10月, 2018年

第1881話

2018-10-12

雑華院新命副住職 晋山の祝宴 / 大本山妙心寺 微妙殿にて

昨晩は京都・妙心寺花園会館に宿泊し、早めの就寝となりました。体調不良が続いていたため夜8時には床に就き、今日の祝宴に備えました。おかげで爽やかな朝を迎えることが出来ました。京都は北陸地方と違ってまだ暖かく、衣替えの季節ながら半袖姿の観光客が多く見受けられました。午前11時から大本山妙心寺 微妙殿で、雑華院新命副住職晋山の祝宴が開催され、大本山妙心寺管長様、妙心寺塔頭各ご寺院様、妙心寺宗務総長様、宗務所役員様、また全国より法縁関係の各ご寺院様始め雑華院檀信徒役員の方々が出席されました。

 

茶礼のようす

和尚は副住職と出席させて頂きました。雑華院新命副住職様は玄峰和尚の後輩で、妙心寺専門道場の修行仲間でも有り、不思議な法縁を感じるものです。祝宴後は副住職と共に帰福しました。

 

京都駅にて

この世の中は何もかもが縁によって育まれていきますが、特に仏法に於ける法縁の繋がりには感謝あまりあるものを感じます。祝宴の席では、50年ぶりに大学時代の同級生に会いました。これも有難い御法縁でした。ジッとしていては、なんの縁も生じないのがこの世の理のようですね。さて、縁にも色々ありますから、良縁を成就して参りたいと念じています。友峰和尚より

第1880話

2018-10-11

秋明菊 / 寳勝寺玄関前にて

「秋深き 隣は何を する人ぞ」とは江戸時代の俳人 松尾芭蕉末後の一句です。身体の不調から最後の句会に出席できず、病床で詠んだ辞世の一句とも言われています。真にもって和尚などもそのような心境に有ります。身体の不調は実に歯がゆく、寂しさが伴うものです。一雨(ひとさめ)ごとに秋を深めていくこの時季はなんともデリケートな気分になるものですね。

 

本日の 楽く楽く法話 のようす

さて午前中に「楽く楽く法話」を催行しましたが、こちらは元気印の富山県からお越しの「山室ふるさと探訪会」の皆様! ㈱立山観光様は、大安禅寺で本当にお世話になっている旅行会社さんです。寳勝寺には今回初めて来られましたが、添乗員様とは長いお付き合いがあり懐かしく歓談しました。

 

御参拝頂き 誠にありがとうございました

来年は「楽く楽く法話」をもっともっと多くの方々に聞いて頂きたいと願っており、法話の新しい話題作りにチャレンジしたいと思っています。宝勝和尚の楽く楽く法話、乞うご期待下さい! 友峰和尚より

第1879話

2018-10-10

アメリカ・コネチカット州にお住まいのメアリーさんが来寺されました。メアリーさんとは福井大学にお勤めになっていた頃からのお付き合いで、かれこれ20年ぐらいになると思いますが、久しぶりに訪日され金沢にも寄ってくださいました。短い時間でしたが、懐かしく歓談したものです。

メアリーさんとともに

今日は臨時休業し、今月21日に営まれる一周年記念法要の引出物を見に行きましたが、直ぐにお目当ての品物が見つかりひと安心! さっそくに注文していたところにメアリーさんからの電話が入り急遽、寺に戻った次第。勿論、訪問されることは事前に連絡を受けていたため楽しみにしていました。メアリーさんには過去に何度も英会話の講義を受けたのですが、残念ながら未だに「ええかいな」状態で、あまり良い生徒では無かったようです。70歳にもなりますと一回一回が最後の出会いのように思うものです。「一期一会」の言葉の如く、しっかりお付き合いをして、しっかり記念写真を撮っておきましょう!

 

少林寺 檀信徒総代の宮崎寒雉様とともに

午前中には少林寺檀信徒総代の宮崎寒雉(かんち)様が寳勝寺に立ち寄ってくださいましたが、その折、卑山の三具足(燭台)の修理をお願いしたところ快く引き受けて下さいました。宮崎寒雉様は金沢で江戸時代から350年続く有名な釜師で、少林寺の釣鐘は初代寒雉師の作品です。

寳勝寺本尊御真前 この燭台の 修繕をお願いしました

今日も色々な方と御縁を頂きました。夕刻には金沢市在住の建築家 谷路一昭様ご夫妻がメアリーさんを迎えに来られ、再会を期してお別れしました。来年の話が出来なくなっていく我が身の健康状態に不甲斐なさを感じる昨今ですが、少しずつ回復傾向に有るようです。友峰和尚より

第1878話

2018-10-09

チェリーセージ / 寳勝寺境内

今月21日(日)に「寳勝寺本堂全面修復工事並びにふれあいパーク霊苑工事」落慶法要より一周年を迎えるに当たり、卑山総代始め㈱ココ・プランニング役員そして関係者による一周年記念法要が営まれる事になっています。この1年間、墓地にご縁を頂いた多くの方々とご厚誼を重ねて参りましたが、本当に素晴らしいご家族との新しい御法縁には心から有り難く感謝申し上げております。最近では卑山本堂での年忌法要も行われるようになっており、仏教本来の姿に戻って、ご供養が出来ることを嬉しく感じています。

㈱鹿島建設 南部様とともに

今日は、霊苑改葬工事で大変お世話を頂いた㈱鹿島建設北陸支店の南部様が来寺され、久しぶりに懐かしく歓談致しました。大安禅寺青少年育成坐禅道場「枯木堂」建設の際、㈱鹿島建設様には本当にお世話になりました。あれから23年の月日が流れましたが、今尚、当時の建設監督 岡安様、南部様とはご厚誼を頂いて参りました。金沢にあっても霊苑改葬工事で再びご縁を頂いたものです。多くの方々との仏縁が更なる広がりを見せていく事に感謝し、一周年記念法要を挙行したいと願っています。友峰和尚より

松虫草 / 寳勝寺境内

第1877話

2018-10-08

三連休の最終日も秋風の吹く爽やかな好天気に恵まれ、終日観光客の方々で賑わいを見せた寺カフェでした。久しぶりに副住職家族が休日を利用して寳勝寺を訪れたため、さっそく一緒に、野町・少林寺で開催中の「金沢2018東アジア文化都市展覧会」の中国人芸術家 ソン・ドンさんの作品見学に行きました。孫達にとっても大変面白くて楽しめる作品となっており、とても喜んでいました。

 

 

 

 

今日はスタッフも少なかった為、和尚は午後から寺カフェ手伝いに入り、副住職家族は金沢市内観光を楽しんだようでした。最近は法務多忙で孫達と一緒に過ごす時間もめっきり少なくなっていただけに、金沢へ来てくれるのは本当に嬉しいものです。福井から近いようでチョットが遠い金沢ですが、一日も早く北陸新幹線が敦賀まで開業することを今から楽しみにして待っています。

 

 

このところ風邪で不調気味だった体もようやく元の状態になりつつあり、つくづく日頃からの体調管理の大切さを思いました。住職としての法務役割を確実に遂行する為に、先ずは健康管理が求められているようです。さて孫達との楽しい時間もあっという間に過ぎ、夕刻には副住職家族も帰路に就きましたが、只管無事の帰宅を祈りました。友峰和尚より

第1876話

2018-10-07

本日は午前午後とも法務遂行に集中した一日となりました。昨日まで「ゼイゼイ、ガーガー」だった咽喉の調子も今日は「ゼイゼイ、ハーハー」まで戻り、なんとか読経を終えたものの、途中で痰が絡んだときは絶息状況に追いやられ、寺の住職が如何に日頃からの健康管理を求められているか、しみじみ思ったものです。「坊主はお経じゃ!」と師匠から耳にタコが出来るほど、発声の薫陶を受けたものですが、流石に加齢と共に咽喉の調子も衰え始めて来たようです。

 

年忌御法要のようす / 寳勝寺本堂にて

午前中の年忌法要は和尚一人で遂行しましたが、午後からの葬送の儀には体調不良のため桂岩寺様(寺町一丁目)に出頭頂き、本当に助かりました。なにはともあれ、無事に法務を円成出来たことに安堵しました。法務の会場間は車での移動でしたが、三連休の中日とあって、金沢市内は観光客で列をなしていました。特に、ひがし茶屋街から兼六園に至る歩道は人・人・人のまるで大名行列のようにカラフルな様相で、外国人観光客も多く見受けられ延々と続いていました。

 

先日、飛騨高山市を訪れた時もそうでしたが、金沢市内の名所も最近では観光客の人気度が急上昇しているようです。さて、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 季節の変わり目はどうも体調不良になりがちですね。どうかくれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より

 

第1875話

2018-10-06

色づき始めた ニシキギ / 寳勝寺境内

心配された台風の影響もなく、このまま無事に通過する事を祈るばかりです。この時期によく使われる「女心と秋の空」の故事はもともと「男心と秋の空」が正しいそうで、江戸時代の男はよく気が変わるところからそのような諺が出来たそうです。それがいつの頃からか「女心と秋の空」に変わっていったと言いますから面白いですね。言ってみれば、人間は「ころころ」と心の変わる動物だということです。「ころころ」変わるから「こころ・ころ・ころ」と読んだとも! それほど、秋の天気は変わりやすく、今日なども晴れていたと思ったら小雨が降って来る始末! 赤毛氈の床几(しょうぎ)を出したり片づけたりで大忙しの「日曜寺カフェ」でした。

八重咲きの酔芙蓉 が 咲き始めました

その気候の変化が、見事な紅葉の景色を生んでいきます。全国各地から紅葉の便りが届くようになりましたが、四季折々の風情が楽しめる日本は本当に素晴らしい国だと思います。大安禅寺の樹齢二百年を経た紅葉木も、まもなく見事な風景を見せてくれることと思います。身も心も真っ赤に染めながら、新たな闘志を生んで行きたいものですね。友峰和尚より

2017年11月 大安禅寺の紅葉

第1874話

2018-10-05

秋明菊 / 寳勝寺境内にて

台風25号の北陸地方の通過は6日(土曜日)の深夜だそうで、大した影響はないとの事ですが油断はできません。このところ防災用具の準備に関する番組が急増しているだけに、最小限度の防災グッズは確保しておきたいものです。昨日は日帰りで京都に行きましたが、今日は再び金沢に入り終日休息しました。と言うのも、ここ数年、風邪とは無縁でしたが、さすがに激務遂行からか身体が重だるく、微熱とともに咳き込み始め敢え無くダウン! お経を唱えるのもままならずゼイゼイ・ガーガーの状況が続いたため、臨時に休息しました。ブログを振り返ってみると、真夏日が続いた7月に熱中症でダウンして以来の強制休息ですから、どうやら「慢性疲労」から来る風邪だと自己判断致しました。もとより強靭な健康体を自負する和尚ですから、妻には「風邪ぐらい、どうって事も無い!」と強がって見せましたが、もはや言葉に説得力もなく、巨体を横たえながら無気力状態で過ごす始末! 少しでも典座のお手伝いをしようと寳勝寺に入ってみたものの、却って「おじゃま僧」となってしまったようです。明日から三連休となりますが、健康の回復を待って法務に集中したいと思っています。

 

大安禅寺 創建当初の図(18世紀頃)

 

さて、来年度から始まる「重要文化財・大安禅寺諸堂保存修理工事」に関する勧募の趣意書が出来上がり、一挙に緊張感が増して来ました。全国に向けて、重要文化財保護の重要性を訴えながら勧募のご協力をお願いして参りたく頑張ります。皆様の暖かいご支援とご協力を切にお願い申し上げます。友峰和尚より

 

 

第1873話

2018-10-04

雑華院様にて 華隠窟老大師様とともに

この時期の小雨模様の京都は、言葉では言い尽くせないほどのロマンを感じさせてくれます。まして大本山妙心寺山内となれば尚更の事で、塔頭寺院には幾百年の歴史の重厚さが伝わって来るように感じます。来たる12日に雑華院様の晋山式が挙行される為、本日は卑山責任役員総代の藤田通麿氏・蒔田城助氏と共に華隠窟老大師様にご挨拶に行きました。和尚が大学在学中から今日まで、華隠窟老大師様にはあらゆる面でご指導とご支援を頂いて参りました。御歳八十八歳を迎えられた今日も矍鑠(かくしゃく)として法務に現役で当たっておられ、その御姿は敬服の至りです。大安禅寺のこれまでの復興にも常に御協力、御支援を賜って参りました。また、記念式典には必ず出席して下さいました。この度、新しい住職を迎えられる事になり、卑山総代と共に心からお祝い申し上げるとともに、感謝と御礼のご挨拶をさせて頂きました。「有難や 師の恩思う 如意のあと」という世語が有りますが、和尚の現在唯一の師匠で有ります。半世紀に渡り御指導を頂いて来たおかげで今の自分が有ると思っています。

 

ご挨拶を終えて京都を後にしましたが、涙の止まらない帰路となりました。師匠の言葉を胸に、不退転の覚悟で頑張って参りたいと念じました。華隠窟老大師猊下! 本日は本当に有難う御座いました。 秋雨に 敷石清し 妙心寺

第1872話

2018-10-03

丸々とした 日中友好の朝顔の種

雲ひとつなく快晴のお天気となりましたが、ニュースでは台風25号が今週末に再び日本を縦断するとかで、本当に心配です。最近ではあまりの災害の多さに各地の被害状況も詳しくは報じない為、あとになって大きな被害が出た事がわかるといった状態です。特に各寺院の災害被害などは殆んど報道されておらず、後日、宗教の専門雑誌を見て、被害の大きさに驚くばかりです。また被災された方々が寺院に緊急避難して色々な面で助かったとも記事に載っています。どのような災害にも対応できるように、日頃からの修学と備えが大切のようです。

 

川面さんとの打ち合わせのようす

色づきはじめた 霊苑の樹々

さて、午前中にはふれあいパーク霊苑関係の打ち合わせや、フランス・サンリス市「アート・サクレ」展覧会の準備に関する打ち合わせをした後、福井に戻りました。気候の具合とその日の気分とは実に比例するもので、今日のような爽やかな日には当然ながら仕事もスムーズに運んでいくものです。おまけに故郷の空気は別格で、境内に到着する頃には思わずクンクンと匂いを嗅いでほほ笑んでいます。自坊に到着した途端に法務が待っていました。来年から開始される重要文化財・諸堂修復保存工事に関する「浄財勧募」の趣意文パンフレットの校正でした。何事も一つ一つ、丁寧に心を込めて仕事を進めて行きたいと思います。頑張りましょう!頑張りましょう! 友峰和尚より

 

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