8月, 2018年

第1811話

2018-08-03

朝陽に向かって咲く 日中友好の朝顔

皆様、猛暑にめげず元気にお過ごしですか! 和尚は60パーセント元気でどうにか日々をやり過ごしています。あとの40パーセントは惰性です。皆様から、「和尚のブログを読んでいると辛くなります」との御意見、その意味は「働きすぎ」とのことですが、言われてみればそうかも知れませんが、和尚にはもう残された人生の時間が少なくなって来ているのです。「今やらねばいつ出来る、俺がやらねば誰がやる」の心境で頑張っているのですが、若い頃とは随分違い、何をやるにしてもどんくさく時間がかかりますから寸暇を惜しんで闘っています。

「人生は二度無い」からこその努力なのですが、どうも思うように事が進まなくなって来ています。「ちょっといい話」も、読者の皆様が辛くなるのではいけませんね。昔むかし、父親が「あまりやりすぎると、ゴムのようなもので伸びきったまま縮まなくなるから加減してやれ」との注意喚起! されどとてもとても伸びきるほどの努力には及ばないのも事実、やはり頑張るしか方法はありませんよ。今後は皆様が辛くならないように気を付けて綴りましよう!

 

寳勝寺にて 檀信徒様の盂蘭盆会祖霊供養修業

 

今日は午後からの法務遂行で、東京在住のお檀家様の盂蘭盆会を兼ねた祖霊供養の御法事となりました。「坊主はお経!」と心得て読経に集中し全身全霊での「お経三昧」! 本当に「あなたの知らない世界」との交信で御先祖も大変喜ばれました。男は度胸!女は愛嬌!坊主はお経!ってしみじみ自覚しました。南無観世音菩薩 友峰和尚より

御来寺頂き 誠にありがとうございました

 

第1810話

2018-08-02

冷えピタ で リラックス

記録づくめの酷暑です! 気温が40℃を超えた地域もあり流石にぐったりしてしまいますが、そんななか大活躍なのが「冷却シート」所謂「冷えピタ」で、額と頭の天辺に貼って脳内のオーバーヒートを防ぎながらの寺カフェサポート。台所の室内温度も30℃有り、クーラーに加えて扇風機もフル回転させながらのお手伝い。そのような状態で最も効果的だったのが「冷却シート」、それはそれは地獄に仏のような優れもので、職員などは冷却タオルを首に巻き付けての闘いでした。うっかりすると冷えピタを貼ったままでのお客様との応対!もう破れかぶれでした。

          

宇治金時が人気です

かき氷作りも担当しましたが、機械の設置場所が低かった為、約40キロある機械を高所に移動中に腰を痛めてしまい、敢え無くダウン! なんとも猛暑がもたらす悪影響は色々な所にまで及んでいます。皆様もくれぐれも油断召されるな! しっかり身体を冷やす対策をして頂きたいものです。ズボンを着用の方は、両ポケットに保冷剤を入れておくと身体を冷やすことが出来るそうですから、お試しあれ!まだまだ続きそうな猛暑日! 特に就寝中に熱中症になるとか、このところの熱帯夜には十分な注意が必要ですね。

 

 

さて、今月の24日(金)から26日(日)まで大安禅寺「渓仙舎」で開催される、現在パリで活動中の荒木芳栄画伯の個展についての準備に入りましたが、来年4月にはフランス・サンリスで「アート・サクレ」フェスティバルが開催され、和尚の墨蹟パフォーマンスが予定されています。そろそろ作品の制作に取り掛かりたいと気持ちを新たにしています。友峰和尚より

第1809話

2018-08-01

今日は「陰徳(いんとく)」という日本古来の深い精神文化について考えてみました。明治以降、西洋の教育に少なからず教育・精神面で影響を受け始めた日本社会。いつの頃からか、この「陰徳」という言葉も風化しつつあるように思います。イエス、ノーをはっきりと主張する欧米文化は大変結構乍ら、その意思の深浅には大きな違いがあるように思うのです。

 

岡部さまと、お母様とともに

 

昔から「はっきりものを言わないのが日本人」と言われて来ましたが、はっきり言わないのではなく、その気持ちの奥には言葉では言い尽くせない程の「陰徳」の心を有していたからだと思うのです。言い換えればイエス、ノーを言わなくても十分に自信が有るからこその曖昧さだったのかも知れません。また「不言実行」という言葉も有りますが、いちいち言葉で言わなくとも日頃からの怠りない実践行動こそが日本人社会を支えて来た「陰徳」の精神だと思います。「曖昧さ」は英語で「ファジー」と訳されますが、「いい加減」の言葉の取り違え同様に「ほど良くちょうど良い」ということでしょうか?

 

福邦銀行金沢支店 の 舟橋くんと

そもそも「陰徳」とはどういう意味かと言えば「思いやり」であり、常に真心を持って行動する姿勢を言うのであろうと思います。この行動は、人間のみならず自己を取り巻くあらゆるものに対しても言える事です。「陰徳」、この言葉をもっと深めれば「以心伝心」または「両鏡相照らし 中心に影像なし」ということでしょうか? 「陰徳」の行為こそ、人生を豊かに過ごす基本的姿勢だと思うものです。「老僧親切」の言葉ながら、古き良き時代の日本を想う今日この頃です。友峰和尚より

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