和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第2651話 】
2020年 11月 19日 談

隠寮から望む 樹齢400年の紅葉

日中気温が24℃と汗ばむような1日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。 久しぶりの自坊で過ごす時間は実に時間が止まってしまったかの様にのんびりしています。午前中にはアトリエに篭って来年の干支色紙描きをしましたが、すべての窓を全開しての作業でした。時折強く吹き抜ける秋風が色づいた葉っぱと共に部屋に飛び込んで来るのも山寺ならではの風情です。

丑図干支色紙描きも着々と進み、約100枚ほどを仕上げる事が出来て大満足でした。 午後には金曜坐禅会会員でも有る大工師の小林永尚さんと表具師の斎藤公一さんが来寺され、隠寮でしばし歓談しました。

金曜坐禅会会員 大工師の小林永尚氏とともに

和尚のアトリエも建築してかなりの年数が経過している為、至る所が痛んでおり、そろそろ修復が必要になってきているようです。 金沢に滞在する期間が長くなるに連れ、留守中の建物は痛みが激しくなっていくように思います。小林さんの話では、人が住まなくなった建物にはあらゆる虫がはびこり材木を蝕んでいくのだそうです。 どうやら徹底した修復が必要だとの事でした。 建物も人の身体も同じことが言えると思います。 自坊に戻るたびに、あらゆる物が和尚に甘えてくるように思う今日この頃です。友峰和尚より

アトリエにて 表具師の斎藤公一氏とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2650話 】
2020年 11月 18日 談

先代住職・實道和尚33回忌法要 / 枯木堂にて

11月23日(勤労感謝の日)に先代住職・實道和尚の33回忌祥月命日忌を迎えますが、今年は新型コロナウイルス感染収束の目途が立たない為、不本意ながら家族だけで午後4時より法要を厳修しました。後日改めて法要修業をしたいと切に願っています。

先日自坊に戻った時、内孫の瑞月より依頼されていた孫手漉きの越前和紙に姫観音図の絵と画賛に「紅葉秋風に舞う」と書きました。光陰矢の如しで、父が他界して早33年になります。気が付けば自分自身も70歳を既に越え、父が遷化した年齢に近づいて来ました。

「紅葉舞秋風」 渓仙 書 / 内孫・瑞月の手漉越前和紙

孫に依頼された姫観音を描きながら、生前の元気だった頃の父の姿を回顧していました。本当に4人の子どもに対して実に優しくまた厳しくも有り、実に良く働く父でした。父と一緒に田んぼの仕事や炭焼き、植林、畑仕事、薪割りなど手伝った日の事を思い出します。報恩菩提の気持ちを忘れずに精進して行きたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2649話 】
2020年 11月 17日 談

山々の紅葉 / 大安禅寺 庫裡玄関にて

まさに絶景の大安禅寺晩秋の風情です。居ても立ってもおれず腰痛など気にしている場合ではなく、今朝方から終日境内の掃き掃除と、家内とお手伝いの清水さんによって見事に整備された薔薇園の土手刈りなどに汗を流しました。

薔薇園 / 妻とお手伝いの清水さんによって徹底的に整備されています

いいですね!実に気分爽快です! 身体を動かす事の快適さは経験しなければわ分からない心境です。外掃除は当たり前の日課行ですが、金沢の兼務寺院では常に綺麗にしてあるため掃除に出る機会が少なく、身体全体の動きが鈍くなっていくのが分かります。室内での軽い筋肉トレーニングはするものの、やはり大安禅寺での外作務の運動に比べればほど遠いものです。しばらくは運動を兼ねて外掃除と境内整備に専心したいと思います。

さて本日は金沢建築業界会員の方々9名が修復工事中の重文建造物を視察に来寺されました。松浦建設㈱・東野現場監督の案内で修復中の建物を見学され、視察後に副住職が御礼の御挨拶をしました。

本堂にて 金沢建築業界会員 の皆様と 松浦建設㈱・東野現場監督

副住職が 開基堂をご案内している様子

枯木堂にて

明日は薔薇園の仕事納めだそうで、今年も本当に残り少なくなって来た感が有ります。手入れをしながらよくよく見れば、紫陽花の枝には既に来年花を咲かせる大きな蕾がしっかり成長していました。自然って素晴らしいですね!人間も負けずに頑張って参りましょう!友峰和尚より

薔薇園にて / 来年の開花が楽しみです

友峰和尚のちょっといい話 【 第2648話 】
2020年 11月 16日 談

孫のお土産に何か本でも買って帰ろうと本屋さんを訪ね色々買ってみましたが、「脳活性100問ドリル」の本が目に留まり、これは子供に最適な本だと思い詳しく見ずに買って、寳勝寺に戻ってからよくよく見ると「認知症予防ドリル」と有りガックリ。なんだ自分のための本じゃないかと笑うに笑えないお粗末な事態でした。大体、そのような不注意な行為そのものがすでに認知症に違いないと自覚するばかりでした。

「一日一問で物忘れを防ぐ」との見出しを改めて見て2度ガッカリ。ならばせっかくのご縁と早速100問にチャレンジしようと思いました。きっとそのような年齢に達したとの忠告なのかもしれませんね。

少林寺 境内の菊

さて久しぶりの帰省ですが、卑山二十一代先代住職・實道和尚祥月命日忌を目前に報恩の法要を厳修したいと願っております。現在は再び新型コロナウイルス感染が拡大している為、法要は家族で執り行い、ウイルス感染の状況を見て改めて年忌法要を厳修したいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2647話 】
2020年 11月 15日 談

暖かい秋晴れの一日となりました。「超!気持ちいい!!」って、北島康介さんがアテネオリンピック100メートル平泳ぎで金メダルをとったとき思わず発した言葉ですが、今日は本当に「超!気持ちいい!!」爽やかな日和でした。午前中にはふれあいパーク霊苑の永代墓・宙(そら)で墓前法要を営みましたが、時折吹き抜ける秋風は値千金でした。

さて11月も中盤に入ってきましたが、ここに来て「GOTOトラベルキャンペーン」を利用しての観光客が急増しているように思います。土曜日と日曜日のみお客様の便を考慮して寺カフェを開業していますが、昨日に続き本日も多くの利用客でカフェは賑わいを見せました。

ウィンターコスモス

和尚も急遽台所裏方としての手伝いに入ったものの、久しぶりの作業に戸惑うばかりでした。本堂や喫茶室の窓を開け、外気を入れ替えながらのコロナウイルス感染予防対策にも気の抜けない状況です。お客様の寺カフェをゆっくりと楽しんでいる姿には一瞬気持ちも和みました。まだまだ収束の兆しが見えないコロナウイルス禍ですが、若者達の間ではウイズコロナの生活が浸透しつつあるように思う今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2646話 】
2020年 11月 14日 談

爽やかなお天気に恵まれた土曜日となり、GOTOトラベルキャンペーンの影響からか多くの観光客で久しぶりにカフェも賑わいを見せました。全国的にウイルス感染の広がりを見せていますが、圧倒的に若い世代の観光客が多く、感染防止に注意しながらのお客様応対でした。本日は終日少林寺に滞在しアトリエにて干支色紙描きに没頭しましたが、ちょうど休憩していたところに、日頃カフェのお手伝いをしてくれている島崎さんのご両親が、和服姿の島崎さんと一緒にご挨拶に来寺されました。

島崎さんとともに

和服姿がお似合いでとても素敵なお嬢様と共にしばし歓談しましたが、ご両親は果実農園を経営されており、毎年収穫された美味しい果物を頂いています。彼女の和服姿を観るのは初めてで、来年1月の成人式を迎えるにあたりご両親のお気持ちで記念写真を撮られたとの事、初々しい和服姿にはほっこりしたものでした。

20歳っていいですね!本当に懐かしい限りです!和尚が20歳の時には学園紛争真っただ中で故郷での成人式にも出席できず、今でも心残りです。人生!夢・希望・志を大切に頑張って参りましょう!!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2645話 】
2020年 11月 13日 談

北陸地方は今日から4日間ほど良いお天気に恵まれるというので、午後より以前から気になっていた野町・少林寺墳墓の除草剤散布をしました。

今年は何度も除草剤を散布した効果が現れ、実にスムーズに作業を進めることが出来ました。「先手必勝」で「後手」に回っては草茫々の「ゴテゴテ」になってしまいます。

これで一安心!しばらくは大丈夫です。このような作業がいつまで出来るかは腰の具合との話ですが、少林寺霊苑改葬計画を前進させて管理の行き届いた霊苑にしたいと願うものです。

さて本日より、来年度の干支「丑図」描きを開始しました。新命副住職の意向により「歩々清風起こる」を画賛の禅語にしました。これから来年度に渡り約500枚の挑戦ですが、少々腰に不安を抱えながらの精進となりそうです。姫観音図も同時に描いて参りたいと気合を入れています。干支図描きは約30年間続けて来ただけに、皆様に喜んでいただけるよう頑張って描いて参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2644話 】
2020年 11月 12日 談

2014年10月 ニューヨーク サラ・ローレンス大学 墨蹟大書 にて

「紅葉舞秋風」

「紅葉秋風に舞う」の禅語の如くに、深秋の犀川沿の並木は見事な景色を見せています。川のせせらぎの音に合わせるかのように色づいた葉っぱが風に舞い散る姿は絶妙です。

修学旅行のしおり

本当に秋晴れの良いお天気の一日となりました。滋賀県に住む孫娘が本日から日帰り2日間の修学旅行で三重県のナガシマスパーランドと奈良県を訪ねるというのでお天気を大変心配しましたが、快晴となり本当に有難く思いました。孫の描いたイラストが旅行のしおりの表紙に採用されたと聞き「ジイジ感激!」でした。

姫観音図 色紙描き

さて本日も姫観音図を描きましたが、そろそろ来年の干支「丑」の水墨画製作にも取り掛からねばなりません。宿題が山積みの11月! 寸暇を惜しんで頑張って参りましょう!「書いてくるぞと勇ましく♪ 誓って筆を持ったなら 見事仕上げてみせましょう♬ジャン」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2643話 】
2020年 11月 11日 談

金沢市 しいのき迎賓館前の楓並木

臨済宗妙心寺派 信越教区宗務所長の木曽福島久昌院・岸祖学住職が寳勝寺に御来寺くださり、来年11月に予定されている長野県での「全国宗務所長会意見交換会」について、会場や視察場所の相談を受け色々と協議しました。

信越教区宗務所長 久昌院 岸祖学住職とともに (木曽郡木曽町)

全国27教区の宗務所長の交流を兼ねた意見交換の場として今から4年前に和尚が提案し始まった会ですが、今年はコロナウイルス禍のため中止となりました。今年6月の宗務所長改選では約半数の所長が交代した事もあり、来年は是非開催したいと願っています。

京都・妙心寺宗務本所で毎年2回、春と秋に「宗務所長会」が開催されるのですが、なかなか所長間の懇親が少なく、もっと意見を交換してより良い宗務所長会へと充実させる目的で始めたもので、これまでに東京、沖縄、北海道を会場に交流の場を広げてきました。来年は長野県を訪ね、 信越教区宗務所長 久昌院様を参詣することが決定しています。

さてあまりにお天気が良かったため、本日はウオーキングを兼ねてしいのき迎賓館までを往復しました。楓並木の紅葉のあまりの美しさに思わずシャッターを切りました。

多くの観光客の方々が晩秋の金沢市内を散策する姿が印象的な束の間の休息日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2642話 】
2020年 11月 10日 談

「川のほとりの芸術サロン」法話

久しぶりの「楽く楽く法話」を本堂でしましたが、皆様にお話しながら大安禅寺で毎日「生き生き法話」を催行していた頃のことを懐かしく感じていました。

本日は薔薇美子さん並びに藤橋由希子さんのご縁で「川のほとりの芸術サロン」の会員方々10名が来寺下さり、午後2時より約40分間に渡って法話をしました。今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大が続いた為、1月に「楽く楽く法話」をして以来、実に約10か月ぶりの法話となりました。

参加されたのは、地元で活躍されている著名な芸術作家の方や、趣味で陶芸や書道、随筆、洋画などに励んでおられる方々でした。法話後には応接間にて皆様と歓談しましたが、興味深い色々なお話を拝聴出来、実に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

法話終了後の交流タイムにて

金沢は古来より芸術文化の歴史を有する街だけに、今後も参加者皆様と交流を続けていきたいと願っています。和尚も一層精進して今後も墨蹟書画に専心して参りたく思います。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870