和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第507話 】
2015年 01月 07日 談

昨年暮れ頃から脇腹が痛みだし、はじめは胃でも悪くしたのかと胃薬を飲み、腰の痛みから来るのかと痛み止めを飲んだりしても一向に良くなる気配がなく、その原因を自分ながらに模索中でした。そんな折、卑山・大安禅寺の鎮守山王社に新年のお参りに行きましたらなんと社内は水浸し。何事かと外に出て屋根を見上げたところ、先般の大雪で折れた太い枝が御社に突き刺さっている状態で、そこから雪解けの水が容赦なく社内に降り注いでいる惨状でした。

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鎮守堂の屋根に突き刺さった倒木

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鎮守堂の屋根から、礼拝所を見下ろす風景

これは一大事と早速に梯子とスコップ、瓦にブルーシートを用意して補修工事にあたったものの、足場も悪く危険を察知して工事を中止し御用達の工務店に電話したところ、ほどなく瓦屋さんが来て下さり一件落着! すると、今まで痛んでいたはずの和尚の脇腹の痛みがスーッと引いて行きました。アーラ不思議、あら不思議!? さて皆様はこのような出来事を信じますか? それとも偶然と思いますか? 「あなたの知らない世界、世にも奇妙な物語」なのでしょうか? このような事は不思議でも奇妙でもありません。和尚にとりまして、卑山の鎮守堂は自仏堂的存在でありますから常にお参りしているわけですが、今日は本当に痛み入りました。「天地(あまつち)や 無言の経を 繰り返し」という二宮尊徳先生の言葉が有ります。さてさて自然からの「無言」のメッセージをどのように受け取ってどのように対応していけるかが自分の健康や命のあり方に深いかかわりを持っているようですね。友峰和尚より

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