6月, 2022年

第3229話

2022-06-20

コロナ禍にウクライナ戦争そして昨晩から能登半島珠洲市で震度6弱と震度5強の地震が発生し皆様からお見舞いのメールを頂きましたが、本当に最近は全国的に地震が多発しており大変心配しています。珠洲市には臨済宗国泰寺派の吉祥寺様もおられ、心より地震御見舞いを申し上げます。

 

アクリエひめじ <姫路市コンベンションセンター> 兵庫県姫路市神屋町

 

本日は午後1時より、アクリエひめじ4階会議場で「令和4年度兵庫教区住職・副住職研修会」が開催されました。昨日はJR姫路駅で㈱エムエムシー代表の大竹将人氏と合流してホテルに前泊しましたが、兵庫教区宗務所長の臨川寺・川本成吾住職と夕食を交えて久しぶりに楽しく歓談致しました。

 

JR姫路駅にて 大竹将人氏と合流しました

姫路市内の街の風景

 


寺院を取り巻く環境も以前とはずいぶんと様変わりしており、近年マスコミの話題に取り上げられている墓じまいや樹木葬、合祀墓、家族葬などの課題についての論議が行われています。宝勝寺ふれあいパーク霊苑も今年で開苑6周年を迎えていますが、現在は多くの方々が参詣される状況となっています。今日の和尚の講話では、大安禅寺、寳勝寺など金沢兼務寺院の復興を含め今後の寺院再生への取り組みなどについてお話しさせていただきました。

 

和尚 の 講話中のようす

 

大竹氏による講演のようす

 

少子高齢化社会が加速する今日、寺院の運営は厳しさを増すばかりで肝心の布教活動すら難しい状況となって来ています。そんな困難な状況にあるからこその研修会で有り、大竹氏には樹木葬の現状を踏まえて具体的かつ分かり易く合祀墓などの未来について説明して頂きました。

 

帰路の途中 姫路城に立ち寄りました

 

 

本当に「俺がやらねば誰がやる 今やらねばいつ出来る」ではありませんが、有言実行をスローガンに寺院復興と布教活動に邁進して参りたいと強く感じた一日となったようです。友峰和尚より

 

大竹将人氏とともに 姫路城にて

第3228話

2022-06-19

大安禅寺 境内から山々を望む

 

入道雲が現れとうとう本日は真夏日となりました! 大安禅寺を取り巻く境内はじめ山々は深い緑色に包まれ見事な風景を見せています。短い滞在時間でしたが充分に静養出来、午前中は明日「アクリエひめじ」を会場に開催される「兵庫教区住職 副住職研修会」での講話内容の吟味をしました。

 

陽射しが夏色を濃くしています

本堂前にそびえる 杉の大木

このたび修復が完了した 鐘楼


講話の演題は〝少子高齢化社会における寺院運営と地域活性化の取り組みについて〟で、寺院再生への取り組みや今後の寺院活用など具体的な例を示し出来るだけ分かり易くお話しさせて頂こうと思っています。未来型墓地のひとつでもあります樹木葬ならびに合祀墓を有する宝勝寺ふれあいパーク霊苑についても触れ、引き続き㈱エムエムシー代表の大竹将人氏に樹木葬の現況を踏まえて説明頂く予定をしています。当日の第2講義では妙心寺派教学研究委員・桐野祥陽師の「漢詩、頌偈のルールと作り方」の講義が組まれています。

 

 

青々と茂る 龍潭寺木槿

やまぼうし

 

滋賀北陸教区の住職副住職研修会も昨日から1泊2日で小浜・常高寺様を会場に開催されており、卑山からは新命副住職が参加しています。毎年全国各教区で必ず開催される「妙心寺派住職 副住職研修会」ですが、僧侶間の情報交換と交流の場ともなっているように思うものです。さて午後より一路電車にて姫路に向かいましたが、大安禅寺開山大愚宗築禅師との縁の深い寺院が多い兵庫教区だけに、訪問を楽しみにしているところです。

 

第3227話

2022-06-18

今日は終日アトリエに籠ってのんびりと過ごしましたが、午前中には近くの耳鼻咽喉科医院を訪ね先日に引き続き めまい の処方薬を頂きました。今のところ症状は落ち着いていますが、時々メニエール病のようなふらつきが襲うので念のため薬を貰いに行って来ました。めまいに加えて 耳鳴り も強く生じていたので先生に診療して頂いたところ、加齢から来る症状にて仕方がないとの診断で、要するに治らないという事です。

不思議なことに、お風呂に入ると体が温まるせいか耳鳴りも小さくなり気にならなくなります。かと言って四六時中風呂に入るわけにもいかず、何か良い方法がないものかと思って目に付くのは<耳鳴りに良く効く漢方薬>の看板が如何に多いかです。街なかに住んでいるとさほど気にならない耳鳴りが、自坊のような静寂な佇まいの中に居るとまるで今が真夏かと錯覚するくらいの〝蝉しぐれ〟の感を覚えるものです。

 

「 放下着 ほうげじゃく 」 

さて午前中にいつもお世話なっている斎藤表具店主の斎藤公一さんが来寺されアトリエで歓談しましたが、帰り際に愈好亭床の間の掛け軸を拝見すると「放下着(ほうげじゃく)」と有り、なるほど!!と合点しました。放下着とは〝捨てきれ!〟ということですから、しばし自室にて坐禅をしてみました。やっぱり耳鳴りは続きましたが、何故か気にならなくなりました。「気にしない、気にしない」 友峰和尚より

斎藤公一さんとともに

第3226話

2022-06-17

昨日夕刻 華蔵寺様(福井市足羽)にて

 

昨日は「妙心寺派宗議会議員」ならびに「滋賀北陸教区宗務所長」への立候補者の届け出が締め切りとなるため、第5部支所長兼所長代務の華蔵寺様に出向きました。和尚は約10年間に渡り教区宗務所長を務めて来ましたが、この度2年の任期を残して退任することとなり、そのため今回は同時選挙となりました。

 

滋賀県 齢仙寺ご住職

滋賀県 摠見寺ご住職 と 妙楽寺ご住職

 

午後5時で立候補の締め切り時間となり、宗議会議員には引き続き滋賀県の揔見寺住職が再選され、教区宗務所長には滋賀県・齢仙寺住職が無投票当選となりました。和尚自身は今後大安禅寺諸堂保存修理工事に集中して参りたいと念じています。

 

大安禅寺 アトリエからの深緑

 

 

本日は久しぶりに大安禅寺のアトリエにて、まもなく20日(月)に姫路市「アクリエひめじ」で開催される「妙心寺派兵庫教区住職研修会」での講話準備に入りました。明後日19日(日)に出発を予定していますが、兵庫教区には卑山開山・大愚宗築禅師の関係寺院が約10カ寺あり、また西宮・海清寺僧堂出の住職並びに花園大学卒同級生も参加予定で今から再会を楽しみにしています。

 

EARTH.hоme(株式会社永尚)代表 小林永尚氏

 

さて午後には卑山御用達の大工師・小林永尚氏が来られ、先般修復してくださったアトリエのポーチで今後の工事計画などについてゆっくり歓談しました。自坊での短い滞在時間ながら、森林浴を十分に満喫し静養が出来ているようです。明日から再び法務遂行に集中して参りましょう。友峰和尚より

 

第3225話

2022-06-16

 

梅雨入り宣言が出されている北陸地方ですが、本日は急激に気温が上がり、日中気温が27℃と蒸し暑さを感じる夏日となりました。午前中には寳勝寺お檀家 髙畠家の葬送の儀が執り行われましたが、故人とは歳が和尚と同じということもあって、寳勝寺兼務住職に就任して以来10年以上の御厚誼を頂いてきました。

 

令和4年3月 亡御母堂様の十三回忌にて / 髙畠様と御家族の皆様とともに

 

春季彼岸会そして盂蘭盆会には必ず参詣され、また年忌法要も欠かさず修業され、その生き様は志操堅固で74年の生涯を全うされました。御生前には寳勝寺にてご家族皆様とともに親しく歓談した思い出は尽きません。斎場に於いてお孫さん二人がいつまでもいつまでもジイジとの別れに小さな手を合わせていました。此処に慎んで故人の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

葬送の儀を終えて一路福井の華蔵寺様に向かいましたが、車中に有っても故人とのこれまでのことを懐かしく偲びました。本当に長い間御法縁を頂き有難うございました。南無観世音菩薩 友峰和尚より

 

第3224話

2022-06-15

文房流晴心会野口支部 華展「花開きて世界に香し」 令和4年6月4日~7日まで開催 ~音楽が流れます♪~

 

先般6月7日まで大安禅寺で開催された文房流晴心会野口支部 華展「花開きて世界に香し」の動画をお送り頂きましたが、改めてそのダイナミックな生け込みと、ウクライナ国旗カラーの花材のバランスといい色合いといい「素晴らしい!」と感じ取ったものです。3年ぶりの華展開催で、野口支部の皆様もきっと満を持しての作品展示となったものと思われます。現在も花菖蒲や薔薇、クレマチス、紫陽花など多くの花が見頃となっているようですから是非ご観賞頂ければと思います。

 

 

 

さて、本日の午後には野口翠智先生のお弟子さんである北島さんが福井から来寺くださり、華展やお茶会のことなどの話題で盛り上がりました。北島さんはこれまで和尚と共にフランス・パリでの個展をはじめニューヨーク州サラローレンス大学での日本文化展ならびにフランス・サンリス「アートサクレ芸術祭」での華展・御茶会と墨蹟禅画展開催など、海外での全ての活動に参加くださっており、お茶を飲みながらの楽しい歓談の席となりました。もういちどフランスやドイツを訪ねたいと強く思った午後のひと時となったようです。友峰和尚より

 

北島さんとともに 御来寺くださり誠にありがとうございました。

第3223話

2022-06-14

寳勝寺の酔芙蓉 (一重) 2022年6月14日撮影

 

北陸地方は今日から梅雨入りとなりました! 梅雨入り宣言が出された途端にどんよりとした厚い雲が空を覆い、時々小雨の降る一日となっています。寳勝寺の境内には2本の酔芙蓉の木がありますが、毎年大輪の清々しい花を咲かせています。今はまだ開花の時季ではありませんが、本日は地元金沢美術工芸大学で日本画を専攻しているという女子学生の方が卑山のホームページをご覧になり、その酔芙蓉の木を写生したいとのことで来寺されました。

 

2021年9月17日撮影

 

卑山の酔芙蓉は本当に透き通るような色合いで清楚さと涼しさを感じさせてくれます。成長すると枝が大きく伸びるため職員の手で毎年剪定されていますが、2本のうち1本は一重でもう1本は八重で、白からピンクへと色変わりする気品ある品種で参詣者の目を和ませてくれています。

 

9月中旬から10月上旬が見頃

毎年大きく枝を伸ばす 2本の酔芙蓉

八重の花

 

さて本日は久しぶりに休息日となりましたが、6月20日(月)には姫路・兵庫教区住職研修会の席で講話を予定している為、その準備に入りました。毎日が矢の如く過ぎ去って行く今日この頃となっていますが、充実した日々を過ごす事が出来ていることに感謝の毎日です。明日からは本格的な雨模様となるそうですが、今度は梅雨明け宣言の日を待ちたいと思います。友峰和尚より

 

酔芙蓉(八重)6月14日 現在生長中

第3222話

2022-06-13

ふれあいパーク霊苑内 ヒメシャラの花が 満開です

 

強風の吹き抜ける一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 6月もあっという間に中盤に入って来ましたが、大安禅寺では土曜・日曜日と多くの参詣者で賑わいを見せたそうで大変嬉しく思います。

 

墓前での御供養諷経を修業いたしました

 

花菖蒲の開花状況を気にしながらの寳勝寺での法務遂行となっていますが、ラインを通じて映像や画像などで職員が現況を知らせてくれるので本当に有難く思っています。寳勝寺の薔薇も今では名残花となり、専属の庭師さんが毎日咲き終わった花の手入れに余念がない様子でした。7月のお盆を前にこのところ墓前供養が続いていますが、読経後には苑内の色々な花を観賞するのも楽しみのひとつとなっています。

 

御供養修了後、庭師の巻下さんとともに

巻下さん と 霊苑スタッフの久保さん  咲き終わった花の手入れをしています

薔薇は 次のつぼみが伸び始めています

 

さて、この月のお月様もとても綺麗で昨晩はくっきりと東の空に輝いていました。これまでお月様を眺める余裕すら無い「バタンキュウ」の日々を過ごしていましたが、少しずつ余裕を持ちながら法務遂行に当たって参りたいと念じています。皆様に於かれましても、くれぐれも御身ご自愛くださいますよう御祈念申し上げております。友峰和尚より

 

 

第3221話

2022-06-12

夏の花が咲き始めています / 寳勝寺玄関 沙羅双樹

 

北陸地方はいまだ梅雨入り宣言も無く穏やかな日和が続いていますが、朝夕の寒暖差には十分な注意が必要です。就寝時はけっこう気温も高く夏布団を使っていますが、朝方は15℃前後とかなり気温が下がり身体の調子を悪くする高齢者の方が増えて来ているそうですからご用心!ご用心!です。また関東地方では突然豪雨になったり雹が降ってくるという異常気象にも不安を覚えるものです。これからが本格的な梅雨時期に入るため、豪雨対策も不可欠のように思います。

 

ノウゼンカズラ

 

吉田裕介さん・真由さん御夫妻と ご両親が御挨拶に来寺くださいました

本堂にて 御祈祷を修業いたしました

 

キキョウ草

 

ふれあいパーク霊苑にて 墓前御供養諷経をいたしました

さて本日もご供養修業の一日となりましたが、ふれあいパーク霊苑内での霊前供養時は本当に清々しく、読経の声が苑内に浸透していくような感覚を覚えるものです。実は卑山霊苑を設計されたのは㈱ココ・プランニングのデザイナーでもある宮崎邦英氏ですが、開苑より約5年が経ちましたが時間が経過するほど霊苑の趣が進化していく感が有り、特に読経の声が四方八方に広がりを見せ音叉の様な響きになるのは設計上の工夫なのかも知れません。機会があれば是非和尚の読経の声を霊苑内で聞いて頂ければ納得出来るかと思います。素晴らしい霊苑環境での墓前諷経は、住職にとっても心から気持ちの入る毎日です。友峰和尚より

 

第3220話

2022-06-11

寳勝寺玄関の紫陽花 「墨田の花火」

 

寳勝寺玄関前の薄青色の紫陽花「墨田の花火」が今年も見事な大輪の花を咲かせ、寺カフェ利用客の目を引いているようです。政府の発表では外国人観光客に対し先ず2万人をコロナ対策から緩和し入国を許可するとの事ですが、実際には約1ヶ月後に効果が表れるとのこと。いまだに金沢市内には外国人観光客の姿はまばらですが大いに期待したいと思っています。

 

 

寳勝寺本堂にて 年忌の御法要を修業いたしました

 

本日は堂内での年忌ご供養法要修業と寺町1丁目・桂岩寺様大祥忌法要に出頭しました。桂岩寺様の先代御住職ならびに奥様には生前大変ご厚誼を頂きましたが、御両名様がご他界されて今年で大祥忌(三回忌)を迎え、本日はご法要に出頭し御焼香申し上げました。

 

桂岩寺様にて

 

 

本堂真前に飾られた遺影を拝顔し本当に懐かしく、いつも温かくお迎えして下さった時のお姿を想い出していました。これから7月お盆にかけて霊前供養が増えていきますが、「追善供養」の意義を説きながらご供養に専念して参りたいと念じています。さてどんどん日が過ぎていきますが、時節柄皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

 

 

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