和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3509話 】
2023年 03月 27日 談

    

境内の 利休梅 が咲き始めました

 

相変わらず気温は低く冬物を再び出して着る始末! 寒さにはめっぽう弱い和尚だけに寒さ対策が肝要です。午前午後とも霊前供養諷経が修業されましたが、いづれのご家族とも初めてお会いする方ばかりですから必然的に丁寧なご挨拶となるわけですが、75歳を過ぎて自分と御供養者との会話の仕方など、その対応の仕方にもずいぶんと変化を感じるものです。

 

午前午後共に 墓前での御供養諷経をいたしました

 

自分はまだまだ若いと思っていたものの、鏡を見ればどう足掻いても後期高齢者の風貌にて最近では諦めの境地です。ならばどっしりと構えて老僧らしい話し方が有るのではと少々「悟を得た」仙人風を気取ってみるのですが、やはりあるがままのトークが自分には合っているようです。自坊を離れて約11年になり和尚を取り巻く人間関係もすっかり変わり、予想もしなかった御法縁の不可思議に思いを馳せる昨今です。

 

しだれ桜のもとで 御家族の皆様と

 

それにしましても今はSNS社会、本当に便利になったものだとつくづく思います! 世界のどこにいてもまるで隣にいるかのように会話やコミュニケーションが出来る現代社会。実にグローバルに交流できる今日に於いて、ホームシックを感じた時代は遠い昔のことなのかも知れません。世界が狭く感じるようになればなるほど、人とのコミュニケーションを大切にしていきたいと思う今日この頃です。さて皆様に於かれましては気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

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