9月, 2022年

第3321話

2022-09-20

「 無尽蔵 」

 

台風一過、どうやら朝方には無事に通過したようで安堵しましたが、それにしても深夜から豪風が窓に吹き付けてもの凄い音を立てていました。ガタガタという音で目が覚め、その後は耳栓をして寝たおかげでぐっすり眠ることが出来たようです。目が覚めた時は身振りするほど寒くなんと約19℃を気温計が示しており、昨晩は30℃近くだったためその寒暖の差に驚きました!「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当に上手く言ったものだと感心します。

 

 

さて昨日は敬老の日でしたが、和尚も来年1月に75歳の誕生日を迎え愈々「後期高齢者」の仲間入りとなり今後は「高貴高齢者」と成るよう精進して参りたく思います。さっそく自坊より連絡が有り敬老の日に因んで贈り物が届いたとか、なんとも複雑極まりない気持ちですが、孫達からのお祝いメッセージには眼を細めてしまいました。孔子の言葉に「七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)をこえず」と有り、その教示を自分に言い聞かせながら75歳を迎えたいと念じています。

 

 

自坊の御詠歌御婦人部からの退院お祝いメッセージの中に、「人生100歳まで和尚さん頑張って参りましょう!!」と有りました! そこで思い出しました「金さん百歳、銀さん百歳、野菜は白菜、和尚はめんどくさい」って! 排除されないよう頑張って参ります! 友峰和尚より

 

第3320話

2022-09-19

風に揺れ始めた 境内の白萩

 

台風14号の影響により金沢市は朝からどんよりとした厚い雲に覆われ、午後からは時折強い南風が吹き始めました。北陸地方沿岸を通過するのは午後9時頃になるということで、境内の多くの置物を片付け台風通過に備えました。午前中に澤田家満中陰忌法要が営まれた後、墓前にて納骨諷経が修業されましたが、風の影響も無くお陰様で無事に円成出来安堵したものでした。

 

澤田家 満中陰忌法要が修業されました

 

大安禅寺の「秋季彼岸会」ならびに「放生会」を23日(金) 秋分の日に控え、寳勝寺での法務を全て終えることが出来ました。一時は緊急入院となり大変心配しましたが、身体も復調して本当に感謝しかありません。彼岸明けの24日には「大安寺小中学校創立70周年記念」の法話が予定されており、そろそろその準備にも入りたいと思っています。休息の大切さを身に染みて感じているだけに、今後は休みを先行しながら法務遂行の計画を立てて参りましょう。9月も残すところ少なくなって参りましたが、皆様に於かれましてもくれぐれもお身体ご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

 

第3319話

2022-09-18

日中友好の朝顔 の 大きな種

 

三連休の中日を迎え金沢市内は毎年恒例の「ジャズストリート2020」が各所で開催されており、イベントに呼応するかのように県内外から多くの観光客で賑わいを見せています。気になるのは台風14号の進路ですが、明日19日の深夜に北陸地方を通過するとの予報です。現在は九州地方に上陸して猛烈な風雨に見舞われている様子が刻々とニュースで伝えられていました。今のところはっきりした進路は未確定ながら十分に気を付けたいと思います。

 

本堂にて 年忌法要が修業されました

 

この三連休は寺カフェを開業していますが久しぶりに寺内は賑わいを見せています。午前中には年忌法要が本堂で営まれ、昨日に引き続き桂岩寺様に補佐をお願いして無事修業することが出来、少しずつでは有りますが身体も本調子に戻りつつあるように思います。

 

「 心 清風の如し 」

 

北條家御墓前にて 祥月命日忌諷経を致しました

 

病気は「気」の病とは昔からよく聞く言葉ですが、「気」だけでは無いように思います。やはり日頃からの健康管理への高い意識が求められ「身、気、心」を整えるのに効果が有るのが「坐禅」だと思います。考えてみれば座布団一枚で健康が維持されるならこれほど安価なことは有りません。今日まで長きに渡り坐禅を続けて来て良かったとしみじみ思う今日この頃です。友峰和尚より

 

北條様とともに

第3318話

2022-09-17

酔芙蓉が咲き始めました

 

無事である事の今に本当に心から感謝しています。本日の午後より墓前年忌法要が営まれましたが、退院後初めて法要に出頭し身体全体の無事を確認しました。もちろん一人ではなく桂岩寺御住職に補佐をお願いしての法務遂行でしたが、確実に回復に向かいつつあることを実感しました。今しばらくは桂岩寺様に法務補佐をお願いしながら徐々に復帰して参りたく願っています。

 

秋空のもと 年忌の御法要が修業されました

 

御家族の皆様とともに

 

 

法要終了後 桂岩寺様と懇談中のようす

 

「何事の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」とは高僧西行法師が伊勢神宮を参拝した折に詠んだ歌だそうですが和尚も全く同じ心境で、般若心経の「摩訶般若(まかはんにゃ)」と同じくやはり眼には見えない大いなる存在が我々をお守りくださっていることに感謝する日々を過ごしていました。病室で修した日々の坐禅の心境は、ひたすら祖先の恩と父母の恩への感謝の念でいっぱいでした。病みてこそ知る多くの方々の励ましの言葉と慈愛の心に改めて深く深く心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。「妻共に 喜び分かつ 秋高し」友峰

第3317話

2022-09-16

秋のバラ / ふれあいパーク霊苑

 

「元気、根気、やる気」の3つの気は「なり切る、捨て切る、思い切る」の決断力を生み出す原動力でもあると思うのですが、いちど健康を害した途端にすべてが失せてしまいますから、日頃からの自己の健康管理には十分気を付けなければならないと自省するばかりです。退院して2日目を迎えましたが、妻が退院後に合わせた食事を作ってくれており本当に有難く思っています。

 

霊苑事務所スタッフ の 木村さんとともに

㈱ココ・プランニング様より 退院お祝いのお花を頂きました

 

ここ数年間は自炊しながら健康を考えてきたもののどうしても自分の好きなメニューが日々のメイン料理になりがちで、妻の作る料理には到底勝てません。振り返れば一番働き盛りの40代頃の食事は妻の精進料理が主だったためか極めて健康体でした。食事と健康は密接な関係があるだけに、今後は薄味で野菜中心の料理にチャレンジしていきたいと思っています。

 

 

絶食が続いていたためか随分体力が落ちましたが、退院してたった2日ながら野菜中心の3度の食事をしっかり摂っているからか順調な快復傾向にあります。「禍を転じて福となす」の格言を心に今後はゆっくり養生しながら職務に当たりたく思います。それにしても絶食と点滴だけの一週間あまり、少しもお腹が空かないのが不思議でした。点滴の素晴らしさをしみじみと感じた初体験となりました。今後は短期間の断食修行もやってみたいものです。友峰和尚より

第3316話

2022-09-15

 

神仏の御加護と皆様を始め家族からの温かいお見舞いメッセージを頂き、お陰様で本日無事に退院することが出来ました。昨日は検査を徹底するということで血管造影検査でのCTスキャン検診を受けましたが、今のところ臓器に異常が無いという見解で安堵しました。

 

退院後 応接間にて妻と共に

 

長年飲み続けてきた持病の椎間板ヘルニアの鎮痛剤が大きく影響しての大腸炎と診断され絶食と点滴治療での約11日間の入院となりましたが、無事に退院することが出来本当に感謝の念で一杯です。入院中には多くの院内関係者皆様に大変お世話になり厚く御礼申し上げます。しばらく静養し健康管理に留意しながら本格的な法務遂行に復帰したいと願っています。

 

 

入院中は孫達からのビデオメッセージにとても元気づけられました。また無事に退院したということは、和尚にまだ仕事が残っているという神仏の啓示でも有ると思います。今後の活動についても色々と思考を重ねていましたが、基本は何より健康でなければ一つもクリア出来ない事ばかりでした。我が人生に「起承転結」を問われるならば、和尚にとっておそらく今後の人生は「結」の段階だと自覚します。「人々の幸せに何が出来るか」、和尚にとって「天命」を実践する正念場を迎えているように思うものです。友峰和尚より

 

温かいお見舞いの御言葉を賜り 深く感謝申し上げます

第3315話

2022-09-14

寳勝寺 門前の寺カフェ看板

 

宝勝寺山門入口の竹が長く伸びて時折強く吹く風で看板などを痛めてしまうということで、本日は職員の手に寄って綺麗に剪定されました。ちょうど蛤坂から登ってくると正面に「寺カフェ」の黒看板が見えるように設置してあるのですが、竹が伸びて笹の葉が塞いでしまったため剪定をお願いしました。

 

 

 

 

お蔭様でさっぱりとして看板もよく見えるようになり一安心。また同じ場所には小ぢんまりとした砂庭もあり、竹垣の剪定によって一段と格が上がったように感じます。禅寺に於いては山門入口は特に重要な場所でもあるだけに、常に整備を心掛けています。境内にも竹垣が長く奥まで続いており毎年新しい竹が増える為、こちらも業者方と一緒に整備しています。

 

境内の竹垣

白萩が咲き始めました

 

それにしてもこの時期の竹は実に涼しさを感じさせてくれます。禅語に「竹葉々清風起こす」とあるように、風に逆らうでもなく右へ左へと自由自在に靡く姿を見ていると実に自由な有り様を感じます。人間もかくありたいと思うのですが、竹のようなわけには参りません。山有り谷有りの人生、せめて竹風のように清々しい心だけは持ち続けて参りたいものです。

 

中庭 縞ススキの穂

さて入院も今日で10日が過ぎました。絶食から解放されたものの検査は続いています。本当に身体は両親から戴いた大切な大切な宝物、いつかはお返しせねばらない宝物、少しでも人々の役に立つよう頑張って回復を目指して参りましょう。友峰和尚より

第3314話

2022-09-13

 

手鏡など普段はあまり使うことも無かったのですが、入院してからというもの本当によく使っています。自分の顔をしげしげと見つめる時間もないほど毎日忙しく動いていた時のことが嘘のようで、自分の姿と対面しながら具に観察しているとなかなか面白い発見があり一人楽しんでいます。昔の顔立ちとは随分と違ってきましたが、今の自分の顔も結構気に入っています。それにしてもこの数日間で顔が長細くなったものだと感心するばかり。和尚は達磨図を描くのを得意としていますが、皆様から「和尚に似ている!」と言われていた事に合点がいきました。

 

「 一日清閑 一日福 」 「 八風吹不動 」 / 2017年

 

顔立ちは兎も角も、やはり肝心なのは“心”です。「差し向かう 心ぞ清き 水鏡(みずかがみ)(あか)付きもせず 色付きもせず」と詠んだ歌がありましたが、肝心なのは顔より心だと思います。外面も大切ながら心も大切で、心身一如を目標にして健康回復に向け頑張って参ります。

 


さて一週間ぶりのお食事を頂きました。赤児で言うならお食い初めの心境でしょうか! 美味しい、美味しくないの状況では有りません。本当に心の底から神仏に感謝申し上げました。頂きます!ご馳走様!ありがとうございます! 友峰和尚より

第3313話

2022-09-12

 

爽やかな秋晴れの良いお天気が続いていますが皆様にはお元気にお過ごしのことと思います。まもなく秋季彼岸会を迎え、暑さ寒さも彼岸までの格言通りにずいぶんと過ごしやすくなって来たように感じます。今はまだ入院中ですが時折窓を開けて自然の空気を取り入れながら身体を休めています。

 

 

それにしてもこの一週間で体重が激減し、入院当初より7キロほど痩せました。自撮りしてみましたが如何でしょうか? 頬が痩けたぶん禅僧らしくなったと自賛しています。いわゆる羅漢顔です!これとて仕方のない事ですが良い事も沢山あります。日頃ご無沙汰している方々とのお電話での交流ならびに自然観察。今日もたくさん雲を見ましたが、実に面白く癒される時間となりました。常に形を変えていく姿にはロマンがあります。

 

 

またこれまでの運動不足を解消するために、あらゆるストレッチをして筋力の低下を防いでいます。何より考える時間がたっぷりとあり退院後の法務活動など思案していますが、先ずは健康回復優先です。さて今日から食事が開始されますが、一週間ぶりの夕食はお粥からです。ソロリソロリとゆっくり噛み締めて感謝を込めて頂きましょう。友峰和尚より

第3312話

2022-09-11

お釈迦様が「法華経」などを説いた場所として有名な 霊鷲山

 

仏陀説法の地であるインド・霊鷲山(りょうじゅせん)ラージギルを以前修行仲間達と巡拝した折、全員で坐禅をしていると頭上の空に大きな翼を広げた鷲の形をした雲が現れ大変感動したものでした。このたび英国エリザベス女王が死去されましたが、訃報が発表されると同時にバッキンガム宮殿をアーチで包むかのように虹が架かり、また生前のエリザベス女王の御姿が雲の形となって現れた映像がSNS上にアップされていました。

 

バッキンガム宮殿に架かった 虹

 

禅の言葉に「宇宙双日(そうじつ)なく 乾坤只一人(けんこん ただいちにん)」とありますように、本当に女王の人徳の深さを実感したものです。「風は息 虚空は心 日は眼(まなこ) 海山(うみやま)かけて 我が身なりけり」という道語も有ります。「宇宙の真理」とは自我を捨てて無心に自然の道理に従って“自利利他”の道を歩むことであり、対立する心を放下し、あるがままの人生を歩んで参りたいと願うものです。エリザベス女王御逝去に接し、哀悼の意を表しますとともに心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

エリザベス女王の御姿と話題になった イギリス上空の雲

 

さて、皆様からの温かいお見舞いの言葉を頂き日々回復に向かっています。色々ご心配をお掛け致しておりますが、一息仏心と心に銘じてさらに治療に専念し再び皆様とのお目もじを楽しみに致しております。元気!根気!やる気!新三K胃腸薬で頑張って快復を目指します! 友峰和尚より

 

« Older Entries Newer Entries »

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870