10月, 2014年

第432話

2014-10-31

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アメリカに来て13日が過ぎました。個展を終えて、今日はミシガン州アンナーバーにある、仁さんの家にお邪魔しています。お母様の真理子さんとは久しぶりの対面で、懐かしく思い出話に花が咲きました。真理子さんはソーシャルワーカーとしてミシガン大学病院に勤務されており、入院患者の精神ケアにあたっているそうで、日本も同じ現象が起きていますが、アメリカでも現在お年寄りの精神面のケアが重要視されてきているそうです。とにかく、真理子さんとは随分と長くお会いしていなかったため、明日からの滞在を楽しみにしています。

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お家はとても素敵なアンティーク調の設えで、まるで日本にいるかのような錯覚を起こすほどでした。ニューヨークにいた時は毎日忙しく、ホテルに戻ると夜の10時過ぎで寝る間もない程だっただけに、ウソのようなゆったりとしたリズムに戻りました。40年ぶりのアメリカ訪問なので、時間の許す限り多くの方々とお会いしてみたいと思っています。個展のお手伝いを頂いた皆様も全員無事に帰国されたと聞き、ほっといたしました。今はきっと安堵されている事と思います。

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今日の夕食は本当に久しぶりの真理子さん心配りの日本食でした。温かいご飯にお味噌汁などなど、五臓六腑にしみこみました。こちらに来てからずっと洋食でしたから胃も喜んだことでしょう。真理子さんからマインドフルネスの話を聞きましたが、和尚も色々老後の精神ケアについて考えてみたいと思った夕食の一時でした。友峰和尚より‏

第431話

2014-10-30

個展が終了したというのに、今日も‏何となく奇妙な感覚の中にいます。これは一体何なんでしょう?ニューヨークにいるのに、何処かほかの国にいるような‏感覚です。

写真最終組、本日帰国します‏

朝方8時半、最後までお手伝いして下さった7名の方を御見送りして、その後、ホテルの部屋で自分の荷物の整理をしましたが、体全体が弛緩したような、昨日までの自分とは別人のような感覚で、今まで何をしていたんだろうってポカンと気の抜けた状態が続き、なかなか次の行動に移行できませんでした。そこへグリフィス教授が迎えに来られ、サラ・ローレンス大学まで戻って、昨日梱包した掛け軸や備品を日本に送るため一緒に郵便局へ行きましたが、これまた大変な作業でなんと2時間要しました。野口先生の荷物が送れるか心配されましたが無事に通過して一同ほっとした次第です。

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荷物を本国に送り返した時点でようやく終わった感覚がしました。それと同時に、グリフィス教授はじめ仁さんはこれまでどんなに準備に労を費やしてきたかをしみじみと感じ入りました。また、野口先生始め御社中の皆様、斎藤様、加賀様、好ちゃん、事務局の山口さんの深甚なるサポートに感謝の念でいっぱいになりました。いつもそうですが、終了するまで気が抜けず参加くださった皆様への気配りに欠ける事を本当に申し訳なく思います。もっともっとみなさんのお気持ちに添うように心を尽くさねばなりませんね。毎回終了して知る反省の心です。無事に終了できたのも偏に皆様の温かい思いやりと協力が有っての事と深く感謝申し上げます。‏また、留守を守ってくださっているすべての方々の御支援にも心より感謝申し上げます。‏ 和尚の我儘にお付き合い頂いて居ることに甘えず今後は少しでもお返しできるように頑張って行きたいと思います。本当に本当に有り難うございました。有り難うございました。友峰和尚より

第430話

2014-10-29

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最後の墨跡デモンストレーションに向けて、全員で準備 / 撮影:加賀 好さん

千秋楽の今日は暖かい一日となりました。12時からの最後の墨蹟デモンストレーションに全身全霊で挑みましたが、大学の副学長様も見学に来られより一層力が入りました。

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観覧された方々の質問に答えるグリフィス教授

これで全てのカリキュラムを終了しましたが、何とも妙な感覚の中にあってまだ実感として終わった感覚が出てきません。今後、時が経つにつれて少しずつ感じるのかも知れませんね。ニューヨークでの個展開催という事で随分心配もしましたが、グリフィス教授と子息の仁さんの力強いサポートで無事に円成出来ましたことを安堵とともに大変嬉しく思っています。会期中は野口美智子先生と御社中の皆様には幾重にもお世話になり、厚く御礼申し上げます。後片付けの際にも野口先生はじめ社中の皆さま、加賀様、好ちゃん、斎藤さん、グリフィス教授さま、仁さん、山口さん、には大変お疲れのところお手伝いいただき無事にすべてを綺麗に片づけて梱包できましたことにも厚く御礼申し上げます。

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墨蹟パフォーマンス終了後、会場を撤収

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夕方6時、会場として10日間お世話になった、サラ・ローレンス大学図書館を出発

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夜の講義があるため大学に留まるグリフィス教授と、お別れのご挨拶

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最後の夜を、大学近くのレストランにて

今後、今回の経験を色々な場面で活用していきたいと強く念じています。留守中をお守り頂いています全ての皆様に心から御礼申し上げ、個展終了のご報告といたします。有り難うございました。友峰和尚より

 

 

 

 

 

27日のようす

2014-10-28

「サラ・ローレンス大学個展」もあと2日となり、今日は、「住職と学生との懇談会」と「坐禅会」が開催されました。

2個展会場を教室に、日本語を学んでいる大学3年生8名の皆様が、住職との親交を深められました。野口先生、奥様と加賀様、好さんにも御参加いただき、日本文化のことや女性の社会進出のこと、将来の目標など、あらゆるテーマについて語り合いました。

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この一週間、何度も会場に来てくれ、通訳や案内ガイドをしてくれたメレディスさん(愛称:メリさん)です。日本が大好きで、かばんには「千と千尋の神隠し」のキャラクターの大きなキーホルダーをつけていました。最新の日本の流行事情にとても詳しく、陽気で明るい女の子です!

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住職ともすっかり打ち解けています。

27日本語クラスの先生からの差し入れ・稲荷ずし。久々の日本食に一同大感激。

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午前の懇談会を終え、グリフィス教授と学生食堂に向かう住職。日本の人気ドラマの撮影にも使われたという立派な藤棚の下を通って行きます。

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こちらに来てからは催事の準備に忙しく、ゆっくりお話しも出来なかったグリフィス教授と住職。快晴のもと、今日は久しく歓談されていました。

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こちらは、副学長様の秘書室。初日の招待パーティを出張で欠席されていた為、お土産を持ってご挨拶に。しかし会議でご不在とのこと。のちほど、副学長様が会場へお越しくださることになりました。

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個展会場にて、副学長様とご挨拶。副学長様は禅に大変関心があり、ご本人は仏教を信仰されているそうです。

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お土産にと日本から持参した品々に、副学長様はたいへん感激されて「クリスマスみたい!」と喜んでおられました!

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リクエストに応え、副学長様の好きなお言葉を揮毫される住職。

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葉は、「-円相- 無一物中無尽蔵」です。

20住職が揮毫される様子をじっと見つめ、満面笑顔の副学長さま

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午後には、集まってきた学生との交流の場が持たれました。皆さん、禅の教えや「無心」、「空」という言葉にとても興味を持っています。住職は、グリフィス教授との縁から今回の個展までの歴史をお話しされ、「一つの願いに対して諦めずにベストを尽くせば、必ず叶う」ということ。また、以前大安禅寺の境内でイノシシが掘った場所から埋蔵銭が出てきたエピソードを紹介し、「思いやりの心、報恩の心が、思いがけず良い結果を導く」こと。

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また、禅語の「空」や「無」は、単に空っぽとか何も無いというだけの意味ではなく、「empty(空)とは、いつもスタンバイしているということ」「無とは、なにも無いところにいっぱいの思いやりを持っていること」とお話しされました。グリフィス教授が丁寧に通訳され、「生徒たちにとって本当に意義深い時間になった。素晴らしい話を聞かせることが出来た。」と言われていました。

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お経を唱えられているところ

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皆さん、真剣です。

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夕方6時からは、最後の坐禅会が行われ、会場には定員いっぱいの学生やNY市民が集まりました。静かな秋風が吹き抜け、大安禅寺から持参された「萬松の香」の芳香が漂うメディテーションルーム。普段から坐禅をされている参加者も多く、後方で見ていても、全員が瞑想とリラックスの波動を発してるのが感じられるほど本格的な坐禅会となりました。

29参加者は次々と合掌され、警策を求められていました。

最終日を前に、このたびの個展の意義を感じられる一日となりました今日です。明日は最後の墨蹟パフォーマンスとなります。無事円成できるよう、頑張ってまいります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25日(日本の26日)のようすです

2014-10-28

10月25日(土)、日本時間の26日(日)の「サラ・ローレンス大学個展」のようすです。

写真にてご覧ください!

~いけばなデモンストレーションのようす~

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~お茶会のようす~

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【墨蹟デモンストレーションのようす】

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【坐禅会のようす】

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大変ハードな一日でしたが、たくさんの学生やニューヨーク市民が参加くださり、とても充実した一日となりました。詳細は、総集編にて詳しくご紹介させていただきます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第429話

2014-10-28

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野口社中の皆様、本当にご苦労様でした。今日は4名の方が朝8時半に帰国の途に就かれ、ホテルで御見送りしましたが、何ともさみしい限りでした。明日で「サラ・ローレンス大学個展」も最終日を迎えます。野口美智子先生、姉崎志乃様、姉崎ともよ様の三名が、明日の墨蹟デモンストレーションのお手伝いとして残られまた、加賀容子様、好ちゃんも最終組として残られました。今日も午前中から大学生との懇談会が開催され、和尚をはじめとして、野口先生、加賀容子様、加賀好ちゃん、そして家内も参加しての質疑応答となり、学生たちの熱い思いの中で楽しい懇談となりました。

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午後も引き続き学生達との懇談が行われ、グリフ教授も参加しての大変に内容のある質疑応答となりました。夕方6時からは坐禅が行われましたが、今日はこれまでで最高の14名の学生並びに一般の参加者が有り、好評のうち坐禅会も終了しました。学生との懇談会の最中にサラ・ローレンス大学の副学長様も個展会場に来られ、終日賑わいを見せたものです。何よりも嬉しいことは、日にちを経るごとに学生達が会場に顔を見せるようになってきたことです。此の一週間、実に有意義なものでした。初めて禅に触れる学生ばかりですが、墨蹟や茶道、華道、ミーティングの催事を通して少しずつ興味を示しはじめ、特に現在、日本語を勉強している学生は熱心に何度も会場に足を運んでくれたことは大いに元気づけられた感が有りました。

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サラ・ローレンス大学副学長様とご挨拶

愈々明日、正午より、大学生対象の墨蹟パフォーマンスが開催され、今回の個展千秋楽となります。反省する間もないほどハードなスケジュールでしたが、今は充実感の中に日々を過ごしています。グリフ教授を始め仁様には並々ならぬご苦労と心づかいを頂いていることに改めて感謝申し上げたいと思います。友峰和尚より

 

 

第428話

2014-10-28

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グリフィス教授のご自宅付近の風景

今日は、昨日の3時から行われた墨蹟パフォーマンスの後片付けの為に大学へ行き、その後はグリフ教授の案内でニューヨーク郊外の紅葉を鑑賞に行きました。「サラ・ローレンス大学個展」も愈々あと2日間を残すのみとなりました。明日は10時から学生との懇談会が予定されており、二度目の開催となります。大学の雰囲気に慣れるにつれ、学生たちとの距離感も縮まってきた感が有り、もっともっと交流してみたいと思うこの頃です。和尚の大学時代の頃を思い出しながら学生と接していますが、何とも不思議な気分になるものです。大安禅寺や寶勝寺も今後国外の留学生などを受け入れてあげたいものです。学生時代に見聞を広げることは大いに賛成ですし、どんどん国外に出て色々な文化の違いを体験して欲しいですね。地球を取り巻く環境は昔と違って随分と世界が狭くなってきています。いろんな意味で多くの国々との交流をしてほしいと願ってやみません。さて今回のニューヨークでの個展開催が今後の創作活動にどのようにプラスされて行くか楽しみにしています。あと二日間になりましたが気を引き締めて頑張って行きたいと思います。友峰和尚より

第427話

2014-10-26

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今回の個展開催で最も重要な「墨蹟デモンストレーション」を午後3時から行い、全力で臨みました。今日はニューヨーク市民対象という事でしたが、一般市民とともに学生さんも沢山見学に来られ、気合を入れながらのパフォーマンスに大きな拍手を頂きました。何が故の「墨蹟デモンストレーション」かと言えば、禅は成りきることの大切さを説きますから、筆と紙と墨と心とが一つになる瞬間が無心の当体であり、その事を知ってもらうには実際に見てもらうことが一番早く納得してもらえます。本当に快晴の天候に迎えられての催事となりました。くどくどと言葉を並べるより今日のパフォーマンスの写真をご覧いただければと思います。野口先生の生け花とお茶会も大盛況でした。

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何もかもが縁のなせる業でありますが、一日を無事に終えてひたすら感謝あるのみです。心より感謝感謝感謝。‏多くのご縁で無事に終えることが出来ました。愈々明後日、「サラ・ローレンス大学個展」の最終催事・墨蹟デモンストレーションに挑みたいと意を強くしています。友峰和尚より

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第426話

2014-10-25

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1-25日間の行程を終え、帰国される4名の方々。

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大変おつかれさまでした、また日本で再会しましょう!

肌寒い気候ながら爽やかな秋風を受け、今日は久しぶりの休息日となり、9時にホテルを出発して一路ニューヨーク市内へと向かいました。昨日まで個展イベントに集中していた為、周りを見る余裕すら有りませんでしたが、今日は休養も兼ね市内観光に出かけました。野口社中の一部の方々が早朝に帰国されたため、総勢13名で一緒に出掛けたわけですが、ほとんどの方がニューヨークは初めてとあって世界の中心都市のダイナミックな高層建築群や風景に酔いしれることとなりました。

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和尚は40年ほど前に来ましたが、その頃よりダントツに街が綺麗になっていることに驚きました。何もかもが人間のワザとは思えないほどの高層建築群にはさすがに圧倒され、40年前とは比べ物にならないほど建築物が増え、しかも建物が超高層となっていることに感動すら覚えたものでした。

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十分に休息できたかどうかは分かりませんが、とにかく時差と寝不足と極度の疲れとが相まって、不思議な感覚の中での一日となりました。何事もそうですがやはり現場に来なければ実感できないものが有ります。写真やビデオの映像をもってしても現実に目の前に広がるニューヨークの絶景には息をのむほどでした。誰もが「素晴らしい!」「素晴らしい!」の連呼でした。

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明日は今回の個展催事のメインイベント、ニューヨーク市民に対しての墨蹟パフォーマンスと坐禅指導が有ります。また野口先生はじめ社中の皆様は終日、華道デモンストレーションとワークショップ、そして夕方にはお茶会が予定されています。今日の市内観光の感動をもとに全力で頑張りたいと念じています。どうか日本の皆様からもお力を送って下さいますようお願い申し上げ、今日は早めに就寝したいと思います。友峰和尚より

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個展第2日目、つかの間の休息。

2014-10-24

「サラ・ローレンス個展」第2日目の今日も、催事が目白押しで朝から東奔西走しています。住職は「書道体験教室」と「坐禅会」、野口先生はじめ社中の皆様は、学生や大学関係者向けのお茶会が開催され、分刻み行動の一日となりました。日程終了後の夜には、初めてニューヨークの中心部に向かいました。

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夜は、ほんのつかの間の休息時間。ほっとひと息、では無く、世界の中心、タイムズスクエアで大刺激を受けています!

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今晩は、全員でブロードウェイショー「オペラ座の怪人」を鑑賞致しました。

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第1グループ帰国を前に、野口社中の皆様がホテルのロビーで記念撮影。ブロードウェイから帰った深夜12時の記念撮影です!

これから週末に向けてメインイベントを迎える前の、リフレッシュとなりました。引き続き頑張ってまいります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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