和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1736話 】
2018年 05月 20日 談

寒暖の差の激しい日々がこのところ続いていますが、今日はすっきりと晴れ渡った良いお天気となりました。天候の移り変わりと共に、人々のこころの状態も多少影響を受けるようです。

大安禅寺 山門のひろばにて

檀信徒の皆様へ 大作務開始前の御挨拶 のようす

総代様から 仕事の段取りを説明されているところ

本日は卑山の大作務(おおざむ)で、早朝より多くの檀信徒の方々が参加され、山門前よりお寺に至るまでの参道の草刈と掃除並びに薪割りの作業が行われました。和尚の子供の頃には「家並(やなみ)」と称し、卑山で消費される数年分の薪(たきぎ)を作る為に裏山から雑木を伐採し、鋸で引いて斧で薪割りをしたものでした。実にハードな作業で、雑木を山から寺の作業場まで運ぶ手立ては全て人力でしたから、それはそれは辛い仕事でした。寺院が今日まで護持されて来たのは言うまでもなく多くの檀信徒皆様方の奉仕活動によるものであったと心から感謝するものです。

薪割りのようす

午前11時からは檀信徒様のお宅で年忌法要が営まれ、久しぶりに導師を勤めました。最近では自坊の法務は全て新命副住職に委ねておりますが、年忌物故者との深い法縁から和尚が勤めました。法要の最初には「花園流御詠歌」が家内の導師のもと御詠歌婦人部の皆様によって奉詠されましたが、実に厳かで法悦を感じた年忌法要と成りました。さて明日からは本格的に花菖蒲園整備に入る予定をしています。毎年恒例の和尚の仕事ながらワクワクする思いでいます。土作業はいいですね! 土の匂いを嗅ぐだけで元気が出て来ます。泥の匂い!草木の匂い!花の匂い!汗の匂い!どれも最高です! 「真理を行ずる者には仏天の加護が有る」 自然と共に歩んで行きたいものですね。友峰和尚より

 

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