1月, 2023年

令和5年 新年あけましておめでとうございます

2023-01-02

謹 奉 賀 新 年

 

令和5年 新年あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

今年の元旦は穏やかな晴れ間の見える好天気の朝を迎えました。ふれあいパーク霊苑にも次々とお参りの御家族が来られ、苑内は一日じゅうお正月の御供花とともに御線香の香りがいっぱいに広がっていました。

 

 

 

 

宝勝寺カフェのモチーフ

 

本年の寺カフェは1月3日に開始することになっております。今年の干支はうさぎですが、宝勝寺カフェのモチーフもうさぎということで12年に1回の大事な年が巡ってきたような、気持ちを新たにしております。

 

本堂内陣の奥にある 祭壇の意匠

 

宝勝寺カフェのモチーフに「うさぎ」が選ばれた理由ですが、宝勝寺の内陣(ないじん:御本尊を安置する場所)のさらに奥に江戸時代からの檀信徒各家の御位牌を祀る位牌壇があり、その祭壇の意匠が「波うさぎ」であることに由来しています。(※奥の位牌壇は、一般参詣者の方の入堂をご遠慮頂いております。何卒ご了承くださいませ。)

 

 

のびのびと波間を跳ねる2匹のうさぎ、フワフワとした毛も繊細に彫られており、足の骨格や爪などもとてもリアルで活き活きとしています。

 

 

この「波うさぎ」ですが、謡曲「竹生島」の一節『 浦を隔てて行くほどに 竹生島も見えたりや 緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や 』に由来するそうです。(湖岸を離れて進みゆくうちに、竹生島も見えてきたではないか。木々の緑の影が湖面に映り、湖底に沈んで、水中に泳ぐ魚はあたかもその木々に登るかのよう。月が湖上に影を映すと、月の中の兎も波の上を走るのかと思われる。なんとまあ面白いこの島の景色であること。)

 

【謡曲「竹生島」のものがたり】

竹生島参詣に出かけた醍醐天皇(885年頃)の臣下が琵琶湖にて、老人と女の乗った舟に同乗させてもらい竹生島へ着きました。神社に着くとふたりは姿を消しますが、のちに老人は琵琶湖の龍神に、女は竹生島の弁才天となって臣下の前に再び現れました。弁才天は舞楽を奏で神徳を説き、龍神は臣下に宝珠を授けました。ゆったりと穏やかな春の景色のなかで繰り広げられる、清々しい神の物語です。

 

波間の中央に、波に押し上げられ天に昇っていく船のような彫刻

 

このほかにも「波」は防災・火除けの守りとして、「兎」は子孫繁栄や豊穣をもたらすめでたい瑞獣として江戸時代には特に好まれた意匠だそうで、宝勝寺カフェとしてもこれまでに色々なウサギの絵柄を選んで使うようになっています。

 

人気メニュー「焼きおにぎり茶漬け」 九谷焼の箸置き

カフェの伝票を押さえるための ペーパーウエイトも

普段 なにげなく使うメモ用紙

 

 

うさぎ の お守り

 

 

お寺の中も 住職の干支色紙 や 干支うさぎの飾りでいっぱいです

 

まだまだコロナ禍が続く中ですが、皆様が日々を心安らかにお過ごしになれますよう御祈念申し上げております。本年も引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。合掌

第3424話

2023-01-01

謹 奉 賀 新 春

 

新年明けましておめでとうございます。午前中には御法縁を頂いている全ての皆様方の健康安心ならびに家内安全の元旦祈祷諷経を厳修致しましたが、昨晩は大安禅寺より除夜の鐘のライブ映像が届きまた新命副住職による枯木堂での元旦御祈祷諷経の様子が写真で送られて来ました。約3年ぶりとなった一般参詣者を迎えての除夜の鐘撞きが行われ、本当に有難く嬉しく思ったものです。

 

昨夜の大安禅寺 「除夜の鐘」 の風景

 

 

除夜の鐘に引き続き 午前零時より枯木堂にて厳修された 新年の御祈祷

 

御参詣の皆様に 温かいおしるこが振舞われました

 

 

寳勝寺にて 檀信徒縁者各家 家内安全 並 健康安心の元旦祈祷諷経

 

 

和尚は昨年に引き続き今年も妻と寳勝寺での新年を迎えていますが、昨年と同様に今年も比較的穏やかな新年を迎えることが出来、ゆっくりとしたお正月を過ごしています。

 

「 請う其の本を務めよ 」

 

今年の干支は「兎(うさぎ)」でその飛び跳ねる様態から「飛躍」の年と位置づけ、人生のチャレンジャーのひとりとして大いに前進して参りたく先ずは自身の健康回復に努めながら大安禅寺重文諸堂修理保存工事完成に精進して参りたく念じています。

 

「 無一物中無尽蔵 花有り 月有り 楼台有り」

 

鹿島建設㈱金沢営業所・南部所長が 新年のご挨拶に来寺くださいました

 

 

さて今年も「和尚のちょっといい話」が出発しましたが、なにより大切に思うことは皆様が日々無事に過ごされるよう少しでもお手伝いが出来ればと願っています。「平常心是道」とあるように、心の安心は「己を捨て切る力」を養うところにポイントがあると思います。「なり切る!捨て切る!思い切る!」をモットーに今年も1年間頑張って参りましょう!! 本年もどうか倍旧の御法愛を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。ブラボー2023年元旦!! 友峰和尚より

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