された当初のようす
苗の頃の酔芙蓉
酔芙蓉、こんなに大きくなって、御町内の名物にもなりました。
今日は、造園店の方とともに庭内の木々や草花を丁寧に掘り起し、鉢に移動しました。大きな木は、造園店所有の畑で預かって頂くことになっています。
半日かかって、全ての植物の移動を完了しました。すっかり更地となった山門前庭ですが、墓地の改葬と共に再度新しいお庭が誕生することになっています! ひきつづき今後の工事の進捗状況をご報告させて頂きますので、こちらのページからぜひご覧になってください。