和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第447話 】
2014年 11月 13日 談

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メトロポリタン美術館にて

西高東低の冬型低気圧が日本を通過している影響で、昨晩から強風が吹き荒れあちこちで被害が出ている状況の中での目覚めとなりました。朝いちばんのワールドニュースではミシガン州をはじめアメリカ各州が大寒波に襲われ大雪になっているとか、寸でのところでセーフでした。ベルモントに滞在していた時も大変気温が低く、雪が心配されたものです。いつも思いますが、出発の際、大安禅寺の鎮守堂に必ず願掛けに参り、催事の成功や旅の道中での安全また家族や檀信徒皆様が無事であることを祈願しての旅立ちでしたが、今回もまた多くの神々、また御祖師方々、ご先祖の霊が我々を安全に導いて下さったと、今朝のニュースを見て深く感謝いたしました。人間の日々の生活の中にあっては必ず多くの自然の精霊ならびに祖霊との融合が不可欠で、すべてが感謝の中に未来があると感じます。

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今回の催事の円成も多くの霊に守られてのことで、和尚にとっては常に心は霊と共にあります。この、目に見えない尊厳な霊の存在を感じ取る事こそ、禅の究極ではないかと最近感じています。訪米中にもいろんなアクシデントやハプニングが生じましたがいずれも難を逃れることが出来ました。アメリカ各地への訪問中でも常に朝夕坐禅をして霊との融合をはかりました。仏陀のお悟りは実に明解でした。よく質問されます、「何が故に和尚はチャレンジされるのか!その真意は?」人生は一度限りです。我々が生きるということは、自分の命の尊厳に出会うことだと信じます。自分の命と出会い、その命を有意義に使い切っていくことに生きる意味を見出します。誰しもが命においては同じであっても使い方によって未来が変わっていきます。帰国して一番感じる事は、素晴らしい環境の中に住まわせて頂いているという事です。再び日本でのチャレンジが続きます。いよいよ和尚の今後の活動の場は東京へと移っていくようです。友峰和尚より

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