和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第931話 】
2016年 03月 06日 談

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なんとなんと22℃まで気温の上がった暖かい一日となりました。屋内に居るより外に出た方が気持ちが良く、時折強く吹きつける風の中に、仄かに桜の匂いを感じさせてくれました。もう確実に桜の開花準備が始まっているようです。天気予報では午後から雨模様とのことでしたが、予報に反して穏やかな一日となり、寺カフェを訪れる観光客に旅行を満喫されている様子をうかがい知ることが出来ました。午後からは野町の少林寺様を訪ね、その後は和尚を訪ねて来られた方々の応対となりましたが、日曜日という事もあってのんびりと過ごすことが出来ました。

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この11日、東日本大震災発生から5年を迎えるという事で、当時和尚が描いた「津波」の作品を本堂に展示して11日の霊供養に備えました。テレビや新聞でも当時の悲惨だった震災状況が報道されています様に当時の恐ろしい光景がよみがえって来るようです。今改めて自分の津波の作品に接して見て当時以上にその悲惨さを思います。「津波」の絵は、東日本大震災を後世に伝えていくための震災メモリアル作品として、寺に保管して毎年展示していきたいと思います。寺カフェを訪れる方々にも是非、見て頂きたいと思っています。

DSC07239 (500x375)「津波 ~般若心経~」

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一日を無事に終える時、心から感謝の念が湧いてきます。無事でいることの喜びと同時に、無事であることの難しさを感じ取るからかも知れません。最近は余りにも心を揺るがすような事件事故災害のニュースが多いだけに尚更の事です。せめて日曜日くらい、楽しいニュースを拝聴したいと願うものです。まもなく桜の季節!心待ちしているのは和尚だけではないようです。友峰和尚より

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