5月, 2018年

第1737話

2018-05-21

満を持して今日から花菖蒲園の整備に入りました! 嗚呼!なんたることか、今年の豪雪でツツジやサツキまた垣根が相当ダメージを受けており、整備には随分と時間がかかりそうです。幸いなことに、和尚は金沢滞在で留守が多い事を知ってか卑山世話方衆が早めの整備を始めてくれていた為なんとか間に合いそうで、今年の祭りは催行出来そうです。

それにしましても約40年近く園内整備に携わってこれた事を有り難く感じています。1回の中止も無く無事に開催されて来た事も神仏の御加護と感謝の念で一杯です。今年で開園35周年を迎えるわけですが、県内外から多くの入園者を迎えその浄財が大安禅寺諸堂復興の礎を築いてきました。美しい花を咲かせる事の難しさや労力不足の現状など紆余曲折の40年間でしたが、来園者の喜びの笑顔が何よりの心の支えになって来ました。

和尚の法話のテーマが「第一回花菖蒲祭」から始まったことを思い出します。「人生の花を咲かせましょう」「夢・希望・志を忘れないで!」いいですね!その通りです! 特に「志」が大切です。「志」さえしっかりしていればなんでも出来る、そう信じての人生です。早朝よりの花菖蒲園草取り整備、実に充実した時間を過ごすことが出来て大満足です! 作業を終えて足腰はフラフラなれど、心はウキウキですね。明日も引き続き頑張って整備を進めましょう!頑張ります! 友峰和尚より

第1736話

2018-05-20

寒暖の差の激しい日々がこのところ続いていますが、今日はすっきりと晴れ渡った良いお天気となりました。天候の移り変わりと共に、人々のこころの状態も多少影響を受けるようです。

大安禅寺 山門のひろばにて

檀信徒の皆様へ 大作務開始前の御挨拶 のようす

総代様から 仕事の段取りを説明されているところ

本日は卑山の大作務(おおざむ)で、早朝より多くの檀信徒の方々が参加され、山門前よりお寺に至るまでの参道の草刈と掃除並びに薪割りの作業が行われました。和尚の子供の頃には「家並(やなみ)」と称し、卑山で消費される数年分の薪(たきぎ)を作る為に裏山から雑木を伐採し、鋸で引いて斧で薪割りをしたものでした。実にハードな作業で、雑木を山から寺の作業場まで運ぶ手立ては全て人力でしたから、それはそれは辛い仕事でした。寺院が今日まで護持されて来たのは言うまでもなく多くの檀信徒皆様方の奉仕活動によるものであったと心から感謝するものです。

薪割りのようす

午前11時からは檀信徒様のお宅で年忌法要が営まれ、久しぶりに導師を勤めました。最近では自坊の法務は全て新命副住職に委ねておりますが、年忌物故者との深い法縁から和尚が勤めました。法要の最初には「花園流御詠歌」が家内の導師のもと御詠歌婦人部の皆様によって奉詠されましたが、実に厳かで法悦を感じた年忌法要と成りました。さて明日からは本格的に花菖蒲園整備に入る予定をしています。毎年恒例の和尚の仕事ながらワクワクする思いでいます。土作業はいいですね! 土の匂いを嗅ぐだけで元気が出て来ます。泥の匂い!草木の匂い!花の匂い!汗の匂い!どれも最高です! 「真理を行ずる者には仏天の加護が有る」 自然と共に歩んで行きたいものですね。友峰和尚より

 

第1735話

2018-05-19

 

卑山ふれあいパーク霊苑から風に乗って薔薇の香りが境内に漂っています。見事なまでに色とりどりの花弁を大きく広げ、特に代々墓「奥の院」入口のつる薔薇に至っては文句なしの風情を見せています。同時に大安禅寺からも次々に薔薇園の開花状況が届けられ、写真を見るたびに幸せ気分に浸っています。

 

大安禅寺のバラ園 2018年5月19日撮影

 

大安禅寺の薔薇園は妻が手掛けており、今年で5年目を迎えました。現在は薔薇の品種に加えて樹木も随分と増え今年は例年になく苗の成長が良いそうで、それも妻と共に薔薇の花の管理を手伝っている多くの女性スタッフの真心が見事な開花に繋がっているようです。

 

バラとともに 多種のクレマチス 初夏の花々が咲きます

 

 

いよいよ明日から和尚も花菖蒲園の徹底した整備に入る予定をしています。開園以来今日まで欠かすことなく続けて来た園内整備でしたが、近年では金沢での法務遂行が増えている関係上、小森庭園主・末政幸憲氏始め世話方さんにお願いしています。長年手塩にかけて育てて来た花菖蒲ですが花達は実に正直で、自坊に戻って声を掛けてやるとたちまち嬉しそうにするものです。「それは気のせいでしょう?」なんて言われる方には花の気持ちなど知る由も無しです。花達はきちんと反応してきますよ! 皆様、乞うご期待ください! 和尚は頑張りまっせ!人生心の花を咲かせましょう!なにくそ!頑張るぞ! 友峰和尚より

第1734話

2018-05-18

5月度 寳勝寺木曜坐禅会 

 

昨晩は月例木曜坐禅会が開催され、10名の居士大姉(こじだいし)の方が参加されました。午後6時半から始まった坐禅でしたが、今回は、日頃茶道を修されている2名の社会人男女ならびに女子大学生2名の合計4名が初めて参加され、堂内が引き締まった空気感となったものでした。

 

休憩中  警策の受け方を指導しているところ

 

坐禅の効能は実に無限で、なんといっても気持ちが良いのが一番だと思います。近年は「電子社会」と言われ我々の周辺にはあらゆる電波が飛び交っており、その電磁波の影響で心身疲労を引き起こすとさえ言われています。特にパソコンやスマホなどの画面を長く見つめていると、頭痛や目の痛みまた精神障害にもつながり精神状態が不安定になりかねません。坐禅は「身体を整え 呼吸を整え 心を整える」ための手段としても実に効果的で、皆様にも是非体験して頂きたいと願っています。

 

白隠禅師坐禅和讃 唱和

心の「安心(あんじん)」は、気の流れを良くし穏やかな顔つきになり、坐禅によって出るアルファ波によっていっそう美肌になるという事なれば女性にとっては最高だと思います。坐禅修練の究極は「解脱(げだつ)、無心の心身状態を体得する」事に有りますが、まずは呼吸を整えることの楽しさを体験して頂きたいものです。6月は21日(木)午後6時半から開催される予定です。

 

坐禅終了後 茶礼にて

 

本日の霊苑のようす / 住職撮影

 

さて、本日は蒸し暑い一日でしたが、寺内は空調が良く効いており寺カフェ利用のお客様も喜んでおられました。卑山ふれあいパーク霊苑にはバラが見事な開花を見せています。霊苑見学に来られた方々もたいそう感動されている様子でした。薔薇の花はこれからが本番のようです。友峰和尚より

 

境内 初夏の花

2018-05-18

雨の前 の 蒸し暑さです

遠くで雷鳴が聞こえ始めました、寳勝寺玄関前です。6月下旬のような蒸し暑さで、今夜にかけて暴風雨になるとのこと。朱傘や毛氈の床机を片付けようか否かと迷っているところです。

沙羅双樹の樹

ふれあいパーク霊苑の薔薇に引き続き、本日は寳勝寺境内の庭をご紹介させて頂きます。式台玄関の前に新しく植えられた沙羅双樹、いつのまにか大きな葉を広げ、たくさんのつぼみがついています。大安禅寺の沙羅双樹とずいぶん樹形が違うので、冬の間は「本当に沙羅双樹?」と疑いの眼でしたが、細い枝先にも大きなつぼみがつきました! 開花が本当に楽しみです。

沙羅の木の根元には、細竹、白萩、ツワブキとともに、涼やかなアシや小菊を植えています。細竹は一年に一度、七夕の折に短冊などを飾りつけています。

ホタルブクロ つぼみが出て来ました

玄関横 の 定家かずらが咲き始めました

 

やぶらん

突貫忍冬

京かのこ

天蓋百合 野地菊

かつてのお庭から移植した草花も、それぞれの新しい場所で根を伸ばし始めています。

高田様から頂いた 茉莉花の苗

山門に咲く睡蓮は ご近所のアイドル

ふじばかま

寳勝寺の中庭では、2月大雪の影響で植物の成長にも変化がありました。屋根雪落下で紫陽花が四方に折れてしまったのですが、かわりに根元のふじばかまが旺盛に育っています。

なんと珍しいカメムシを発見 背中の絵柄が昆虫のようです

 

「カフェ」

苗を購入して3年目のバラ、その名も「カフェ」です。3年を経てようやくたくさんの花を咲かせてくれるようになりました。寳勝寺の庭もふれあいパーク霊苑も改葬修繕後、初めての春を迎えています。来年、再来年へと本当に楽しみなお庭になっています。

ふれあいパーク霊苑の薔薇

2018-05-17

 

いよいよ薔薇の花が咲き始めました、宝勝寺ふれあいパーク霊苑です。晴天と雨、五月のお天気に添って毎日次々と開花しています。この度は、霊苑に咲く薔薇のようすを特集してご紹介させて頂きます。

 

絹のような花びらです

スタンダード薔薇 花束のように

合祀墓「 宙 ~そら~ 」の 美しい花園

壁面の薔薇

故人のお名前を刻むガラスプレートにつたう ツルバラと葡萄

まぶしいほど 鮮やかな濃い桃色

代々墓「奥の院」にて

石柱を伝うツルバラ 開苑から一年で こんなに旺盛に成長しました

 

色鮮やか美しい姿かたちの花々が、苑内の御墓を優しく包み込むように咲いています。この地で眠られる御霊とともに、お参りの方々の心も真に癒される庭園霊苑となりました。毎日訪ねたい、いつまでもお参りしていたい、気持ちになります。

   

 

これからますます美しく開花していくことと思います。

皆様 薔薇の季節に 是非ご参拝ください

第1733話

2018-05-17

寳勝寺山門前 の 睡蓮

仏教東漸の如く、今ではアメリカを始めヨーロッパ諸国全域に至るまで禅が浸透しています。ヨーロッパでは、「津波(つなみ)」の語と同じく「禅(ぜん)」という言葉がそのまま通用するほど市民の間で盛んに坐禅会が開催されています。

沙羅双樹のつぼみ / 寳勝寺 式台玄関前

以前フランスパリで個展を開催した時も、ギャラリーの地下が禅堂になっており夕刻ともなると何処からともなく市民が集まって来て坐禅が行われていたものです。勿論指導者も出家された禅宗のフランス人僧侶で、お隣の国ドイツにも禅センターがあります。今晩6時半より卑山で木曜坐禅会が開催されますが、寳勝寺は街なかの禅寺でも有るので大いに坐禅に参加して頂きたいと願っています。

本日のお客様 です

さて、実に蒸し暑いなんとも身体が怠くなるような一日となりましたが、本日午後は金沢市内兼務寺院「傳燈寺」「瑞光寺」の巡回に行って来ました。山中に有る傳燈寺は新緑に包まれ、初夏の花木の良き香りが境内に充満し自坊を感じさせてくれました。

傳燈寺 本堂

金沢市本多町 瑞光寺の森

瑞光寺は兼六公園下に有り、ひっそりと静まり返っていました。放生池に咲くカキツバタの花がひときわ美しく、それぞれにまたそれぞれの歴史を有する禅寺の初夏の佇まいに複雑な思いを馳せた巡回となりました。友峰和尚より

第1732話

2018-05-16

渓仙舎  /  大安禅寺境内

とうとう30℃を超え真夏日となった本日、午前中から職員総出で「渓仙舎」の大掃除に取り掛かったのですが、和尚は後ろ髪を引かれる?思いで法務のため一路金沢に向かいました。この「溪仙舎」は数年前にギャラリーとして改装し現在に至っており、6月に開催される「花菖蒲祭」には参拝者休憩所並びにお食事処として使用されます。名前の由来は、和尚の道号「溪仙」をとって名付けたもので、8月末にはパリで活躍されている荒木芳栄画伯が個展を開催する予定となっています。

渓仙舎内 お食事処のようす

茶室「無心亭」も隣接して建てられており、今後の活用が期待されます。花菖蒲園では、卑山世話方三人衆が園内整備に当たっており、平均年齢はなんと80歳!! 本当にご苦労様です。お祭り中は色々なイベントが行われる予定ですので是非ご来寺下さい。

大安禅寺世話方の宮田さん・堀江さん と 小森庭園の末政さんです

金沢駅では外国からの観光客でごった返しており、特にスターバックスコーヒーは外国人客で満員御礼状態でした。ゴールデンウイーク明けの寳勝寺は実に爽やかそのもので、明日の夕刻開催される木曜坐禅会の準備をしました。最近では全国のどの坐禅場も女性の参禅者が増えており、卑山もその傾向に有るようです。「坐るたびにより美しくなるあなた」をモットーに、いちど坐禅に挑戦してみては如何でしょうか! 友峰和尚より

 

第1731話

2018-05-15

日中気温が30度に達しようとする、まるで真夏のような暑さとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?こうも毎日気温の変化が有っては、身体がついて行けない感じですね。昨晩は急用で自坊の大安禅寺に戻り、さっそく卑山諸堂大修復工事に関する会議に集中でした。何事も徹底した討議こそが更なるステージアップに繋がっていく事実を何度も経験してきた上での会議となりました。

大安禅寺花菖蒲園 現在のようす

一夜あけて気温は一気に上昇! いっそう熱気が上がる一方の中で、いつもご厚誼を頂いている地元銀行の支店長さんが「第35回花菖蒲祭」開催のお祝いに来寺下さり、しばし客寮での歓談となりました。午前中の古書院では卑山御詠歌婦人部の花園流御詠歌の練習が有り、境内で鳴く鶯と蓮池で鳴くモリアオガエルの声が同調して素晴らしい和音と成って初夏の本堂内に清々しく流れていました。

福邦銀行堀の宮支店 支店長様とともに

渡辺社寺建築 社長様と

久しぶりに花菖蒲園の見回りに行きましたが、今年は順調に生育しており安堵したものでした。この21日から和尚も本格的な園内整備に入りたいと意気込んでいます。いや~、本当に初夏の園内散策は実に気持ちの良いものでした。見学には今が一番だと思いますよ!是非来て下さい!本当に「今でしょう!」「今しかない!」「今なんだ!」「今」 友峰和尚より

満開の頃 の 花菖蒲園 (例年6月中旬が見ごろです)

第1730話

2018-05-14

 

雨を受けて花菖蒲の苗が一気に成長していきます。今年は例年より早い開花が予想されますが、雨と共に害虫もつきますから油断はできません。綺麗な花を咲かせようと思うと、日々の点検が欠かせなくなっています。開園して約40年近くなりますが、いまだに開園まで神経を使うものです。どのような花もそうですが、しっかり管理育成してやらねば見事な花など無縁の話しですね。日々、我が子のように可愛がりながら面倒をみるのですが、時々反抗する時が有ります。全くに人間と同じで、最終的には「思いやり」が大切で辛抱強く花達と会話しながらの作業となります。

「花菖蒲祭」は花が咲かなければ話になりませんが、以前、全く花が咲かず慌てて緊急に苗を購入して植えた苦い経験があります。花菖蒲は連作を嫌う植物だけに全ての園内の土を入れ替えて開園した時も有り、また深夜に消毒にした事も。最近になって、昔々の色々な想い出が蘇えってきます。歳ですね? 歳ですか? 色々な経験が次への活力を生む事には違いなさそうです。6月2日開園ですので、皆様のご来園を今から心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

「 花 無 心 」 友峰書

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