6月, 2017年

第1384話

2017-06-02

愈々明日から第34回大安禅寺花菖蒲祭が開催されます。お百姓さんの農作業などは俄かに出来る仕事ではなく、花菖蒲も全く同じで昨日今日の取って付け作業では埒が明かないものです。一見、見事に整備されているように見えても和尚の眼はごまかせません。花の勢いや葉っぱの色の具合また園内の整備など、一週間も放置すれば瞬く間に荒れていきます。おまけにここに来てイノシシが園内に突入し、せっかく補植した苗が踏み倒される始末! なにくそガッテン! 今日は限られた時間を精一杯使っての園内整備となりました。どうやら夕刻までには間に合ったようで、ホッとひと安心です。不思議なもので菖蒲の苗達もすぐに反応を見せてくれました。

現在はちらほら咲きですが、あと一週間もすれば見事な開花を見せてくれる事と思います。今後の自坊での日々は外作業が主となりますが、身体を動かす事は本当に楽しいものですね。ストレス解消には持って来いの作務でも有ります。園内整備中にもお客様が次々とお花を見学に来ていましたが、皆様もどうか是非ご来園くださいますよう心よりお待ち申し上げております。和尚は寺に居りますので声をかけて頂ければと思います。「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」橘曙覧先生の素敵な一句でした。友峰和尚より

第1383話

2017-06-01

寳勝寺霊苑に モダンなフェンスが 登場

連日猛暑となっていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 今日から6月! 水無月(みなづき)に入りました。水無し月とはちょっと不思議な感じもしますが、「無」という字を「の」と読めるので「水の月」という事になります。またそのままに「田んぼに水が引かれて、水が不足する月」とも解釈されているようです。いずれにしても「水面(みなも)」の美しい時節を迎えたわけで、大安禅寺から白山連峰方向を臨みますと、越前平野に広がる田んぼの水面が朝日に照らし出されキラキラと輝き、実に絶景です。今日は昨日に引き続き「寶勝寺ふれあいパーク霊苑」の工事視察の為に来られている㈱ココ・プランニング中本会長、社長始めデザイナーの宮崎氏そして㈱豊蔵組の工事関係者との工事打ち合わせが続けられました。ここに来て一日一日が仕上げ段階での重要な会議となっています。

三人寄れば文殊の知恵では有りませんが、アイデアは湧き出る清水の如く皆さんから提案され、よりお洒落なデザインとなっていきます。全体の工事が終了する間際に庭の植栽が始められる予定となっていますが、現在は雑然とした現場も色々な植栽と同時に岩組や杉苔などが入ると風景は一変することと思います。「楽しみは 朝起き出でて昨日まで 無かりし庭の 映える見る時」 福井の幕末の歌人の詠んだ「楽しみは~」で始まる歌をもじってみました。我々人生の最後の永眠地「ふれあいパーク霊苑」も完成に向かってまた一歩前進を見せた一日となりました。友峰和尚より

Newer Entries »

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870