和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第356話 】
2014年 08月 13日 談

台風一過、北陸地方は大きな影響もなく無事に通過して元の静けさを取り戻しています。大安禅寺は盂蘭盆会の準備に追われていますが、何はともあれ掃除からの出発で、広い広い境内と御堂の大掃除が続いています。檀信徒各家のお盆の棚経を無事に終えて一服するのもつかの間、和尚はお寺を訪れる多くのお客様との懇親が続いています。

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金平さま御一行様と、久しく懇親のひととき

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10日の夜には、二ュヨーク州ヨンカーズ市、サラ・ローレンス大学で開催される個展の二回目の打ち合わせ会が行われ、次第に緊張が増してきました。今回は墨蹟パフォーマンスが3回予定されており、大書だけに越前和紙の調達や筆の選択、また、試し書きの日程などが新たに加えられました。まだまだこれから準備のための会合が続けられて行きます。同行される文房流野口翠智社中のメンバーも今回は「玉露」を御点前されるという事で、「一滴水」の禅語をテーマにしたいと考えています。

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  8月10日のニューヨーク個展打ち合わせにて、参加者の皆様にご挨拶をされる野口美智子先生

 

お寺はお盆という事もあって千客万来で、久しぶりにお会いする方も多く和尚にとっても懐かしい御方ばかりですが、本当に嬉しいひと時を過ごすことが出来ました。66歳という和尚の歳を考えてみれば、久しぶりの対面も次世代家族を交えての会話となり大いに盛り上がるのも当然の事ですね。これまでに多くのお子様の命名をしてきましたが、久しぶりの対面ではどのお子様も名前通りに立派に成長されて和尚も満足のいたりです。

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笠原様ご家族・萩原様ご家族とともに

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子供は実に急成長していきます。お盆の里帰りは、立派に成長した孫との御対面がジイジ、バアバにとって何よりの喜びであることには違いないようです。やはりスマホやアイフォンでの会話では物足りないですね。昔からの伝統的習慣は、家族を大切にする大きな意味合いを含んでいると思います。究極、幸せを感じる瞬間は家族揃っての団欒の時間ですね。歳を老いて納得する事柄が多くあります。人生は一度きり!だからこその「一期一会の家族の団欒」の大切さでもあります。明後日は盂蘭盆大施餓鬼会が厳修されますが、「いつまでもあると思うな親と食!!」です。飽食の国・日本と言われている現代社会、いつまでも日本が「食」に満ち溢れていると誰が保証できるのでしょうか。お盆は食べ物に感謝を捧げる日でもあります。大いに御馳走を作って、御先祖の御霊にお供えして頂きますように。どうぞ15日にはご家族おそろいでお参りください。友峰和尚より

 

 

 

 

 

 

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