10月, 2019年

第2246話

2019-10-12

岐阜県高山市 宿泊ホテルからの景色

昨日の夕刻に岐阜県高山市に入りました。ニュースでは多くの交通機関がストップするというので一日早く出発したわけですが、本日の午後から急に強風が吹き抜け、大型台風の接近をひしひしと感じるほどです。

昨晩は日が暮れる前にホテルに到着し、久しぶりに高山市内を散策しました。こちらも御多分に漏れず外国人観光客が大勢訪れており、日本人観光客を見つけるのが難しいほどです。驚いたのは、有名な「国分寺通り」のいたる所に外国人観光客向けのショットバーが開業されており、従来の歴史的建造物の建ち並ぶタイムスリップするような感覚とは違って、まるで南国のリゾートに来たような雰囲気でした。

高山市内を散策しました

ホテル ロビーのディスプレイ

 

飛騨高山の 民芸品の数々

 

国分寺

今日は朝一番に安国寺様を訪ね、新命和尚住職就任のお祝いのご挨拶を申し上げました。台風の影響でテントや幕などは片付けてありましたが、本堂の準備などは完了している様子でした。明日は午前中に御稚児行列も予定されている為、ホテルに戻ってからは部屋に篭って天気回復のご祈祷を致しましたが、台風19号の進路や被害状況が臨時ニュースで報道されるなか、無事に通過する事を切に願うものです。今晩はホテルにて祝賀の前夜祭が開催されますが、心よりお祝いを申し上げたいと思っています。友峰和尚より

第2245話

2019-10-11

「 秋 壷中日月長 」  渓仙 書

午前中に本州が「強風域」に入るというので、朝から境内周辺の風対策を施しました。今回の台風は過去最大の大きさだそうで油断は禁物です。最近の気象情報は実に的中率が高いため「馬耳東風」というわけには参りません! 備えあれば患いなし!念には念を入れよ!ですね。

ニシキギ の 紅葉

能登 神子原米

一昨日、羽咋市在住の中越様より地元名産「神子原米」を御恵送下さり早速に仏前にお供えしましたが、実にタイミング良くお米を買い求めようと思っていたところでした。日頃からご厚誼頂いているご夫妻だけに感謝でいっぱいでした。

2019年8月23日 中越様御夫妻とともに お心遣いを頂き誠にありがとうございます

明日から3連休ということですが、今日も寺カフェを開業したものの台風接近の影響からか観光客の客足も遠のき、明日は更に暴風雨になるとか! 13日(日)には飛騨高山国府町・安国寺新命泉瑞和尚の晋山式が挙行されますが、多くの交通機関がストップする可能性も有り一日早く出発することにしました。何事も「先手必勝なり」。なんとしても新命和尚住職就任の席に参じ、お祝いの言葉を申し上げたいと心待ちにしています。友峰和尚より

つわぶき

第2244話

2019-10-10

「一華 五葉を開く」 大安渓仙 書

超大型の台風19号が関東地方を通過するとの報道を聞き、一日早く飛騨高山に出発する事に決めました。岐阜県高山市国府町、安国寺新命泉瑞和尚の晋山式が13日(日)午前10時より挙行予定ですが、台風の無事通過を心より祈願しています。この度の台風による強風は北陸地方も例外とはならないそうですから、十分に気をつけたいものです。

午前中には地元金沢市・泉小学校2年生16名そして引率の先生2名が「社会科見学」として寺カフェに来てくれました。自分の町の素敵な場所を紹介する学習だそうで、可愛い子供達の矢継ぎ早の質問に職員が丁寧に答えていましたが、今回は見学と質問応答で、後日もう一度来寺されるとの事でした。

寺離れの進む今日ですが、昔の寺子屋のように子供達との交流ほど大切なものは有りません。職員の話では「寺カフェの人気メニューや作り方など、とても子供らしい質問で楽しい時間でした」とのことでした。毎日が矢の如く過ぎ去って行きますが、一日一日を大切に過ごして行きたいと念じています。友峰和尚より

第2243話

2019-10-09

朝一番に 桂岩寺ご住職との 法務打ち合わせ

気候好し!気温好し!秋風これまた好し!快晴の一日となりました! 一年を通して数日有るか無いかの爽やかな空気観!「観」という字を使う意味は、景色の中に観える秋の風情だからです。午前中には寺町1丁目・桂岩寺御住職と今後の法務遂行についての会合を持ちましたが、年々法務が忙しくなっており、色々と御加担のお願いを致しました。桂岩寺御住職も地元石川県曹洞宗寺院の役職に有り、何かと御多忙の中を来寺下さいました。

ふれあいパーク霊苑 奥の院のお掃除

午後からはこの連休中に台風19号が本土を通過するというので、ふれあいパーク霊苑・奥之院の草引きをしました。いつの間に随分と草が生えており驚きましたが、気持ちの良いお天気の中での作業で首尾よく短時間で終了出来ました。

奥の院の最奥 歴代住職墓塔の前の 草引き

秋の陽光さしこむ霊苑

赤とんぼが 佇んでいます

寺カフェ利用のお客様も穏やかなお天気のもと、境内の床几台で寛がれている姿が見受けられました。夕刻には埼玉県より妙楽院御住職が役員方々とカフェに来寺下さり、ひととき歓談させて頂きました。色々な方々とのご法縁を結んでいくことへの歓びを感ずる今日この頃です。友峰和尚より

埼玉県より 真言宗寺院・妙楽院御住職と役員の皆様です 本日は誠に有難うございました

第2242話

2019-10-08

「秋深き 隣は何を する人ぞ」芭蕉の名句ですが、朝から冷たい雨が降り続き、寳勝寺の境内もなんとも一辺に晩秋のような風情となりました。午後1時半より富山市山田村より「山田老人クラブ」約40名の皆様が来寺下さり「楽く楽く法話」を致しましたが、大変愉快な会長様のおかげで笑顔満載の楽しいお話しが出来たようです。

午後1時より 「楽く楽く法話」 が行われました

本日のお客様は平均年齢が75歳ぐらいの男女混合の団体様で、本当にお元気できっと山田村は長寿の方が多いのだろうと感じたくらいです。近年、都会を離れ山村に移住される若者も増えつつあるのですが、健康の源は適度な運動に有りますから、その意味合いでは山村は力仕事も増え、また自然の中で過ごすことはストレス解消に繋がるのかも知れません。人生はのびのびと、周囲の人ともなんの気兼ねも無くゆっくり過ごすのが理想ですが、加齢と共に身体も同調しますから、理想と現実にはやはり差が有るようにも思うものです。

さて、この10月13日(日)には、飛騨高山国府町の臨済宗妙心寺派寺院、安国寺様で晋山式(しんざんしき)が挙行され、出席予定になっております。飛騨高山もまもなく紅葉の季節を迎えますが、身も心も真っ赤に燃焼しながら元気に人生を歩んでいきたいものですね。友峰和尚より

 

 

第2241話

2019-10-07
「この道や 行く人なしに 秋の暮れ」松尾芭蕉の一句ですが、山梨県道志村で行方不明になっている小倉美咲ちゃんの無事発見を願って止みません。秋の山道ほど寂しいものはありません、木々の紅葉が美しく感じるのは、心が無事で有る時ですから。

滋賀北陸教区寺庭婦人研修会並びに総会/大安禅寺 枯木堂にて

本日は大安禅寺を会場に「滋賀北陸教区寺庭婦人研修会並びに総会」が開催され、教区宗務所長として出頭しご挨拶を致しました。今日、寺院の状況は急激な変化の中にあり「寺離れ、直葬、墓じまい、檀家制解除」など多くの課題に直面しています。その中に有って住職を補佐する寺庭(奥様)が檀信徒との交流を深める上での重要な役割を果たしています。本山での研修を始め各教区の研修は、寺庭婦人間の交流と懇親に於いては欠かせないものです。

教区宗務所長として ご挨拶を致しました

温泉寺住職・岩淺宏観師の御法話/松雲の間にて

午前中には岐阜県下呂市、温泉寺住職・岩淺宏観師が「無衣の道人」と題して分かりやすくお話しをされました。法話後は精進料理を頂いた後、午後から総会となりましたが、初めて参加された寺庭様もおられ熱心にメモを取っておられました。大安禅寺は現在諸堂修復工事が行われており、会議終了後は新命和尚の案内で修理現場の見学が行われ、散会となりました。

愈好亭にて 温泉寺様と 無量寺様とともに

精進料理 の 昼食会

秋の味覚がふんだんに用いられた 美しい精進料理

大安禅寺檀信徒「阿吽」の精進料理 です/御寺院の席にて

     

枯木堂に安置されている 本堂の襖絵などを鑑賞されているようす

本日は教区寺庭の皆様には遠路研修会にご参加頂き、教区所長として心より厚く御礼を申し上げます。大変おつかれ様でした。さてさて相変わらず東奔西走の法務遂行となっていますが、「刻苦光明必ず盛大なり」です。有言実行!頑張るしかない! 友峰和尚より

第2240話

2019-10-06

10月は「神無月(かんなづき)」と言い、全国の神様が出雲大社にお集まりになって来年の神事を決められるとの事、また出雲の国では10月を「神有り月」と呼んでいるそうです。なにぶんにも神様が御留守ということですから、その代わり仏事はしっかり遂行していきたいと願うものです。

年忌法要並びに新墓開眼納骨法要が修業されました

今日は時折強い風が境内を吹き抜けて行くものの大変爽やかな一日となりました。午前中には年忌法要と新墓開眼納骨供養を修業し読経三昧となりましたが、午後からは先般より「生き生き法話」のご依頼を頂いていた倉元様ご夫妻始め御友人皆様が来寺下さり、約1時間あまり応接間にて法話を致しました。

午後 倉元様 と 職場の方々とともに

倉元様御夫妻です

同じ会社にお勤めで 会にご参加下さった方々です

大安禅寺と寳勝寺のパンフレットを御覧頂いているところ

この時期、金沢では多くのイベントが企画されており、本日は「金沢ウオーク2019」に参加された会社の方々で、市内の名所を訪ねながら寺まで歩いて来られたそうです。寳勝寺のお隣りには新しく「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」も完成しており、法話終了後に向かわれました。日々、多くの方々との御法縁が広がっていくことを嬉しく思う今日この頃です。本日はご来寺下さり真に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

御来寺 誠にありがとうございました

 

第2239話

2019-10-05

大安禅寺の今朝方の空気に、秋の広がりを感じたものです。「誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが見つけた 小さい秋 ちいさい秋 小さい秋 みつけた・・・」これはサトウハチロウさんの歌詞ですが、午前中に寳勝寺へ戻って見れば台所の調理机に「いが栗」がひとつ置いてありました。お向かいの竹筆屋の奥様が旅行のお土産にと持って来て下さったそうで、なんて素敵な御方なんだろうと、しばし いが栗を見つめながら「小さい秋」を感じていました。さっそく職員が和尚の掛け軸の横に飾ってくれました。街なかで秋の到来を感じるのは街路樹の紅葉ぐらいですから、本日は心のこもった「小さい秋の到来」を部屋の中に運んでくれたようでした。そして寳勝寺の玄関には、郡上八幡市・慈恩寺様の紅葉のお庭のポスターが飾られています。

郡上八幡市・慈恩寺様の庭園「荎草園」 紅葉のポスターです 

いが栗 と ツクバネの実

 

さて、午前中には卑山檀信徒・北條直敬さまの御親戚の皆様が静岡県浜松市より墓参に来寺され、爽やかな秋風を受けながら「ふれあいパーク霊苑 奥の院」にて墓前諷経を修業致しました。

北條直敬氏 と ご親戚の皆様

ふれあいパーク霊苑 奥の院にて 墓参諷経を修業致しました

どこからともなく「誰かさんが 誰かさんが・・小さい秋みつけた」の歌が聞こえてくるような、心休まるひと時となりました。友峰和尚より

 

第2238話

2019-10-04

大安禅寺アトリエから眺める 木々の風景

早朝より秋雨の降りしきる一日となりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 自室アトリエでの法務遂行は久しぶりで、外の風景を眺めながら悦に入ったものです。午前9時より松雲の間にて、令和元年度の卑山総代・中内豊氏並びに堀江利昭氏とともに、現在進行中の諸堂修理事業を踏まえ今後の方向性等についての意見交換を行いました。これまでの経過説明に加え、浄財勧募についても話し合いましたが、約12年に及ぶ大修理で長丁場の事業となる為、浄財勧募の方法も知恵を絞って全国にその輪を広げて行きたいと願っています。

大安禅寺檀信徒の中内総代、堀江総代とともに 諸堂修理事業の会合

 

床下より発掘された 穴

客寮や廊下の解体工事が順調に進むなか、本日は現場を視察しました。まずは先日新命和尚が発掘した穴の状況を確認しましたが、すわ一大事!金銀財宝埋蔵穴の発見か!と言いたいのですが、残念ながら穀物の貯蔵穴と分かりました。昔は乾燥の良い地下に作物を貯蔵したようです。

しかしながら何処でも語られるお宝埋蔵伝説にはロマンが有り、今後も解体に合わせ床下の調査には好奇心満載です。さて自坊で過ごす時間は値千金です。大自然に囲まれた禅寺の佇まいは大いなる癒しの空間で有る事を有り難く感謝するものです。友峰和尚より

第2237話

2019-10-03

        

10月に入り大安禅寺の山々はすっかり秋色を深め、台風18号の影響からか時折強く吹く風が山並みの木々を揺らしていました。本日は自坊での「生き生き法話」が予定されていたため、昨夜電車で福井に戻りましたが、参道を登る途中で突然大きな鹿2頭と出会い驚きました! 鹿がいるらしいと噂には聞いていましたが、実際に遭遇するとはびっくりです。初めはイノシシかと思いましたが、鹿が出るとはいよいよ大問題です。

 

さて、本日は新命和尚が宮城県での法務出張の為、久しぶりの自坊での「生き生き法話」となりました。東大阪から参詣されたボランティア団体で約200名の御婦人方々に向けてのお話しとなりましたが、昨日の寳勝寺に引き続いての法話でしたので、楽しく話す事が出来たようです。

 

生活環境が変わると時間の進み方もずいぶんと違って感じます。人それぞれに、色々な人生を過ごしていくわけですが、住まいの環境がその人生と心の有りように大きく影響することをしみじみ感じる今日この頃です。友峰和尚より

 

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