11月, 2018年

第1902話

2018-11-02

先般、少林寺責任役員総代の宮崎寒雉氏に宝勝寺の燭台修理をお願いしましたところ、本日見事な修復を得て戻って来ました。早速本堂前机に写真の如く据え付けましたが、宮崎寒雉氏は加賀藩の釜師で十四代目を継いでおられます。宝勝寺の燭台は約三百年前に鋳造されたもので、昇り龍の装飾が施された立派なものです。残念ながら途中で折れており、その場しのぎに針金で繋がれローソクを立てる芯棒もないため、これまでは飾り物として置いてありました。今回、宮崎氏のお陰で修復でき本当に有り難く思っております。宮崎氏は少林寺本堂にも殿鐘を御寄進下さいました。心から感謝申し上げます。

修復前 途中で折れ、斜めに傾いていました

修復後 本来の姿に

宮崎寒雉氏とともに 2018年10月

少林寺 宮崎氏寄進の殿鐘 (2018年少林寺盂蘭盆会にて)

その少林寺では今月四日まで、「東アジア文化都市2018金沢」でソン・ドン氏の作品展覧会が開催されています。この度、「変容する家」をテーマに和尚がインタビューに応じたVTRが完成し、展覧会の総括記録として金沢21世紀美術館の「変容する家」ホームページ内で公開されることになりました。YouTube動画で是非ご覧ください。本堂全体をギャラリーとして利用する、新しい寺院空間活用のあり方が紹介されます。

今日も多くの来場者が来られていました

 

東アジア文化都市2018金沢「変容する家」髙橋友峰 嵩岳山 少林寺 住職

TAKAHASHI Yuho – Chief Priest, Shorinji Temple

 

さて、ブログをご覧頂いている皆様! 和尚は老体に鞭打って元気に法務に精進努力を続けています。歩行困難だった膝関節も最近ようやく改善して参りました。現在はなによりも膝を愛し可愛がっています。正座が出来ること、無事に歩けること、極々当たり前だった身体の動きが実は当たり前でなかったことを感じ、深く反省するとともに心から感謝する今日この頃です。友峰和尚より

第1901話

2018-11-01

傳燈寺 ハウチワカエデ の 木

平成30年もあと2カ月を残すのみとなりましたが、来年はいったいどのような元号に替わるのでしょうか? 本日は午前11時より、兼務住職先の傳燈寺にて、先代恭黄元良和尚大祥忌(三回忌)法要を桂岩寺ご住職に出頭頂き、傳燈寺西川町会長並びに地元の方々ご出席のもと厳修致しました。

 

傳燈寺 先代恭黄元良和尚大祥忌(三回忌)法要

 

現在、金沢市内4ヶ寺の兼務住職を拝命していますが、なかでも傳燈寺は今から約七百年前に、恭翁運良和尚(佛林恵日禅師)を開山に迎え勅願寺として建立された禅寺で、創建当時は多数の塔頭寺院が所在したそうです。その後は困難な時代を経過し、お檀家は一軒も無いなかで昭和62年に恭黄和尚が住職に就任し、「弁財天尊像」の御利益を掲げ「弁財天護持会」を立ち上げ、寺院の復興に尽力され現在に至っています。本日は金沢市埋蔵文化財センターより向井裕知専門主査の方が来寺下さり、傳燈寺の文化財の調査を依頼しました。重要な歴史的文化財を少しでも保存し後世に伝えたいと願っています。

法要後の茶礼にて

金沢市埋蔵文化財センター 向井専門主査 と 歴史保存会の方  桂岩寺御住職

 

 

 

久しぶりに出向いた傳燈寺でしたが、汚れがひどく寳勝寺スタッフと共にお掃除をしました。住職不在寺院の護持は本当に厳しい環境に有ります。帰り際には本堂前の草刈りをして帰山しました。ここでも山中寺院の法務活用方法が求められているようです。さて、11月はこの一年間の反省の月でも有ります。大いに瞑想してみたいと思います。友峰和尚より

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