5月, 2024年

第3920話

2024-05-11

霊苑新区域工事も最終段階

 

いっきに気温が27℃まで上昇し夏日となった土曜日、金沢市内の観光地を巡る旅行者も汗を拭いながらの歩行となっていました。昨日からのふれあいパーク霊苑新区域工事が本日も(株)ココ・プランニング川面専務監督のもと行われ、おおよそその形が見えてきました。とても素敵なレリーフがはめ込まれるということで今から完成を楽しみにしています。

 

新しい石のモニュメントが設置されました

 

 

正午より少林寺お檀家・桑島家御母堂様三回忌法要に出向きましたが、御当主が自家用車で迎えに来てくださいました。市内の閑静な場所に御自宅があり、清々しい初夏の風情漂うお庭を望む仏間でのご法要となり、ご親戚の皆様と一緒に読経を修しました。

 

ロウバイの実

 

 

帰山後はさっそく裏庭の整備に入り、夕刻までには大方の作業を終える事が出来たようです。文章では簡単に思える庭仕事ですが、実際にはとても皆様にお見せできる作業風景とは程遠いものがあります。足は諤々!息は上がり!休息時間のほうが明らかに多く取りながらの作業となりましたが、それでも段取りどおりに終了でき安堵しました。今日は良い汗を流した感じで、久しぶりに適度な運動ともなったようです。

 

本堂裏庭から中庭へ続く 通路を作りました

 

初夏の夕暮れの光が差し込む ふれあいパーク霊苑

 

(株)ココ・プランニング スタッフの清野さんです

(株)ココ・プランニング 川面専務です

 

一日を通して色々な法務遂行が有るものですが、どの仕事も楽しみながら丁寧に進めています。もはや七十六歳ともなれば気負う事も焦る事も無く、自由自在の心境で参りましょう!「一日作さざれば一日食らわず」です。南無観世音菩薩  友峰和尚より

 

第3919話

2024-05-10

テイカカズラが咲き始めました / 宝勝寺玄関

 

暖かさが戻って来るとなんとなく緊張感から解放される気分になります。午前中に少林寺総代・中山家の月参りに出向きましたが、昨日から一変して気温も上昇し、からりと晴れ渡った空のもと衣をなびかせながら歩くのは爽快です。読経を終え帰山後は(株)ココ・プランニング東京本社から来寺された川面専務ならびに清野職員を交えて「ふれあいパーク霊苑」の新しい墓域に関する協議の場となり、午後も引き続き会議が続行されました。

 

霊苑新区画に関する会議が行われました

 


加齢とともに長時間の会議を困難に感じる昨今ですが、ふれあいパーク霊苑」開苑7周年を迎えており参詣者からの御要望に応えるべく未来志向の墓域を整備しています。急速に変化する現代社会の価値観にどのように対応していくべきか試行錯誤の会議内容となっています。

 

 

和風庭園の区画では シャクヤクが咲き始めました


「読書百遍意自ずから通ず」ではありませんが、協議を重ねるごとに新しいアイデアが生まれてくるのも事実です。また「三人寄れば文殊の知恵」という諺も有りますように、一人よりは二人、二人よりは三人と、大体三人ぐらいの話を聞くのが良い意見が出て内容もまとまるように思うものです。

 

エニシダ / 本堂裏庭にて

 

昨日は裏庭の整備をしましたが、重い瓦を運ぶ仕事内容だったのが影響してか本日は足の太腿や脛が張り本日予定していた作業も中止しました。実に情けない体力の弱体化を嘆くばかりです。足の筋力の一刻も早い回復を期待したいと念じています。友峰和尚より

 

第3918話

2024-05-09

本堂裏側にて  古い瓦の整理

 

肌寒い気候となっていますがくれぐれも体調には気配りが必要で、うっかりすると風邪をひきますから寝具などの調整が必須かと思います。若い方々には無関係かも知れませんが、加齢と共に気温への感覚が鈍り寒暖差が激しい5月は特に気をつけて頂きたいものです。

 

土手の石垣として  瓦を並べているところ

 

今年の8月26日より8月11日までパリ2024オリンピックが開催されますが、最近のスポーツの話題は日増しにオリンピックへと移行しつつあります。日本選手も近年では世界のトップレベルのアスリート達が多く育ち今から観戦を楽しみにしていますが、出来るものならフランス・パリの競技場で直に見てみたいものです。

 

薔薇が見頃を迎えている ふれあいパーク霊苑

 

陸上競技はじめ水泳・球技・柔道・体操など、日本選手はどの種目においても金メダルをとれる実力があり大いに期待するところです。また新たに若者の間に人気沸騰中の「ブレイキン」が追加種目となるそうですから、日本選手はすでにトップクラスにいるだけに新しい競技最初の金メダリストを充分に期待できるものです。

 

 

 

 

さて本日も墓域でのご供養修業となりましたが、実に爽やかな初夏の風情の中での読経でした。おそらくは1年を通して一番美しく清々しい「ふれあいパーク霊苑」の風景を見せています。霊苑の風景を「絶景かな!絶景かな!」と言えるのは、全国広しと言えど数少ない中でのひとつであると自負するものです。我々の黄泉の国が花園に包まれた癒しの国であることを想像に値する今日この頃です。友峰和尚より

 

 

第3917話

2024-05-08

連休明けの俗称に「五月病(ごがつびょう)」という言葉がありますが、これはゴールデンウイーク明けの五月中旬に発症する精神的病を指し、新入社員や新入生など新しい環境の変化についていけず無気力になったり眠れなくなる症状が続くそうで、そのまま放置するとうつ病に移行するそうですから十分な注意が必要とのこと。確かに十連休も続くと生活リズムはずいぶんと変わりますから、もとのリズムに戻るための工夫が必要のようです。

 

 

近年は「ストレス社会」と言われているように、特に若年層に於いて人間関係でストレスを感じる方が増えつつあるのは電子社会の生む一つの弊害なのかも知れません。一見便利に思える電子通信機器も、顔が見えないSNSでの会話などは相手の表情が捉えられない分、リスクを背負う事に繋がりかねません。意思の疎通にはお互いの表情を感じ取りながら直に会話することが重要に思うものです。

 

 

ストレスの原因は色々あると思いますが、連休明けの五月病を少しでも和らげる方法として軽めの運動と入浴をお薦めしたいと思います。身体を温める温熱療法は新陳代謝を促進しまたウオーキングも効果が有ります。ストレスの反対はリラクゼーションですから、のんびりとした時間を過ごすことも大切ですね。

 

 

さて和尚はお庭を眺めながら久しぶりにゆっくりとした自分だけの時間を過ごしています。今日も雨模様の天気となりましたが、五月雨の音を聴いているだけでも十分に癒されるものです。皆様のご健康と幸せを日々念じております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第3916話

2024-05-07

「 八風吹けども動ぜず 」 渓仙

 

大型連休中は良い天気に恵まれ、こどもの日には真夏日となるほどで全国的に汗ばむような気候となったようです。10連休ともなった今回の休みでしたが、やはり円安とこのところの物価高の影響からか節約型の休息を楽しむご家族が多かったとの報道でした。

 

 

休息明けの火曜日を迎えましたが、朝から雨模様の天気となりなんとも気持ちのが落ち着くものです。五月雨を「さみだれ」とも言うように、この時期の雨は風情があり霊苑内の草花がいっせいに開花し、なかでも薔薇は見事です。例年より1週間ほど早い開花となった霊苑内の薔薇ですが、今日の雨を受け色鮮やかに次々に開花しています。

 

 

 

宝勝寺境内には約120種類もの草木が植樹されており、紅葉などは青々とした新緑の葉を大きく広げたため本日は出入りの庭師に剪定を依頼したほどでした。この時季、江戸時代の俳人 山口素堂の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の一句が思い起こされますが、初夏の風情を彷彿とさせる名句です。鰹のたたきの味が初夏の到来を感じさせてくれますし、ほととぎすの甲高いさえずりもまたしかりです。人間は悠久の自然の営みの中に心の安らぎを覚え明日への活力を生み出します。

 

 

さて自坊の大安禅寺では来る17日の「花園流御詠歌進級検定試験」のため御詠歌講員皆様の最後の練習が行われているとのこと。和尚はもはや「試験」という言葉からは無縁の昨今ながら、人生は常にチャレンジ精神を失わずに前向きに過ごしていきたいものですね。御詠歌講員皆様の全員無事合格をご祈念申し上げております。友峰和尚より

 

第3915話

2024-05-06

連日の好天気 霊苑の薔薇が次々に開花しています

 

大型連休も今日まで。長い人で10日間の休暇となった今年の大型連休でしたが、皆様に於かれましては如何お過ごしでしたでしょうか。帰省ラッシュは昨日がピークで、今朝方は少林寺お檀家の月参りに出向きましたが市内は行き交う車も少なく閑散としていました。昨日まで掲揚していた国旗も降し五色の吹き流しのみが悠々と泳いでいる様子はいかにも初夏の到来を告げるかのようでした。

 

 

和尚にとってはこの連休期間中は法務遂行に専念したわけですが、今日は休寺日にして終日ゆっくり養生しました。ニュースでは大谷翔平選手がブレーブス戦で1試合4安打2ホームランの大活躍の試合となった事を報じていましたが、また東京ドームでは世界スーバーバンタム級 井上尚弥対ルイス・ネリとの試合が午後5時より予定されており、スーパースター井上尚弥選手の勝利に期待が掛かっています。

 

 

さて明日からは気分を一新して法務遂行に精進して参りたく思っていますが、時節柄皆様にはくれぐれもご自愛くださいますようご祈念申し上げております。頑張って参りましょう! 友峰和尚より

第3914話

2024-05-05

本日は「端午の節句」で男子の無事成長を願う「こどもの日」でもあります。午前中より圧倒的に子供連れの御家族が多く寺カフェを利用され、終日子供の声で賑わいを見せた宝勝寺カフェとなりました。大型連休も明日の振替休日で最後となりますが、今年はコロナ禍以前と比較すると総じて混み合うことも無く普段通りのカフェ風景となったようです。この連休中はお客様の「おもてなし」と「追善供養」修業に徹しましたが、明日は休息日として後片付けと初夏に向けてのカフェ室内の模様替えを予定しています。

 

 

午前10時半より 墳墓開眼供養諷経を修業いたしました

 

 

 

高倉家 ご家族の皆様と

 

午前中にいつもカフェスタッフとしてお世話になっている高倉さんの御子息がこのたび教頭に就任されたというのでご挨拶に来寺くださり、御家族と一緒にお祝いの茶礼をしました。御子息は小さい頃から良く知っており、この度の昇進を心から嬉しく思ったものでした。

 

このたびの御昇進の御祝をいたしました

 

 

少林寺にて

 

午後からは少林寺に出向き墓域の除草剤散布作業をしましたが、先般散布した除草効果が抜群で今後の長雨にも心配なさそうで安心しました。以前も申しましたが「住職(じゅうしょく)]とは10の職を遂行するから10職でもあると! ならば御住職(ごじゅうしょく)と呼ばれれば50の職を遂行するという事になりますから大変です。尊敬されれば尊敬されるほどに多くの職が増えていくのが僧侶の使命なのかも知れませんね。頑張って精進して参りましょう!!友峰和尚より

 

少林寺 美しい初夏の風情

第3913話

2024-05-04

 

新緑の風景が苑内一面に広がる宝勝寺ふれあいパーク霊苑ですが、例年より約1週間ほど早く多くの草花が咲き始めています。なかでも幾種類もの薔薇は色とりどりにつぼみを膨らませ、すでに咲き始めたものもあります。

 

 

御墓前にて 年忌供養諷経を修業いたしました

 

 

 

自坊の大安禅寺薔薇苑からも開花便りが届いていますが、先般上棟式手伝いに同行した金沢美術工芸大学・栗原優佳さんが撮影した木漏れ日の中に初夏の風情漂う参道風景の写真が見事です。

 

大安禅寺 初夏の参道風景   撮影:栗原優佳

 

写真は真を映すと言われますが、どの木々も約360年の悠久の歴史を否応なしに感じさせてくれます。「温故知新」という言葉のとおり、時代は常に進化しながら自然の営みは変わることなく永遠の美しさを見せてくれます。

 

樹齢360年の樹々の新緑   撮影:栗原優佳

 

 

 

大型連休も終盤を迎え、休みの名残を惜しむかのように寺カフェには観光客の方が訪れていました。休息の仕方は人それぞれですが、この時季は新緑の連なる山歩きは値千金です!トレッキングしながら山野草を愛でるのも結構心が和むものですね。北陸地方には歩行運動に程よい低い山も多くあります。天気の良い日は大いにアウトドアでリフレシュ致しましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第3912話

2024-05-03

霊苑のバラが開花しはじめました

 

大型連休も後半に入りましたが、皆様には如何お過ごしでしょうか。今日から4連休となり、5月5日の子供の日は気温が30℃を超える真夏日となるとの予報ですから体調管理に十分気をつけてお過ごしください。宝勝寺カフェは今年は「ゆるカフェ」状態で、コロナ禍以前のような大混雑とはまるで嘘のように閑かな佇まいの中での寺カフェ開業となっています。

 

ふたりしずか

 

金沢市内では観光客の姿も圧倒的に外国人旅行客が多く見受けられ、卑山カフェも同様に利用者の多くは海外からのお客様が多いように思います。北陸新幹線敦賀駅延伸開業で金沢有名観光地が再び活気を呈すると思っていましたが、この度の能登半島地震が大きく観光面にも影響しているのか平日のような流れとなっている感じがします。

 

 

午後より 墳墓開眼供養諷経を修業いたしました

 

 

さて和尚の日課は掃除から出発しますが、新しく本堂裏手に作庭した庭掃除に重きを置いて進めています。全体的には職員達の日々の掃除が行き届いているため比較的少ない時間で終了出来ます。和尚などは毛氈に付着した小さなごみや本堂裏仏壇の掃除など目の届きにくい部所も見回りながらの掃除と整理整頓を心掛けていますが、普段の運動不足を補うためにも掃除は大切です。

 

 

本日は午後より墓前供養が続き、いつも通りの法務遂行ながら連休中とあって県外からの参詣者も多く「おもてなし」体制で臨んでいます。さて大型連休中の過ごし方も人それぞれですが、和尚などは家族で旅行した遠い昔のことを懐かしく思い出しながら、ゆっくりと寺内で寛ぐ時間を楽しんでいます。大型連休中の交通事故が多発しているようですがくれぐれも安全運転でご自愛ください。友峰和尚より

第3911話

2024-05-02

新しい庭に 雑草が生えてきました / 草取り作業中...

 

諸堂保存修復中の大安禅寺から宝勝寺に持ち運んだ多くの陶器やガラス品・日用雑器を選別をするため、寺カフェお手伝いの学生さんにお願いして一つ一つ丁寧に洗う作業をしてもらっています。どの器も長年未使用で保存されてきた陶器や大切に使われてきた品物ばかりでそれを手離すのは実に悩ましく思いますが、選別が済んだのちには後日「蚤の市」を開催したいと願っています。

 

食器類の洗浄作業中...

 

 

 

玄関掃きそうじ中...

 

使わずに保管していた器の中には高価な品物も有れば想い出深いものも沢山あります。父が逝去したのち遺品を整理していたところ小さな化粧箱を見つけ、なにげなく開けてみると少し錆びついたライターやしおりや手紙などが入っておりどれも自分が父にプレゼントしたもので、ライターは中学時代東京へ修学旅行に行った時のお土産で手紙などは大学時代に父宛に送ったものでした。今回も陶器類を整理していると家族で温泉に行った時に子供達が作ってプレゼントしてくれた湯呑茶碗があり、何よりの宝物を発見した気分でした。これからはマイ湯呑として朝昼夕に茶を喫したいと楽しみが増えた感じです。

 

 

 

 

さて5月もまもなく子供の健康と成長を願う「端午の節句」を迎えようとしています。和尚の幼少の頃、5日には父親がお風呂に菖蒲の茎を入れて健康を願ってくれたものでした。そうそう母親は必ず笹の葉で巻いた「ちまき」を作ってくれました。遠い遠い昔の話なれどいつまでも記憶に残る子供の日の想い出です。「親思う 心にまさる 親子ごごろ 今日のおとずれ 何と聞くらん」とは吉田松陰の辞世の一句ですが、歳を重ねるごとに今は亡き両親の情愛を痛いほど自覚する今日この頃です。友峰和尚より

 

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